江守徹

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。敬武 (会話 | 投稿記録) による 2022年11月23日 (水) 04:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎アニメ映画)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

えもり とおる
江守 徹
本名 加藤 徹夫(かとう てつお)
生年月日 (1944-01-25) 1944年1月25日(80歳)
出生地 日本の旗 日本東京都
身長 171 cm
血液型 A型
職業 俳優演出家
活動期間 1963年 -
活動内容 1962年:文学座研究所入所
1963年:『トスカ』で初舞台
1966年文学座座員
1975年:『元禄太平記
1989年:『社葬
2000年:『葵 徳川三代
2016年 - 2022年文学座代表
配偶者 既婚
主な作品
舞台
オセロー』/『ハムレット
アマデウス』/『マクベス
リチャード三世』/『リア王
テレビドラマ
元禄太平記』/『隠し目付参上
『二本の桜』/『山田太一のジャンプ』
琉球の風』 / 『八代将軍吉宗
憲法はまだか』/『葵 徳川三代
不毛地帯』/『坂の上の雲
映画
社葬』/『動天
おろしや国酔夢譚』/『マルタイの女
陽はまた昇る』/『プリンセス・トヨトミ
相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人! 特命係 最後の決断
アニメ映画
さよなら銀河鉄道999
東京ゴッドファーザーズ
パプリカ
 
受賞
日本アカデミー賞
第13回 優秀助演男優賞『社葬』
その他の賞
第8回紀伊國屋演劇賞個人賞
『オセロー』
第2回読売演劇大賞優秀演出家賞
『ウェストサイドワルツ』・『恋ぶみ屋一葉』
第28回松尾芸能賞・大賞
『シラノ・ド・ベルジュラック』
テンプレートを表示

江守 徹(えもり とおる、本名:加藤 徹夫〈かとう てつお〉、1944年昭和19年〉1月25日 - )は、日本俳優タレントナレーター劇作家演出家翻訳家文学座所属。身長171cm、体重75kg。血液型はA型。

芸名の由来は、フランスの俳優・劇作家モリエールから。

来歴

東京都出身。出生前に父は戦死し、母・雪子の手で育てられる[1]板橋区立志村第一中学校から東京都立北園高等学校へと進む。同校で美術部・演劇部を掛け持ち、同級生に吉田日出子出崎統がいる。同高校卒業後、19歳で文学座に入る。映画好きの母の影響で、早くから俳優志望であったが、当時の東宝などの「ニューフェース」という言葉が嫌で、偶々杉村春子宇野重吉など、それらと違う新劇俳優の道を知ったのが文学座へ入った理由。風貌と演技力が買われ、次第に頭角をあらわす。以後、テレビや舞台において俳優・演出・台本などをこなす実力派俳優となった。特に実践から培われたシェイクスピアの演劇論はかなり専門的で、大学での演劇論の出前講座を受け持ったほどである。他、海外の戯曲の翻訳も手がける。1991年には『魔笛』で初のオペラの演出を手掛けている[2]。数多くの番組、映画予告編などでナレーションも行っている。

テレビにおいてはNHKクイズ番組連想ゲーム』で珍回答を毎週披露していた。1990年代以降はバラエティ番組への出演も多く、俳優・中尾彬とのコンビは有名である。中尾とは気の置けない仲であり、番組やコマーシャルで共演することも多い。時にバラエティ番組などで口論することもあるが、あくまでもネタであるか、2人の頑固な性格によるものである。以前『笑っていいとも!』のテレフォンショッキングに出演した際に、「エモリン」と言われたことがある。また、文学座の重鎮的な存在であることから、浜田雅功が出る番組に登場する際には「文学座の偉いさん」などと呼ばれることがある(あるいは、テロップで強調されることがある)。

2007年2月末に軽度の脳梗塞で入院したが、翌月には「文学座設立70周年記念パーティー」に出席し、元気な姿を見せ「酒をやめました」と公言した。同年4月から仕事復帰している。一方で、以前からゲスト出演していた『踊る!さんま御殿!!』では、江守の変わらずの饒舌ぶりに明石家さんまから「江守さん、全快し過ぎでっせ!」と、突っ込まれていた。

2016年3月23日加藤武(2015年逝去)の後を受けて文学座代表に就任した[3]

エピソード

  • NHK BS2で『元禄太平記』の総集編が再放送されたときは、ゲストとして登場。司会のアナウンサーが「本放送回が残っていないので総集編は非常に貴重」と説明した際、「うちには全話録画してある」とコメントしていた。その江守自身が所有する元禄太平記の映像が2011年1月2日NHK衛星ハイビジョンで放送された『大河ドラマ50〜見せます! 大河のすべて〜』の番組にて紹介された。
  • かつては両切りピースを喫煙していた(現在は禁煙)。
  • NHK大河ドラマに数多く出演しており、1966年(昭和41年)の『源義経』から、2015年(平成27年)の『花燃ゆ』まで、計19作と歴代最多の出演作品数を誇る。しかし、主演の経験は一度もない。
  • NHK「ためしてガッテン」にゲストとして出演した際、司会の立川志の輔の「ガッテンしていただけましたでしょうか?」という問いに対し、通常では「ガッテン!」ボタンを押し納得するところを「ガッテンできない」と拒否。志の輔とスタッフを驚かせた[4]

私生活

  • 1971年、旅公演で知り合った俳優座の女優と結婚。1男2女あり。孫からは「てったん」と呼ばれている。

出演

舞台

テレビドラマ

実写映画

アニメ映画

吹き替え

ナレーション

朗読CD・カセット

バラエティ

不定期に出演

NHK
日本テレビ系
TBS系
フジテレビ系

過去に出演

ラジオ

レコード

翻訳

CM

その他

出典

  1. ^ 「人生に乾杯! 江守徹」『週刊朝日』2012年10月26日号
  2. ^ 昭和音楽大学オペラ研究所 オペラ情報センター
  3. ^ “文学座、新しい劇団代表に江守徹さん 任期は6年”. 朝日新聞. (2016年4月4日). オリジナルの2016年4月16日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160416115741/http://www.asahi.com/articles/ASJ4446Q1J44UCVL00J.html?iref=comtop_list_cul_n03 2016年4月4日閲覧。 
  4. ^ 立川志の輔『テレビの伝説 長寿番組の秘密「『ためしてガッテン』ガッテンできない事件」』文春文庫、2013年12月10日、209-216頁。ISBN 9784167217990 
  5. ^ さよなら銀河鉄道999|キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション. 2022年11月23日閲覧。

外部リンク

先代
加藤武
文学座代表
2016年 - 2022年
次代
角野卓造