複式学級
複式学級(ふくしきがっきゅう)は、学年ごとにクラスを編成するのでなく、複数学年で1クラスにする学級編制のことである。過疎地などで学校規模が小さい場合に多く行われる。
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具体的編成 [編集]
1年生を含む場合は、2個学年合わせて7人から8人、それ以外だと15人くらいで、複式学級に編制している。なお、多くの都道府県では「公立義務教育諸学校の学校編成及び教職員定数の標準に関する法律」によって1年生を含むときは8人以下とし、それ以外では16人以下という国の基準を採用しているが、長野の例として、2個学年合わせた児童数が9~16人のときにおいては県費負担により講師等教員を派遣し、複式解消を独自に図っている県もある。
現状 [編集]
北海道、東北、或いは中国、四国、九州でも山間部や離島などの僻地では、こうした学級は少なくない。僻地教育の現場には必ずといって良いほど存在する学級である。さらに規模が小さくなると、3学年編制の複々式学級というのも存在する。しかし2007年度現在、日本国内においては存在せず、ほぼ同様の基準制度を設けている隣国の韓国において見られる学級である。なお近年は前述のような環境のみならず、ドーナツ化現象による都市中央部や造成してからだいぶ年月を経た住宅団地等の学校でも見られる。
利点と欠点 [編集]
複式学級は、さまざまな長短を持ち合わせている。
学習に関しては、異学年が一つの学級なので、方法しだいでは相互に学び合う姿が見られる。担任が一方の学年の指導をしている時に、もう一方の学年は自分たちで学びを進める、といった自主的な学習習慣が身につく。グループ学習をやっているような状態が多いので自分たちのペースでの学習ができる。欠点としては、各学年に時間を分配せざるを得ないことから、十分にきめ細かい手が入りにくい。
人間関係に関しては、子ども集団の規模があまりにも小さいので、喧嘩やいじめが生じにくい。また、中学以降で複式学級ができると、年齢に関係なく友達になれるという点で、年齢差別の激しい日本の、中学以降の学校文化では例外的なオアシスとなる。年齢を問わず相手を尊重する態度を身に着けれることは、複式学級の持つ教育的効果である。これは韓国朝鮮でも同様である。
他方で人間関係での葛藤を経験する機会に恵まれないことや適度な競争意識を持たせることすらできない場合もある。学校によっては兄弟姉妹のみによる構成の場合もある。
その欠点を補うために、インターネットを活用し、都市部の大規模校と直接の接点をもつなどのように、交流の機会を増やそうとしている学校も少なくない。ある意味では、教育先端校にもなるチャンスをもつ。が、地域によっては高速回線網の未整備や市町村予算等との兼ね合いで生かし切れていないところも多い。
教育研究のためにも複式学級編制はいくつかの国立大学法人附属小学校において行われており、茨城大学教育学部附属小学校がその例である。
多くの小中学校では年齢主義の強さから、同学年は同年齢というのが常態化している。そのため、複式学級は、日本の公立学校ではほぼ唯一といっていい同学級異年齢の教育実践の場である。ただし、それでも1学年差なので、年齢差は約2歳ほどに留まり、真の異年齢混成教育ではない。
関連項目 [編集]
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