コンテンツにスキップ

B'z (1988年のアルバム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
B'z > 作品リスト > B'z (1988年のアルバム)
『B'z』
B'zスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル
時間
レーベル BMGビクター
プロデュース 中島正雄
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 週間47位(オリコン[1]
  • 1991年度年間84位(オリコン)
  • ゴールドディスク
  • プラチナ(日本レコード協会
  • B'z アルバム 年表
    • B'z
    • (1988年)
    『B'z』収録のシングル
    1. だからその手を離して
      リリース: 1988年9月21日
    テンプレートを表示

    B'z』(ビーズ)は、日本音楽ユニットB'zが1988年9月21日にBMGビクターからリリースしたデビューアルバムである。このアルバムは、BMGルームス(現:VERMILLION RECORDS)の設立後も、発売権はソニー・ミュージックダイレクトGT musicに残された。

    概要

    [編集]

    デビューシングル『だからその手を離して』と同時リリースされた[2]

    キャッチフレーズは「最先端から加速する。(空想の未来なら、いらない。)[3]。アルバムタイトルはユニット名と同じ「B'z」(いわゆるセルフタイトル)となっている。

    後に非公式ベスト・アルバム『Flash Back -B'z Early Special Titles-』には、「ハートも濡れるナンバー ~stay tonight~」、「ゆうべのCrying ~This is my truth~」、「孤独にDance in vain」、「Fake Lips」を除く、5曲が収録された。

    ジャケットには、白い背景の中央にB'zメンバーの写真と、その周囲に大きな文字で「B'z」と書かれており、また『'(アポストロフィー)』の中に発音記号で「BiːZ」と表記されている。

    歌詞カードは折りたたみ式になっており、ジャケットと歌詞カードが別々になっている。更にメンバーのプロフィールも掲載されていて、ディスクを取り外すとメンバーの3D写真が現れる。ディスクレーベルのデザインは汎用タイプ[注釈 1]で、このレーベルデザインは2ndアルバム『OFF THE LOCK』まで使用された。裏ジャケットには、初回発売分のみ限定番号がふられた。

    「Half Tone Lady」「Fake Lips」以外の全ての曲がフェードアウトで終わっている。

    メンバーが作詞曲をしていない曲が2曲あるが、これは2人がそれぞれの制作に限界を感じ、他の人物に頼んだためである[4]

    発売当時は無名だったこともあり、初登場48位[5]で、100位以内には4週ランクインしたのみだった。その後、ミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』のヒットとともに売り上げを伸ばした。

    アナログ盤(レコード)も発売され、2018年に結成30周年記念として他のオリジナル・アルバムと共に再びアナログレコード化された[6][注釈 2]

    2021年5月21日、サブスクリプションサービスにて全曲解禁に伴い[7]iTunesでも本作から『BREAK THROUGH』までの初期の作品が配信された。

    収録曲

    [編集]
    CD
    全編曲: 明石昌夫
    #タイトル作詞作曲時間
    1.だからその手を離して稲葉浩志松本孝弘
    2.「Half Tone Lady」稲葉浩志松本孝弘
    3.「ハートも濡れるナンバー〜stay tonight〜」稲葉浩志松本孝弘
    4.「ゆうべのCrying〜This is my truth〜」稲葉浩志松本孝弘
    5.「Nothing To Change」亜蘭知子松本孝弘
    6.「孤独にDance in vain」稲葉浩志大槻啓之
    7.「It's not a dream」稲葉浩志松本孝弘
    8.「君を今抱きたい」稲葉浩志松本孝弘
    9.「Fake Lips」稲葉浩志松本孝弘
    合計時間:

    楽曲解説

    [編集]
    1. だからその手を離して
      • 1stシングルの表題曲。本作の収録曲で最後に完成した[8]
    2. Half Tone Lady
      • 「だからその手を離して」が完成する前はシングル曲候補だった[4]
    3. ハートも濡れるナンバー 〜stay tonight〜
      • 1stシングルのカップリング曲。
    4. ゆうべのCrying 〜This is my truth〜
    5. Nothing To Change
      • この曲のみ亜蘭知子が作詞している。
    6. 孤独にDance in vain
      • この曲のみ大槻啓之が作曲している。
      • 本作唯一のライブ未演奏曲。
    7. It's not a dream
    8. 君を今抱きたい
      • B'zとして初めて制作した曲[8]
      • 後にミニ・アルバム『BAD COMMUNICATION』で全英詞ダンスビートナンバーにリメイクされた。
    9. Fake Lips

    参加ミュージシャン

    [編集]

    脚注

    [編集]

    注釈

    [編集]
    1. ^ RCAのレーベルの一つであるair recordsのロゴが入っている。
    2. ^ 再発盤は、原盤権を所有するアリオラジャパンから発売。
    3. ^ クレジット未表記。

    出典

    [編集]
    1. ^ “B'z、さらなる記録更新へ!ニューアルバムリリース決定!”. ORICON NEWS (オリコン). (2006年5月10日). https://www.oricon.co.jp/news/21023/full/ 2020年3月15日閲覧。 
    2. ^ “B'z、30年間の歩み&功績を紹介する特設ページがオープン”. Billboard JAPAN (阪神コンテンツリンク). (2018年9月21日). https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/68010/2 2020年8月16日閲覧。 
    3. ^ MUSIC FREAK MAGAZINE - B'z Dictionary(「キャッチコピー」「catch copy」の項)”. エムアールエム. 2011年6月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月28日閲覧。
    4. ^ a b mfm I 2013, p. 242.
    5. ^ オリコン週間アルバムチャート1988年10月3日付。
    6. ^ “B'z、アルバム全20作品をアナログ化。大型エキシビションで販売”. rockin'on.com (ロッキング・オン). (2018年3月22日). https://rockinon.com/news/detail/174432 2018年11月10日閲覧。 
    7. ^ “B'zが全曲サブスク解禁、初配信ライブを映像作品化”. 音楽ナタリー. (2021年5月21日). https://natalie.mu/music/news/429056 2021年5月21日閲覧。 
    8. ^ a b mfm I 2013, p. 75.
    9. ^ 『Treasure : B'z Chronicle 1988〜1998 10th anniversary special issue』ROOMS RECORDS、1998年9月20日、11頁。 

    参考文献

    [編集]

    外部リンク

    [編集]