拳四朗

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
拳 四朗
基本情報
本名 寺地 拳四朗
通称 スマイル・アサシン
階級 ライトフライ級
身長 164.1cm[1]
リーチ 164.0cm[1]
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1992-01-06) 1992年1月6日(26歳)
出身地 京都府城陽市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 14
勝ち 14
KO勝ち 8
敗け 0
テンプレートを表示

拳 四朗(けん しろう、1992年1月6日 - )は、日本プロボクサー。第39代日本ライトフライ級王者。第35代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者。現WBC世界ライトフライ級王者。京都府城陽市出身。B.M.Bボクシングジム所属。京都府のボクシングジム所属選手として初の世界王者である。

経歴・人物[編集]

元日本ミドル級王者で元OPBF東洋太平洋ライトヘビー級王者の寺地永の次男で、本名は寺地拳四朗という。名前の由来は漫画『北斗の拳』の主人公・ケンシロウから採られたものである[2]が、拳四朗本人は北斗の拳を1度も読んだことがない[3]。従兄弟に競艇選手の是澤孝宏がいる[4]

スポーツ推薦で高校に進学するため、最初は嫌々で中学校3年でボクシングを始める[2][3]、父親の永によると「無理やりやらせた面もある」とのこと[5]奈良県立奈良朱雀高等学校時代には、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)や国民体育大会に出場経験がある。2009年の高校3年次には地元奈良でのインターハイではモスキート級で2学年下の井上尚弥神奈川県立新磯高等学校)の前に3Rレフェリーストップコンテストで敗れた[6]

高校卒業後、関西大学に進学。関西大学時代にはボクシング部に所属し、関西学生リーグ戦を始めとするアマチュアの大会に出場。大学4年次の2013年第68回国民体育大会東京都)では成年男子ライトフライ級に於いて優勝を、全日本選手権では準優勝を果たした[7][3]。しかし、高校で一度、大学でも一度、競艇学校の入学試験を受け、ボクシングに対する執着はなかった[3]

2014年、大学を卒業と同時にプロ入りを決意し、父が経営するB.M.Bボクシングジムからプロデビューするべく3月17日にB級プロテストを受験し、無事合格した[8]。リングネームを下の名前のみを取って『拳 四朗』とし[注 1]、同年8月3日、松下IMPホール大阪市中央区)にてヘリ・アモルインドネシア)とプロデビュー6回戦を行い、判定勝ちを収めた[10]。同年10月19日にはKBSホールでファウワナイ・ウォースラポー(タイ)と50.0kg8回戦を行って2R1分1秒TKO勝ちを収め[11]、同月28日には日本ミニマム級6位にランクインした[12][13]。同年11月4日にはOPBF東洋太平洋ミニマム級12位にランクインした[14][15]

2015年2月26日に日本ミニマム級4位にランクインされ[16]、同年3月26日には後楽園ホールで長嶺克則(マナベ)とフライ級8回戦を行い、長嶺との無敗対決を制しデビュー戦からの連勝を3に伸ばし[17]、同年7月7日にはOPBF東洋太平洋ライトフライ級6位にランクインした[18][19]。同年8月10日には後楽園ホールで大前貴史(中日)とライトフライ級8回戦を行って4R59秒TKO勝ちを収め[20]、同月26日には日本ライトフライ級1位にランクインし[21]、同年10月12日に後楽園ホールでロリー・スマルポンフィリピン)とWBC世界ライトフライ級ユース王座決定戦を行い、10回判定勝ちを収め王座獲得に成功した[22]。同年12月27日には大山崎町立体育館(京都府乙訓郡大山崎町)で日本ライトフライ級王者の堀川謙一(SFマキ)と対戦し、10回3-0(98-93が2者、97-93)の判定勝ちを収めプロ6戦目にして日本王座獲得に成功した[23]

2016年1月14日にWBO世界ライトフライ級15位にランクインし[24][25]、同月22日にプロ・アマチュア年間表彰で上述の堀川戦が年間最高試合に選出され[26]、同年3月2日には京都府城陽市に拳四朗後援会が発足[27]、同年4月14日に後楽園ホールで角谷淳志(金沢)と対戦し、初回2分53秒TKO勝ちを収め日本王座の初防衛に成功[28]、同年8月7日には大阪府立体育会館で自身の持つ日本ライトフライ級王座と空位のOPBF東洋太平洋ライトフライ級王座を懸け日本ライトフライ級5位の大内淳雅姫路木下)と対戦し[2]、3-0の判定勝ちを収め日本王座の2度目の防衛並びにOPBF王座の獲得に成功した[29]。親子2代で日本王座とOPBF王座の2冠を果たしたのは国内初の快挙である[29]。そして同年暮れの12月8日には後楽園ホールでレスター・アブタン(フィリピン)を相手にOPBF王座の初防衛戦を行い、3回1分57秒TKO勝ちを収めOPBF王座の初防衛に成功した[30]

2017年に入り、一度は4月2日に久田哲也ハラダボクシングジム)と日本王座の3度目の防衛戦を行う予定だったが、3月21日に日本ボクシングコミッションに対して日本ライトフライ級王座を返上したため試合は中止となった[31]

2017年5月20日、有明コロシアムでWBC世界ライトフライ級王者ガニガン・ロペスメキシコ)と対戦し、12回2-0(115-113×2、114-114)の判定勝ちを収めプロ10戦目にして無敗のまま悲願の世界王座獲得に成功した[32][33]

2017年10月22日、両国国技館で元WBC世界ライトフライ級王者でWBC世界ライトフライ級1位のペドロ・ゲバラ(メキシコ)と対戦し、12回2-0(115-113、116-112、114-114)の判定勝ちを収め、初防衛に成功した[34][35]

2017年12月30日、横浜文化体育館で行われた「FUJI BOXING 2017」でWBC世界ライトフライ級11位でWBAフェデカリブライトフライ級王者のヒルベルト・ペドロサ(パナマ)と対戦し、4回1分12秒TKO勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[36][37]

2018年1月12日、WBCの2018年1月度の月間優秀選手賞に選出された[38][39]

2018年、3度目の防衛戦としてガニガン・ロペス(前王者・WBC世界ライトフライ級1位)との再戦が決定、試合日は一度は4月15日の横浜アリーナ(神奈川県横浜市)[注 2]での開催に設定されたものの、その後の調整で5月25日の東京・大田区総合体育館[注 3]での開催が正式に決定した[40]

2018年5月25日、大田区総合体育館にて、元WBC世界ライトフライ級王者でWBC世界ライトフライ級1位のガニガン・ロペスと対戦し、2回1分58秒KO勝ちを収め3度目の防衛に成功した[41]

2018年10月7日、横浜アリーナにて元IBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンドと4度目の防衛戦を行い、7RTKO勝ちを収めた[42]

2018年12月30日、大田区総合体育館にてWBCライトフライ級8位のサウル・フアレス(メキシコ)と5度目の防衛戦を行う予定[43]

獲得タイトル[編集]

  • WBCユースライトフライ級王座(防衛0)
  • 第39代日本ライトフライ級王座(防衛2)
  • 第35代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座(防衛1)
  • WBC世界ライトフライ級王座(防衛3)

戦績[編集]

  • アマチュア - 74戦58勝(20KO)16敗
  • プロ - 13戦13勝(7KO)
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2014年8月4日 勝利 6R 判定3-0 ヘリ・アモル  インドネシア プロデビュー戦
2 2014年10月19日 勝利 2R 1:01 TKO ファウワナイ・ウォースラポー タイ王国の旗 タイ
3 2015年3月26日 勝利 7R 1:40 KO 長嶺克則(マナベ 日本の旗 日本
4 2015年8月10日 勝利 4R 0:59 KO 大前貴史(中日) 日本の旗 日本
5 2015年10月12日 勝利 3R 0:46 KO ロリー・スマルポン フィリピンの旗 フィリピン WBC世界ライトフライ級ユース王座決定戦
6 2015年12月27日 勝利 10R 判定3-0 堀川謙一(SFマキ) 日本の旗 日本 日本ライトフライ級タイトルマッチ
7 2016年4月14日 勝利 1R 2:53 TKO 角谷淳志(金沢 日本の旗 日本 日本王座防衛1
8 2016年8月7日 勝利 12R 判定3-0 大内淳雅(姫路木下 日本の旗 日本 OPBF東洋太平洋ライトフライ級王座決定戦、日本王座防衛2
9 2016年12月8日 勝利 3R 1:57 TKO レスター・アブタン フィリピンの旗 フィリピン OPBF防衛1
10 2017年5月20日 勝利 12R 判定2-0 ガニガン・ロペス メキシコの旗 メキシコ WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ
11 2017年10月22日 勝利 12R 判定2-0 ペドロ・ゲバラ メキシコの旗 メキシコ WBC防衛1
12 2017年12月30日 勝利 4R 1:12 TKO ヒルベルト・ペドロサ パナマの旗 パナマ WBC防衛2
13 2018年5月25日 勝利 2R 1:58 KO ガニガン・ロペス メキシコの旗 メキシコ WBC防衛3
14 2018年10月7日 勝利 7R TKO ミラン・メリンド フィリピンの旗 フィリピン WBC防衛4
テンプレート

脚注[編集]

注釈
  1. ^ 日本ボクシングコミッション(JBC)では名前だけのリングネームは認めていないため、拳四朗を「けん・しろう」として届け出たという[9]
  2. ^ 当日は村田諒太(WBA世界ミドル級王者)の初防衛戦及び比嘉大吾(WBC世界フライ級王者)の3回目の防衛戦とのセットで三大タイトルマッチとして設定されていた。
  3. ^ 当日は井上尚弥(元WBO世界スーパーフライ級王者)がWBA世界バンタム級王者ジェームス・マクドネルに挑戦する試合が開催される。
出典
  1. ^ a b 井上尚弥「いい予行演習になる」拳四朗と予備検診 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年12月27日
  2. ^ a b c “【BOX】拳四朗、日本Lフライ級防衛&東洋太平洋王座決定戦…8月7日に大内と対戦”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2016年6月12日). http://www.hochi.co.jp/sports/boxing/20160611-OHT1T50259.html 2017年4月3日閲覧。 
  3. ^ a b c d 好対照な世界王者 拳四朗×京口紘人対談日本人同士で対戦するなら王座統一戦で”. スポーツナビ (2018年3月8日). 2017年12月12日閲覧。
  4. ^ “拳四朗V3会見にいとこのボートレーサー是沢孝宏“乱入”「F休みなので」”. デイリースポーツ. (2018年5月26日). https://www.daily.co.jp/ring/2018/05/26/0011295259.shtml 
  5. ^ “拳四朗、王者ロペスに挑戦「絶対勝つ、自信ある」”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2017年4月3日). http://www.nikkansports.com/battle/news/1802010.html 2017年4月3日閲覧。 
  6. ^ “初の兄弟同時優勝 インターハイ岡山の藤田兄弟”. ボクシングニュース「Box-on!」. ボクシングビート. (2009年8月3日). http://boxingnewsboxon.blogspot.jp/2009/08/blog-post_7897.html 2017年4月3日閲覧。 
  7. ^ “寺地(奈良朱雀高校出身)優勝 - ボクシング・成年男子ライトフライ級/スポーツ祭東京2013”. 奈良新聞. 奈良新聞社. (2013年10月9日). http://www.nara-np.co.jp/20131009113003.html 2017年4月3日閲覧。 
  8. ^ “寺地がB級プロテスト合格、父子王者目指す”. Boxing News(ボクシングニュース). ボクシングビート. (2014年3月17日). http://boxingnews.jp/news/11818/ 2017年4月3日閲覧。 
  9. ^ “【スポーツ】君は拳四朗を見たか”. デイリースポーツ. 神戸新聞社. (2015年10月15日). https://www.daily.co.jp/ring/2015/10/15/0008483651.shtml 2017年4月3日閲覧。 
  10. ^ “元アマ王者拳四朗、プロデビュー戦判定勝ち”. Boxing News(ボクシングニュース). ボクシングビート. (2014年8月4日). http://boxingnews.jp/news/16291/ 2017年4月3日閲覧。 
  11. ^ 大森将平が快勝、拳四朗プロ2戦目TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月19日
  12. ^ 2014年10月度ランキング 日本ボクシングコミッション(JBC) 2014年10月28日
  13. ^ 拳四朗、坂本英生ら初顔 最新日本ランキング Boxing News(ボクシングニュース) 2014年10月28日
  14. ^ OPBF October Ratings 2014 OPBF公式サイト 2014年11月4日
  15. ^ 拳四朗、榮拓海らOPBFランキング入り Boxing News(ボクシングニュース) 2014年11月4日
  16. ^ 2015年2月度ランキング 日本ボクシングコミッション(JBC) 2015年2月26日
  17. ^ 拳四朗がデビュー3連勝、無敗の長嶺にTKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年3月26日
  18. ^ OPBF Male June Ratings 2015 OPBF公式サイト 2015年7月7日
  19. ^ 拳四朗、別府優樹らがOPBFランク入り Boxing News(ボクシングニュース) 2015年7月7日
  20. ^ 竹中良がOPBFフェザー級新王者、5回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース) 2015年8月10日
  21. ^ 2015年8月度ランキング 日本ボクシングコミッション(JBC) 2015年8月26日
  22. ^ “拳四朗、3-0判定でユース王座獲得「通過点にすぎない」/BOX”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社. (2015年10月13日). http://www.sanspo.com/sports/news/20151013/box15101305020001-n1.html 2017年4月3日閲覧。 
  23. ^ 拳四朗プロ6戦目で日本王者に 堀川との京都対決制す Boxing News(ボクシングニュース) 2015年12月27日
  24. ^ WBO RANKING JANUARY 2016 WBO公式サイト 2016年1月14日
  25. ^ 拳四朗、尾川堅一らがWBOランク入り Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月23日
  26. ^ 内山高志2015年MVP、技能賞は山中、井岡が殊勲賞 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年1月22日
  27. ^ 京都府城陽市に拳四朗後援会が発足 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年3月3日
  28. ^ 拳四朗が角谷淳志を圧倒、初回TKOで日本LF級V1 Boxing News(ボクシングニュース) 2016年4月14日
  29. ^ a b “拳四朗V2! 国内初の日本&東洋太平洋2冠獲得親子”. ニッカンスポーツ・コム. 日刊スポーツ新聞社. (2016年8月7日). http://www.nikkansports.com/battle/news/1691008.html 2017年4月3日閲覧。 
  30. ^ “【BOX】拳四朗…3回KO初防衛! 東洋太平洋ライトフライ級”. スポーツ報知. 報知新聞社. (2016年12月8日). http://www.hochi.co.jp/sports/boxing/20161208-OHT1T50186.html 2017年4月3日閲覧。 
  31. ^ “拳四朗が王座返上、4.2日本L・フライ級戦は中止に”. Boxing News(ボクシングニュース). ボクシングビート. (2017年3月22日). http://boxingnews.jp/news/45843/ 2017年4月3日閲覧。 
  32. ^ Ken dethrones WBC champ Lopez; Japanese boxers sweep all four 108lb belts Fightnews.com 2017年5月20日
  33. ^ 拳四朗が小差判定で新王者、日本勢がLF級4団体独占 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年5月20日
  34. ^ Ken barely defeats ex-champ Guevara; keeps WBC 108lb belt Fightnews.com 2017年10月22日
  35. ^ 拳四朗が2-0判定勝ち、序盤の劣勢跳ね返しV1 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年10月22日
  36. ^ 拳四朗がぺドロサを4回TKO WBC・L・フライ級V2 Boxing News(ボクシングニュース) 2017年12月30日
  37. ^ Ken Shiro halts Pedroza to keep WBC 108lb belt Fightnews.com 2017年12月31日
  38. ^ RATINGS WBC公式サイト 2018年1月12日
  39. ^ 拳四朗がWBC準月間MVP OPBFもランキング発表 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年1月15日
  40. ^ 拳四朗の防衛戦は5月25日大田区総合体育館に変更 日刊スポーツ 2018年3月8日
  41. ^ 拳四朗が速攻V3 前王者に2回KO勝ちで“完全決着” Boxing News(ボクシングニュース) 2018年5月25日
  42. ^ 拳四朗危なげなく4度目防衛「自分のジャブ信じた」 日刊スポーツ 2018年10月7日
  43. ^ 拳四朗「相手も知らずに会見」12・30にV5戦 日刊スポーツ 2018年11月7日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
堀川謙一
第39代日本ライトフライ級王者

2015年12月27日 - 2017年3月21日(返上)

空位
次タイトル獲得者
久田哲也
空位
前タイトル保持者
ジョナサン・タコニング
第35代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者

2016年8月7日 - 2017年5月20日(返上)

空位
次タイトル獲得者
エドワード・ヘノ
前王者
ガニガン・ロペス
WBC世界ライトフライ級王者

2017年5月20日 - 現在

次王者
N/A