オージー・ビーフ

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オージー・ビーフ (: Aussie Beef) は、オーストラリア牛肉のこと。

概要[編集]

原料となる肉牛は生まれると広い敷地で放牧される。放牧時は牧草を餌とされ、このまま食肉にされる牛は牧草牛やグラスフェッドなどと呼ばれる。牛の本来の生活で育った牛の肉質は赤身が多い。米国を中心としたオーガニックマーケットではオーストラリア産のグラスフェッドは付加価値の高い商品として認知されている。 一方、日本を中心としたアジアマーケットではサシ脂が好まれるので、フィードロットと呼ばれる肥育地に輸送し、さらに脂肪率を向上させる生産法が好まれている(グレインフェッド)。2011年12月現在、日本に輸入されている41%がグレインフェッドで、スーパーマーケットで販売されているオージー・ビーフの多くはグレインフェッドである。

外食産業関係[編集]

  • マクドナルド(日本マクドナルド)などの日本の主要ファーストフードチェーンのハンバーガー用の牛肉は、多くが安全で赤身率の高いオーストラリア産を採用している。このため、米国産牛肉牛海綿状脳症 (BSE) 発覚による禁輸措置が取られた2003年以降も、牛丼と異なりほとんど影響は受けなかった。
  • 牛丼チェーンすき家なか卯などはオーストラリア産および米国産牛肉を使用した牛丼を提供している。
  • なお、牛丼チェーンの吉野家は牛丼の原材料として以前から現在に至るまで、米国産を中心としながらも少ない割合ではあるがグレインフェッド(前述)のオーストラリア産牛ばら肉も使用している(吉野家牛肉総使用量の内、豪州産の割合は牛丼休止前:1%前後、牛丼販売再開後:10%程度となっている)[1]

安全管理体制[編集]

オーストラリアという国自体が独立した島大陸であり固有の生態系を守るため、そして食肉輸出産業を基幹産業としていることから、厳格な検疫体制を敷いている。2012年1月末現在、BSEや口蹄疫の発生はない。

個々の牛については、電子タグによる移動履歴情報のデータベース化が行われている。

歴史[編集]

1788年1月に、南アフリカから2頭の雄牛と6頭の雌牛がシドニーに運び込まれたのが始祖とされる。2011年現在で約2800万頭の牛が飼育されているという。

対日輸出[編集]

戦後まもなく牛肉の輸入が開始され、当時は割り当て制であったが、1991年に日本が海外からの牛肉の輸入を自由化した。米国産牛肉のBSE発覚による禁輸措置後、輸入牛肉はほとんどがオーストラリア産で占められるようになる。 北米からの輸入が禁止された2004年以後、日本国内で消費された牛肉の半分強がオーストラリア産牛肉である[2]

脚注[編集]

外部リンク[編集]

  • MLA豪州食肉家畜生産者事業団 - オーストラリアの肉牛と羊の生産者の出資による生産者団体。オーストラリアにおける畜産の研究開発、及び、牛・羊肉のマーケティング活動を行う組織。オーストラリアにとって最大の輸出国である日本では、主に外食産業や小売店での販売促進、展示会やセミナー等のマーケティングおよび広報活動、市場調査等を行っている。

文献[編集]

  • 国立国会図書館 資料請求記号:DM456-J16  「ビーフ産業の研究」  -オーストラリアンビーフのすべて-