東京レイヴンズ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
東京レイヴンズ
ジャンル 陰陽ファンタジー
小説
著者 あざの耕平
イラスト すみ兵
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 ドラゴンマガジン
レーベル 富士見ファンタジア文庫
刊行期間 2010年5月25日 -
巻数 既刊12巻
(長編:10巻、短編:2巻)
漫画
漫画:東京レイヴンズ
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
作画 鈴見敦
出版社 KADOKAWA / 角川書店
掲載誌 月刊少年エース
レーベル 角川コミックス・エース
発表号 2010年6月号 -
発表期間 2010年4月26日 -
巻数 既刊8巻
漫画:東京レイヴンズ外伝 東京フォックス
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
作画 COMTA
出版社 富士見書房
掲載誌 エイジプレミアム
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2011年Vol.1 - 2011年Vol.6
発表期間 2011年8月9日 - 2012年1月10日
巻数 全1巻
漫画:東京レイヴンズ RED AND WHITE
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
作画 望月あづみ
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
レーベル ドラゴンコミックスエイジ
発表号 2012年11月号 - 2013年11月号
発表期間 2012年10月9日 - 2013年10月9日
巻数 全2巻
漫画:東京レイヴンズ Sword of Song
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
作画 久世蘭
出版社 講談社
掲載誌 月刊少年ライバル
レーベル ライバルKC
発表号 2012年11月号 -
発表期間 2013年10月4日 -
巻数 既刊1巻
漫画:東京レイヴンズ Another×holiday
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
作画 月ヶ瀬ゆりの
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 ミルフィ
発表号 2013年12月号 -
発表期間 2013年10月25日 -
漫画:東京レイヴンズ -Girls Photograph-
原作・原案など あざの耕平
すみ兵(キャラクター原案)
待田堂子(構成)
作画 横山コウヂ
出版社 KADOKAWA / 富士見書房
掲載誌 月刊ドラゴンエイジ
発表号 2014年2月号 -
発表期間 2014年1月9日 -
アニメ
アニメ
原作 あざの耕平
監督 金崎貴臣
シリーズ構成 倉田英之
キャラクターデザイン 渡辺敦子
音楽 井内舞子
アニメーション制作 エイトビット
製作 東京レイヴンズ製作委員会
放送局 #放送局を参照
放送期間 2013年10月 - 2014年3月
話数 全24話
テンプレート - ノート 
ウィキプロジェクト ライトノベル漫画アニメ
ポータル 文学漫画アニメ

東京レイヴンズ』(とうきょうレイヴンズ、TOKYO RAVENS)は、富士見ファンタジア文庫KADOKAWA / 富士見書房)から刊行されているあざの耕平による日本ライトノベルイラストすみ兵が担当。

概要[編集]

現代の東京で発生する霊的災害・通称『霊災』に立ち向かう陰陽師を目指す少年たちの『学園陰×陽ファンタジー』を掲げていて、作者のあざのによれば、前作の舞台設定、主人公の設定などを考慮したうえであらすじを練ったところ、陰陽師の、そして十代の少年たちの物語に行きついたとのこと[1]

舞台設定が現代の東京であることや、陰陽道の思想や、技術、そのほかにも密教修験道などの技術も作中に登場してくる他、陰陽師が国家に正式に認められ、役職として成り立っているなどの特徴がある。

なお、作中に登場する陰陽師は、その姿成りから『闇鴉(レイヴン)』とも呼ばれていて、作品のタイトルにもなっている。

ドラマCD化が『ドラゴンマガジン2010年11月号(2010年9月18日発売)にて発表された。2013年10月から2014年3月までテレビアニメが放送。詳細は#テレビアニメを参照。

ストーリー[編集]

第一部(1 - 9巻)
今から半世紀前、戦時下に活躍した稀代の陰陽師・土御門夜光が執り行った儀式『泰山府君祭』に失敗し、以後東京に霊災が起こる原因となる。
時は流れ、頻発する霊災を祓うべく陰陽師が活躍する現代、陰陽道の名門、土御門の血筋にも関わらず、霊気を感じ取る『見鬼』の才を持たない土御門春虎は、陰陽師になる道を諦め、友人の阿刀冬児や北斗と共に平凡な高校生活を送っていた。
そんなある日、春虎は土御門家次期当主にして幼馴染の土御門夏目と再会し、その直後に最年少の国家一級陰陽師(通称十二神将)の大連寺鈴鹿の起こす事件に巻き込まれ、北斗が命を落としてしまう。そして、北斗が人間ではなく式神であったことを知り、北斗に再び会うことを望んだ春虎は夏目の式神として陰陽師への道へ進むことを決意する。
そして国内最大の陰陽師育成機関・陰陽塾へ通うため上京した春虎は、夏目が本家のしきたりで女子ということを偽り男装していることを知り、クラスメイトの百枝天馬、倉橋京子、春虎と共に上京した冬児たちや自身の式神であるコンと共に、夜光の転生と目される夏目を崇拝する者たちによって作られた組織『双角会』の起こす事件や、現在の陰陽術の基礎を作り出したと同時に、『霊災』という大きな負の遺産を遺した夜光への疑念を抱く人々の思惑に奔放されながらも、徐々にその実力を確かなものにしていく。
中には、安倍晴明の宿敵であった道摩法師(蘆屋道満)や、陰陽庁内部の双角会に属する人間、時には十二神将をも相手取り、数々の闘いに面してきた春虎たちの前に、相馬多軌子という名の謎の少女が現れる。
その後、春虎は霊災修祓の際に、自らにかかった封印を強引に解いてしまい、霊力が不安定になり始める。そして、同じ霊災で夏目が女子であることも明るみに出てしまう。春虎たちの担任講師で元十二神将の大友陣や、陰陽塾塾長の倉橋美代は、徐々に黒幕の正体に気づき始め、呪術界に異様な空気が流れ始める。
黒幕であった陰陽庁長官倉橋源氏は、夜光を覚醒させるための呪具『鴉羽織』を求め土御門本家を攻撃するなど、徐々にその正体を明かし始めていた。さらには、夏目の『しきたり』の理由、春虎が夜光の転生であることがわかり、倉橋と手を組んでいた多軌子は行動を起こす。
春虎が上京してから一年が経った夏、花火大会の夜に、多軌子が放った実際は式神であった鴉羽に春虎は憑かれてしまい、彼にかかった封印によって暴走を始める。命の危機にあった彼を守るべく夏目は命を引き換えに春虎を救い、自らの想いを春虎に伝え息を引き取る。
春虎たちは、夏目を現世に蘇らせるため、禁呪『泰山府君祭』を執り行い、陰陽庁と闘い、決着をつけるべく、闇夜へと飛立つ。
第二部(10巻 - )
土御門春虎が執り行った泰山府君祭から約一年後、陰陽庁は闇夜に紛れてその版図を拡大させ、陰陽寮から姿を消した春虎は土御門夜光の式神である角行鬼と飛車丸を引き連れ陰陽庁に叛旗を翻していた。一方、東京から遠く離れた山奥にある星宿寺、呪術界の暗部であり闇寺と呼ばれる場所で暮らす稀少な生成りの少女・秋乃は、蛟の生成りであるという『北斗』と名乗る不思議な新入りの少女と出会う。さらに、後日、星宿寺に陰陽庁から三人の「十二神将」が訪れる。陰陽庁との融和を巡って、星宿寺の保守派と革新派が対立を強める中、土御門春虎が現れる。

登場人物[編集]

の項はアニメ版のもの。

主要人物[編集]

土御門 春虎(つちみかど はるとら)
声 - 石川界人(幼少期 - 種田梨沙
第一部の主人公、16歳。彼の大陰陽師・安倍晴明に連なる陰陽道宗家・土御門家の分家に生まれながら、霊気を視る力である『見鬼』の才を持たない落ちこぼれ。生来の運の悪さ、勘の鈍さなどもあり、至る場面で損をしている。
見鬼の才がないことを理由に陰陽師となることを早々に諦め、田舎で普通の生活を送っていた。しかし高校1年時の夏、鈴鹿の起こした事件で親友の北斗を失ったことを機に、それまで背けていた自身の宿命と向き合い、夏目の式神となる契約を交わす。その際に夏目に施された土御門の秘術によって後天的に見鬼となる。事件の後には陰陽師育成機関である陰陽塾に入塾し、陰陽道へと足を踏み入れることになった。
入塾に至るまで陰陽道から距離を置いていたことに加え、本人の頭の悪さもあって呪術方面の知識が乏しく、座学の成績は壊滅的。その代わり保有する霊力の量は平均を大きく上回り、実戦でその力を発揮する。人懐っこい性格で人付き合いも良いため陰陽塾にもすぐに適応し、何だかんだ言われながらもクラスメイトには好かれている。また心優しく誠実な人柄に加えて人を引き付ける魅力を持ち、作中でも幾人かの女性に好意を寄せられている。ただし本人はその方面に呆れるほど鈍感で、機微にやや疎い面がある。夏祭りの事件以降音信不通となった北斗に対しては不明確ながらも好意を抱いており、北斗の正体に感づき始めた時は夏目に対しても戸惑いを覚えていた。
大友と道満の呪術合戦を目の当たりにしたことで意識の変革が起こり、それまで以上に熱意と意識を持って呪術を扱うようになる。その結果、祓魔官の隊長相手の呪術戦で善戦し、同年代では夏目に次いで優秀な京子をも追い抜くほどの急激な成長を見せたが、その一方で本人はどこか全力を出し切れないような違和感を抱えており、思うような術の行使ができないでいた。しかし、暴走したシェイバとの戦闘で夏目が傷つけられたことで力を渇望し、その際に自身の内側にて見つけた綻びから、春虎自身を押さえ込んでいた何らかの封印を強引に破る。その結果、それまでとは比べものにならない程の見鬼に目覚め、鈴鹿オリジナルの術式、鏡の火界咒を模倣し、かつて大友が使った『帝式』をも使いこなしシェイバを修祓した。
実は、彼こそが土御門家現当主である土御門泰純の本来の実子であり、土御門の直系。即ち真の土御門夜光の転生者である。生まれて間もない彼を夜光信者等の様々な勢力から守るべく、実父である土御門泰純によって生まれてすぐ能力に封印を施され、その後は分家の子として陰陽道から遠ざけて育てられた。夏目の施した『見鬼の術』は、実はこの封印の一部を解呪する術であり、春虎が後天的に得たと思われていた見鬼の力も、実際には元々彼に備わっていた桁外れな力のごく一部を解放したに過ぎない。シェイバとの戦闘でその封印を自力で無理矢理、しかも中途半端に解呪したことで霊力が不安定になり、花火大会で多軌子に『鴉羽織』を半ば強引に着せられた際に霊力が整合せず暴走。最終的に夏目が封印を完全解呪したことで霊力が安定するが、暴走していた『鴉羽』が夏目に致命傷を負わせ、彼女を死亡させてしまった。
騒動後は陰陽庁に拘留され、自らの暴走により夏目を殺めてしまったことに悩む中、最終的に自身の力で『泰山府君祭』により夏目を復活させることを決意。冬児たちの助けで陰陽庁から脱出し、夏目の遺体を取り戻す過程で鏡と戦い左目を斬られ隻眼となるが、真の姿となった飛車丸と角行鬼の手を借り退ける。この時に夜光としての記憶を取り戻し、それに伴い言動も変化する。夏目の遺体を回収後、天壇にて早乙女涼と合流し、『泰山府君祭』によって夏目を黄泉返らせた後、仲間達の前から姿を消した。
第二部では陰陽庁へ反旗を翻し、呪術界最大の反逆者として指名手配されている。土御門夜光としての能力・記憶に覚醒したためか、その風格は相対する者に畏敬の念を抱かせる。振る舞いや雰囲気は以前の春虎を感じさせるものの、その自我が現在どうなってしまっているのかは不明。しかしながら、何らかの明確な目的のために奔走している模様。また本人曰く、夏目とは会うことができない理由があるようである。
コン / 飛車丸(ひしゃまる)
声 - 豊崎愛生 / 甲斐田裕子(前世の成人時代)
狐の耳と尻尾をつけた幼い姿の少女。陰陽塾入塾の際に春虎が父親から譲り受けた護法式の式神。大友曰く何か封印が施されている模様。春虎の主である夏目とはある意味、春虎を巡るライバルの様な関係。ただしお互いの利害が一致する際は手を組むこともある。
春虎には極めて忠実であるものの、その他の者に対しては基本的に慇懃無礼。また非常に嫉妬深く、春虎に女性が近づくことを非常に嫌がる(それが夏目であっても同様)。尻尾の感触は「ふわっふわ」で春虎の大のお気に入りである。
その正体は、夜光の使役していた式神の中でも双璧とうたわれた護法『飛車丸』。妖艶な美貌を持つ絶世の美女。
元々は土御門の分家の人間だったが、獣の耳と尻尾を生まれながらに持つ「狐の生成り」であったため、先祖返りの忌み子と見なされ座敷牢に幽閉されていた。名も与えられず自らの生に意味などないと思っていたが、ある日彼女の前に現れた幼い頃の無邪気な夜光が『しきたり』の式神として外に連れ出した。夜光によって守られるうちに彼への思慕と絶対の忠誠を抱くようになり、彼を支えるために自らも呪術者としての才を開花させた。夜光の死後は自ら人の身を捨て霊的存在となり、生前の夜光と交わした『時の果てに再会する誓い』に従い、彼の転生である春虎が生まれて間もなく泰純の前に現れた。その際に泰純と盟約を交わし、記憶と本来の姿、そして力を封印され、護法式のコンとして春虎の側についていた。鏡によって窮地に陥った際、自らに掛けられた封印を強引に解除して本来の姿と力と記憶を取り戻し、以降は夜光として覚醒した春虎と共にその姿を消す。
第二部でも春虎の式神として側にいるが、角行鬼曰く「危うい」状態が続いており、第一部の終盤で自身の封印を強引に破った影響と思われる。
角行鬼(かくぎょうき)
声 - 安元洋貴
夜光の使役していた式神の中でも双璧とうたわれた隻腕の鬼。現在はスーツを着崩した長身の男の姿をとる。主亡き後も人の世で生き続けており、かつての名声に違わぬ風格と力を今なお持ち続けている。基本的には落ち着いた物腰であり、比較的温厚な性格をしている。しかし自らの名前ついては強い誇りを持っており、道満にその名を勝手に使われた際にはわざわざ注意に足を運び、歯牙にもかけぬ相手が自身の名を気安く呼ぶことを許さない。道満とはいわゆる腐れ縁らしく、彼が何らかの行動を起こすときには接触し、彼の弟子である涼ともたびたび接触している。
その実力は未だ底知れず、高位の陰陽師である比良多(多軌子)の術も体に触れることさえ叶わなかった。春虎の陰陽塾入塾後まもなくして彼と一緒にいるコンの姿を目撃しており、2人の正体に気づきつつも1年近く見守っていた。コンが飛車丸として本来の姿を取り戻した際に合流し、以後は夜光の記憶を取り戻した春虎の下で行動する。
本編の記述によるとその正体は、頼光四天王の一人渡辺綱の髭切の太刀によって一条戻橋で片腕を切り落とされた鬼、茨木童子であるとされている。
土御門 夏目(つちみかど なつめ)
声 - 花澤香菜
第一部のヒロインにして第二部の主人公。16歳。土御門の本家の人間で春虎とは親戚であり幼馴染。長い黒髪に整った顔立ちをしたスレンダーな少女。
性格は生真面目で頑固で怒りっぽく、さらに人見知りで人と壁を作るきらいがある。幼少期はほとんど人と関わりを持たず、ひたすらに呪術の修行に明け暮れる日々を送った。そんな日々の中でただ一人親しい間柄で居続けた春虎に対していつしか恋心を抱くようになり、彼に対しては絶対の信頼と思慕を寄せる。また、彼を通してできた多くの友人との絆を何より大切なものと定めている。その一方で彼への一途な恋心は、春虎があまりにも鈍感なため全く気づかれていない。その惚れ具合はもはや殺人級で嫉妬に走りやすく、春虎を真顔で自身の「所有物」と言い切り、彼が異性が仲良くしようものなら邪魔するためだけに術で天災すら引き起こす。春虎の護法式である「コン」とはある意味、春虎を巡るライバルの様な関係。ただしお互いの利害が一致する際は手を組むこともある。
土御門本家の次期当主にして天才と称えられ、豊かな才能と見知は同期の遙か先を行く。その一方で土御門を現在の地位に貶めた土御門夜光の生まれ変わりとも言われており、そのことから彼女のまわりには常に騒動が付き纏う。なお夏目本人は夜光の記憶も持たず、自身が生まれ変わりである自覚もない。
本家の様々な『しきたり』に縛られており、その一つである『跡取りは対外的には男子として振る舞わなければならない』ことより、中学入学以降は男装して学校に通っている。
普段の彼女は女性が帯びる『陰の気』と、使役する竜の北斗が持つ『陰の気』を掛け合わせることで、自身の気を男性が帯びる『陽の気』に偽装するという極めて特殊な呪術を用いている。
この偽装処置によって、大抵の見鬼には『夏目は陽の気を帯びている=男性である』と認識されており、彼女が男装しているという事実を長い間周囲に隠し通す事が出来ていた。
春虎や冬児が転校してきてからはとっつきやすいイメージを持たれたため、その美貌からよく女子からラブレターをもらっていた。
男装時は基本的に男性的な喋り方をし、一人称も「わたし」から「ぼく」に変えている。ただし冷静さを失ったり我を忘れると、地の女口調が出てしまいがちである。シェイバとの戦闘でクラスメイトに女であることが露見した。
長らく『土御門夜光の生まれ変わり』と目されてきたが、実は夏目は夜光の転生ではなく、真の転生者である春虎を守るために身代わりとして仕立て上げられた少女。
花火大会にて鴉羽織から春虎を救うために身を投げ出し春虎の封印の解呪に成功。自身が長らく秘めていた春虎への想いを彼に告げ、同時に負った重傷が元で死亡する。その後、涼の協力を得て春虎が執り行った『泰山府君祭』により黄泉返りを果たすも、春虎は彼女の前から姿を消していた。
第二部では、陰陽庁から禁呪・泰山府君祭の被検体にして反逆者・土御門春虎の縁者として追われる身となっている。千翁の言によると泰山府君祭による反魂は「失敗」したらしく、今の彼女は春虎の術式によって式神の北斗と自身の魂を結びつけ、竜の生成りとなることでかろうじて現世に留め置かれている状態である。その有り様は、『動く死人』同然であるという。陰陽塾中途退学後は、経緯は不明だが再会した泰純たちと行動を共にしているようで、千鶴の指導で新たに雷の術式と式神・霹靂を得るに至る。生成りとして彼女が宿す竜の北斗は霊的存在として極めて強力であり、更に五行において『木』の属性を持つ雷は、夏目が宿す北斗の『水』の属性と相生の関係にあるため、封印を解放した夏目は霊災クラスの大霊力・大術式を行使できる。反面、夏目の魂を現世に繋ぎ止める役割を担う北斗の力を戦闘に振り分けるということは、夏目を現世に維持する力が弱まることを意味し、一歩間違えれば死にかねない危険な行為である。
北斗(ほくと)
声 - 金元寿子
中学の頃に出会った春虎の親友。可愛らしい顔立ちをしているが言動は男勝りで、春虎にはオトコ女と呼ばれ、春虎のことをバカ虎と呼んでいる。何故か春虎に陰陽師になることを強く勧め、望んでいた。鈴鹿の攻撃から春虎を庇って傷を負い消滅、その際に式神であることが露見する。
その正体は、夏目が『しきたり』により男性として振る舞う際の練習用に作った、遠隔操作で動く簡易式。すなわち北斗の意識は夏目そのものである。アニメでは春虎が以前かわいいと言っていたアイドルをモデルにしたことが示されている。
北斗(ほくと) / 竜
土御門本家に代々伝わる竜の式神。本物の竜であり、作中有数の力を持つ式神。暴れん坊で我儘な性格をしており、夏目の主としての未熟さも手伝って手加減を知らない。
強力な陰の気を宿しており、夏目は北斗の霊力を利用して自らの霊気を陽(男)の気へと偽装していた。
夏目の蘇生後は春虎の術式により夏目に憑依させられ、彼女の魂を現世に繋ぎ止める役を担っている。力の大半を夏目の生命維持に回しているため、現在は小さな姿でしか実体化することができない。
阿刀 冬児(あと とうじ)
声 - 木村良平
17歳。額にヘアバンドを巻いており、美形にして元武闘派ヤンキー。口が悪くトラブル好きであるがいざというときは頼れる、春虎の悪友。母子家庭だが母親とは疎遠。常に人生を楽しんで過ごすことをモットーにしている。自分自身への興味、関心が薄く、友人たちを気にかけたりトラブルを追い求めるのは自分の内側でなく外側に関心が行きやすいことが一つの要因となっている。
元々は東京育ちだったが、『上巳の大祓』に巻き込まれ、体に鬼を宿す「生成り」となった。その後春虎の住む田舎に引っ越し、春虎の父・鷹寛の治療を受けている。鈴鹿の事件の後、春虎と共に陰陽塾に入塾する。入塾前から陰陽術に関してそれなりに知識があり、人間関係などの機微にも聡い。霊災を経験したため見鬼の力も得ており、北斗が式神であることも最初から気づいていた。夏目との対面時に彼女が術者であることにもすぐ気づき、彼女と春虎のことをからかいつつも2人の仲を見守っている。
『上巳の再祓』での鬼の暴走を機に、鬼を「抑える」のではなく「制御する」方向で修練を始める。封印を解除すると角を生やした鎧武者のような姿に変貌し、超人的膂力と耐久力を得る。実戦では膨大な鬼気を活用した接近戦を得意としており、プロの祓魔官をも圧倒する。
第一部終盤で陰陽庁から春虎を奪い返し、春虎の意志、そして京子の星読みを聞いたことで春虎に協力する。夏目の復活と春虎の失踪を聞きつけると仲間たちとともに春虎と夏目との再会を誓う。
第二部では姿をくらましており、天海と一緒に行動していると目されている。
大連寺 鈴鹿(だいれんじ すずか)
声 - 佐倉綾音
史上最年少で「陰陽1種」を取得し「十二神将」となった『神童』の異名を持つ少女。その経歴と整った顔立ちから陰陽庁の広告塔として同年代の陰陽師を目指す者からは半ばアイドルのような扱いを受けているが、実際は年上にも不遜な態度をとる上に口も悪く春虎などには躊躇なく嫌がらせを行う性格をしている。しかし、一方で、根は決して悪い人間ではなく、巻き込みそうになった見ず知らずの幼い兄妹を助け、誤って北斗を装甲鬼兵で殺してしまったときには動揺した。
両親からは生まれる前から禁呪の実験台として扱われており、その特殊な生い立ちゆえに呪術的才能に比べて人格に未熟な面がある。未成年であることから現場ではなく研究部門へ回されていたが、天才と言われている夏目でも一人では勝てないほどの実力がある。しかし精神的未熟さのせいで実力を発揮できなくなる場面が多々ある。
死んだ兄を生き返らせるため、夏休みに夏目を襲撃し霊力を奪い、自分の生命を対価に泰山府君祭を試みる。しかし、春虎と夏目によって阻止され、陰陽庁に捕縛された。
その後、ペナルティとして呪力の一部封印の上、情操教育のため陰陽塾に入学させられる。「損得無しで自分のことをまともに見てくれた奴」として春虎に好意を抱いているが、その後夏目が女、かつ北斗の術者であることを知り、春虎共々脅迫しこき使うようになる。しかし、父・至道が原因で生成りになった冬児に協力を持ちかけられ渋々承諾し、京子・天馬も交えて一緒に行動するようになる。本人は大いに不満を示しているが、陰陽塾の面々にからかわれることが多い。本性を知ってから積極的に距離を詰めてくる京子に当初は辟易しており、春虎の件で夏目とも距離をとっていた。仲間たちと行動をするうちに表には決して出そうとしないものの、彼らとの絆を大事にするようになり、夏目や京子のことも「夏目っち」、「キョーコ」と呼ぶようになり、夏目が女と知って仲違いしていた京子を説得したり、仲直りした際にはうれしそうな反応をみせており、陰陽庁で春虎奪還の際、天馬が何も告げずに独断行動をとったときは逃げたと一番に腹を立て、初めて彼らを仲間と呼んだ。泰山府君祭に向かう春虎に向かって「あんたが死んだらあたしが死んで生き返らせる」と告白し、冬児とともに援護する。春虎が自分たちから姿をくらますと夜光として覚醒したのではと凍りついたが、冬児の言葉で春虎と夏目との再会を仲間と誓う。
第二部では多軌子と接触していると夜叉丸が語っているが、詳細は不明。
倉橋 京子(くらはし きょうこ)
声 - 喜多村英梨
陰陽塾での春虎たちと同期の少女。現在最も権勢を誇っている倉橋家の令嬢。成績は同期の中でも夏目に次いで優秀で、護法式も扱える。おかしな時期に入塾をしてきた春虎を不審に思い、ことあるごとに突っかかっていたが後に和解。世話好きのお姉さん気質もあり、仲間内でのムードメーカーになる。倉橋家は元々土御門の分家であり、春虎と夏目とは遠い親戚にあたる。
幼い頃に春虎と一度会っており、そのときに好意を抱き約束を交わした。しかし、誤解が重なって約束した相手が夏目だと思い込み、入塾後彼女に会ってからは密かに好意を寄せていた。しかし、シェイバの暴走によって夏目の真実と約束した本当の相手に気付くと同時に、裏切られた信頼と好意と、夏目とそれを守る春虎の姿に感情が暴走、呪詛にも似た一言を二人に突きつけてしまった。後に感情を整理し、和解。同時に春虎への初恋にも決着をつけた。
『鴉羽』の暴走で夏目が死亡しショックを受けるが、冬児の春虎奪還作戦に協力する。その折に、星読みとしての才が開花した。父・源司のことは尊敬しているものの、祖母との確執や自分への感情の希薄さに感づいており、鴉羽の事件は天海のことで父の所業についても察した。
第二部での描写は未だないが、父・源司から厳しい監視を受けている。
白桜(はくおう)、黒楓(こくふう)
京子の護法式。市販されている人造式「モデルG2・夜叉」を独自にカスタマイズしたもので、それぞれ薙刀と剣を携えている。
百枝 天馬(ももえ てんま)
声 - 下野紘
陰陽塾での春虎たちと同期の少年。痩せ気味で童顔の眼鏡をかけた見るからに気の弱そうな少年で、情報源として冬児に目をつけられた陰陽塾で初めての春虎たちの友人。ただし春虎たちと付き合っていけるだけにそれなりにノリがよく、行動の端々に天然さがにじみ出ている。
旧家の百枝家として祖父母とともに住んでおり厳しくも優しく育てられたが、両親のこともあり、微妙な壁がある。
両親は陰陽師としての腕がそれほどではないが、大友ら呪捜官をはじめ、多くの陰陽師が愛用する汎用の市販式神を開発・販売した人である。自身も陰陽師としては平凡で、仲間の誰もが突出した技能を持つ中実力不足で悩んでいたが、大友が道満を相手に市販のスワローウィップを使ったため、両親と自分の陰陽師としての在り方に向き合う。春虎奪還作戦には、自分の力不足を感じながらも参加しようとするが、目の前にふいに現れた早乙女涼の助言により方向を修正、冬児たちとは別に単身陰陽庁に潜入する。そしてその中で自らの在り方を認識し隠形術を会得、魑魅魍魎と霊災のひしめく陰陽庁を単独突破し、『鴉羽』の封印を解除した。
第二部での描写は未だないが、第一部終盤の陰陽庁での事件で取り調べを受け、監視もつけられている。
相馬 秋乃(そうま あきの)
第二部から登場。サイズが合っていない眼鏡をかけた12,3歳ぐらいの少女。気弱でドジな性格。呪術に関わる旧家の生まれながら、物心ついた頃から呪術界の暗部の一つである星宿寺に預けられていた。生成りの中でも珍しいウサギの生成りで、普段は耳と尻尾を隠しているが、動揺すると実体化してしまう。
ウサギの生成りだけあって、文字通り脱兎の如く足が速く、その速度は十二神将クラスの高位の呪術者を驚愕させるほどである。
星宿寺を訪れた夏目の世話役となり、その縁で友達となった。十二神将と春虎、そして寺の人々による呪術戦を伴う混乱で星宿寺が半壊して行き場をなくし、千翁の勧めで夏目や鷹寛たちと行動を共にすることになる。

陰陽塾[編集]

大友 陣(おおとも じん)
声 - 遊佐浩二
陰陽塾講師で春虎たちの担任。右足が義足で杖をついている関西弁の男性で、飄々とした性格で周囲をかき回す。一方で年長者には慇懃無礼な態度をとり、塾長や天海に対しては日頃の人使いの荒さに対して影で毒づいている。
かつては十二神将に数えられた呪捜官で、表に出ず任務を遂行するその役割から『黒子(シャドウ)』の異名で呼ばれていたが、過去に道満と遭遇し、右足を犠牲にして逃亡し一線から退く。その後、「夜光の転生」とされる夏目の周囲に目を光らせるために天海の伝手で陰陽塾講師に転職した。呪捜官時代の後輩であった鏡とは犬猿の仲で、彼が春虎たちに絡もうとした際には呪術で攻撃を仕掛け、手を出さないよう釘を刺した。
入塾前に他界した祖父から呪術を教わっており、塾生時代はそれを活かした占いで小遣いを稼いでいた。普段こそ能力を隠しているが、高度な帝式陰陽術を駆使する腕前を持ち、道満と(かなり力がセーブされた状態であったとはいえ)対等の術合戦を繰り広げ、呪祖返しの後遺症で白髪になりながらも勝利した。
『鴉羽』暴走の際は間に合わず、夏目の遺体に謝罪した後、道満とともに陰陽庁を襲撃し春虎奪還に動き出す。春虎の脱出の際に木暮と対峙し葛藤するも、発現した京子の星読みに背中を押され、春虎たちを行かせて木暮と交戦する。『泰山府君祭』の後、道満と自分を主とする式神の契約を交わし、道満と共に姿を消した。
第二部では春虎、土御門家と同様に陰陽庁から追われているが、夜叉丸曰く彼だけは「派手に暴れている」らしく現在陰陽庁に最危険視されている模様。しかし、春虎たちが東京を離れた後も都内に潜伏してる描写が短編集第2巻にある。
塾生時代は『三六の三羽烏』と呼ばれ、問題児扱いされていた。
倉橋 美代(くらはし みよ)
声 - 平野文
陰陽塾の塾長で、京子の祖母。生前の土御門夜光に会ったことがある。星詠みでおおまかにだが未来を視通せるものの、近年は老いと共に能力が減退している。『鴉羽』暴走後には星読みとしての能力はほぼなくなっていると自覚したが、代わりに孫娘である京子に星読みの才が発現した。
第二部では陰陽塾から退いたことが夜叉丸の口から語られている他、短編集第2巻で、陣が陰陽塾新入生に塾長が変わったと話している。後任の塾長に関しては不明。
アルファ、オメガ
声 - 長克巳(アルファ)、有本欽隆(オメガ)
陰陽塾の門番をしている狛犬型の塾長の式神。実は夜光とかかわりのある機甲式であり、ドーベルマンのような姿になれる。口調は尊大だが気のいい性格で、生徒からも人気が高い。
白麒(はっき)、黒麟(こくりん)
塾長の護法式。陰陽庁製人造式『モデルG1・仁王』の二体。
藤原(ふじわら)
声 - 千田光男
元祓魔官の塾講師。3年生を担当している、実技講師。冬児の訓練を見てくれたり、祓魔局の訓練場を使わせてもらえるように口利きするなど、面倒見がよい。
富士野 真子(ふじの まこ)、木府 亜子(きふ あこ)
声 - 三石琴乃(真子)、久川綾(亜子)
それぞれ男子寮・女子寮の寮母。BL好きでゴシップも大好きな貴腐人。春虎・夏目・冬児で勝手に妄想している。
木ノ下 純(きのした じゅん)
陰陽塾の塾生で年齢は春虎たちのひとつ上。京子のおしゃれ友達。春虎に一目惚れしラブレターを送ってデートにこぎつける。(夏目の妨害によって)不運続きのデートとなるがそれでも笑って受け入れるだけの器量の持ち主。だがその正体は男の娘で、バレた後は性別を偽っている者同士の夏目から一方的な共感を寄せられる。
八雲 暁兎(やくも あきと)
春虎たちの1学年後輩で、外伝『Sword of Song』の主人公。ドイツ人とのクォーターで、長身と銀髪が特徴。高い剣道の腕を持つが、実戦ではプレッシャーに押し潰され実力を出し切れないヘタレな面がある。
本来呪術とは無縁だったものの、中学最後の剣道大会の直後に遭遇した『上巳の再祓』にて、「歌詠」の封印を解いてしまったために、監視のため陰陽塾に入学することになった。そのため呪術界の事柄には疎く、有名人である夏目のことも知らなかった。出会った当初は雰囲気から夏目が女ではないかと疑念を抱き、春虎たちを焦らせていた。

陰陽庁[編集]

十二神将[編集]

大連寺 鈴鹿(だいれんじ すずか)
#主要人物を参照。
木暮 禅次朗(こぐれ ぜんじろう)
声 - 高橋伸也
『神通剣(じんつうけん)』の異名を持つ十二神将の一人。主な得物は彼の代名詞とも呼べる刀「二つ銘則宗」。祓魔局の若きエースとして有名で、術によって放つ刀の一振りは巨大霊災を一刀両断する。人のいい爽やかな性格だが、自身を裏切る者ならばかつての知己でも容赦しない。
陰陽師の家系出身ではないが、入塾直後から高い実力を示し、そのせいで周囲からは敬遠され友達がおらず、髪を染め乱暴に振舞うなど現在の彼からは想像できないほど荒れていた。しかし後に遭遇した事件をきっかけに大友と涼と友人になり、後に『三六の三羽烏』と呼ばれるようになった。
上巳の再祓では一触即発になっていた春虎たちと鏡の前に現れてその場を収め、修祓に駆り出された夏目の護衛に就いた。
9巻では泰山府君祭で夏目を生き返らせようとする春虎と冬児たちを捕らえようとするが、大友に邪魔されて交戦する。しかしそこに現れた半死半生の天海の姿に陰陽庁の闇の一端を垣間見て愕然とし、その場は剣を収めた。しかし、去り際にそれでも陰陽庁は必要だと言い残す。
第二部では呪捜部に異動しており、星宿寺に現れる春虎を捕縛するための援軍として星宿寺に向かうが、間に合わなかった。
烏天狗(からすてんぐ)
声 - 南央美
木暮の式神。4羽おり、天馬の親がオーダーメイドしたバイクに宿って、無人運転を行うこともできる。4羽とも陽気な性格。
鏡 伶路(かがみ れいじ)
声 - 吉野裕行
十二神将の一人。危険かつ粗暴な人格の持ち主で、鬼を使役していることから『鬼喰らい(オーガ・イーター)』の異名を持つ。星宿寺の末寺の出身。規則や規範を軽んじる性格ながら権力、武力に関わらず自分以上の『力』を持つ人間には彼なりの敬意と憧憬を抱いており、それが鏡が陰陽庁に所属している理由である。フェーズ3の霊災を完全に手玉に取り、難易度の高い帝式の呪術をいとも簡単に行使するなど、高い戦闘能力を有する。問題行動の多さゆえに呪力を封印されているが、その封印は鈴鹿のものよりも大きい。強い相手と戦うことで力をつけることを生きがいとしており、そのため様々な勢力の思惑が入り乱れる土御門夏目の周囲を注意深く見守り強敵と見える機会を伺っている。自らと同じで「鬼」を有する冬児に興味を持っている模様。かつては呪捜部に所属していたが、祓魔局に移籍し独立祓魔官となる。呪捜官時代の先輩にあたる大友の実力を直に知っており、彼と戦うことを切望している。
目黒支局でシェイバの暴走を許したことで謹慎処分を受けるが倉橋源司から大友へのカウンターとするため謹慎を解かれ、陰陽庁にて春虎の奪還にやってきた大友との戦いを迎えるが隙を突かれ撤退を許してしまう。その後祓魔局にて夏目の遺体を奪還にやって来た春虎と遭遇し、春虎の左眼を切り裂き追い詰めるが飛車丸として覚醒したコンと駆けつけた角行鬼を前に不利を悟って撤退した。
シェイバ
声 - 寺島拓篤
普段は使用禁止されている鏡の式神。外見は細身の青年だが、精神面は幼く、強い敵を斬ることに飢えている。鏡には強い敵を繕ってくれることから従順だが、活躍の場を与えないと不機嫌になり反抗的になる。そのストレスのせいで怪しい素振りを見せた江藤を斬った挙句、彼が持っていた呪具を興味本位で破壊して目黒支局で霊災を起こし自身も暴走する。北斗と戦うべく夏目をしつこく付け狙うが、自身の呪力封印を強引に破り力を増した春虎に倒された。
形代は常に携帯している刀で、その正体は源氏の名刀『髭切』。角行鬼にまつわる伝説とも関係している。
倉橋 源司(くらはし げんじ)
声 - 小杉十郎太
十二神将の筆頭で当代最高とされる陰陽師。二つ名は『天将』。陰陽庁長官兼祓魔局局長で京子の父親。鋼のような意志を滲ませる。陰陽師の名門倉橋家の陰陽道の社会的地位の向上という悲願を受け継いでいる。裏で『夜光の遺志を継ぐ』双角会を束ねており、呪術界の闇を広げようと画策する。
土御門夜光の転生であることが確定した春虎に対し夏目の魂を取り戻すことを対価にかつての夜光のように相馬家と倉橋家の協力の下で陰陽道を発展させる同志となることを要請するがコンの説得を受けた春虎に拒否される。
第二部でも悲願達成のため精力的に活動している模様。ただ陰陽庁に反旗を翻した春虎の意図を図りかね彼との対話を望んでいる。
天海 大善(あまみ だいぜん)
声 - 石丸博也
呪捜官の長を務める呪術犯罪捜査部部長。『神扇(しんせん)』と名高き十二神将で、甲種言霊を自在に操る幻術のプロフェッショナル。二つ名の由来でもある扇がトレードマークの老練の呪術師。対人呪術においては業界最高の実力を誇る。美代とは古い付き合いでツーカーの仲。
双角会掃討作戦の後に倉橋が双角会と繋がっていることを知り、協力を拒んだために倉橋らにより捕縛される(表向きは『失踪』扱い)。術者の死を引き金にした呪詛の発動を警戒した倉橋は、天海の呪力を完全に封印した上で、喉を焼き両手足の腱を切って術の行使を封じ、更に十日かけて死に至らしめるという禁呪をかけた。しかし命までを奪うことに躊躇した宮地によって、対象者を『凍結』させる禁呪をかけ直された上で監禁されていた。しかし、朧やトリックスパイダーを利用して脱出の機を伺い、春虎奪還騒動の際、天馬を援護して春虎の逃亡を助け、自身も道満の式神によって助け出された。その後、大友に呪術で治療された後、連絡を受けた倉橋美代によって倉橋家の別邸に匿われた。
第二部では、冬児と行動を共にしているらしいと夜叉丸が語っていたが、詳細は不明。
朧(おぼろ)
扇型の機甲式。天海と同等レベルの思考・判断力を与えられており、彼が倉橋に拘束された際には密かに接触し、拘束から脱するために動いていた。夜叉丸に破壊される。
金士(きんじ)、銀次(ぎんじ)
天海の護法式。陰陽庁製人造式『モデルG1・仁王』をカスタマイズしたもの。名の通り金士は体が金色で、銀次は銀色。
宮地 磐夫(みやち いわお)
声 - 石塚運昇
祓魔官を束ねる祓魔局修祓司令室室長。十二神将の一人で、当代最高と言われる源司に対して「当代最強の陰陽師」と謳われる。渋くも人懐っこい雰囲気の中年で、髭面から若い陰陽師からは『閻魔(えんま)』と呼ばれているが、本当の二つ名は『炎魔』。不動明王の申し子とも呼ばれ、火炎系の呪術の手ほどきを鏡に施している。祓魔官としてスタンダードな火界咒を別次元の強さで扱うことができ、陰陽庁に攻め込んできた道満相手にも引けを取らず、彼から「下手をすれば弘法大師に匹敵する法力」と言わしめた。だが火界咒以外の呪術を使うところがなく、道満から「芸が乏しい」と言われ、大友とは見劣るともいわれた。星宿寺の出身で、同じ寺の常玄からも「当山からでた本物の怪物」と評されている。
実は双角会の裏のからくりを知っていた一人で、倉橋源司の腹心でもある。真実を知った天海を拘束するも、仲間であった天海を殺すことに納得できず、倉橋に無断で彼にかけた呪を解き、凍結の禁呪をかけるもそれが仇となり天海の脱走を許してしまう。
三善 十悟(みよし とうご)
声 - 土田大
十二神将の一人。特別霊視官。『天眼』の二つ名を持つ。替えが効かない人材と言われる特別霊視官の中でも別格と言われるほど優れた見鬼の能力を持つが、呪術戦には不向きである。蘆屋道満による陰陽庁襲撃予告の対策会議に参加していた。常に冷静でどんな状況でも自分を貫くマイペースな性格。自身の能力や非力さを弁えており、弓削や山城に平然と自分を守るよう言い放つなど常識にとらわれない天然さ。
第二部では倉橋源司の命令で弓削や山城と共に星宿寺へ赴き、星宿寺との交渉を行う。
弓削 麻里(ゆげ まり)
声 - 井上麻里奈
十二神将の一人。独立祓魔官。24歳。『結び姫』の二つ名を持つ結界術師。以前は宮地のことを目指し尊敬していた。現在は彼のいい加減な振る舞いと自分を「マリリン」という呼び名で呼んでくるため所々で苛立ちを見せ、内心(携帯の電話帳にも)「ヒゲ」と愚痴をこぼしている。
蘆屋道満による陰陽庁襲撃予告の対策会議に参加していた。第一部の終盤で、倉橋源司の命令で宮路と共に土御門泰純の拘束に向かうが、鷹寛たちの介入によって取り逃がした。その後、宮地からの命令で陰陽庁で待機していたが、蘆屋道満による二度目の襲撃が起こり、宮地と共に迎え撃った。
第二部では倉橋源司の命令で三善や山城と共に星宿寺へ赴き、星宿寺との交渉を行う。
山城隼人(やましろ はやと)
第一部と第二部の間に国家一級陰陽師になった十二神将の一角。呪捜官ではあるが、大友のように国家一級陰陽師であることを隠していない。倉橋局長の直弟子で、陰陽塾では夏目たちの二学年上の先輩だったが、二年で陰陽塾で学ぶべきことは学び終えたとして、夏目が入学した時には陰陽塾から去っていた。
第二部では倉橋源司の命令で弓削や三善と共に星宿寺へ赴き、星宿寺との交渉を行う。しかし実は倉橋源司から密命を受けており、星宿寺の協調派のリーダーである理妟と以前から接触しており、理妟の立場を保証する密書を理妟に渡した(しかし実際は、その密書は呪術による幻術が仕込まれた偽物でしかなかった)。その後、三善からのアドバイスで夏目を発見して捕縛しようとするが、鷹寛たちの介入によって取り逃がした。
大友 陣
#陰陽塾を参照。

双角会[編集]

相馬 多軌子(そうま たきこ)
声 - 金元寿子
先の大戦時、土御門夜光の呪術的才能に目を留め、彼を軍部へと招いた一族『相馬』の末裔。彼女の周囲の者達からは「姫」と敬称され、彼女自身もそれに相応しい品格を備えている。
外見は春虎達と同年代の赤毛の少女であり、基本的には純粋で人懐っこい雰囲気を持つ。しかし、その特殊な生い立ち故か世俗や人の心の機微に疎く、またその盲目的な思考傾向により人に自分の考えを押し付けてしまう悪癖がある。
自身を『土御門夜光の盟友』であると語り、かつて彼と共に挑み、果たすことが出来なかった「相馬の悲願」の達成を目的に行動を開始する。使命感と共に孤独感を抱いており、使命を共有し共に歩む盟友を求めている。そのため土御門の一族、特に夜光という存在に対し非常に強い執着心を抱き、彼の一日も早い覚醒を願っている。
真の双角会の一員としての身分を隠し、春虎達に接近。彼女自身は土御門家やその学友達に対し好意的に接するが、理由や真実を明かさぬまま自分の望みを一方的に押し付ける行動が災いし、春虎や夏目に拒絶される。それでも自らを正しいと信じ切る態度は改まらず、更に春虎と夏目にまつわる泰純の偽装工作を知ったがために暴走。春虎や夏目の意思を無視して『鴉羽』を解放し、結果として春虎達に悲劇をもたらしてしまう。その後、夏目が死んだと聞いて激しく取り乱したと蜘蛛丸が春虎に語っており、祓魔局に侵入した春虎たちの前に現れた時には泣き腫らした様子を見せて、夏目の遺体を素直に引き渡した。
第二部では、修行は順調で気晴らしには鈴鹿が付き合っていると夜叉丸が語っているが、詳細は不明。
比良多 篤祢(ひらた あつね)
声 - 石田彰
呪捜部を引退した大友の後釜として、双角会の捜査をしていた呪捜官。髪の一部が赤い房になっている青年で、天海曰く「呪捜部のホープ」。双角会と内通していたが、作中に登場するのは多軌子が呪術で変装していた姿であり、本来の比良多の所在は不明。
大連寺 至道(だいれんじ しどう) / 夜叉丸(やしゃまる)
声 - 櫻井孝宏
元宮内庁御霊部部長で、元十二神将。二つ名は『導師(プロフェッサー)』。鈴鹿の父。倉橋源司とは陰陽庁の同期で、昵懇の仲でもある。
性格は軽薄かつ冷酷で、自分自身や実子を平気で呪術の実験台にする狂人。鈴鹿曰く性格のアバウトさは彼のヤバさに直結している。
『上巳の大祓』を起こし、自らはフェーズ4「タイプ・オーガ」になり死亡する。しかしそれから数年後、『相馬の秘術』により式神・八瀬童子として転生。生前の記憶を保持したまま多軌子の使役式として復活し、自らを『夜叉丸』と名乗る。外見は、多軌子に合わせて右眼にモノクルを装着した青年の姿を取っている。生前を遙かに凌ぐ強大な力を蓄えており、初登場時には『鴉羽』を纏った春虎、鬼化した冬児、そして鈴鹿の三人を容易く一蹴した。
元は相馬家の傍系で旧名は相馬至道といい、神道系の大家である大連寺家に婿入りした。
第二部でも多軌子と行動を共にしているようで、相変わらず陰陽庁の長官室に無断で侵入している。
六人部 千尋(むとべ ちひろ) / 蜘蛛丸(くもまる)
声 - 諏訪部順一
元宮内庁御霊部のナンバーツーで、かつての至道の片腕。双角会の一員にして『上巳の再祓』の首謀者であり、騒動中に禅次郎と相対するも、自らかけた呪術によって自殺した。陰陽師としての腕は一流であり、十二神将の禅次郎でも手こずるほどの実力を誇る。夜光の信奉者で、テロ決行前に見かけた夏目を北辰王と呼んでいた。土御門家の偽装工作を知った多軌子に荷担し、春虎に鴉羽を着せるも結果として夏目を死なせてしまい、春虎に謝罪していた。
至道共々『相馬の秘術』により式神・八瀬童子として復活、自らを『蜘蛛丸』と名乗る。至道同様に八瀬童子としての強大な力を有し、暴走したシェイバ以上の手強さを見せる。
第二部でも多軌子と行動を共にしている模様。
佐竹 益観(さたけ ますみ)
新民党の若手議員。大連寺至道の甥であり、佐竹家にとって相馬家が主家にあたる。御霊部設立にも関わっていた。双角会の裏の絡繰りを知っている一人でもある。
牧原 義隆(まきはら よしたか)
声 - 最上嗣生
双角会の一員で、表向きは祓魔局新宿支局の祓魔官。六人部とは陰陽庁に入庁した時の同期である。双角会において夜光の信奉者でありながらも狂信しているわけではなく、陰陽道の発展のために夜光の偉業に倣うべきという多軌子たちと同じような思想を持ち、それゆえ夜光にすがりつく部下の信者たちに隔絶と責任を感じている。
7巻での双角会掃討作戦で同志と共に呪捜部に追い詰められ、脱出しようとするが、双角会のカラクリを知らないため口封じのために比良多(多軌子)に拳銃で射殺された。
呪搜官の夜光信者 / ニセ飛車丸
声 - 上田燿司
春虎が入塾する前に夏目が夜光信者に襲われた件で夏目に取り調べを行っていた呪搜官。道満から自分が飛車丸の生まれ変わりだと聞かされてそれを信じ、彼から角行鬼の偽物を式神として受け取っている。さらに長期間による暗示を受けていたため、人格が自分のものと角行鬼を名乗るものの二つに乖離している。夜光の生まれ変わりである夏目に心酔するが、その信仰は歪んでおり、自分の理想像を夏目に押し付けている。アニメではオネエになっている。
夏目が春虎と喧嘩をして別れた際に正体を現し彼女を拉致。夏目に大きな影響を与える春虎を嫌悪し蠱毒によって抹殺しようとした。蠱毒を返され春虎たちが駆けつけたことで退散しようとしたが、夏目から妄想と呼び捨てられ拒絶されたことで激情を顕にし、偽の角行鬼を使って春虎たちを襲う。しかし春虎に角行鬼の制御のための仮面を割られ動転し、逃亡。逃亡中に大友に拘束され陰陽庁に引き渡される。
高坂(こうさか)
声 - 家中宏
アニメにて登場。陰陽庁で呪具の鑑定の仕事をしていた男。呪捜部の動きを察知し、同志たちと落ち合い、信者たちの音頭を取っていた。牧原の指示で霊災に乗じて逃亡を図るも取り押さえられる。

土御門家[編集]

土御門 夜光(つちみかど やこう)
声 - 置鮎龍太郎、石川界人(少年時代)
半世紀ほど前の人物で、先の大戦中に現代の陰陽術の礎を築いた稀代の大天才にして『伝説の陰陽師』。生前は大日本帝国軍人であり、復活した陰陽寮においては陰陽頭を務めた。安倍晴明の再来とも称えられたほどの天才陰陽師であり、その比類無き天賦の才を以て廃れつつあった呪術界を復興させ、土御門家を再び繁栄に導き、現代においてもなお彼が遺した功績は計り知れない。しかしながら、何らかの大儀式によって東京に霊災を引き起こした張本人でもあり、彼の所行により現在の土御門の名は悪名として通っている。土御門家の栄光と衰退を象徴する存在。彼を信奉する者たち(=夜行信者)からはその名前を北極星になぞらえられ『北辰王』と敬称されている。
既に故人だが、源司や至道などの高位陰陽師の研究により、失敗したと思われた儀式は実際には成功しており、現代に転生を遂げた可能性が極めて高いとされていた。そして、星詠みによって「土御門泰純の息子として転生する」と予知され、その転生は確実なものとなった。長らく、土御門家次期当主の夏目こそがその転生者であると目されていたが、それは現土御門家による偽装工作であり、実際には春虎として転生していた。
土御門 泰純(つちみかど やすずみ)
声 - 速水奨
土御門家現宗主で夏目の父。実子であるはずの夏目に対しては情が薄いと思われていたが、実際は身代わりとした夏目に罪悪感を持っており、彼女の死を聞いた際には心を痛めていた。彼もまた星詠みの力を持つ。
春虎の実父。夜光が実の息子に転生するという星を読み、夏目を春虎の身代わりとして仕立て上げた。
第二部では、夏目や鷹寛や千鶴と共に陰陽庁に追われながら春虎の行方を追っており、星を詠むことで春虎がどこに出てくるのかをおおまかな範囲で探知している。
雪風(ゆきかぜ)
土御門家に仕える白馬の式神。鈴鹿との戦闘では夏目が、『上巳の再祓』ではあらかじめ倉橋塾長のもとに形式を郵送し、冬児が借りて使用している。一部終盤では春虎の暴走を止めるために夏目と、陰陽庁から春虎を奪い返すために冬児と共に行動した。
土御門 鷹寛(つちみかど たかひろ)
声 - 志村知幸
春虎の養父。土御門の分家筋であり、泰純の式神。名うての陰陽医だが元呪捜官で、その実力は健在。冬児の治療と封印を施した人物で、第一部の終盤まで彼の診察を続けていた。
第二部でも泰純たちと行動を共にしており、星宿寺近辺で山城に捕えられそうになっていた夏目を、千鶴と共に救った。
土御門 千鶴(つちみかど ちづる)
声 - 渡辺明乃
春虎の養母。実年齢に反して若々しい外見を持つ。
元祓魔官の凄腕陰陽師。雷の術を得意とし、『人間発電機』の異名(本人は『アキバのラムちゃん』『祓魔局の天神小町』『閃光のレディ・サンダー』と自称しているが、そちらはあまり広まっていない模様)を持つ、かつての霊災修祓部隊の女隊長。十二神将ではなかったが、当時は破壊力だけなら当代五指に入ると言われるとまで謳われた。
陰陽庁による土御門家襲撃の際、泰純や鷹寛と共に屋敷を燃やして逃亡し、地方都市に潜伏していたが、夏目の死の報せを聞き、動揺する。
第二部でも泰純たちと行動を共にする傍ら、夏目に呪術を教えているようで、夏目に自身の式神・霹靂を譲った。星宿寺近辺で山城に捕えられそうになっていた夏目を、鷹寛と共に救った。

その他の登場人物[編集]

早乙女 涼(さおとめ すず)
声 - 橘田いずみ
春虎の2年進級後、彼の前に現れた少女。幼女好きであるらしくコンに強い執着を見せ、また春虎のことを出会う度にからかっている。掴みどころのない見た目と性格に反して陰陽術の知識は豊富。かつては夜光という人物そのものについての研究を行っていたらしい。
その正体は大友・木暮の同期トリオ『三六の三羽烏』の一人にして、かつて宮内庁御霊部で夜光について研究していた呪術者。御霊部が解体されてからは行方をくらまし、道満の式神(本人は弟子を自称)として一時期行動を共にしていた。ただし、忠誠心は特になく、道満が形代を変えた後は幼女じゃなかったことが気に食わずより邪険に扱っている。木暮曰く彼らを裏切ったということから、大友や木暮が彼女についての話をすると口を濁す場面がある。
度重なる思わせぶりな発言と、春虎の前にだけ頻繁に現れていたことから、春虎が真の夜光の転生であることに勘づいていたことが推測される。彼の覚醒後は天馬に策を授け陰陽庁に放ち、自身は『泰山府君祭』による夏目の蘇生に協力した。
第二部でも春虎たちと行動を共にしている描写が見られる。
蘆屋 道満(あしや どうまん)
声 - 飛田展男
蘆屋道満の名を名乗る、死人のような外見に反して若々しい声を持つ老人。近年起きているいくつかの事件の背後にいる人物とされ、陰陽庁からは「D」の符丁で呼ばれている。一方で非常に気まぐれな性格であり、気に入った相手には敵味方問わず知恵を貸す自由人。角行鬼とは古い付き合いであり、呪術戦を繰り広げた大友のことも認めている。
その正体は、「荒御霊」と呼ばれる霊体となって永い時を生き続ける大陰陽師・『蘆屋道満』本人。
その身は既に霊的存在へと変貌しており、死体を形代として現界しているらしい。角行鬼の話によると過去にも何体か存在していたとのこと。
伝説の大陰陽師・安倍晴明の宿敵として現代に至るまでその戦歴は語り継がれ、同時に彼自身も晴明の末裔である土御門家に強い関心を寄せている。特に生前の土御門夜光とは面識があるようで、彼を非常に高く評価している。
陰陽塾を襲撃した際の大友との呪術戦時に、比良多(多軌子)がリムジンに仕掛けた爆弾によって老人の形代を破壊されるが、ストックしていた幼い少年の死体を新たな形代として復活する。勝負を通して気に入った大友に手を貸し、春虎が陰陽庁から逃亡した後は、先の術合戦で勝った褒美として大友を主とする式神契約を結んだ。
第二部では春虎の動向を追っており、陰陽庁の動きを掴んで星宿寺へ向かうが、一足違いで春虎とは接触できずに事の顛末を見届けただけに留まった。
大連寺 利矢(だいれんじ としや)
声 - 矢島晶子
鈴鹿の兄。父・至道から鈴鹿以上の禁呪の実験を受け、その負荷で命を落とす。妹の鈴鹿にはどんな過酷な状況でも気にかけており、当時の鈴鹿の心の支えだった人物。父が作った猫の式神・ソハヤを自分の式神としていた。
江藤(えとう)
声 - 佐藤健輔
祓魔局目黒支局の第十三隊の小隊長で陰陽塾講師藤原の元部下。陰陽塾のアンチとして有名。実はかつて双角会の六人部、牧原と行動を共にしており、構成員でないものの双角会に対して手助けをしていた。しかしすでに夜光に対する信仰心は失われており、双角会の掃討の際には諦観の気持ちで夜光の転生と思われた夏目に接触していた。六人部から霊災を起こす道具を預かっていたが結局使わず、夏目との会話の後にしびれを切らしたシェイバによって両断され即死した。
常玄(じょうげん)
星宿寺の阿闍梨を務める初老の男。十二神将をも超える実力をもつ。星宿寺の干渉を行う陰陽庁に対抗すべく、夜光の転生たる春虎の招聘を行う。春虎に星宿寺の官長になるよう求めるも断られ強硬手段に出た。本堂を放棄してでも勝利しようとしたが、完敗を喫し寺を崩壊させた責任として自害しようとするも理妟に止められる。
理妟(りあん)
星宿寺の阿闍梨を務める若い男。陰陽庁に属することを願う改革派のリーダーで保守派の常玄とは対立している。裏で倉橋長官の密命をうけた山城と取引で星宿寺を陰陽庁の傘下にいれれば官長になることを約束されていたが、実際には幻術で騙されていた。星宿寺崩壊後、自害しようとした常玄を止め、寺の人間を守るために生きろと説得した。
忠範(ちゅうはん)
星宿寺の阿闍梨を務める男で、秋乃たちの指導係を務めている。かつては陰陽庁で祓魔官を務めており、上司との意見の食い違いで陰陽庁を辞し、巡り巡って星宿寺に身を寄せるようになった。陰陽庁時代に後輩の六人部、牧原、江藤と親交があり、彼らから夜光についての話を熱心に聞かされていた。そのため星宿寺に現れた春虎を一目で夜光であると感じ、彼に話しかけられることに大いに動揺した。
千翁(せんおう)
星宿寺に努める寺男。かなりの老齢で九十辺りから自分でも年がわからなくなっている。常玄たち阿闍梨からは軽んじられているが、常玄の師である真羅法師などには認められていた。寺での立場の低い秋乃をよくかまっている。土御門夜光のかつての友人であり、夜光からは「千さん」と呼ばれ彼とよく将棋を打っていた。星宿寺に訪れた夜光の生まれ変わりである春虎と再会し、彼に非時(ときじく)の実を差し出した。その際に秋乃と一緒にいた夏目を見ていたことから、彼が泰山府君祭を行い失敗したことを察し、夏目が春虎の縁者であることを察する。春虎が去った後、夏目を迎えに来た鷹寛と千鶴に退路の案内をし、かつて夜光に将棋で百勝した際に取り付けた「なんでも言うことを一つ聞く」という約束をたてに秋乃を連れて行くよう要求する。その際に秋乃が相馬の血筋であることを鷹寛たちに告げた。

用語解説[編集]

陰陽術関連[編集]

陰陽師
頻発する霊災を祓い、鎮める術を身につけた呪術師達のこと。近代化に伴い陰陽師の存在は廃れる一方だったが、半世紀ほど前に現れた稀代の大陰陽師・土御門夜光の功績により状況は一変。当時の日本の催事、神事、果ては呪術を応用した軍事にまでその影響力を拡大した。霊災が頻発する現代においてもその存在は欠かせないものとなっており、各種法令および資格制度が整備され、陰陽庁によって統括・管理されている。その一方で、国家資格の不所持や、表社会から追放された者などの陰陽庁の管理下にない陰陽師達も少なからず存在し、そういった者達が生きる裏社会も存在する。陰陽庁の中でも世間的な認知度が特に高い祓魔官が漆黒の装束を身に纏うことから、闇鴉(レイヴン)の異名で呼ばれることもある。
見鬼
霊気の流れや霊的存在を視認し、感じ取る力のこと。いわば霊感能力であり、霊的存在を扱う陰陽師にとっては必須となる力。見鬼の才は基本的に先天性のものだが、呪術的要因によって後天的に付与されることもある。この能力の強さは個々の才能に大きく左右され、高位の見鬼は一般のそれらには見通せない術理や法理まで見極めることが可能となる。
土御門家
大陰陽師・安倍晴明の末裔にして陰陽道の名門一族。その出自故に陰陽道における家格では最高位を誇り、かつては国の祭事の中心にいた。しかし、時代の流れと共に実権は分家筋の若林家や倉橋家へと移り、その地位は担がれる神輿同然に形骸化していった。ところが、第二次世界大戦期に現れた若き当主・土御門夜光の功績によって、土御門の名は呪術界の頂点へと返り咲き、そしてその夜光によって再び地に落ちることとなる。現在の土御門家は東京から遠く離れた片田舎にてひっそりと暮らしており、その権力はもはや無きにも等しい。とはいえ、呪術界の中心から遠ざかってなお、優秀な陰陽師を何人も輩出している。
倉橋家
土御門家の分家のひとつで、大戦後呪術界を発展させてきた現呪術界の大家。前当主の美代は陰陽塾塾長を務め、呪術界の裏の元締めであり、現当主である源司は陰陽庁長官を務める現呪術界のトップである。かつての陰陽頭・土御門夜光を支えた双翼のひとつであり、現当主の源司は対翼である相馬家と秘密裏に再び手を結び、『夜光の遺志』実現のため双角会としてテロリストたちを利用するなどして裏で暗躍している。
相馬家
大戦時に帝国陸軍に影響力を持っていた呪術の大家。倉橋家と並ぶ陰陽頭・土御門夜光の双翼であり、彼を陰陽頭として帝国陸軍に招き入れた。大戦後は表舞台から姿を消したが、『夜光の遺志』実現のため再び倉橋家と結託。分家の佐竹家から政治家を輩出したり、夜光の遺志を継ぐ双角会のメンバーとして暗躍している。現在の相馬の正系は多軌子一人であり、星宿寺に相馬の一族である秋乃が預けられていた。
陰陽術
帝式陰陽術
正式名称は帝国式陰陽術。土御門夜光が戦前に軍部からの要請を受けて作り上げた呪術体系であり、過去の陰陽道だけでなく、修験道や密教系、神道系といった日本に存在するありとあらゆる呪術が統括・編纂されている。この系統の呪術はいずれも実戦的で強力な力を持ち、禁呪指定されているものも少なくない。呪術兵器とも呼ぶべき装甲鬼兵や、魂に関連する呪術はこちらに該当する。
汎式陰陽術
夜光の死後、帝式陰陽術から危険なものを削ぎ落として整備された現在の呪術体系。こちらの呪術体系には、その危険性を鑑みて意図的に魂の概念が排除されている。
甲種呪術
陰陽庁によって確かな効果が認められた呪術。原則として国家資格「陰陽2種」または「陰陽1種」取得者のみに行使が許されている。
乙種呪術
甲種呪術以外の呪術全般を指す呪術。主に思い込みや精神的な束縛などの面で用いられる。
式神
陰陽師が操る僕のこと。作中では、使い魔だけでなく主従関係にある陰陽師間の関係としても用いられる。前者は大別して『使役式』と『人造式』に分類される。
『使役式』とは、神仏や鬼神、霊獣といった実際の霊的存在を呪術によって従えたものであり、その成り立ち故に強大な力を有するものが多い。反面、強力な存在であればあるほど従えることが難しく、意のままに制御するには術師に高い能力が求められる。
対し、『人造式』は『形代』と呼ばれる核に呪力を込めることで作り出される式神であり、与えられた指令を実行することに特化したものが多い。
この2種の式神は用途や目的に応じて更に細分化され、主を守るために常に側に侍る『護法式』、対象を拘束することに特化した『捕縛式』、鋼鉄の形代を核として生み出された堅牢・頑丈な『機甲式』等、その分類は多岐にわたる。
また、土御門家における式神の習わしは、『分家の人間が本家の護衛役として側に仕える』というものであり、本家の御庭番といった意味合いが強い。
泰山府君祭
土御門家が代々執り行ってきた儀式であり、土御門夜光が死亡した原因とされている。死者復活等の魂を操作する呪術とされているが、その全貌は未だに解明されていない。
鴉羽織
土御門夜光が作ったとされる呪具。「鴉羽」とも呼ばれる。陰陽庁では禁呪指定扱いされており、道満の陰陽塾襲撃まで倉橋美代が保管していた。実は式神であり、人造式でありながらも使役式に近く、北斗と同格の霊力を誇り、羽織の姿と三本足の金烏の姿に変形する。至道によれば霊災の最終段階『ファイナルフェーズ』の手掛かりとされている。自らの意志で主を守護するも、鏡との戦いでは終わった後に現れ飛車丸からねめつけられ、春虎から「こいつはこういう奴」という発言をしている。

霊災[編集]

霊的災害。戦中に土御門夜光が執り行った大儀式の失敗により、東京を中心に頻発するようになった異常現象のこと。自然界に満ちる『霊気』のバランスが崩れて『瘴気』へ転じ、これが自然界が持つ自浄作用の限界を超えることで発生する。陰陽庁によって規模と驚異度に応じた段階が定められており、自然レベルでの回復を見込めない霊気の偏向、災害へと発展する直前の段階をフェーズ1と定義する。これが進行することでフェーズ2へと移行し、強まった瘴気が周囲へ物理的被害を与えるほどになる。この段階を超えると大量の瘴気は実体化し、野槌牛鬼といった異形の存在となって周囲に瘴気をまき散らす、移動型・動的な霊災を引き起こす。これがフェーズ3である。更にフェーズ4へと進行すると、一つの巨大な霊災を中心として無数の霊災が連鎖的に発生し、無数の霊的存在が実体化して暴れ回る百鬼夜行となる。なお、一説ではさらにその先、進行した霊災が世界に受け入れられ遍在化する、フェーズ5(ファイナルフェーズ)が存在するとされる。

生成り
鬼や竜など、その身に何らかの霊的存在を憑依させた者達のこと。いわゆる憑き物とほぼ同義である。霊的存在をその身に宿すという性質上、生成りは霊災の火種になりやすい。そのため生成りとなった者には封印術が施され、宿した存在を押さえ込むことが求められる。故に、生成りの心身には少なくない負担がかかっており、得体の知れなさから世間的な風当たりも芳しくない。仮に何らかの要因で憑依体をコントロール出来なくなった場合、生成り自身が霊的存在へと変質していき、最終的にはフェーズ3以上の大規模霊災を引き起こす。
一方で、封印の一部を自ら解放し、宿した霊的存在の持つ力を自身のものとして使役・利用することで強大な戦闘力を発揮する術師も存在する。ただし、これは詰まるところ自身を人ならざる存在に近づける行為であり、それに伴う人間性の喪失や自我消滅、暴走の危険をはらむ諸刃の剣でもある。
上巳の大祓(じょうしのおおはらえ)
大連寺至道が起こした霊災。至道が自らにとある鬼をおろしたことから発生した。
上巳の再祓(じょうしのさいはらえ)
春虎たちの2年生への進級試験当日、六人部千尋が起こした霊災。数体の鵺が実体化して暴れまわる事態となり、完全修祓のために十二神将だけでなく塾生である夏目までもが駆り出された。

組織[編集]

陰陽庁
現代において、陰陽師達を管理・統括している国家機関。秋葉原近辺に庁舎を置く。先の大戦末期に旧日本軍によって復活させられた陰陽寮がその前身となっている。各種資格の認定や陰陽法の制定をはじめ、霊災の修祓や呪術絡みの事件捜査など、この国の呪術に関わる行政を一手に担っている。十二神将をはじめとする多くの優秀な術師を擁し、組織としての力は非常に強大である。実は、陰陽庁上層部とテロリスト集団である双角会は裏で繋がっており、『夜光の意志』を実現させるべく、陰陽法の規制緩和等を通して少しずつその勢力を拡大させている。アニメ版では、祓魔局、呪捜部ともに、黒のハマー・H2の六輪仕様にグリルガードを装着したものを隊員の輸送車両として使用している。
祓魔局
陰陽庁に属する内部部局の一つ。この局には霊災を修祓する『霊災修祓室』、霊災の感知を担当する『情報課』などの様々な専門部署が存在する。霊災修祓室に属する陰陽師は『祓魔官』と呼ばれ、主に霊災の修祓任務に当たる。霊災修祓の様子はマスメディアに取り上げられることも多く、社会的な露出が最も多い部署でもある。そのため、世間の陰陽師に対するイメージは祓魔官の影響が特に強い。『情報課』に属する陰陽師は霊視官と呼ばれ、社会的な露出は少ないが、霊災を人力で感知している現状では必要不可欠な存在である。
呪術犯罪捜査部(呪捜部)
陰陽庁に属する内部部局の一つ。この部署に属する陰陽師は『呪捜官』と呼ばれ、主に呪術絡みの犯罪捜査を行う。職務の性質上対人呪術戦が多く、故にここに配属される陰陽師は高い戦闘力を持つ人物が多い。任務内容によっては汚れ仕事なども入り込んでくるらしい。また、呪捜官には拳銃の携帯が許可されている。
十二神将
国家資格である「陰陽1種」取得者・国家一級陰陽師の通称。なお、「陰陽1種」の取得者はその呼び名の通り12人いるわけではなく、国内に十数人存在する。
陰陽師としての腕は超一流であり、現場に出ているものから研究者までその活躍の場は様々である。祓魔官の十二神将は独立祓魔官、霊視官の十二神将は特別霊視官などと呼ばれ、特別な地位にいることが伺える。
陰陽塾
春虎たちが通う陰陽術専門の学舎。現在の塾舎は渋谷にあり、春虎たちの入塾する数年前に新築された。現在の陰陽師の多くがここの卒業生であり、戦後の夜光塾が前身となっている。なお、春虎たちが47期生、鈴鹿が48期生、大友たちが36期生である。
夜光塾
陰陽塾の前身。夜光死亡後は汎式陰陽術を学ぶ一派が陰陽塾となり、夜光の『もうひとつの意思』を継いだ者たちが双角会となった。
双角会
狂信的な夜光信者たちによる秘密結社で、2年前の霊災テロと3巻の霊災テロの首謀とされている。だが、その実体は夜光塾から分かたれ、夜光の『もうひとつの意志』を継ぐ者たちによるもう一方の一派による結社である。現在は倉橋家と相馬家の二家によって活動しており、主に相馬家が信者たちの扇動、処理を行っており、天海によって表向きの構成員がすべて検挙され、表向きには壊滅したとされている。
ウィッチクラフト社
陰陽庁以外で式符の販売で成功した唯一の会社。代表作は現役の呪捜官たちも愛用する捕縛式『スワローウィップ』、『キャットバンテージ』など。天馬の両親が生前技術者として働いていた。
星宿寺
北辰山に位置する寺。真言宗星宿寺派という真言宗系の新興宗教であるが、寺自体は呪術を扱う闇寺として長く続いている。大戦時代、夜光とつながりがあり、彼の才能をたたえ、彼を自らの本尊にたとえて『北辰王』と号したといわれている。

漫画[編集]

東京レイヴンズ
月刊少年エース』(KADOKAWA / 角川書店)で2010年6月号から連載。作画は鈴見敦。小説第1巻の刊行に先駆ける形で連載が開始された。原作の進行におおむね沿って進行しているが、一部設定が異なる箇所もある。
東京レイヴンズ外伝 東京フォックス
『エイジプレミアム』(富士見書房)で創刊号(Vol.1)からVol.6まで連載された。作画はCOMTA。コンを主人公に据えたスピンオフ作品で、春虎の「友達を作れ」との命令により、友達作りに奮闘する彼女の様子が描かれている[2]
東京レイヴンズ RED AND WHITE
月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA / 富士見書房)で2012年11月号から2013年11月号まで連載された。作画は望月あづみ。梅桃桃矢(ゆすら とうや)を主人公に据え、男である彼が特殊能力を持つことから、少女たちの通う陰陽塾・巫女クラス(男子禁制)に入学してからの成長を描くスピンオフ作品である[3]
東京レイヴンズ Sword of Song
月刊少年ライバル』(講談社)にて2013年11月号より連載中。作画は久世蘭。春虎の後輩である八雲暁兔を主人公に据えたスピンオフ作品で、本編とは独立したストーリー展開となっている[4]
東京レイヴンズ Another×holiday
『ミルフィ』(KADOKAWA / 富士見書房)にて2013年12月号より連載中。作画は月ヶ瀬ゆりの。春虎・冬児の2人を中心とした日常を描いたスピンオフ作品である[5]
東京レイヴンズ -Girls Photograph-
『月刊ドラゴンエイジ』(KADOKAWA / 富士見書房)にて2014年2月号より連載中。作画は横山コウヂ。作品に登場する女性キャラクターにスポットをあてた、オムニバス形式のスピンオフ作品である。なお、この漫画の制作にあたっては、テレビアニメで脚本を手掛ける待田堂子が構成担当として参加している[6]

既刊一覧[編集]

小説[編集]

富士見ファンタジア文庫(KADOKAWA / 富士見書房)レーベルにて発売。既刊は2014年2月現在12巻(長編既刊10巻、短編既刊2巻)。

本編
  1. SHAMAN*CLAN(2010年5月25日初版発行) ISBN 978-4-8291-3519-8
  2. RAVEN"s NEST(2010年9月25日初版発行) ISBN 978-4-8291-3552-5
  3. cHImAirA DanCE(2010年12月25日初版発行) ISBN 978-4-8291-3592-1
  4. GIRL RETURN & days in nest I(2011年5月20日初版発行) ISBN 978-4-8291-3637-9
  5. days in nest II & GIRL AGAIN(2011年7月20日初版発行) ISBN 978-4-8291-3657-7
  6. Black Shaman ASSAULT(2011年10月20日初版発行) ISBN 978-4-8291-3688-1
  7. _DARKNESS_EMERGE_(2012年5月19日初版発行) ISBN 978-4-8291-3757-4
  8. over - cry(2012年10月20日初版発行) ISBN 978-4-8291-3809-0
  9. to The DarkSky(2013年3月20日初版発行) ISBN 978-4-8291-3865-6
  10. BEGINS/TEMPLE(2013年10月20日初版発行) ISBN 978-4-0471-2911-5
短編集
  1. EX1 party in nest(2013年7月20日初版発行)ISBN 978-4-8291-3909-7
  2. EX2 seasons in nest(2014年2月20日初版発行)ISBN 978-4-0407-0030-4
番外編「コン日記」
『ファンタジア文庫25周年アニバーサリーブック』に収録
富士見ファンタジア文庫 富士見書房(2013年3月25日初版発行) ISBN 978-4-8291-3868-7 

コミックス[編集]

本編
カドカワコミックス・エース(KADOKAWA / 角川書店)レーベルにて発売。既刊8巻(2013年11月現在)。
  1. 2010年12月25日初版発行 ISBN 978-4-04-715582-4
  2. 2011年2月26日初版発行 ISBN 978-4-04-715623-4
  3. 2011年7月26日初版発行 ISBN 978-4-04-715736-1
  4. 2012年1月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120098-8
  5. 2012年6月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120295-1[7]
  6. 2012年10月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120490-0[8]
  7. 2013年9月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120837-3
  8. 2013年11月26日初版発行 ISBN 978-4-04-120915-8
東京レイヴンズ外伝 東京フォックス
ドラゴンコミックスエイジ富士見書房)レーベルにて発売。全1巻。
東京レイヴンズ RED AND WHITE
ドラゴンコミックスエイジ(KADOKAWA / 富士見書房)レーベルにて発売。全2巻(2014年1月現在)
  1. 2013年10月9日初版発行 ISBN 978-4-04-712907-8[10]
  2. 2014年1月9日初版発行 ISBN 978-4-04-712996-2[11]
東京レイヴンズ Sword of Song
ライバルKC講談社)レーベルにて発売。既刊1巻(2014年3月現在)
  1. 2014年3月4日初版発行 ISBN 978-4-06-381311-1[12]

テレビアニメ[編集]

2012年10月に、テレビアニメ化が同じくファンタジア文庫作品の『神さまのいない日曜日』と同時に発表された。2013年10月から2014年3月まで独立局ほかにて放送。全24話。その独立局であるTOKYO MXが製作委員会に参加しており、本放送枠とは別にリピート放送枠も確保しての放送を行っているほか、放送直前には土御門夏目役の花澤香菜が顔出しで出演する独自のクロスプログラムも放送している。声優陣はドラマCD版から続投。

式神のうち、メカニカル構造が主な機甲式はほとんどがCGで描かれている。

第19話までの次回予告はコンが登場するショートアニメで、第13話までは監督の金崎が台本を考えていたが、14話から19話まではコン役の豊崎愛生によるアドリブとなっている[13]

スタッフ[編集]

  • 原作 - あざの耕平(ファンタジア文庫/富士見書房刊)
  • 原作イラスト - すみ兵
  • 監督 - 金崎貴臣
  • 助監督 - 中山敦史
  • シリーズ構成 - 倉田英之
  • キャラクターデザイン - 渡辺敦子
  • 総作画監督 - 渡辺敦子、八尋裕子
  • CGIプロデューサー - 竹内康晃
  • CGIディレクター - 高橋将人
  • 美術監督 - 市倉敬
  • 美術設定 - 藤井一志
  • 色彩設計 - 津守裕子
  • 撮影監督 - 町田啓
  • 編集 - 木村佳史子
  • 音響監督 - 岩浪美和
  • 音楽 - 井内舞子
  • 呪術考証 - 三輪清宗
  • プロデューサー - 小倉充俊、近藤早希、文宣恵、兼光一博、買場道雄
  • アニメーションプロデューサー - 植田慎也
  • アニメーション制作 - エイトビット
  • 製作 - 東京レイヴンズ製作委員会(ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント[注釈 1]、富士見書房、ブシロード、エイトビット、アイオウプラス、TOKYO MX

主題歌[編集]

オープニングテーマ
X-encounter」(第1話 - 第13話)
作詞・歌 - 黒崎真音 / 作曲・編曲 - 高瀬一矢
「〜Outgrow〜」(第15話 - 第19話、第21話 - 第23話)
作詞 - 六ツ見純代 / 作曲 - HoneyWorks / 編曲 - 黒須克彦 / 歌 - Gero[14]
※第20話、24話は未使用。
エンディングテーマ
君が笑む夕暮れ」(第1話 - 第2話、第4話 - 第13話、第24話)
作詞 - KOTOKO / 作曲・編曲 - 井内舞子 / 歌 - 南條愛乃
※第3話は未使用。
Break a spell」(第15話、第17話 - 第19話、第21話 - 第23話)
作詞・歌 - 川田まみ / 作曲 - 尾崎武士 / 編曲 - 尾崎武士・中沢伴行
※第16話、第20話は未使用。
挿入歌「Red monochrome」(第2話、第20話)
作詞 - 中野愛子 / 作曲 - 柿島伸次 / 歌 - コミネリサ
挿入曲・挿入歌「Daily Knack」(第4話、第6話、第20話)
作詞 - 中野愛子 / 作曲・編曲・歌 - 柿島伸次
第4話、第6話はボーカル無し
挿入曲・挿入歌「All the same」(第7話、第8話)
作詞 - 中野愛子 / 作曲・編曲・歌 - 柿島伸次
第7話はボーカル無し

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督
#01 SHAMAN*CLAN -約束- 倉田英之 金崎貴臣 中山敦史 渡辺敦子
#02 SHAMAN*CLAN -告白- 鈴木孝聡 杉藤さゆり、山内則康
山村俊了、野崎麗子
#03 SHAMAN*CLAN -魂呼(たまよばい)- 田頭しのぶ 吉田俊司 小島彰、丸山修二
#04 RAVEN"s NEST -学舎- 金崎貴臣 鈴木孝聡 今岡大
#05 RAVEN"s NEST -絆- 田頭しのぶ 森義博 小林利充、山内則康
#06 days in nest -休日- 平池芳正 中山敦史 福永智子
#07 cHImAirA DanCE -鬼喰(おにくい)- 高橋龍也 田頭しのぶ 大原大、須永正博
野崎麗子
#08 cHImAirA DanCE -生成(なまなり)- 斎藤哲人 浅見松雄 杉藤さゆり、中山初絵
#09 cHImAirA DanCE -修祓- 小島正士 吉田俊司 徳倉栄一、栗原基彦
中島美子
#10 GIRL RETURN -神童- 待田堂子 金崎貴臣 鈴木考聡 南伸一郎
#11 GIRL RETURN -虎- 倉田英之 平池芳正 浅見松雄 日高真由美、首藤武夫
#12 GIRL RETURN -恋心- 待田堂子 小島正士 森義博 山内則康、中山初絵
#13 Black Shaman ASSAULT -法師- 森田繁 田頭しのぶ 浅見松雄 杉藤さゆり、綱修次郎
#14 Black Shaman ASSAULT -術比(じゅつくらべ)- 斎藤哲人 中山敦史 野崎麗子、徳倉栄一
#15 _DARKNESS_EMERGE_ -邂逅- 倉田英之 小島正士 佐藤清光 高橋敦子、清水勝祐
嶋田俊彦
#16 _DARKNESS_EMERGE_ -神扇- 金崎貴臣 中山敦史
浅見松雄
皆川一徳、小美戸幸代
福永智子、扇多恵子
#17 _DARKNESS_EMERGE_ -髭切- 平池芳正 森義博 小林利充、実原登
猿渡聖加、小澤円
山内則康、鎌田均
#18 over-cry -強襲- 高橋龍也 小島正士 飯田薫久 野崎麗子
#19 over-cry -姫- 金崎貴臣 古川順康 萩尾圭太、中原清隆
#20 over-cry -花火- 平池芳正 中山敦史 杉藤さゆり、福永智子
扇多恵子
#21 to The DarkSky -闇夜- 倉田英之 小島正士 浅見松雄 中島美子、森田実
#22 to The DarkSky -護法- 斎藤哲人 中山敦史 日高真由美、福永智子
#23 to The DarkSky -陰陽- 小島正士 森義博
かわこしたかひろ
小林利充、猿渡聖加
扇多恵子、福山貴人
森田実
#24 to The DarkSky -魂呼- 金崎貴臣 中山敦史 杉藤さゆり、野崎麗子
徳倉栄一、福永智子

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
東京都 TOKYO MX 2013年10月8日 - 2014年3月25日 火曜 24:30 - 25:00 独立局 製作委員会参加
リピート放送あり
兵庫県 サンテレビ
神奈川県 tvk 火曜 25:00 - 25:30
京都府 KBS京都
愛知県 テレビ愛知 火曜 25:35 - 26:05 テレビ東京系列
日本全域 AT-X 2013年10月9日 - 2014年3月26日 水曜 21:30 - 22:00 CS放送 リピート放送あり
BS11 水曜 24:00 - 24:30 BS放送 ANIME+』枠
dアニメストア 2013年10月10日 - 2014年3月27日 木曜 12:00 更新 ネット配信 見放題サービス利用者は全話見放題
韓国全域 Animax Korea 2013年10月12日 - 2014年3月29日 土曜 23:30 - 24:00 CS放送
IP放送
ケーブルテレビ
15歳以上視聴可で放送
韓国語字幕あり
日本全域 ニコニコ生放送 2013年10月16日 - 2014年4月2日 水曜 24:30 - 25:00 ネット配信
ニコニコチャンネル 水曜 25:00 更新 2話以降有料配信
バンダイチャンネル 2013年10月17日 - 2014年4月3日 木曜 12:00 更新
GyaO! 木曜 24:00 更新

BD / DVD[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD限定版 DVD限定版
1 2013年12月25日 第1話 - 第3話 GNXA-1641 GNBA-2241
2 2014年1月29日 第4話 - 第6話 GNXA-1642 GNBA-2242
3 2014年2月26日 第7話 - 第9話 GNXA-1643 GNBA-2243
4 2014年3月26日 第10話 - 第12話 GNXA-1644 GNBA-2244
5 2014年4月23日予定 第13話 - 第15話 GNXA-1645 GNBA-2245
6 2014年5月28日予定 第16話 - 第18話 GNXA-1646 GNBA-2246
7 2014年6月25日予定 第19話 - 第21話 GNXA-1647 GNBA-2247
8 2014年7月24日予定 第22話 - 第24話 GNXA-1648 GNBA-2248

WEBラジオ[編集]

レヴラジ〜東京レイヴンズラジオ〜』のタイトルで、音泉HiBiKi Radio Stationにて27回の配信。

配信日程
2013年10月7日 - 2014年4月14日(毎週月曜日更新)
パーソナリティ
石川界人(土御門春虎 役)、木村良平(阿刀冬児 役)
ゲスト
あざの耕平(第2回、第27回)
喜多村英梨(第5回、第6回)
豊崎愛生(第7回)
遊佐浩二(第9回)
佐倉綾音(第11回)
吉野裕行(第19回)
金元寿子(第20回、第21回)
下野紘(第22回)
橘田いずみ(第23回)
飛田展男(第24回、第25回)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメントジャパンは、2013年12月9日にNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパンに社名変更を実施したが、製作クレジットは第14話現在、旧社名のままとなっている(提供クレジットは現社名に変更されている)。

出典[編集]

  1. ^ http://www.tokyo-ravens.com/contents/hp0010/index00280000.html
  2. ^ 東京レイヴンズ 東京フォックス”. 富士見書房. 2013年7月12日閲覧。
  3. ^ 巫女が続々、「東京レイヴンズ」スピンオフがDエイジで”. コミックナタリー. ナタリー (2012年10月9日). 2013年7月12日閲覧。
  4. ^ 『東京レイヴンズ Sword of Song』連載開始”. あざログ. FC2ブログ (2013年10月4日). 2013年10月18日閲覧。
  5. ^ 『東京レイヴンズ Another×holiday』連載開始”. あざログ. FC2ブログ (2013年10月27日). 2013年11月12日閲覧。
  6. ^ 1月のお知らせ”. あざログ. FC2ブログ (2014年1月7日). 2014年1月12日閲覧。
  7. ^ 東京レイヴンズ -5”. KADOKAWA. 2013年8月27日閲覧。
  8. ^ 東京レイヴンズ -6”. KADOKAWA. 2013年8月27日閲覧。
  9. ^ 東京レイヴンズ 東京フォックス”. KADOKAWA. 2013年8月27日閲覧。
  10. ^ 東京レイヴンズ RED AND WHITE”. KADOKAWA. 2013年10月18日閲覧。
  11. ^ 東京レイヴンズ RED AND WHITE”. KADOKAWA. 2004年1月12日閲覧。
  12. ^ 東京レイヴンズ Sword of Song(1)”. 講談社. 2014年3月16日閲覧。
  13. ^ Twitter/kanyasaki: というわけで東京レイヴンズ14話からの予告は「作、豊崎愛生」...
  14. ^ ディスコグラフィー”. Geroオフィシャルサイト. 2013年12月4日閲覧。

外部リンク[編集]