タイワンタガメ

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タイワンタガメ
Lethocerus indicus.jpg
保全状況評価
絶滅危惧IA類環境省レッドリスト
Status jenv CR.png
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: カメムシ目(半翅目) Hemiptera
亜目 : カメムシ亜目(異翅亜目)
Heteroptera
下目 : タイコウチ下目 Nepomorpha
上科 : タイコウチ上科 Nepoidea
: コオイムシ科 Belostomatidae
: タガメ属 Lethocerus
: タイワンタガメ L. indicus
学名
Lethocerus indicus
Lepeletier & Serville, 1825
シノニム

Belostoma indicum

和名
タイワンタガメ

タイワンタガメLethocerus indicus)は、コオイムシ科に属するタガメの一種である[1]

形態[編集]

体長は6.5から8cm (2.6から3.1in)[1]である。

生態[編集]

生態は日本のタガメによく似ており、前肢は小さめである。

分布[編集]

南アジア東南アジア中国南東部、朝鮮琉球諸島ニューギニア島[1]。日本唯一の生息地である与那国島では、10年以上記録がなく絶滅が心配される。環境省レッドリスト2018では絶滅危惧IA類(CR)となっている[2]

利用[編集]

タイ中国台湾などでは食用にされている[3]

油で揚げたタイワンタガメ、タイ

タイワンタガメの雄の成虫にはキンモクセイ(桂花)やライムユズ[4]にも似た芳香があるとして珍重される。ベトナムタイ(メーンダーと呼ぶ)、中国広東省(桂花蝉、クワイファーシムと呼ぶ)、台湾(田龜、ティエングイと呼ぶ)など。タイではすり潰したペーストが調味料として売られているほか、シュリンプペーストの香り付けに使われる例もある。タガメの香りを再現した化学調味料も市販されている[4]タイウドーンターニー県ハジャイにはカピとタイワンタガメを火であぶり、タイワンタガメの肉にカピニンニク唐辛子を加えてすりつぶして水で伸ばした、「ナムプリックメンダー」という名のたれをご飯にかけて食べる料理がある[4]

出典[編集]

  1. ^ a b c P. J. Perez-Goodwyn (2006). Taxonomic revision of the subfamily Lethocerinae Lauck & Menke (Heteroptera: Belostomatidae)". Stuttgarter Beiträge zur Naturkunde. A (Biologie) 695: 1–71.
  2. ^ 環境省レッドリスト 昆虫 (PDF)”. 環境省 (2018年5月22日). 2018年8月22日閲覧。
  3. ^ タガメ食文化圏 - タイの”全国区”タガメとバッタ”. 公益社団法人 農林水産・食品産業技術振興協会. 2018年8月22日閲覧。
  4. ^ a b c 高野秀行、『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』p96、文藝春秋、2018年、ISBN 978-4-16-390919-6