陳建一

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ちん けんいち
陳 建一
生誕 (1956-01-05) 1956年1月5日(64歳)
日本の旗 日本東京都
国籍 日本
出身校 玉川大学文学部英米文学科
職業 料理人
流派 中華料理四川料理
子供 陳建太郎
陳建民

陳 建一(ちん けんいち、本名:東 建一(あずま けんいち)、1956年1月5日 - )は、中華料理四川料理)の料理人調理師料理研究家[1]テレビ番組料理の鉄人』への出演で知られた。公益社団法人日本中国料理協会会長[2]2011年5月に就任[3]。)。一般社団法人全日本・食学会理事[4]

概要[編集]

来歴[編集]

東京都生まれ。四川料理の第一人者である父の陳建民[1]日本人の母の間に生まれた中国系日本人2世。父は結婚後に日本へ帰化済みだったので、建一は日本国籍である。

東京中華学校玉川大学文学部英米文学科卒業後、父の建民がオーナーを務めていた四川飯店で本格的に四川料理の修行をする。

1990年、建民の死去に伴い、四川飯店のオーナーに就任。

1993年フジテレビ系列で放送された『料理の鉄人』に出演(後述)。1999年の番組終了までレギュラー出演し、一躍有名人の仲間入りを果たした。

オーナーシェフを務めた四川飯店グループは、赤坂池袋六本木静岡名古屋徳島松山博多で店舗を展開する一大企業となっている。経営の第一線は病気療養のため息子の陳建太郎に譲っているが[5]、現在も後進の指導にあたる。また『料理の鉄人』放送終了後も『きょうの料理』に講師として出演するなど、マスメディアに多数登場している。

2013年11月、黄綬褒章を受章した[6]

人物[編集]

『料理の鉄人』での活躍[編集]

1993年から1999年フジテレビ系列で放送された料理番組料理の鉄人』で、中華の鉄人として名を馳せた[1]コスチュームは黄色。登場シーンでは、片手に中華包丁を手にしていた。番組開始当初から最後まで出演し続けた唯一の鉄人である。

また、史上初の敗れた鉄人でもあった。挑戦者は同じ中華料理の程一彦で、陳を破った程も中華の鉄人候補であったが、程は辞退している。鉄人として初めて程に敗れた際は、ショックのあまり多摩川土手で2時間以上も呆然と座っていた、と同番組の特番で語った。

父の建民は日本に四川料理を紹介した功績で「四川料理の父」と言われており、建一の得意料理「エビのチリソース」は父のレシピを受け継いだもので、TBSの番組『噂の!東京マガジン』でも披露された。冷凍エビの臭みを取るために一旦茹でてから、かなりの短時間に油で揚げるというアイデアで、多少危険な調理法である。番組でも常に父親と比較され続けていたが、番組出演によって父を超えたとの声もある。以前から陳は何かに挑戦する必要性を感じており、番組構成に興味を引かれて出演を引き受けることになった。

6年間という長い放送期間中、陳は何度か番組を離れることを考えたという。番組が始まって以来、オーナーシェフを務める四川飯店は連日予約で一杯の状態であり、店をしっかり守りたい思いが主な理由であった。また番組開始3年目には、実母の死など私生活上の要因もあって実際に降板を申し入れている。しかし結局はフレンチの鉄人坂井宏行に説得され、「どちらかがやめるときには一緒にやめよう」という約束で鉄人を継続したという[9]

実に、6年間で92回の戦いを重ねた。成績は67勝22敗3引き分け。また「17連勝」という鉄人史上最長の連勝記録を誇る。当初は「もっとも弱い」「女性挑戦者に弱い」などと言われてきたが、戦うごとに成長を重ね、名実ともに鉄人の重責を担う存在となった。最も壮絶だったのはラ・トゥール・ダルジャンドミニク・コービーとの試合。1戦目で引き分けたため、2戦目で決勝を行うが、またも引き分けとなる。主宰の鹿賀丈史が「両者とも勝利」と宣言した勝負は、同番組6年間の歴史の中でもただこの一度だけである。

鉄人としての多大な功績とは裏腹に、陳はいつも愛嬌たっぷりで、勝利すると毎回ホッと胸をなでおろす純朴な面を持っていた。調理中にしばしば蒸気立つ鍋の中にお玉を入れては味見をするのが特徴で、味見を終えるとまたそのお玉で調理を続けた。番組の中ではこの習慣が出ると「陳がまた食べる」とユーモラスコメントされた。ただし『きょうの料理』で自身が語ったところによると、お玉に口をつけると火傷をしてしまうため、実際にお玉に口をつけているわけではなく、口をつけないギリギリのところで吸い込むという中華料理人の技術であるとのこと。

中華の鉄人としての功績を讃え、新潟県燕市株式会社タマハシから、陳の名を冠した料理道具のシリーズ「鉄人 陳建一の料理道具」[10]、「鉄人 陳建一 御料理包丁シリーズ」[11]が発売されている。

出演番組(過去のものも含む)[編集]

出演CM[編集]

その他の出演[編集]

ただし内容はそれまでに放送したもののデータベースソフトである。

著書[編集]

  • 『中国の野菜料理』1988年
  • 『鉄人 陳建一の中華料理』1995年
  • 『陳建一のほどよいピリッ辛料理』1996年
  • 『ぼくの父、陳建民』1999年
  • 『本音で作る、僕の料理』2000年
  • 『父の仕事を継ぐ 自分の味をつくる』岩波ジュニア新書、2006年
  • 『四川飯店 陳建一が提案する 大人の厨房』2008年
  • 『四川飯店の中国料理』2008年
  • 『絶対おすすめ! 中華のおかず』2009年
  • 『父子相伝―陳家の訓え』2009年
  • 『陳家の秘伝』日経プレミアシリーズ、2011年
  • 『Iron Chef Chen's Knockout Chinese』(洋書
など多数

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b c 週刊大衆 2012年6月25日号 「人間力・陳建一」 82-83頁
  2. ^ 協会概要 公益社団法人 日本中国料理協会、2020年6月17日閲覧。
  3. ^ News[リンク切れ] 公益社団法人 日本中国料理協会
  4. ^ 組織概要 全日本・食学会
  5. ^ フジテレビ『アイアンシェフ』2012年10月26日放送。
  6. ^ 秋の褒章781人14団体 料理人・陳建一さんら[リンク切れ] MSN産経ニュース、2013年11月2日
  7. ^ マンモTV
  8. ^ 中華料理 陳建一 CHEN Kenichi 父が確立した四川料理の奥義を継承し、進化させ続ける中華料理人 食のクリエイター集団 g-chef.com
  9. ^ 『料理の鉄人大全』p.87、p.165、フジテレビ出版
  10. ^ 鉄人 陳建一の料理道具 株式会社タマハシ
  11. ^ 鉄人 陳建一 御料理包丁シリーズ
  12. ^ 「徹子の部屋」40周年Anniversary Book(ぴあ、2015年)61頁
  13. ^ 平成18年度「秋のSwitch!キャンペーン」の概要

関連項目[編集]

外部リンク[編集]