重複障害

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重複障害(ちょうふくしょうがい)とは、医学用語から派生したものとしている「障害」を2つ以上併せ有することをいう。ただし、厚生行政と学校教育法では、定義が異なる。

厚生行政における重複障害[編集]

厚生行政における重複障害は、次のうち2つ以上を併せ有する場合をいう。

児童福祉法上、重度の知的障害と重度の肢体不自由を合わせ有する場合、重症心身障害と呼ばれる。

学校教育法における重複障害[編集]

学校教育においては、次のうち2つ以上を併せ有する場合をいう。

場合によっては、上述の5つのいずれかあるいは複数の障害に加え、発達障害学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、高機能広汎性発達障害(高機能PDD)[注釈 1])を引き起こしている場合も「重複障害」としてみなされる場合もある。このため、特別支援学校教諭教育職員免許状における教職課程では、通常、「重複・LD等」領域の中に、発達障害に関する科目[注釈 2]が設定されている。

注釈[編集]

  1. ^ いわゆる、高機能自閉症アスペルガー症候群の総称
  2. ^ この中には、他に言語障害自閉症スペクトラムを含む情緒障害などが包括される

関連項目[編集]