グリザイアの果実

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グリザイアの果実
-LE FRUIT DE LA GRISAIA-
ゲーム
ゲームジャンル 学園アドベンチャー
対応機種 Windows XP/Vista/7

PlayStation Portable/PlayStation Vita

発売元 フロントウイング(PC)
プロトタイプ(PSP,PSV)
プロデューサー 山川竜一郎
キャラクターデザイン 渡辺明夫フミオ
シナリオ 木緒なち藤崎竜太
桑島由一かづや
音楽 Elements Garden
ディスクレス起動
アクチベーション 不要[注釈 1]
プレイ人数 1人
発売日 PC:2011年2月25日
PSP:2013年2月21日
PSV:2013年8月8日
レイティング 18禁 (PC)
CEROD(17才以上対象) (PSP,PSV)
キャラクター名設定 変更不可
エンディング数 10
セーブファイル数 90
画面サイズ 1024*576
全画面表示モード あり
キャラクターボイス 主人公以外フルボイス
アニメ
原作 フロントウイング
監督 天衝
シリーズ構成 倉田英之
キャラクターデザイン 渡辺明夫
アニメーション制作 エイトビット
放送局 TOKYO MXほか
放送期間 2014年10月 -
テンプレート - ノート

グリザイアの果実』(グリザイアのかじつ)は、2011年2月25日フロントウイングより発売されたアダルトゲーム。略称は「グリカジ」。萌えゲーアワード2011大賞部門金賞受賞作品[1]

概要[編集]

フロントウイングの設立10周年目の作品として制作された。タイトルの「グリザイア」は美術用語(フランス語)の「グリザイユ」を変化させたもので、「灰色」という意味が込められている。企画当初はタイトルを、「グレースケール」「ワールドエンド」「創世のタナトス」などにする案もあった[2]。フランス語によるタイトルは、 "LE FRUIT DE LA GRISAIA" である。

キャラクターデザインと原画は、テレビアニメ『化物語』などで知られるアニメーター渡辺明夫と、フロントウイングの過去作品『ほしうた』などで知られるイラストレーターフミオが担当している。フミオの方が担当キャラクターの数は多いが、渡辺明夫はオープニングアニメーションの監修も担当している。渡辺が監修を行ったオープニングムービーは2DCGと3DCG、アニメーションを巧みに組み合わせた物となっている。

予約特典として、ビジュアルファンブック『グリザイアの秘宝』が付属された。また、ソフマップではオリジナルイラストの描かれた大型ケースの中に通常版ソフトとショップ特典(ベッドシーツタオルドラマCD)が封入された、『グリザイアの果実 SOFMAP LIMITED EDITION』が販売された。

PC版発売後の沿革[編集]

2011年7月30日 - プロトタイプ[3]によるPlayStation Portable (PSP) 移植版『グリザイアの果実 -LE FRUIT DE LA GRISAIA-』の製作が発表された。

2011年8月10日 - エンターブレインより『グリザイアの果実 ビジュアルファンブック』が発売された(『グリザイアの秘宝』とは別の物)。

2012年2月24日 - 本作の1年後における各ヒロインとの更なる未来を描く続編『グリザイアの迷宮』が発売された。

2013年2月21日 - PSP版『グリザイアの果実 -LE FRUIT DE LA GRISAIA-』が発売された。

2013年5月24日 - 完結編『グリザイアの楽園』が発売された。

2013年8月8日 - PlayStation Vita (PSV) 版『グリザイアの果実 -LE FRUIT DE LA GRISAIA-』が発売された。PSVの最高画質とタッチスクリーンに対応している。

ストーリー[編集]

物語の舞台は、「三嶋崎」という名の海辺の町である。2011年5月現在、三嶋崎には約1年前に設立された「私立美浜学園」という全寮制の学校が存在している。同月24日、主人公の少年「風見雄二」がここへ転入生として訪れることから物語は始まる。

外界から隠すように、そして守るように高くそびえる塀に囲まれた美浜学園。生徒はわずか5名しか在籍しておらず、そのいずれもが女子であった。唯一の男子生徒となった雄二は、個性豊かな女生徒達に囲まれ、賑やかで平和な毎日を過ごしてゆく。

だが、そうした一見明るい日常とは裏腹に、美浜学園の5人の女子生徒達には、それぞれ他人には聞かせられない暗い過去が秘められていた。雄二は学園生活を送るうち、5人のうち1人の女子生徒が抱える秘密を知ることになる。

登場人物[編集]

声優はPC版 / PSP版 / テレビアニメ版の順に表記。

メインキャラクター[編集]

風見 雄二(かざみ ゆうじ)
声:なし / なし / 櫻井孝宏
身長:178cm / 体重:65kg(迷宮では62kgと表記) 
主人公。10代前半で家族を相次いで亡くし天涯孤独となった後、日下部麻子に育てられ裏の世界で生きるようになった。麻子の後を継ぐ形で「会社」の“掃除人”として活動しており、裏の世界ではエース・ナンバーである「9029」の名で恐れられている。ある時「普通の学校に通いたい」と希望したことから、知人かつ美浜学園長である千鶴の縁により、「カナダからの帰国生」という名目で美浜学園の2年生として転入する。
常に冷静で、必要以上には他人へ近付かないタイプだが、相手からの歩み寄りを拒むことはない。親代わりだった麻子の教えに従い、16kmの距離に及ぶ早朝ランニングと読書を常日頃から欠かさない。それゆえ体力も知力も高水準であるが、言動が観察的で感情に乏しく、日常的なコミュニケーションにおいては劣る。また、育った環境のせいか皮肉が多く、痛烈なブラックジョークをかますことがある。幼少期の経験(一姫が自身の身体を使っての教育等)から性技に長けており、現在は制御できているが性欲も強い。
天才と呼ばれ賞賛されてきた姉に対し凡庸であったため、両親から冷遇されて幼少期を過ごす(特に父・亮二について「人として最低の男」と嫌悪している)。その分、姉の一姫からの寵愛を受けて保護されていたが、滝園学園マイクロバス転落事故により一姫が帰らぬ人となったことで家庭が崩壊。亮二の日常的な暴力に耐えきれなくなり母・聡子に連れられて逃亡する。一度目はすぐに発見され、二度目もしばらくは平穏に過ごすものの最後には見つかってしまい、その際両親が死亡し雄二は心に深い傷を負い天涯孤独となる。その後、亮二と親交のあったヒース・オスロに拾われ愛玩人形として自宅に置かれるが、図らずもトラウマにより殺人マシンとしての片鱗を見せたことでヒースの私設少年兵育成機関にて教育を受ける。暗殺者として育成されヒースの命令により変装による潜入と要人暗殺を繰り返し、異常な環境とヒースによる強烈な暗示、大量の薬物摂取により心身ともに廃人寸前となった。しかし、麻子が少年兵育成機関を強襲した際に保護され、なし崩し的に麻子の養子となり山梨の山中で二人きりのリハビリ生活を送り、麻子とJBの必死の世話もあって普通の生活を送れる程度まで回復する。二人から教育をうけるうちに狙撃の才能を開花させ、古傷により体調不良の麻子に代わり「9029」として密かに「仕事」を代行するようになり、正式に麻子の後を継ぎたいと考えるようになる。一度はJBに反対されるも説得し、アメリカの「学校」にて教育を受け実戦を経験し、日本に帰国してライセンスを取得、「I-9029」として活動を始める。経験と実績を重ねるが、麻子が古傷が原因で亡くなったことで自らの進むべき道を見失い「仕事」に対する気力を失ってしまう。休養をとり北海道をバイクで旅するさなかで、あることがきっかけで「普通の学校に通いたい」と思い、かつて「仕事」で助けた千鶴の伝手で素性を隠して美浜学園へと転入することとなる。好物は煮豆。
榊 由美子(さかき ゆみこ)
声:一色ヒカル / 田中涼子 / 田中涼子
誕生日:11月10日 / 血液型:A型 / 身長:163cm / スリーサイズ:85(D)/57/87
美浜学園の2年生。巨大財閥「東浜電鉄グループ」の総帥の令嬢。美浜学園の設立当初から在籍している。やや吊り目と、腰まで届く黒いロングヘアが特徴。無愛想かつ気難しい性格で、他人との会話を一言で済ませる程に交流が不得意な為、一度話しかけた人間から「もう話しかけたくない」と言わしめている。いつも1人で過ごしており、他の生徒達とは顔を合わせないことが多いが、寮生の集まりには顔を出すように心掛けている。いつもカッターナイフを持ち歩いており、怒ると刃を出して相手を威嚇する。「本の虫」と呼ばれるほどの多読家であり、特にミステリー小説を気に入っている。お嬢様然としているが、食事に無頓着な面があり、カップ焼きそば等のジャンクフードが好物。また、ある事から家とは確執めいたものを持っている。父親の事を激しく嫌っており、会いに来ても顔を見ようともしないほど。
「グリザイアの迷宮」では、雄二に甘えながら花嫁修行に励む姿が描かれている。
版権イラストによるイメージ果実はブドウ[4]。「迷宮」では紫陽花
周防 天音(すおう あまね)
声:雪見そら / 田口宏子 / 田口宏子
誕生日:3月3日 / 血液型:A型 / 身長:169cm / スリーサイズ:91(F)/59/88
美浜学園の3年生。面倒見が良く、頼れるお姉さんのような少女。以前通っていた学園で、ある事情から1年間休学していた為、実年齢は雄二より2歳上。スタイルが抜群に良く本人にもその自覚があるため、わざと露出度の高い恰好をして「エロいお姉さん」風に振る舞っている。実家は銀座に本店を構える老舗の料亭を営んでおり、料理が得意。京都の出身である母の影響で、興奮したり気が動転すると、関西弁が口に出てしまう。車全般が好きで、普通自動車免許と普通自動二輪車免許を取得済み。250ccのオフロードバイクボバーへと改造された[注釈 2]「ボバ太郎」を所有しており、寮の駐輪所に停めている。普段は温厚なものの煽られたりすると性格が一変し走り屋となる。運転は非常に乱暴で「もう(天音の運転する車には)乗りたくない」と言わしめるほどに危ない走り方をする。
雄二に対して一目惚れしているが、彼が一姫の弟である事を当初は知らなかった(一姫とは前の学園で同級生であり、部活の同期でもあった)。
余談ではあるが素足にローファーを履くという非常に珍しいスタイルを取る[注釈 3]
「グリザイアの迷宮」では、持ち前の強引さと巧みな家庭料理を持って雄二を胃袋ごと籠絡する事に成功。過去のとある事件に対する憂いを抱きつつも雄二と二人で歩んでいくために日々を過ごし、隙あらば実家への挨拶に雄二を行かせる事を計画する。
版権イラストによるイメージ果実はサクランボ[4]。「迷宮」では椿
松嶋 みちる(まつしま みちる)
声:羽仁麗 / 水橋かおり / 水橋かおり
誕生日:12月25日 / 血液型:O型 / 身長:155cm / スリーサイズ:80(B)/52/82
美浜学園の2年生。ツンデレキャラクターに憧れているらしく、無理にそれらしく振る舞おうとしている。その一環として、目尻に軽くアイシャドーを施し、ブリーチでの脱色(髪の根元から脱色する為、「物凄く痛い」とは本人の談)による金髪をツインテールに結んでいる。明るく活発なムードメーカーだが、勉強は苦手なせいか頓珍漢な受け答えをすることがある。生まれつき運が悪く、何かと痛い目に遭うことが多く、特に商店街の福引でハズレを全て引き、残ったものが全て当たりという伝説級の逸話(?)を残している。
ある事情から親友を亡くしており、その事を無意識に引きずっている。
左手首には水色のシュシュを、腰には幸に頼んで作ってもらったサメを模したデザインのピンク色のポーチを、いつも着用している。
「グリザイアの迷宮」では、真のツンデレキャラへと見事に昇華。地毛である黒髪姿も披露する。
版権イラストによるイメージ果実はレモン[4]。「迷宮」では向日葵
入巣 蒔菜(いりす まきな)
声:民安ともえ / たみやすともえ / たみやすともえ
誕生日:1月13日 / 血液型:AB型 / 身長:144cm / スリーサイズ:71(AA)/57/78
美浜学園の1年生。無邪気で天真爛漫な性格の少女。雄二のことを「お兄ちゃん」と呼ぶ。天音を姉のように慕って「天姉(あまねえ)」と呼んでおり、学生寮では自分の部屋をほとんど使わず、いつも天音の部屋で過ごしている。両親の仕事の都合で6歳まで海外を転々としていたため、英語を話すことができる。いつも左右の色が違うニーソックスを履いている。
自身が長女として生を受けた入巣家は戦前から政治、産業、流通に根強く関与する女系一族で、汚職などにも深く関係(これが公式サイトでの「知れば不幸に見舞われる類の面倒くさい家」の正体)しており、婿養子として入巣家に入った蒔菜の父はその事を知らぬまま汚職に関係していた事でそれを公表しようとした。だがそれを察知した入巣家は蒔菜を営利誘拐に見せかけて拉致し、身代金の受け渡し人となった蒔菜の父を殺害した。その後六日間蒔菜は父親の死体とともに監禁され、救出された時にはまともに喋ることができなくなっていた。その後回復に数年を費やし、現在入巣家とは絶縁状態となっている。自身の小切手を使うまで祖父に退院の事が知らされていない、妹に自身の存在が語られていない等「居なかった」として扱われている。また、普段のふざけた言動、行動から想像できないほどの才能を有しており、汚職の資料を全て暗記している。
幼い見た目に反して視力と集中力に優れており、蒔菜シナリオではその才能を雄二に見出され、共に任務に奔走する。
「グリザイアの迷宮」では雄二と共に世界各地を転戦しながら、彼の跡を継いで狙撃専門の「V-9029」として活躍している事が描かれている。また、ライセンスの正式取得のため、二人で日本に一時帰国してくる。
版権イラストによるイメージ果実はイチゴ[4]。「迷宮」では朝顔
小嶺 幸(こみね さち)
声:岡村美佳沙 / 清水愛 / 清水愛
誕生日:9月23日 / 血液型:O型 / 身長:151cm / スリーサイズ:82(C)/56/83
美浜学園の1年生。真面目で責任感が強く、最年少ながらクラス委員長を務める。いつも礼儀正しく、同学年である蒔菜以外の相手には敬語を使って話す。仕事熱心なしっかり者だが、天然ボケ気味で冗談が通じず、人から言われたことをすぐに真に受けてしまう為、如何なる手段を用いても実現させようと無茶をしてしまう事が多く、それが元で周囲を巻き込む大事を引き起こしてしまった過去を持っている。学園での授業時以外は常にメイド服を、制服の状態でも白のガーターベルトとストッキングをそれぞれ着用している。サメが大好きで、みちる愛用のポーチも自らが作製しており、手先も非常に器用。父親を交通事故で亡くし、また母親も同じ交通事故で重傷を負い、意識不明のまま入院している。蒔菜とは通じ合うものがあるらしく深い友情がある。
「グリザイアの迷宮」では、雄二との結婚を強く意識するが故に、ある決意を秘めて邁進する姿が描かれている。
版権イラストによるイメージ果実はリンゴ[4]。「迷宮」ではチューリップ

サブキャラクター[編集]

橘 千鶴(たちばな ちづる)
声:まきいづみ / やなせなつみ
誕生日:5月20日 / 血液型:O型 / 身長:157cm / スリーサイズ:86(D)/58/92
国内私立大の学部長・副学長を兼任し、更には私立美浜学園常任理事・学園長でもある。雄二とは、以前に命を助けられたことによる旧知の間柄。その感謝の念もあってこの度、手を回して彼を転入させた。県知事の一人娘でもあるため、それなりに各方面への融通が利く。その幼い容姿から、中学生に間違われることもしばしばで、体格を比較されるのを嫌う為、天音の横に立ちたがらない。年齢は30に届こうとしているが、未だに処女。嘘をつくと早口になる癖がある。
「迷宮」版権イラストによるイメージ植物は鈴蘭
春寺 由梨亜(はるでら ゆりあ)
声:楠鈴音 / 鳴海エリカ
誕生日:4月2日 / 血液型:A型 / 身長:172cm / スリーサイズ:96(G)/58/92
ドイツ人の父とイタリア人の母との間に生まれた金髪の女性。以前はアメリカ国籍ジュリア・バルデラ (Julia Bardera) という名だったが、仕事の都合から日本に帰化し、現在の名を得る。雄二の身元保証人かつ「会社」での直属の上司であり、彼には旧名の頭文字からJBと呼ばれることが多い。愛車は黄色の“跳ね馬”。
雄二の養母だった日下部麻子とは幼馴染かつ同僚の間柄ではあるが、彼女のあまりの破天荒さに悩まされてもいた。麻子の訃報を受けて雄二の身元保証人になった経緯を持つ。また、雄二が「はじめての相手」である事が「迷宮」で明かされた。
「迷宮」版権イラストによるイメージ植物は薔薇
風見 一姫(かざみ かずき)
声:青山ゆかり / 友永朱音
誕生日:3月22日 / 血液型:B型 / 身長:152cm / スリーサイズ:76(A)/57/78
雄二の姉。小柄で華奢な身体だが、「圧縮記憶法」と呼ばれる文章高速記憶術による驚異的な知識量と、優れた観察力に裏付けされた的確な判断を下すことのできる、自他共に認める「天才」[注釈 4]。しかし、他人から天才として扱われるのは好ましく思っていない。周囲からは「いつも眠そう、あるいは気だるそうな人」と思われていたが、実は彼女の内部に存在するいくつもの人格が相談して行動を決定していたためである。あまり交友関係は広くなかったが、弟の雄二だけは常軌を逸するほどの溺愛ぶりを示していた[注釈 5]。天音と同い年で、彼女が以前通っていた「私立滝園学園」という女子校では、共にバスケ部部員だった。
数年前に起きた「滝園学園マイクロバス転落事故」により死亡したと考えられており(遺体は未確認)、多くの人間の人生に影響[注釈 6]を与える事となる。
「迷宮」版権イラストによるイメージ植物は百合
榊 道昭(さかき みちあき)
声:鈴木恭介
由美子の父親で、巨大財閥「東浜電鉄グループ」総帥。美浜学園の理事長も兼任。
悪辣ともいえる強引な手法で勢力を強めており、由美子からは嫌われている。だがそこには悲壮な真意を秘めており、由美子編の最後でそれが明かされる
ニャンメル
声:綾瀬あかり
みちるが美浜学園の敷地内で見つけた黒猫。みちるからは「猫ニャー」、雄二からは「ロンメル」と呼ばれていたが、後に両方を合わせて「ニャンメル」と名付けられた。みちる編のエンディングに到達すると、ゲーム環境設定画面でニャンメルのシステムボイスを選択出来るという、おまけ機能が解放される。
マグロマン
声:イモ / 三苫紘平
マグロの体に人間の手足が生えたヒーロー。身体の部位を相手に投げて戦う。用語を参照。
地下の”彼女”
声:なし
雄二が所属している裏の世界の機関・「会社」での直属の上司である、春寺 由梨亜より地位・職位の高いと思われる人物。

「グリザイアの迷宮」に登場するキャラクター[編集]

日下部 麻子(くさかべ あさこ)
声:かわしまりの
誕生日:2月26日 / 血液型:O型 / 身長:174cm / スリーサイズ:92(F)/56/94
雄二が「師匠」と呼んでいる年上の女性。彼が美浜学園に転入する1年半前に故人となっている。彼女の後を継ぐ形で友人のJBが雄二の保護者となった。雄二いわく、「かなり大雑把な性格のでかい女」とのこと。遺骨は、雄二と共に暮らした山梨県の山中に埋葬されている。
格闘や戦闘術に優れ、その中でも特に遠距離精密射撃においては他者の追随を許さぬ技量と僅かな誤差で標的を仕留める腕前を誇るものの、それに反比例するかのように命令違反の常習者であるため、幼馴染みにして自分の担当官であるJBを絶えず悩ませ続けた存在でもある。しかし、任務中に負った怪我の後遺症が原因で一線を退く事になり、国有地の管理人として隠遁生活に入ってから数年後、後遺症の悪化が元で病に倒れ、雄二に看取られながら若くして鬼籍に入った。ヒース・オスロのアジト襲撃の際に保護された子供(風見雄二)を引き取り、心身ともに深い傷を負っていた彼を自らの後継者として育て上げた[5]。ちなみに雄二の「はじめて」の相手であり、雄二が一姫以外に愛した女性であった。
「迷宮」版権イラストによるイメージ植物は
風見 亮二(かざみ りょうじ)
雄二の父親。故人。千葉県の農家の二男の出。人並み外れた強欲さを持つ上に先見の明に乏しく、その過ぎたる欲に身を滅ぼされる形で事業に失敗した過去がある。意外にも大学を出ており、そこでは美術史を専攻していた。
臆病なくせに夢見がち、加えて相手の立場が自分より弱いと分かると、たちまち強気に転じて威張り散らし、暴力まで振るうという、まさに「強きを助け、弱きを挫く」の言葉を地で行く性格。「一姫に劣る」というだけで雄二を役立たずと見下す上に八つ当たりの道具としか見なさず、事あるごとに暴力で憂さ晴らしをしていた。その為、雄二をして「人として最低の男」と言わしめている。
妻である聡子とは所謂、できちゃった結婚で入籍している。
風見 聡子(かざみ さとこ)
雄二の母親。故人。両親を幼い頃に相次いで亡くし、18歳で自立、水商売を余儀なくされる。亮二とは働いていた店で出会い、出産を機に水商売を辞めて、入籍する。
心が弱く、他者依存が強い割に他人の愛情を信用しない厄介な性格。
ヒース・オスロ
声:秋山樹
ヒース・オスロという名は偽名であり、本名、経歴、その他全てが謎に包まれている人物。推定年齢40歳で、かつてはフランスの軍隊に居たが、上官を殺害し更迭された後に世界各地の戦場を転戦し、戦争推進派のテロリストとして各国から警戒されている。過去に日本では美術品の貿易商という肩書きで滞在し、亮二と付き合いがあったが、亮二の事は「人間のクズ」と見抜いて内心見下していた反面、雄二・一姫の事は初めて会った時から興味があり、両親と一姫が亡くなって孤児となった雄二を引き取る。最初は女装させて愛玩人形として愛でていたが、トラウマから発現した雄二の才能を知るや少年兵の育成機関に送り込み、殺人道具として育て利用していた。
雄二に強烈な暗示をかけており、それに麻子の暗示が上書きされることで雄二は平静を保っているが…。

用語[編集]

三嶋崎(みしまざき)
この物語の舞台となる町。湘南近郊の半島内に位置する。 都心から車で2時間ほどの距離にあり、雄二達の印象では割と田舎の町。三嶋崎駅前には商店街があり、天音はよくここに買い物をしに行く。
山梨県山中からの距離[注釈 7]や都心からの所要時間、地名の類似性、湘南近郊の半島内で後述の東浜急行電鉄グループの影響範囲であることなどから、立地条件的なモデルは神奈川県南端の三浦半島内、三浦市の「三崎」(みさき)地区だと思われる。
私立美浜学園(しりつみはまがくえん)
雄二が転校してきた学園。三嶋崎にある埋立地に建っている。学校法人榊学園によって経営される全寮制の学園で、理事長である榊道昭が娘・由美子の為に、約一年前に創設した。設備も一流校並みに整っているにも関わらず生徒数は女子が5人と不自然なほど少なく、雄二も特例で唯一の男子生徒として入学が許された。高くそびえる塀に囲まれている事から、由美子は学園を「鳥篭」と呼んでいる。
授業は、午前中はクラス全員が受ける共通科目、午後は各々の適正に応じた選択制の科目となっている。学園長の橘千鶴自身が教壇に立ち、国語、数学、生物など様々な科目を教えている他、学外から専門の教員を招くこともある。その一方で常任の体育教師や養護教諭は在籍していない。クラスは複式学級となっており、1年生から3年生までの異なる学年の生徒6人全員で唯一のクラスを成している。留年は8年目まで可能、それ以上は卒業扱いとなる。
東浜急行電鉄グループ(とうひんきゅうこうでんてつグループ)
学校法人榊学園の母体となっている企業グループ。関東地方に私鉄網を有する東浜急行電鉄を中心とした巨大企業グループであり、三嶋崎の経済発展に貢献している。現在の総帥は由美子の父である榊道昭であり、先代は道昭の父である幸治郎。政財界への影響力が大きく、国土交通省との結び付きも強い。他の企業を強引に取り込むような経営手法から「盗品グループ」と揶揄されることもある。
劇中において、東浜急行電鉄は「東京と羽田空港を結ぶ主要路線の運営を中心にしている」との記述があり、このこと[注釈 8]や社名の類似性から、モデルは「京浜急行電鉄」グループであると思われる。
「会社」
雄二が所属している裏の世界の機関で、「本社」はアメリカにある。日本においては“市ヶ谷”に属する形態となっており、その成り立ち上、“赤坂”からの干渉下にある。組織の正式名称は不明だが、略称は「CIRS(サーズ)」という。表向きは「有限会社アサヒクリーン」という名の清掃会社ということになっており、本来は情報室長であるJBの肩書きも「広報室長」とされている。
9029号(ナインオーツーナイン)
雄二のコードネームで、代々「会社」のエースに受け継がれているエース・ナンバー。12年前に先代9029号(=麻子)がキューバの麻薬カルテルを殲滅した事もあり、裏の世界では「恐怖のナンバー」として恐れられている。
蒔菜編EDに到達した場合、彼女もこの称号を得て、雄二と共に任務に就く事になる。
「グリザイアの迷宮」の蒔菜シナリオでは、蒔菜が雄二の跡を継ぎ、狙撃専門の「V-9029」として活動している姿が描かれている。
私立滝園学園(しりつたきぞのがくえん)
6年前、天音と一姫が通っていた女子校。裕福な家庭のお嬢様が多く通っており、接客態度を習う授業もある。学生寮が設置されているが、自宅から通学することも可能。天音は1年D組、一姫は1年A組に在籍していた。
滝園学園マイクロバス転落事故
6年前の2005年8月14日、私立滝園学園バスケットボール部員が乗車していたマイクロバスが、夏期合宿からの帰路時に樹海の崖下へ転落。部員13名・顧問教師1名、計14名が行方不明になった。携帯電話の電波が通じず、磁場の乱れる樹海故に遭難者達はほぼ身動きが取れない状態となった。バスが本来の帰路ではなく、渋滞回避目的から、既にほとんど利用されることが無くなっていた旧道へ入っていた為、捜索は難航。2週間後には、生存は絶望的として捜索が一旦打ち切られた。しかし、事故発生から18日後、衰弱しきった天音唯一人が自力で下山してきた事で状況が一変。天音の情報を元に捜索隊が事故現場へ到着した際には、損傷が激しくバラバラになった複数の遺体が発見され、その後は各メディアで話題となった。この事故で雄二の姉・一姫が死亡したとされているが、雄二や天音はその死に関して懐疑的である。
鮮魚超人マグロマン
作中において、日曜日の朝に放送されている特撮ヒーロー番組。マグロの体に人間の手足が生えたヒーロー「マグロマン」が、世界征服を企む「カルビ将軍」と戦いを繰り広げるという内容。蒔菜はマグロマンの大ファン。共通ルートの「戦え!マグロマン」の章で初登場し、その後も登場人物間でしばしば話題となる。
なお、この番組内には、フロントウイングの過去作『ほしうた』のヒロイン「周防ななの」と「山吹れんげ」も登場している。主題歌の「マグロ・Beautiful」(歌・作詞・作曲:¥Cu スタ平、編曲:MML)は、ゲーム挿入歌としてBGM鑑賞モードでも聴くことができる。

スタッフ[編集]

主題歌[編集]

曲名 作詞 作曲・編曲 歌手 備考・その他
OP「終末のフラクタル 桑島由一 藤間仁 飛蘭
由美子ED「ホログラフ riya 菊地創 eufonius リテラル(Piano ver.を収録)
天音ED「HOME 桑島由一 菊田大介 橋本みゆき
みちるED「SKIP 中山真斗 茶太
蒔菜ED「迷いの森 藤田淳平 佐藤ひろ美
幸ED「この日のままで 母里治樹 NANA

音楽CD[編集]

ゲーム音楽を収録したCDがランティスより発売された。

終末のフラクタル
2011年1月26日発売。飛蘭の8枚目のシングル。オープニングテーマ「終末のフラクタル」とカップリング曲「HAPPY SOUL DANCE」を収録。通常盤1,200円、DVD付き初回限定盤1,800円。
PCゲーム『グリザイアの果実』 ED主題歌集&オリジナルサウンドトラック
2011年3月9日発売。ディスク2枚組で、1枚目にはエンディングテーマ5曲が収録されており、2枚目のサウンドトラックにはゲームBGMが30曲収録されている。ジャケットイラストは周防天音。3,000円。

ドラマCD[編集]

店舗購入特典として録り下ろしドラマCDが制作された。括弧内は登場人物。収録時間はいずれも約17分間。

インターネットラジオ[編集]

HiBiKi Radio Stationにてインターネットラジオ『クラブ・グリザイア』『クラブ・グリザイア セカンドシーズン』が配信された。本放送に先駆けて2011年2月9日に第0回が配信された後、2011年3月2日から8月17日まで全25回が配信された。毎週水曜日に配信。12月14日からは『クラブ・グリザイア サードシーズン』として復活し、2012年2月29日まで全10回が配信された。パーソナリティは民安ともえ一色ヒカル永澤優花

漫画版[編集]

秋田書店の『チャンピオンRED いちご』に、『グリザイアの果実 サンクチュアリ フェローズ』のタイトルで連載中。脚本は鳴海瑛二、作画は廣瀬周が担当。Vol.36(2013年2月5日発売)に予告編が掲載された[6]後、Vol.37(2013年4月5日発売)より連載が開始された[7]

また、マッグガーデンの『月刊コミックブレイド』2014年5月号より『グリザイアの果実 〜L'Oiseau bleu〜』の連載も開始。脚本はProduction I.G.所属の藤咲淳一が、作画は姫乃タカがそれぞれ担当している。

テレビアニメ[編集]

PC版発売前の2010年10月にアニメ化を企画中であることがフロントウイングの山川竜一郎によって発表され[8]、2014年4月29日に公式サイトが設置された。

2014年10月よりTOKYO MXほかにて放送予定。

スタッフ(テレビアニメ)[編集]

主題歌(テレビアニメ)[編集]

オープニングテーマ
歌 - 黒崎真音
エンディングテーマ
歌 - 南條愛乃

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
東京都 TOKYO MX 2014年10月 -

脚注[編集]

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注釈
  1. ^ 当初はアクティベーションが必要と発表されていた。
  2. ^ 単に安かったという理由から購入した改造済み中古車両であり、天音自身はその方面の知識や技術を持ち合わせていない。
  3. ^ 実際にこれをする者はいるが、汗だけでなく、足の脂も靴に染み込み、洗っても簡単に汚れは落ちない。結果的に靴の寿命を縮めるので、手入れの知識がないならばお勧め出来ない。
  4. ^ 少女時代のIQは180と高く、実際、少女時代は感性に優れた彼女が描いた幾多の絵画は常に数百万の値で売れ、それが風見家の主な収入源となり、実質的な「風見家の主」になっていた事が「迷宮」で語られている。
  5. ^ 雄二の女友達を「雄二に相応しい女かどうか」と常に厳しくチェックする、雄二のためなら近親相姦も厭わないなど、いずれはお互いの「はじめて」の相手になろうと決意していた事が「迷宮」で語られている。
  6. ^ 特に父・亮二は彼女の類稀な才能を各方面の企業などにに宣伝して、最も多額の資金を提供した企業に「身売り」しようと目論んでいたが、彼女の死により全ての企業は亮二から手を引き、贅沢と見栄を捨てきれない亮二はやがて借金を重ねて風見家を破滅へと導いた事が「迷宮」で語られている。
  7. ^ 雄二曰く徒歩で175kmほどらしい。
  8. ^ 本作品の発売時点および劇中の年代において羽田空港に乗り入れている私鉄路線は京浜急行しか存在しない。
出典

外部リンク[編集]