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内山昭一

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
うちやま しょういち
内山 昭一
生誕 1950年[1]
日本・長野県長野市
国籍 日本
職業 昆虫料理研究家
団体 NPO法人昆虫食普及ネットワーク理事長[2]
NPO法人食用昆虫科学研究会理事[3]
著名な実績 昆虫食の普及・研究、教育活動、講演活動
代表作 『楽しい昆虫料理』『昆虫食入門』『昆虫を食べてわかったこと』
公式サイト 昆虫食彩館
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バグズクッキング 昆虫食&虫料理
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年 -
ジャンル 昆虫食
登録者数 約1万人
総再生回数 約130万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2025年10月21日時点。
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内山 昭一(うちやま しょういち、1950年- )は日本昆虫料理研究家[4][5]。NPO法人昆虫食普及ネットワーク理事長、NPO法人食用昆虫科学研究会理事を務め、著作・講演・メディア出演などを通じて昆虫食の普及に携わっている[2][3]。著書に『楽しい昆虫料理』『昆虫食入門』『昆虫を食べてわかったこと』『人生が変わる!特選昆虫料理50』『食べられる虫ハンドブック』などがある。

来歴

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長野県長野市生まれ。幼少期から伝統的な昆虫食文化の中で育つ[6][7]。学校卒業後、地元のパソコンメーカー勤務を経て書店に勤め、同人誌を立ち上げるなど文筆活動に取り組む[6]。その後、専門学校でロシア語を学び、ロシア文学者の箕浦達二と知り合い、翻訳の手伝いを行った[6]。「世界のわらい話(全5巻)」(あすなろ書房)では『かじ屋をはじめた地主のだんな』(ロシア民話)と『スモモをごみと取りかえたおじいさん』(ブルガリア民話)を担当し、ソ連時代の作家テンドリャコフ作品の下訳にも携わった[6]。未刊の訳稿は同人誌「モーアシビ」で連載している[6]

1998年、多摩動物公園で開催された食用昆虫展で世界の昆虫食文化に出会い、翌1999年、野外で採取したトノサマバッタを調理・試食した体験を契機として本格的に食材としての昆虫の可能性を研究し、発信を始める[6]東京都日野市在住[6]

活動

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バッタの天ぷら(2016年10月、東京都日野市「バッタ会」)

昆虫食の歴史・文化・栄養や調理法を紹介する著作・監修のほか[7][6]、講演・ワークショップ、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌・インターネット媒体での解説を行っている[8][9][10]

2019年設立の「NPO法人 昆虫食普及ネットワーク」は、1999年に内山が結成した「昆虫料理研究会」を前身とし、持続可能な食糧としての昆虫食の普及を目的とする[11][12][13]。月1回の昆虫料理教室、昆虫料理を紹介する「虫フェス」[6]、セミ・バッタの採集と試食会(「セミ会」「バッタ会」)[14][15]、各地の試食イベント「東京イナゴンピック」[16]、年次の「東京虫くいフェスティバル」などを実施してきた[17][18]

2019年にYouTubeチャンネル「バグズクッキング」を開設し、タレントの井上咲楽とともに昆虫料理の調理・解説動画を配信している[19][20]

主張・見解

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内山は、現代日本では昆虫食に対する「気持ち悪い」「おいしくない」といった心理的嫌悪が根強い一方、食文化や栄養に関する適切な情報提供や実食体験によって受容性が高まると指摘している[21][22][6]。昆虫は食材として多様な風味を持ち、保存・下処理・加熱などの適切な加工によって美味しさが左右されると解説し[10][8]、地域に根差した昆虫食文化を環境・栄養・安全の観点から評価・尊重すべきだとする[8][6]

普及活動については、「新たに広める」のではなく、かつて普通だった食習慣を現代に再評価・回復することだとしている[6][7]。自ら捕獲から調理までを経験することは「命をいただく」という学びにつながり、食育の観点でも意義があるとする[6][7]

2023年初頭にSNSなどで昆虫食への批判や不安が拡大した際には[23]、根拠に乏しい安全性や助成金に関する情報の流布を否定し、FAO報告の趣旨(地域に根差した昆虫食文化を環境・栄養・安全の観点から評価・継承すること)を踏まえた、実証にもとづく議論を求めた[5][24]

好きな(美味しい)昆虫としてカミキリムシの幼虫、オオスズメバチの前蛹、クロスズメバチの幼虫・蛹、セミの幼虫、モンクロシャチホコ(サクラケムシ)の幼虫、タイワンタガメ成虫、トノサマバッタ成虫、ツムギアリの卵・幼虫・蛹、コオロギヨーロッパイエコオロギフタホシコオロギ)、イナゴなどを挙げている[25][26][27]

著書

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単著

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  • 『楽しい昆虫料理』ビジネス社、2008年
    • 『新装版 楽しい昆虫料理』ビジネス社、2021年
  • 『昆虫食入門』平凡社新書、2012年
  • 『昆虫を食べてわかったこと : 食の常識革命!』サイゾー、2015年
  • 『昆虫は美味い!』新潮新書、2019年

共著

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  • 『人生が変わる!特選昆虫料理50』木谷美咲, 内山昭一:著、山と渓谷社、2014年

監修

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  • 『食べられる虫ハンドブック』自由国民社、2013年
    • 『新装版 食べられる虫ハンドブック』自由国民社、2019年
  • 『ホントに食べる?世界をすくう虫のすべて』文研出版、2020年
  • 『めちゃうま!?昆虫食事典』大泉書店、2022年

共著論文

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メディア出演

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脚注

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  1. 内山昭一”. 新潮社. 2025年10月21日閲覧。
  2. 1 2 NPO法人 昆虫食普及ネットワーク”. 昆虫食普及ネットワーク. 2025年10月21日閲覧。
  3. 1 2 昆虫食彩館(内山昭一 Official Website)”. 昆虫食彩館. 2025年10月21日閲覧。
  4. ファーブルの好物はカミキリムシ?紀元前9000年から始まる人類と昆虫食の歴史”. jbpress (2023年2月4日). 2023年4月13日閲覧。
  5. 1 2 コオロギは危険な食材なのか?専門家が解説する「コオロギ食」騒動の真相”. Japan Business Press (2023年4月10日). 2023年4月10日閲覧。
  6. 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 ずっと虫を食べてきた人類。昆虫食は「食」を見つめ直す営みである。”. BOOKSCAN. 2025年10月21日閲覧。
  7. 1 2 3 4 内山昭一『昆虫食入門』平凡社、2012年4月15日。ISBN 978-4582856354
  8. 1 2 3 本当は美味しい昆虫食(1)スズメバチもイケる!?世界も注目、安心して食べられる昆虫と美味しい食べ方”. JBpress (2022年12月3日). 2025年10月21日閲覧。
  9. 「ほとんどの昆虫はおいしいと、みんなに知ってほしい」昆虫料理研究家・内山昭一さん|クレイジーワーカーの世界”. パソナ (2021年12月23日). 2023年4月4日閲覧。
  10. 1 2 未来に残したい授業「昆虫食とは――イナゴだけじゃない!」”. YouTube. 2025年10月21日閲覧。
  11. 当団体について”. NPO法人昆虫食普及ネットワーク. 2023年4月1日閲覧。
  12. サイエンスアゴラの魅力-食用昆虫科学研究会・「蟲ソムリエ」中の人に聞く”. Chem-Station (2013年11月7日). 2023年4月4日閲覧。
  13. 法人・団体基本情報”. 東京都生活文化局 (2019年4月11日). 2023年4月4日閲覧。
  14. セミを捕って食べる”. デイリーポータルZ (2009年8月12日). 2023年4月5日閲覧。
  15. これぞ秋の味覚!? 河原で捕ったバッタを味わう“バッタ会””. BUGS GROOVE (2019年11月28日). 2023年4月9日閲覧。
  16. イナゴを採って跳ばして食べる?東京イナゴンピックに参加してきた”. FUTURENAUT (2021年3月18日). 2023年4月5日閲覧。
  17. 佐伯真二郎『おいしい昆虫記』ナツメ社、2020年9月16日。ISBN 978-4816368950
  18. CRISPY, CRUNCHY, CRAWLY: EATING BUGS IN JAPAN”. tofugu (2017年1月24日). 2023年4月22日閲覧。
  19. 1 2 略歴・活動実績”. 昆虫食彩館 内山昭一 Official Website (2023年1月19日). 2025年10月21日閲覧。
  20. 内山昭一、井上咲楽が選ぶ 昆虫が美味しくなる調味料TOP3”. YouTube(バグズクッキング) (2022年6月6日). 2025年10月21日閲覧。
  21. 1 2 吉村浩一、内山昭一昆虫食・昆虫料理をめぐる心理的要因の検討に向けて」『法政大学文学部紀要』第59号、法政大学文学部、2009年、23-34頁、doi:10.15002/00005267
  22. 9割の日本人が持つ昆虫食への“嫌悪感”、それを覆す3つの効用とは?”. jbpress (2023年4月11日). 2023年4月11日閲覧。
  23. コオロギ食騒動から1カ月 研究者は「“昆虫は代替たんぱく質“が誤解を生んだ」”. デイリー新潮 (2023年3月29日). 2023年3月30日閲覧。
  24. ニュースレターVol.10 2023年4月号 昨今のコオロギ食論争を巡って(1) 内山昭一(理事長) (PDF). NPO法人昆虫食普及ネットワーク (2023年4月1日). 2023年4月1日閲覧。
  25. 昆虫は食材だ!身近な虫を採って食べよう”. WILD MIND GO! GO!(カシオ計算機株式会社) (2020年6月18日). 2023年4月16日閲覧。
  26. FAOも動き出した! 「昆虫食」が世界の食糧問題を変える?!”. 株式会社エル・ローズ (2019年2月1日). 2023年4月15日閲覧。
  27. コオロギラーメンを超える「美味しい」昆虫は? ”. デイリー新潮 (2019年5月27日). 2023年4月10日閲覧。

外部リンク

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