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ジャーキー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ビーフジャーキー

ジャーキーjerky)とは、薄切りを乾燥させた食品[1]サラミなどと同じ乾燥肉の一種である[1]

概要

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細切りにしたタイプのビーフジャーキー

英語の "jerky" (ジャーキー)の語源は、南米先住民が使用していた言語の一つであるケチュア語で干した食材を意味する「チャルケ (charque) 」または「チャルキ (charqui) 」が変化したものである[1]

一般的には「ジャーキー」と言う場合、牛肉のジャーキー(ビーフジャーキー、beef jerky)を指すことが多い[1]。「ジャーキー」は原義では広く捉えられ、豚肉鶏肉馬肉ジビエ肉さらに、魚介を原材料にしたものも含まれる[1](日本のスルメも日本国外ではイカのジャーキーとして扱われることがある[1])。一方、これらの中には日本の食品衛生法や公正競争規約でいう「ジャーキー」には含まれないものもある[1][注釈 1]

乾燥肉は世界各地で保存食あるいは携帯食糧として使用されてきた[2]。乾燥肉の起源は紀元前3万年から2万年頃のチベットが原点とされている[2]。ビーフジャーキーの具体的な製造のきっかけは、アメリカ先住民がバッファローを切り身にして木に縛り付けて自然乾燥していた加工法をヒントに始まったとされる[2]

ビーフジャーキーは、おつまみおやつのほか、加熱調理しなくてもエネルギー源として摂ることが出来ることから、登山や旅行などの携行食糧、スポーツの給源食、災害時の食糧に利用される[2]

ペットフード

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ジャーキーはペットフードとしても利用されており、間食のうち、時を選ばずに限られた量を与えることを意図して設計されたスナック製品に分類される[3]

一般的には牛肉や鶏肉、穀物を原料とし、押出機や二軸エクストルーダーで成型加工したものである[3]。主にビーフジャーキーとササミジャーキーがあるが、ササミジャーキーの中には成形品ではなく単一の原材料(ササミ)をそのまま乾燥した乾燥品に分類されるものもある[3]

BSE問題

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2000年初頭より、BSE問題の為、アメリカ合衆国およびカナダで販売されているビーフジャーキーなどの牛肉加工食品は、日本国内に一切持ち込めなくなった。牛肉輸入が再開された後も、2021年現在持ち込むことは出来ない[4]

脚注

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注釈

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  1. 日本の食品衛生法上は「乾燥食肉製品」に分類される[1]。また、日本の公正競争規約の定義では「畜肉」を原料と定めており、牛肉や豚肉など家畜の肉を利用したものに限られる(家禽の鶏肉などを使用したものは含まれない)[1]

出典

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  1. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 『昭文社ムック もっとビーフジャーキー'25』昭文社、2024年4月19日、7頁。
  2. 1 2 3 4 江間 三恵子 (2006). “特許公報からみた乾燥卵、乾燥肉の変遷について”. 日本食生活学会誌 (日本食生活学会) 17 (1): 68-76. doi:10.2740/jisdh.17.68.
  3. 1 2 3 ペットフード工業会 技術安全委員会「スナック製品について 概要・製造工程・重要管理点」 - 農林水産省 2026年3月3日閲覧。
  4. 畜産物の輸出入 肉製品などのおみやげについて”. 動物検疫所. 2019年10月20日閲覧。

関連項目

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  • ペミカン
  • マハオ
  • さいぼし
  • 牛肉
  • ビルトング - ボツワナ、南アフリカなどで作られる、酢に漬けた後に塩漬けされ、スパイスや、硝石などで保存性と味が付けられ、細長くスライスされた乾燥肉。
  • モハマ英語版 - スペインのマグロの肉を用いたジャーキーの一種。ただし、全体が完全に乾燥しているわけではなく、食材としては生ハムに近いものである。