コオロギ
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コオロギ上科 Grylloidea | ||||||||||||||||||
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![]() エンマコオロギ Teleogryllus emma
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分類 | ||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||
Grylloidea Laicharding, 1781 | ||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||
コオロギ | ||||||||||||||||||
科 | ||||||||||||||||||
コオロギ(蟋蟀、蛬、蛩、蛼)は、昆虫綱バッタ目(直翅目)キリギリス亜目(剣弁亜目)コオロギ上科の総称である[1]。分類体系によってはコオロギ科ともなるが、指し示すものは同じである。 別名には「しっそつ」「しっしつ」「しっしゅつ」がある[2]。
日本ではコオロギ科コオロギ亜科に分類されるエンマコオロギ、ミツカドコオロギ、オカメコオロギ、ツヅレサセコオロギなどが代表的な種類として挙げられる。ただし人によって「コオロギ」の概念は異なり、コオロギ上科の中でもスズムシ、マツムシ、ケラなどを外すこともある。
概要[編集]
成虫の体長は10mm前後–40mmほどだが、アリヅカコオロギ、マダラスズ、シバスズなど数mmしかないものもいる。日本に分布するコオロギで最大種は体長30-40mm前後のエンマコオロギやケラだが、海外にはタイワンオオコオロギ(Brachytrupes portentosus)をはじめ50mmを超える種類も多い。
形態[編集]
体色は黒〜茶色のものが多く、太短い円筒形か紡錘形の体つきをしている。頭部には体長以上はある毛髪状の触角を持つ。また、尾端にも後ろ向きに2つの尾毛があり、これも触角同様に周囲の様子を探る感覚器である。
脚の中では後脚が特に長く太く発達し、移動や逃走の際には後脚を利用して跳躍するものが多い。また、前脚脛節のつけ根に耳を持ち、これで周囲の物音や他個体の鳴き声を聞き取る。
脚にある感覚器(弦音器官)が刺激されると身体が硬直するため、捕食者から逃れようと石の隙間に入り込んだり、ヒトが指でつまんだりすると擬死(いわゆる「死んだふり」)に陥ることがある[3]。
成虫には翅があり、翅を使って飛翔する種類がいる。右前翅が上になっている。その一方で前後の翅が鱗状に退化したものや全く消失しているものもいる。
オス成虫の翅にはやすり状の発音器や共鳴室があり、発音器をこすり合わせて「鳴く」ものが多い。翅を使って鳴く種類のオスとメスを比べた場合、メスの前翅の翅脈は前後に直線的に伸びるが、オスの翅脈は複雑な模様を描く。中にはメスに翅がなく、オスに鳴くための前翅だけがあるカネタタキのような種類や、オスは羽化後に後翅が取れてしまう種類もいる。樹上性の種類の中には、立派な翅があるにも関わらず雄も全く鳴くことが出来ないものも少なくない。コオロギは雌を寄せ付けるときに鳴くほか、縄張りを守るために鳴いている。
メスの尾端には長い産卵管があり、産卵の際に土中や植物の組織内に産卵管を差し込む。
地上性-半地上性の多くの種類は他のバッタ目昆虫に比べ胸に柔軟性があり、頭さえ通ればその隙間をくぐり抜けてしまう。しかしスズムシのようにこの特技を持ち合わせていないものもいる。
翅型[編集]
コオロギ上科の多くの種では、同種、同性であっても、環境その他の影響により前・後翅が長く発達し飛翔することのできる長翅型と、それらが短く飛翔できない短翅型が出現する。これらの違いは、その個体が生育するうえで被ったストレスに関係があることが実験により確かめられている。幼虫時に脚や尾毛等の付属肢(特に脚)を切断したり、高温や低温にさらして飼育すると、その個体は短翅型として羽化し、一方、完品のまま適温範囲内で成長した個体は長翅型として羽化する。また、長翅型として羽化して直後に脚を失うと、飛翔せずに後翅を脱落させ飛翔能力をすみやかに放棄する。これらのことから、コオロギは、体にストレスを受けると、体内のホルモンが、長翅による飛翔という冒険的行動をその個体に控えさせるよう働くと考えられている。
耳[編集]
生態[編集]
田畑、草原、森林、人家の周囲などの地上に生息するが、乾燥地、湿地、山地、海岸など環境によって見られる種類は異なる。ほとんどのコオロギは夜行性で、日中は草地や石の下、穴など物陰に潜むことが多い。中には洞窟性のものやアリヅカコオロギのようにアリの巣に共生するものもいる。触角、尾毛、耳などの感覚器や鳴き声はこれらの暗い空間に適応したものである。夜間に地上を徘徊する種類には飛翔して灯火に飛来するものもいる。
完全な草食や肉食もいるが、ほとんどが雑食で、植物質の他にも小動物の死骸などを食べる。小さな昆虫を捕食するほか、動物性の餌が長らく手に入らなかったり、脱皮中で動けなかったりしていて同種個体と遭遇した場合、共食いをすることもある。飼育下でも雑食性の種類は植物質と動物質の餌を適度に与えた方がよい。脱皮後のコオロギの羽は白色をしており、しばらく時間をかけて羽が固まり黒っぽく色付いていく。また、自身の脱皮した抜け殻を食べる習性がある。
天敵はカマキリ、クモ、ムカデ、カエル、トカゲ、鳥類などである。このような天敵に遭遇した時は後脚で大きく跳躍して逃走する。擬死の習性は、カエルのように動く餌を狙う天敵による捕食を免れるには有効とみられる[3]。また、湿地に適応した種類は水面に落ちてもよく水に浮き、人間の平泳ぎのように後脚で水面を蹴ってかなりの速度で泳ぐ。
オスが鳴く種類は同種個体との接触に鳴き声を利用し、メスと出会って交尾するか、他のオスと戦って排除する。交尾が終わったメスは土中や植物の組織内に一粒ずつ産卵する。温帯地方に分布するものは秋に成虫が発生し、卵で越冬するものが多い。孵化する幼虫は小さくて翅がない以外は成虫によく似た体型をしており、成虫と同じ食物を摂って成長する。
利用[編集]
ペット[編集]
日本ではコオロギは身近な昆虫の一つで、『枕草子』の昔からその鳴き声を趣があるものと捉えていた。日本で多く聞かれるコオロギは「コロコロ…」「ヒヨヒヨ…」などと表現されるエンマコオロギだが、童謡『蟲のこゑ』に登場するコオロギの鳴き声は「キリキリキリキリ」という擬声語で表現されており、カマドコオロギだといわれる。また、ビートルズのアルバム『アビイ・ロード』に収録されている楽曲『ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー』(You Never Give Me Your Money)には途中で音が途切れていたのだが、カウベルとコオロギの鳴き声のサウンドエフェクトが入り、次曲『サン・キング』(Sun King)へのつなぎとなっている。
闘蟋・虫相撲[編集]
中国には、闘蟋(斗蟋/とうしつ/ドウシー)と呼ばれ、秋にコオロギのオス同士を喧嘩させて楽しむ伝統的昆虫相撲競技がある。ただし、子供の楽しむ純娯楽的なものではなく、闘犬、闘鶏、闘牛や、ヒメカブトムシの「メンクワン」等と同様、歴史的には賭博競技として栄えてきた側面を強く持つ。唐の宮廷で始まり1200年の歴史を持つといわれ、南宋の宰相賈似道がコオロギ相撲のための飼育書『促織経』を著している。
食文化[編集]
世界各地で古くからコオロギは食材として利用されてきた。
日本においてもイナゴや蜂の子程ではではないが、新潟県、福島県、長野県、山形県の一部地域で食べられてきた[5][6]。調理法としては熱湯につけて締めたものを焙烙鍋で炒りつけたものや、砂糖醤油や蜂蜜醤油で煮込む佃煮などがある。利用されるのは主にエンマコオロギ、ヒメコオロギ、ミツカドコオロギである[7]。
台湾ではやや大型のタイワンオオコオロギを炙って醤油をつけて食べることがあり[8]、中国本土でもタイワンオオコオロギやフタホシコオロギをソースと砂糖をつけて串焼きにしたり、砂糖や醤油などで煮込む料理がある[9]。東南アジアでは食用として、各種のコオロギが市場で大量に売られている。タイでは串焼きのほか、イエコオロギの油炒めがあり、癖がなく食べやすいという[10]。ナイジェリアやコンゴ共和国ではアフリカオオコオロギが食べられている[11]。
雑食性の野生のコオロギは不潔なものを食べている可能性があるので、採集後に1日程度絶食させて腸の中身を出させるか、腸自体を取り除いてから調理すると良いとされる[12]。
動物の飼料[編集]
カエルなど両生類、トカゲなど爬虫類、大型肉食魚など肉食の愛玩動物のための生き餌としてヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)または、フタホシコオロギ(Gryllus bimaculatus)の人工繁殖、販売が行われている。
今後の食品原料・食材としての利用[編集]
国際連合食糧農業機関は2013年、昆虫食は食料・飼料危機の特効薬たりえると発表した[13]。
食材としてのコオロギも、同機関において、同じ量のタンパク質を生産するのに牛に比べて6倍少ない飼料等[14]、評価されており、SDGsに貢献する可能性が高いとされている。
産業面の動きとして、海外では、アスパイア・フード・グループ(アメリカ合衆国テキサス州)、エントモ・ファームズ(カナダオンタリオ州)などが食用コオロギを生産、日本においても、電通や商社等の投資[15][16][17]や、徳島大学発スタートアップ企業のグリラス[18]が大型のフタホシコオロギ(東南アジア原産)で参入を計画[19]、ジョインアースが2019年に養殖コオロギから醤油を醸造[20] 等[21]、活動がみられる。
政治面では、日本では2020年12月3日にフードテック議連という国会議員の集まりも出来たが、同HP[22]にはコオロギパウダー入り食品の写真[23][24]が使われている。また、ムーンショット型農林水産研究開発事業等に絡めた動きも見られる[25]。
栄養価[編集]
100 gあたりの栄養価 | |
---|---|
エネルギー | 137.5 kcal (575 kJ) |
7.9 g | |
16.5 g | |
トリプトファン | 0.144 g |
トレオニン | 0.621 g |
イソロイシン | 0.665 g |
ロイシン | 1.17 g |
リシン | 0.956 g |
メチオニン | 0.274 g |
シスチン | 0.161 g |
フェニルアラニン | 0.587 g |
チロシン | 1.07 g |
バリン | 0.984 g |
アルギニン | 1.36 g |
ヒスチジン | 0.364 g |
アラニン | 1.5 g |
アスパラギン酸 | 1.3 g |
グルタミン酸 | 1.89 g |
グリシン | 0.883 g |
プロリン | 0.986 g |
セリン | 0.667 g |
ビタミン | |
ビタミンA相当量 |
(0%) 0.272 µg |
ビタミンA | <100 IU |
チアミン (B1) |
(17%) 0.2 mg |
リボフラビン (B2) |
(138%) 1.66 mg |
ナイアシン (B3) |
(20%) 2.95 mg |
パントテン酸 (B5) |
(41%) 2.03 mg |
ビタミンB6 |
(16%) 0.213 mg |
葉酸 (B9) |
(0%) 0.107 µg |
ビタミンB12 |
(804%) 19.3 µg |
コリン |
(21%) 102 mg |
ビタミンC |
(11%) 9.2 mg |
ビタミンE |
(18%) 5.37 IU |
ビタミンK |
(7%) 7.84 µg |
ミネラル | |
ナトリウム |
(7%) 111 mg |
カリウム |
(6%) 285 mg |
カルシウム |
(4%) 36.6 mg |
マグネシウム |
(5%) 19.3 mg |
リン |
(31%) 219 mg |
鉄分 |
(13%) 1.75 mg |
亜鉛 |
(57%) 5.43 mg |
銅 |
(32%) 0.63 mg |
マンガン |
(41%) 0.87 mg |
他の成分 | |
水分 | 72.5 g |
コレステロール | 98.5 mg |
ビタミンD2 | <4 IU |
ビタミンD3 | <4 IU |
ビオチン(B7) | 0.021 mg |
イノシトール | 34.5 mg |
| |
%はアメリカ合衆国における 成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。 |
略記 | 項目 | 分量(g) |
---|---|---|
- | 粗脂肪 | 7.9 |
- | コレステロール | 98.5 mg |
14:0 | ミリスチン酸 | 0.059 |
15:0 | ペンタデカン酸 | 0.01 |
16:0 | パルミチン酸 | 1.72 |
16:1 | パルミトレイン酸 | 0.085 |
17:0 | ヘプタデカン酸 | 0.019 |
18:0 | ステアリン酸 | 0.654 |
18:1 | オレイン酸 | 1.64 |
18:2 | リノール酸 | 2.07 |
18:3 | リノレン酸 | 0.349 |
20:0 | アラキジン酸 | 0.019 |
20:1 | エイコセン酸 | 0.014 |
20:4 | アラキドン酸 | 0.014 |
20:5 | エイコサペンタエン酸 | 0.044 |
タンパク質含有量とアミノ酸スコア[編集]
コオロギにはタンパク質が家畜肉と同程度含まれている。コオロギ(生)100gあたり約20g(重量の20%がタンパク質)、乾燥粉末のコオロギパウダーに100gあたり50~70gのタンパク質(重量の50~70%がタンパク質)が含まれている[28][29][30]。
タンパク質に含まれるアミノ酸のバランスを評価するアミノ酸スコアについては、PDCAAS(たんぱく質消化性補正アミノ酸スコア)とDIAAS(消化性必須アミノ酸スコア)の2つの指標が用いられる。カマドコオロギ(Gryllodes sigillatus)粉末のアミノ酸スコアは、PDCAASで65であった[31]。また、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の成人摂取時のPDCAAS、DIAASはそれぞれ79[32]、89[33]であった。
懸念されるリスクと安全性の研究[編集]
内閣府の食品安全委員会は、2018年8月28日に欧州食品安全機関(EFSA)が公表した新食品としてのヨーロッパイエコオロギのリスクプロファイルにおいて、
- (1)総計して、好気性細菌数が高い。
- (2)加熱処理後も芽胞形成菌の生存が確認される。
- (3)昆虫及び昆虫由来製品のアレルギー源性の問題がある。
- (4)重金属類(カドミウム等)が生物濃縮される問題がある。
等の懸念が示されたことを紹介している[34]。
その後、2022年5月13日に同委員会は、欧州食品安全機関(EFSA)が公表した新食品としてのヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の部分脱脂粉末の安全性に関する科学的意見書において、当該食品中に含有される汚染物質の濃度は、植物性材料から製造される昆虫飼料中の汚染物質含有量に依存することなどから、アレルゲン性に関わる懸念は別とし、提案された用途及び用量において、当該新食品は安全であると結論づけた。[35]
プリン体含有量の多さ[編集]
M Bednářováらの「食用昆虫3種の幼虫期におけるプリン誘導体含有量とアミノ酸プロファイル」によると、ジャマイカンフィールドコオロギ(Gryllus assimilis)の幼虫のプリン体及び尿酸の含有量は100g当たり3141.93mgに達し、ミールワーム等の他の虫と比べても多量を含有している[36]。ただし、このうち2218.81mgは尿酸であり[36]、プリン体と異なり尿酸を直接摂取しても血中の尿酸値は増加しない[37][38]。また、M Sabolováらの研究によると、ヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)の成虫におけるプリン体総量は、メスが乾燥重量100gあたり601mg、オスが696mgであった[39]。
分類[編集]
コオロギ上科 (Grylloidea) の分類群を以下に示す。
- †Baissogryllidae - 化石種のみ
- †Protogryllidae - 化石種のみ
- ケラ科 Gryllotalpidae - ケラなど
- アリヅカコオロギ科 Myrmecophilidae - アリヅカコオロギ
- カネタタキ科 Mogoplistidae - カネタタキ
- コオロギ科 Gryllidae
- Brachytrupinae
- Cachoplistinae - スズムシをここに分類する説あり
- マツムシ亜科 Eneopterinae - マツムシ
- Euscyrtinae - カヤコオロギ
- コオロギ亜科 Gryllinae - エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、ミツカドコオロギ、ハラオカメコオロギなど
- Gryllomiminae
- Gryllomorphinae
- †Gryllospeculinae - 化石種のみ
- Hapithinae
- Itarinae
- Landrevinae
- Luzarinae
- Malgasiinae
- マダラスズ亜科 Nemobiinae - マダラスズ、シバスズなど
- カンタン亜科 Oecanthinae - カンタン、ヒロバネカンタンなど
- Paragryllinae
- Pentacentrinae
- Phaloriinae
- Phalangopsinae - スズムシ
- マツムシモドキ亜科 Podoscirtinae - アオマツムシ
- Pteroplistinae
- Rumeinae
- Sclerogryllinae
- Tafaliscinae
- クサヒバリ亜科 Trigonidiinae - クサヒバリ
- 亜科不明 incertae sedis - 化石種を中心に15属
これらのうち、現生科の系統関係は、以下のようになる[4]。
コオロギ上科 sensu Gwynne |
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ケラ科をケラ上科 Gryllotalpoidea として独立させる説もある。ただしいずれにせよ、(残りの)コオロギ上科とケラ科は近縁と見られている。さらにアリヅカコオロギ科とカネタタキ科をカネタタキ上科 Mogoplistoidea として独立させる説もある[40]が、分子系統からは側系統となる。逆に、姉妹群の Schizodactylidae をコオロギ上科に含める説もある (Gwynne 1995)。
コオロギ科(Gryllidae)が最大の科で、多くの亜科に分かれる。これをいくつかの科に分割する説もある。逆に、アリヅカコオロギ科・カネタタキ科をアリヅカコオロギ亜科 Myrmecophilinae・カネタタキ亜科 Mogoplistinae としてコオロギ科に含める説もある。
姓[編集]
興梠(こおろぎ・こおろき・こうろぎ・こうろき)という難読苗字が存在する。宮崎県から熊本県に見られ、有名人としてはサッカー選手の興梠慎三(こうろき しんぞう、宮崎県出身)、声優のこおろぎさとみ(本名:興梠里美(こうろぎ さとみ)、両親が宮崎出身)が挙げられる。「興梠」とは「軒のあがった家(立派な家)」を指すとされる。
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
- ^ 『日本大百科全書』小学館、『世界大百科事典』平凡社、『ブリタニカ国際大百科事典』TBSブリタニカによる。
- ^ https://kotobank.jp/word/%E8%9F%8B%E8%9F%80-498539#:~:text=%E3%81%97%E3%81%A3%E2%80%90%E3%81%97%E3%82%85%E3%81%A4%E3%80%90%E8%9F%8B%E8%9F%80%E3%80%91,%E3%81%97%E3%81%A3%E3%81%9D%E3%81%A4%E3%80%82
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- ^ “「やっぱり長野がやらなくちゃ」長野県立大学とクリケットファームが食用コオロギの共同研究を開始。 地元に根付く昆虫食文化を産学連携で後押し”. PR TIMES. 2023年3月4日閲覧。
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.72
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.136
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.132
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.141-142
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.93、98
- ^ 三橋 「昆虫食古今東西」 (2010年) p.72
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参考文献[編集]
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- 三橋淳 『昆虫食 古今東西』 工業調査会、2010年
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 鳴く虫のすがた(兵庫県立人と自然の博物館)
- 日本の昆虫の鳴き声(兵庫県立人と自然の博物館)
- こおろぎ合戦(聊斎志異)
- [1](サントリー学芸賞)
- コオロギで探る人間の心(アットホーム(株)大学教授対談シリーズ『こだわりアカデミー』)
- 『コオロギ』 - コトバンク