岩田翔吉
| 基本情報 | |
|---|---|
| 階級 | ライトフライ級 |
| 身長 | 163cm |
| リーチ | 162cm |
| 国籍 |
|
| 誕生日 | 1996年2月2日(29歳) |
| 出身地 | 東京都渋谷区 |
| スタイル | 右ボクサーファイター |
| プロボクシング戦績 | |
| 総試合数 | 17 |
| 勝ち | 15 |
| KO勝ち | 12 |
| 敗け | 2 |
岩田 翔吉(いわた しょうきち、1996年2月2日 - )は、日本のプロボクサー。東京都渋谷区出身。帝拳ボクシングジム所属。元WBO世界ライトフライ級王者。トレーナーは元世界2階級制覇王者の粟生隆寛[1]。
人物
[編集]立教小学校、立教中学校卒業。9歳の時に山本“KID”徳郁のジムKILLER BEEに入門[2]。中学2年生でボクシングに専念して[3]、U-15ボクシング全国大会で優勝した[4]。
日出高校に編入学。高校卒業後、スポーツ推薦で早稲田大学スポーツ科学部に入る[5]。なお日出高校時代、のちの世界王者井上拓真、田中恒成に勝利したことがあり[6]、高校3年生の時に高校総体で優勝[7]。
来歴
[編集]2018年12月8日にアメリカカリフォルニア州カーソンのスタブハブ・センターにてジョエル・バミューデスとライトフライ級4回戦ならびにプロデビュー戦を行い、4回2分44秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った[8]。翌2019年2月、日本のプロテストに合格[9]。
2019年5月4日、後楽園ホールで日本デビュー戦として2018年全日本ライトフライ級新人王で日本同級14位の亀山大輝と対戦し、6回3-0(59-54×2、58-56)で判定勝ちを収めた[10]。
2019年7月12日、大阪府立体育会館第1競技場でパオロ・シーと対戦し、5回1分25秒TKO勝ちを収めた[11]。
2019年11月7日、さいたまスーパーアリーナでアレハンドロ・クルス・バジャダレスと対戦し、5回2分10秒TKO勝ちを収めた[12]。
2020年10月2日、後楽園ホールで成塚亮と対戦し、7回38秒TKO勝ちを収めた[13]。
2021年6月5日、後楽園ホールで日本ライトフライ級3位の大内淳雅と対戦し、8回3-0(78-73×2、79-72)で判定勝ちを収めた[14]。
2021年9月11日、後楽園ホールで芝力人と日本ライトフライ級王座決定戦を行う予定であったが、岩田が10日の計量後の新型コロナウイルスのPCR検査で陽性判定を受けたため当日の試合直前で中止となった[15]。
2021年11月6日、後楽園ホールで延期となっていた芝力人との日本ライトフライ級王座決定戦を行い、9回37秒TKO勝ちを収め、王座を獲得した[16]。
2022年3月5日、後楽園ホールで指名挑戦者で日本ライトフライ級3位の大内淳雅と日本ライトフライ級タイトルマッチで再戦し、1回1分12秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[17]。
2022年7月2日、後楽園ホールでOPBF東洋太平洋ライトフライ級王者堀川謙一とOPBF東洋太平洋・日本同級タイトルマッチ及びWBOアジア太平洋同級王座決定戦を行い、12回3-0(118-110、117-111、116-112)の判定勝ちを収めWBOアジア太平洋及びOPBF王座の獲得と日本王座の2度目の防衛に成功した[18]。後にOPBF王座は返上された。
2022年10月19日、日本ライトフライ級王座を返上した[19]。
2022年11月1日、さいたまスーパーアリーナで行われた寺地拳四朗 対 京口紘人戦のセミメインで早稲田大学出身プロボクサーとしては高山将孝、三谷大和、佐々木基樹に次いで4人目の世界王座挑戦としてWBO世界ライトフライ王者のジョナサン・ゴンサレスとWBO世界同級タイトルマッチを行うも、プロ初黒星となる12回0-3(111-117、112-116×2)の判定負けを喫し王座獲得に失敗した[20]。
2023年4月1日、後楽園ホールでジェローム・バロロと対戦し、3回1分7秒KO勝ちを収め再起戦を勝利で飾った[21]。
2023年8月5日、後楽園ホールでフィリピンライトフライ級12位で無敗の戦績を誇るジェイソン・ブリーリョと対戦し、6回1分28秒TKO勝ちした[22]。
2024年1月20日、後楽園ホールで元IBF世界ミニマム級王者のレネ・マーク・クアルトと対戦し、6回2分21秒TKO勝ちを収めた[23]。
2024年7月6日、後楽園ホールで2度目の世界挑戦の前哨戦としてフィリピンライトフライ級1位およびOPBF東洋太平洋同級6位で無敗かつダウン経験なしのジャージール・トリニダードと対戦し、3回と6回で2度ダウンさせ6回1分10秒TKO勝ちを収めた[24]。
2024年10月13日、有明アリーナでWBO世界ライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレスの王座返上に伴いWBO世界同級2位のハイロ・ノリエガとWBO世界同級王座決定戦を行い[25][26]、3回終盤にカウンターの右アッパーとラウンド終了ゴングと同時に左フックで2度ダウンを奪い、レフェリーストップで3回3分TKO勝ちを収め一度は逃したWBO王座の獲得に成功、早稲田大学出身プロボクサー史上初の世界王者となった[27]。
2025年3月13日、両国国技館で寺地拳四朗対ユーリ阿久井政悟の前座として元WBO世界ライトフライ級暫定王者およびWBO世界同級2位の指名挑戦者レネ・サンティアゴとWBO世界同級タイトルマッチを行うも、12回0-3(112-116、111-117、110-118)の判定負けを喫し初防衛に失敗、王座から陥落した[28]。
2025年10月4日、後楽園ホールWBOミニマム級12位エドウィン・カノと110ポンド契約10回戦で対戦し、7回3分0秒でKO勝ちを収めた[29]。
戦績
[編集]- アマチュアボクシング:71戦 59勝 (16KO・RSC) 12敗
- プロボクシング:17戦 15勝 (12KO) 2敗
| 戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 2018年12月8日 | ☆ | 4R 2:44 | TKO | ジョエル・バミューデス | プロデビュー戦 | |
| 2 | 2019年5月4日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | 亀山大輝(ワタナベ) | ||
| 3 | 2019年7月12日 | ☆ | 5R 1:25 | TKO | パオロ・シー | ||
| 4 | 2019年11月7日 | ☆ | 5R 2:10 | TKO | アレハンドロ・クルス・バジャダレス | ||
| 5 | 2020年10月2日 | ☆ | 7R 0:38 | TKO | 成塚亮(ワタナベ) | ||
| 6 | 2021年6月5日 | ☆ | 8R | 判定3-0 | 大内淳雅(姫路木下) | ||
| 7 | 2021年11月6日 | ☆ | 9R 0:37 | TKO | 芝力人(真正) | 日本ライトフライ級王座決定戦 | |
| 8 | 2022年3月5日 | ☆ | 1R 1:12 | TKO | 大内淳雅(姫路木下) | 日本王座防衛1 | |
| 9 | 2022年7月2日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | 堀川謙一(三迫) | 日本・OPBFライトフライ級王座統一戦 WBOアジア太平洋ライトフライ級王座決定戦 日本王座防衛2 WBOアジア太平洋・OPBF獲得 | |
| 10 | 2022年11月1日 | ★ | 12R | 判定0-3 | ジョナサン・ゴンサレス | WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ | |
| 11 | 2023年4月1日 | ☆ | 3R 1:07 | KO | ジェローム・バロロ | ||
| 12 | 2023年8月5日 | ☆ | 6R 1:28 | TKO | ジェイソン・ブリーリョ | ||
| 13 | 2024年1月20日 | ☆ | 6R 2:21 | TKO | レネ・マーク・クアルト | ||
| 14 | 2024年7月6日 | ☆ | 6R 1:10 | TKO | ジャージール・トリニダード | ||
| 15 | 2024年10月13日 | ☆ | 3R 3:00 | TKO | ハイロ・ノリエガ | WBO世界ライトフライ級王座決定戦 | |
| 16 | 2025年3月13日 | ★ | 12R | 判定0-3 | レネ・サンティアゴ | WBO陥落 | |
| 17 | 2025年10月4日 | ☆ | 7R 3:00 | KO | エドウィン・カノ | ||
| テンプレート | |||||||
獲得タイトル
[編集]- アマチュア
- 平成25年度全国高等学校総合体育大会ライトフライ級優勝
- プロ
CM出演
[編集]脚注
[編集]- ^ 岩田翔吉の11.1世界初挑戦まであと4日 技巧派ゴンサレス攻略のカギは「躊躇せず仕掛ける」 Boxing News(ボクシングニュース)2022年10月28日
- ^ 超絶期待のボクサー岩田翔吉 紹介 Parties
- ^ 今は無名の“神の子の子”岩田翔吉が米デビューへ 日刊スポーツ 2018年12月3日
- ^ U-15全国大会熱戦 後楽園ホール Boxing News(ボクシングニュース) 2010年8月8日
- ^ 早大4年生対談 早稲田スポーツ新聞会 2017年11月5日
- ^ 田中恒成、井上拓真を倒した男が満を持しプロテスト 日刊スポーツ 2019年1月31日
- ^ 早大生ボクサー岩田翔吉、12月8日米国デビュー「将来は視聴率が取れるように」 スポーツ報知 2018年11月29日
- ^ 竹中良がタイで勝利 岩田翔吉はアメリカで初陣飾る Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月9日
- ^ 岩田翔吉がプロテスト合格 国内での試合が可能に 日刊スポーツ 2019年2月1日
- ^ 末吉大が日本S・フェザー級V4 大里拳は健闘及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年5月4日
- ^ 清水聡まさかの6回TKO負け、連続KO勝利ストップ Boxing News(ボクシングニュース)2019年7月12日
- ^ 井上拓真「ポイントは取っていると…」 最終回にKOチャンスつかむも及ばず Boxing News(ボクシングニュース)2019年11月7日
- ^ 尾川堅一ピンチ乗り越え勝利 西谷和宏は無念 S・フェザー級世界ランカー対決はダウン応酬の熱戦 Boxing News(ボクシングニュース)2020年10月2日
- ^ 赤穂亮「これからも世界目指す」“ポリスボクサー”杉田ダイスケに豪快KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年6月5日
- ^ 仕切り直しの日本L・フライ級戦 芝力人vs.岩田翔吉は11月6日に決定 Boxing News(ボクシングニュース)2021年9月28日
- ^ 岩田翔吉が日本L・フライ級新王者 芝力人に9回TKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年11月6日
- ^ 岩田翔吉が圧巻のワンパンチKO 日本L・フライ級V1 大内淳雅は4度目の挑戦実らず Boxing News(ボクシングニュース)2022年3月5日
- ^ 岩田翔吉がL・フライ級アジア3冠王者に ベテラン堀川謙一とフルラウンド攻防制す Boxing News(ボクシングニュース)2022年7月2日
- ^ 11・1世界初挑戦の岩田翔吉が日本ライトフライ級王座を返上 JBC発表 Sponichi Annex 2022年10月19日
- ^ 岩田翔吉の世界初挑戦は実らず WBO・L・フライ級王者ゴンサレスのうまさに屈し判定負け Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月1日
- ^ 元世界王者の尾川堅一、世界挑戦失敗の岩田翔吉 “ダブル再起戦”にそろってTKO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2023年4月1日
- ^ “岩田翔吉が連続KO勝ち 世界再挑戦は「いつでOKです」”. スポーツ報知 (2023年8月5日). 2023年8月7日閲覧。
- ^ 岩田翔吉が元ミニマム級王者クアルト4度倒して6回TKO勝ち L・フライ級世界再挑戦アピール Boxing News(ボクシングニュース)2024年1月20日
- ^ L・フライ級元3冠王者 岩田翔吉が世界再挑戦に前進 村田昴7連続KO勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2024年7月6日
- ^ 10月13-14日「Prime Video Boxing10」開催 7大世界戦に那須川天心初タイトル戦 Boxing News(ボクシングニュース)2024年8月22日
- ^ “Junto Nakatani defends against Petch Sor Chitpattana in Tokyo in October”. FIGHTMAG. (2024年8月22日)
- ^ 岩田翔吉が早大出身では初の世界王座奪取 師匠の故山本”KID”徳郁さんに捧ぐ世界ベルト 日刊スポーツ 2024年10月13日
- ^ 岩田翔吉、初防衛失敗 元暫定王者のサンティアゴに0―3判定負け WBO世界ライトフライ級 スポーツ報知 2025年3月13日
- ^ 前世界王者の岩田翔吉がTKO再起 ライト級ホープ対決は高橋麗斗が川口髙良を制す Boxing News(ボクシングニュース)2025年10月4日
- ^ 吉田羊 × 岩田翔吉 P&G Ariel ”Boxing” 2012 アリエール「ボクシング」TVCM
関連項目
[編集]- 男子ボクサー一覧
- ボクシング日本王者一覧
- 東洋太平洋ボクシング連盟王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)アジア太平洋王者一覧
- 世界ボクシング機構(WBO)世界王者一覧
- 目黒日本大学中学校・高等学校
- 東京都出身の人物一覧
- ボクシング現王者一覧
外部リンク
[編集]- 帝拳プロモーション 選手プロフィール
- 岩田翔吉 (@iwatashokichi) - X
- 岩田翔吉 (@shokichiiwata_tokyo) - Instagram
- 岩田翔吉の戦績 - BoxRec
| 空位 前タイトル保持者 矢吹正道 |
第44代日本ライトフライ級王者 2021年11月6日 - 2022年10月19日(返上) |
空位 次タイトル獲得者 大内淳雅 |
| 前王者 堀川謙一 |
第38代OPBF東洋太平洋ライトフライ級王者 2022年7月2日 - 2022年(返上) |
空位 次タイトル獲得者 ジョーイ・カノイ |
| 空位 前タイトル保持者 加納陸 |
WBOアジア太平洋ライトフライ級王者 2022年7月2日 - 現在 |
次王者 N/A |
| 空位 前タイトル保持者 ジョナサン・ゴンサレス |
WBO世界ライトフライ級王者 2024年10月13日 - 2025年3月13日 |
次王者 レネ・サンティアゴ |