チュニック
チュニック (英語:tunic, フランス語:tunique) とは、古代ギリシャ・ローマ時代からヨーロッパで使用されている衣服の呼称。”チュニック”と呼ばれる衣服には時代によって様々なものがあり、上着であるものもあれば、アンダースカート等の下着もある。
現在の日本では主に、女性用のカジュアルな上衣と位置づけられている、ゆるやかな短めのワンピースのバリエーションで、丈が腰の位置から膝丈程度のものをさす。
欧米ではその他に、19世紀中半から軍服として使用されるようになった、日本では明治以降学ランとして普及している、詰襟で腰丈の上着も”チュニック”と呼ばれており[1][2]、転じて現在主流となっている背広型軍服の上着もそう呼ばれている[3]。
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[編集] チュニックの起源
チュニックの語源は、古代ギリシャ・ローマや中世の東ローマ帝国で用いられていた「トゥニカ」 (tunica) であり、男性用も含む広い上着のないコート状の衣類を包含し、その長さも地面に達するものから膝丈程度の長いものが主であった。 チュニックの形状は、筒状のものもあれば、アンダーバストで切り替えてAラインドレスのように自然に裾を広げるもの、腰の位置で切り替えたり紐で結ぶようにして、裾をスカートのように幅広にするものなど多様である。この場合でも上半身は比較的緩めのデザインとなる。
[編集] 現代のワンピース
[編集] チュニックの利用方法
チュニックは、レギンスなどのパンツルックのボトムスと併用して、マニッシュなスタイルに女性的なニュアンスを加える。また、透け感のあるチュニックを、Tシャツやキャミソールなどの上に着用することで、比較的シンプルなデザインのカットソーに対して、空気感、軽快さ、繊細さなどを加え、着こなしのバリエーションを広げることができる。通常のワンピースとは単に総丈が違うだけではなく、よりカジュアルなシーンで着用されることが多い。また、緩やかな形状ゆえ、マタニティウェアとして用いられることもある。この他、チュニックとズボンの併用は、機能性や保護機能が高いことから、看護・介護などの業務を行う人々(男性を含む)の制服としても利用される。
[編集] チュニックの身生地
チュニックの身生地は、綿、ポリエステル、ナイロン、レーヨン、アクリルなど極めて多岐にわたる。重ね着を前提に、シフォンやダブルガーゼ、パワーネット、ジャカード織、目の粗いパターン編みのニット素材など、透け感の高い生地も利用される。また、素材に質感や変化を与えるため、シャンブレー、楊柳、シワ加工、パッチワーク、刺繍、ラインストーンなどが施されることもある。また、カジュアルさを強調する場合は、裾や胸ヨーク、アンダーバストなどにフリルやリボン、レーステープトリミングなどを施して下着風・ベビードール風にアレンジしたり、カシュクール風に胸元を開ける、裾をイレギュラーに仕上げるなどの処理を行ったりする。
[編集] 脚注
- ^ 辻元 よしふみ,辻元 玲子 『スーツ=軍服!?―スーツ・ファッションはミリタリー・ファッションの末裔だった!!』 彩流社、2008年3月。ISBN 978-4-7791-1305-5。
- ^ 石井理恵子,横山明美 『英国男子制服コレクション-British male uniform collection-』 新紀元社、2009年8月。ISBN 9784775307403。
- ^ 例:Army Regulation 670–1(アメリカ陸軍服装規定)
[編集] 参考資料
- ブランシュ・ペイン 『ファッションの歴史 : 西洋中世から19世紀まで』 古賀敬子訳、八坂書房、2006年10月。ISBN 978-4-89694-880-6。
[編集] 関連項目
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