語学番組

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語学番組とは、ラジオテレビ、またはその他の受信機によって受信される形式で放送する語学に関連する番組である。本項目では、NHKラジオ第2放送およびNHK教育テレビで放送される「NHK語学番組」[1]を取り扱う。

概要[編集]

ラジオ[編集]

2019年現在、レギュラー放送では英語中国語フランス語イタリア語アラビア語朝鮮語ドイツ語スペイン語ロシア語ポルトガル語日本語の11言語を扱う。特に英語講座番組は基礎から応用までクラス別に番組が用意される。2000年代のラジオの「まいにち○○語」の初期の頃は1週間1レッスンで、基本的なフレーズ100種をピックアップした「ステップ100(殆どは新しい単語やフレーズの紹介は基本的に月曜 - 木曜で、金曜はその週の復習に当たる。)」という形式であったが、現在は一部を除き、月曜から水曜「入門コース」、木曜・金曜「応用コース」という体裁を復活させて復習回を廃止している。

入門編と応用編は内容面・レベル面において全く関連性がない。入門編をマスターしたからといってそのまま応用編を理解できるかというとそうではない。特に応用編は講師によって何を取り上げるかが著しく異なるので、年度によるレヴェルの乱高下に注意しなければならない。石井晴一が1990年に久しぶりにラジオ講座に復帰したとき、入門編をすべて終えると応用編にスライドできるように過去最大の詰め込みを行った(というか、80年代以前の水準に戻した)。当時のバックナンバー巻末には、難易度について読者の抗議を受けたと思われる記述が散見される。この年で石井はラジオ講座を去ってしまった。これを受けたのか、2000年代から徐々に応用編は軽いタッチの仕上がりに変わっていった。(1980年代までは扱われる講座にイタリア語、アラビア語、ポルトガル語がなかった。)

語学番組の再放送枠は<やさしいビジネス英語>が発端で、「平日は聞くのが厳しく日曜日にまとめて聞きたい」という要望を受けて始まったのがきっかけである。これを切り口として多くの語学番組が土日にまとめて再放送を組むようになり、土曜日日曜日の日中に至ってはほとんど再放送で埋め尽くされている。

ラジオ講座では、橋本元一元会長率いるNHKの経営改革に伴い英語以外の語学講座番組を縮小する動きがあると伝えられたため、2007年4月5日にはレギュラー放送での講座を持つ7言語(英語・アラビア語・日本語を除く)の13学術団体(日本独文学会を含む)が連名者となって、ラジオ語学講座の十分な維持を依頼する趣旨の要望書をNHKへ提出した。その1年前にNHK-FM停波[2]竹中平蔵の手で提起されており、もっともNHKラジオ全波への風当たりが強くなった時期として記憶されていた。(その後東日本大震災によるラジオの利用が注目されたことに伴い、この声は止んだ。)

かつての英語を除くNHK語学テキストのひと月の値段は200円台で推移しており広告がとても少なかったが、2016年現在は400円を超えておりテキスト内容以外の項目も多い。とくに年度初めの4月号は出版社、ラジオ受信機、電子辞書語学学校の広告で他の月より一際分厚い。このためか、近年のラジオ講座では「テキストをお持ちの方は」と断りを入れて講師がダイアローグを音読することが多い。

テレビ[編集]

2002年頃までは早朝(6 - 7時台)の放送を基本とし、再放送は0時以降の深夜や午後の15時台に放送された。しかし視聴者のライフスタイルの変化などを理由に、23時台又はそれに続く時間帯を本放送とし、早朝や正午前後を再放送とするようになった。また英語以外(イタリア語とアラビア語は除く)の言語は、1990年以前(アンニョンハシムニカ・ハングル講座は2008年以前)はラジオと同じく「…語講座」というタイトルだった。かつての講座はシルビア・ヘデニックハンス・ヨアヒム・クナウプなどの研究者が頻繁に出現していた(クナウプは現在も現役である)。

テレビ講座では、生徒役などにタレントを起用する番組が多い。2003年には「ゴガク系」と称し、生徒役の女性8人の同名ユニット「ゴガク系」(土屋アンナ長澤奈央清水ゆみ市川実和子三津谷葉子池澤春菜金田美香加藤夏希)によるテーマソング「バージョンアップ!ゴガク系」や、その年の生徒・講師・アシスタント等出演者全員によるオリジナルドラマが作られ放送されるなど、大々的なキャンペーンが行なわれた。基本的には通年講座だが、2004年以降は初心者の興味喚起のきっかけ作りに3か月から6か月単位で進められることも多い。主に基礎部分が前期の再放送で、文化コーナーだけが新作である。ドラマ部分のスキットはテレビ番組上はもちろんテキストでも全ての文について文法・単語の解説がなされないので、タレント出演でのとっつきやすさとは裏腹に初心者向きの構成ではない。テレビのロシア語会話アラビア語会話は半年だけ新作で、あとは再放送、およそ4年ごとに新作番組を制作する。2008年度以降は、テレビの中国語とハングル(以上は1年コース)を除いて、後期は再放送する。

改定歴[編集]

かつては土曜日が休日ではなく半ドンであった昭和の常識に合わせて作られたため、どの講座も土曜日まで組まれ、英語番組は夏休みに集中再放送が組まれることもあった。日曜日にやさしいビジネス英語の集中再放送が組まれたことから、NHKR2は教育番組というよりは語学専門チャンネルとしての様相を色濃くしていく。2019年度にベトナム語ニュースとインドネシア語ニュースが加わったことにより、その傾向は推し進められている。

2008年に番組の抜本的な改編に着手することとなった。ラジオでは、要望を受け講座数そのものは維持されたが、英語(殆どは1年間のシリーズ)以外では1回の放送時間が5分短縮され15分となり、また日曜を除き毎日放送されたところを月曜から金曜までの5日間に短縮した。また、内容は従来の「入門編」に相当するものだけとなった。

2010年までにこれに対して多くの反発があり、前年度までの放送を「応用編」主体でアンコール放送を行うことにした。ただし前述のとおり2010年度から一部を除き入門コース、応用コースの1週2レッスン(週前半が入門、後半が応用)が再開された。英語は1年間を通してのシリーズであるが、それ以外は入門コースが概ね半年間、応用コースは3ヶ月間を一つの区切りとする(テレビにおいても、基本的に英語は1年、他は半年を1つのシリーズとする)。テレビではロシア以外のヨーロッパ大陸国の言語に“EURO24”という統一テーマを導入。各国の特徴を踏まえつつ、扱うフレーズ、番組のスタイルを統一した。

2012年から「中国語」「ハングル」については、入門編「毎日○○語」と、応用編「レベルアップ○○語」をそれぞれ平日週5日間コースで放送することになった。このうち「レベルアップ」コースは従来の「アンコール毎日○○語」からの転換で、新作は上半期は入門コース、下半期は応用コースで放送し、反対側のコースはそれぞれアンコール放送となった。学校放送は放送時間が短縮されたが、その代替として番組がインターネットで配信されるようになった。語学講座においても、コンテンツの一部がストリーミング配信されるため、NHKは教育テレビとラジオ第2の更なる放送時間改定実施に踏み切った。

現在はNHKラジオ英会話英文法パーフェクト講義が2019年に出版、NHK出版これならわかる〇〇語文法が2016年に複数出版されるなど、NHK講座による語学産業はこれまでにない活況を呈してきている。

番組表[編集]

日本国著作権法[3]によりリンクの引用が不可能[注 1]であるが、NHK INFORMATION「放送番組編成計画」を各自Web検索エンジンで参照すればすべて見つかる。参照先のpdfファイルの閲覧、印刷及び複写は著作権法の範囲内で自由である。

過去に放送された番組[編集]

過去の出演講師・アシスタント (テレビ版)[編集]

講座の配列は、放送開始年次順などによった。

各種英語講座
※は、2016年までに放送中または放送予定であった番組。
英語以外の講座
2008年度以降
2007年度まで

過去に出演した芸能人(テレビ版)[編集]

ここでは生徒役・コーナー担当者についてのみ取り上げる。指導アシスタントとして出演した芸能人(ネイティブに限る)については前項を参照。

各種英語講座
※は、2016年までに放送中または放送予定であった番組。
3か月トピック英会話」と「新3か月トピック英会話」については番組の項を参照。
英語以外の講座
2008年度以降
「EURO24」ナビゲーターについては、直接言葉を教えるわけではなく、むしろ生徒役を兼ねた立場であるため、こちらに掲載した。
2007年度まで

脚注[編集]

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注釈[編集]

  1. ^ NHKは、独自に断りを入れていることが多い。

出典[編集]

  1. ^ 「NHK語学番組」 日本放送協会、2011年3月4日閲覧。
  2. ^ FMチャンネル削減”. av.watch.impress.co.jp. 2019年5月28日閲覧。
  3. ^ 日本国著作権法”. www.iee.jp. 2019年5月28日閲覧。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]