重岡優大

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重岡 優大
基本情報
本名 重岡 優大
階級 ミニマム級
身長 160cm
国籍 日本の旗 日本
誕生日 (1997-04-16) 1997年4月16日(27歳)
出身地 熊本県熊本市
スタイルボクサーファイター
プロボクシング戦績
総試合数 9
勝ち 8
KO勝ち 5
敗け 1
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重岡 優大(しげおか ゆうだい、1997年4月16日 - )は、日本プロボクサー熊本県熊本市出身[1]。第3代日本ライトフライ級ユース王者。元WBOアジアパシフィックミニマム級王者。元WBC世界ミニマム級王者。ワタナベボクシングジム所属。入場曲はCOMPLEXの『BE MY BABY』。弟の銀次朗もプロボクサー[2]

人物[編集]

中学1年生からボクシングを始める。

開新高校時代、高校4冠達成[3]2018年全日本ボクシング選手権大会で初優勝[4]

2020年東京オリンピックを目指していたが、実施階級にライトフライ級がなかったのでプロ入りのため拓殖大学を中退[5]2019年8月、B級プロテストに合格[6]

来歴[編集]

プロボクシング[編集]

2019年10月30日のプロデビュー戦は2回TKO勝ち[7]。同年12月10日に後楽園ホールOPBFミニマム級王者リト・ダンテと48.0キロ6回戦を行い、6回3-0(60-54、59-55×2)判定勝ちを収めた[8][9]

2021年2月11日、後楽園ホールで日本ライトフライ級ユース王座をかけて、堀川龍と対戦し、5回2分42秒TKO勝ちを収め、王座獲得に成功した[10]

2021年8月2日付けで、ユース王座を返上した。

2021年11月12日、後楽園ホールで弟の銀次朗が保持していたWBOアジアパシフィックミニマム級王座をかけて、元OPBF東洋太平洋同級王者の小浦翼と対戦し、12回判定2-0(115-113×2、114-114)で判定勝ちを収め、王座獲得に成功した[11]

2022年7月6日、熊本市熊本県立総合体育館WBOアジアパシフィックミニマム級6位のクリス・ガノーサと対戦し、3回59秒KO勝ちを収め、初防衛に成功した[12]

2022年9月9日付で、WBOアジアパシフィック王座を返上した。

2022年11月17日、後楽園ホールで日本ミニマム級王座決定戦で仲島辰郎と対戦し、3回1分20秒KO勝ちを収め、弟の銀次朗が保持した王座継承に成功した[13]

2022年12月2日付で、2023年中に世界挑戦を見据えて日本ミニマム級王座を返上した[14]

兄弟同時世界暫定王座獲得・王座統一[編集]

2023年4月16日、国立代々木競技場第二体育館で行われた「3150FIGHT vol.5 ~東京初進出!東京を殴りにいこうか!~」メインイベントとして元WBO世界ミニマム級王者でWBC世界同級7位のウィルフレド・メンデスとWBC世界ミニマム級暫定王座決定戦を行い、7回25秒KO勝ちを収め、同大会でIBF世界ミニマム級暫定王座を獲得した弟の銀次朗と共に兄弟揃って世界ミニマム級暫定王座を獲得した。当初はWBC世界ミニマム級タイトルマッチとしてWBC世界ミニマム級王者ペッチマニー・ゴーキャットジムに挑戦する予定だったが、ペッチマニーがインフルエンザに感染したため中止を経て暫定王座決定戦に変更された。

2023年10月7日、大田区総合体育館で行われた「3150FIGHT Vol.7 ~拳闘士はゲンコツで語る~」セミファイナルでWBC世界ミニマム級正規王者ペッチマニー・ゴーキャットジムと団体内王座統一戦を行い、同じくIBF団体内王座統一戦に挑む弟の銀次朗と共に兄弟同時に王座統一戦を行うこととなり[15]、12回3-0(117-111、119-109×2)で判定勝ちを収め王座統一と初防衛に成功、同じくIBF世界同級王座統一に成功した弟の銀次朗と兄弟同時に王座統一を成し遂げた[16]

2024年3月31日、名古屋国際会議場イベントホールで開催の「トップPresents 3150FIGHT vol.8」にて、元WBO世界ミニマム級王者でWBC同級6位のメルビン・ジェルサレムと2度目の防衛戦に臨むも、2度のダウンを奪われ12回1-2(114-113、112-114×2)の判定負けで王座陥落。兄弟同時の防衛は失敗に終わりプロキャリア初黒星となった[17]

獲得タイトル[編集]

アマチュア
プロ
  • 第3代日本ライトフライ級ユース王座(防衛0=返上)
  • WBOアジアパシフィックミニマム級王座(防衛1=返上)
  • 第34代日本ミニマム級王座(防衛0=返上)
  • WBC世界ミニマム級暫定王座(防衛1)
  • WBC世界ミニマム級王座(防衛0)

戦績[編集]

  • アマチュアボクシング:91戦 81勝 (21KO) 10敗
  • プロボクシング:9戦 8勝 (5KO) 1敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2019年10月30日 2R 2:16 TKO マノップ・ウドムパナーワーリー タイ王国の旗 タイ プロデビュー戦
2 2019年12月10日 6R 判定3-0 リト・ダンテ フィリピンの旗 フィリピン
3 2021年2月11日 5R 2:42 TKO 堀川龍(三迫 日本の旗 日本 日本ライトフライ級ユース王座決定戦
4 2021年11月12日 12R 判定2-0 小浦翼E&Jカシアス 日本の旗 日本 WBOアジアパシフィックミニマム級王座決定戦
5 2022年7月6日 3R 0:59 KO クリス・ガノーサ フィリピンの旗 フィリピン WBOアジアパシフィック王座防衛1
6 2022年11月17日 3R 1:20 KO 仲島辰郎(平仲) 日本の旗 日本 日本ミニマム級王座決定戦
7 2023年4月16日 7R 0:25 KO ウィルフレド・メンデス プエルトリコの旗 プエルトリコ WBC世界ミニマム級暫定王座決定戦
8 2023年10月7日 12R 判定3-0 ペッチマニー・ゴーキャットジム タイ王国の旗 タイ WBC世界ミニマム級王座統一戦
WBC防衛1
9 2024年3月31日 12R 判定1-2 メルビン・ジェルサレム フィリピンの旗 フィリピン WBC王座陥落
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脚注[編集]

  1. ^ FIGHT THE POWER BOXING RAISE
  2. ^ 5冠の重岡優大がプロテスト 弟銀次朗はアジア王者 日刊スポーツ 2019年7月31日
  3. ^ 重岡優大が10.30にデビュー ボクシングモバイル 2019年10月1日
  4. ^ 最優秀にミドル級の森脇唯人 アマ全日本選手権 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年11月18日
  5. ^ 重岡優大がプロテスト受験 兄弟世界王者目指す Boxing News(ボクシングニュース) 2019年7月31日
  6. ^ 重岡兄・優大がB級プロテスト合格! ワタナベボクシングジム 2019年8月1日
  7. ^ 元王者の船井龍一さん 引退式で惜別友情スパー ホープ宇津木は無傷の6連勝マーク Boxing News(ボクシングニュース) 2019年10月30日
  8. ^ 三代大訓が2-1判定辛勝 OPBF・S・フェザー級V4 2戦目の重岡優大がWBC7位に勝利 Boxing News(ボクシングニュース) 2019年12月10日
  9. ^ 重岡優大「強かった」判定で世界ランカー下すも反省 日刊スポーツ 2019年12月10日
  10. ^ 丸田陽七太が痛烈TKO勝ち! 日本フェザー級新王者に Boxing News(ボクシングニュース)2021年2月11日
  11. ^ 重岡優大がプロ4戦目でWBO・APミニマム級王座獲得 小浦翼に2-0判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2021年11月12日
  12. ^ 郷里熊本に凱旋 重岡優大&銀次朗が揃って防衛 兄弟世界チャンピオンに前進 Boxing News(ボクシングニュース)2022年7月7日
  13. ^ 兄弟世界王者狙う重岡優大が圧巻3回KO勝ち WBOアジアに続き日本ミニマム級王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース)2022年11月17日
  14. ^ 日本ミニマム級王者・重岡優大が王座返上「来年、世界戦をやりたい」 スポニチアネックス 2022年12月2日
  15. ^ 【ボクシング】重岡兄弟のダブル王座統一戦を10月7日に東京都内開催へ プロモーターの亀田興毅氏が宣言通りの大金投入で興行権入札に勝利 サンケイスポーツ 2023年8月5日
  16. ^ 重岡優大 判定勝利で兄弟同時の正規世界王者に!「やりたい奴がいる…」とWBO王者との2団体統一戦表明 スポニチ 2023年10月07日
  17. ^ WBC世界ミニマム級王者・重岡優大が王座陥落 前世界王者ジェルサエムに判定負け  弟・銀次朗と兄弟同時V2ならず スポーツ報知 2024年3月31日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

空位
前タイトル保持者
重岡銀次朗
第34代日本ミニマム級王者

2022年11月17日 - 2022年12月2日 (返上)

空位
次タイトル獲得者
高田勇仁
暫定王座決定戦 対戦者
ウィルフレド・メンデス
WBC世界ミニマム級暫定王者
2023年4月16日 - 2023年10月7日
次暫定王者
王座統一戦により消滅
前王者
ペッチマニー・ゴーキャットジム
WBC世界ミニマム級王者

2023年10月7日 - 2024年3月31日

次王者
メルビン・ジェルサレム