DIVE!!

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DIVE!!』(ダイブ!!)は、森絵都による飛込みを題材とした「スポ根青春小説2000年から2002年にかけて、講談社より1~4巻が刊行された。第52回小学館児童出版文化賞受賞作。2006年角川文庫より文庫版(上・下)が発売された。

2003年NHK-FMの「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化、熊澤尚人監督で映画化、2008年6月公開。また、池野雅博作画で漫画化されたものが『週刊少年サンデー2007年28号より2008年27号まで連載されていた。

DIVE
ジャンル スポ根青春物
小説:DIVE!!
著者 森絵都
出版社 講談社
角川書店
発売日 講談社
第1巻 2000年4月
第2巻 2000年12月
第3巻 2001年7月
第4巻 2002年8月
角川書店
上下巻とも2006年6月25日
漫画:DIVE!!
原作・原案など 森絵都
作画 池野雅博
出版社 小学館
レーベル 少年サンデーコミックス
発売日 第1巻 2007年10月18日
第2巻 2008年1月18日
第3巻 2008年4月18日
第4巻 2008年6月18日
第5巻 2008年7月18日
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シリーズ[編集]

あらすじ[編集]

坂井知季の通うミズキダイビングクラブ(MDC)は赤字経営による存続の危機に陥っていた。MDCを閉鎖しようとする親会社を説得し、新コーチ・麻木夏陽子が提案したクラブ存続の条件は「次の年のオリンピックにMDCから日本代表選手を送り出す」というものだった。選考会に向けて、知季たちの過酷な練習の日々が始まった。

登場人物[編集]

主人公[編集]

坂井知季(さかい ともき)
MDCに在籍する中学生。飛込み歴は6年。天性の柔軟な体と優れた動体視力を誇る「ダイヤモンドの瞳」を持つ。初めは平凡な選手だったが、夏陽子の指導で急速に成長していく。
沖津飛沫(おきつ しぶき)
幻の高校生ダイバー。昭和の初めに天才ダイバーと騒がれた、沖津白波の孫。13歳から、海に向かって飛込みをしていた。夏陽子との「契約」でMDCにやって来た。巨体を生かした豪快で勇壮な演技が持ち味。に重大な欠陥を抱えている。
富士谷要一(ふじたに よういち)
元飛込み選手の両親を持つサラブレッド。小学2年生から飛込みを始めて、現在高校生。3年連続中学生チャンピオンの実績を持つ、MDC一の実力者で裏のボス(サッチン談)。一寸の乱れもない安定した演技が武器。美男子だが、彼女いない歴=年齢。レモンイエローのパンツで試合に出る。

MDCのクラブメイト[編集]

レイジ
知季と同い年で、同じ頃に飛込みを始めた。神経質なところがあり、演技の際にもジンクスを気にする。
陵(りょう)
知季と同い年で、半年遅れで飛込みを始めた。負けず嫌いな性格。昔、要一に試合前に真っ赤な海パンを隠されたことがある(当時は要一が隠したとは知らなかった)。
幸也(さちや)
年齢は知季たちより1つ下。趣味はママさんシンクロの人間模様の観察。愛称はサッチン。選考には参加せず、「サポーター」を務める。高所恐怖症である。

MDCのコーチ[編集]

麻木夏陽子(あさき かよこ)
MDCに新しくやって来たコーチで、中学生の担当。MDCの創設者である、水城真之介の孫。飛込みに関する天性の勘を持つ。MDCのコーチになるため、アメリカでコーチング技術を学んだ。コーチとしての技量は富士谷コーチが保証するほど。まだ結婚願望は捨てていない。
富士谷敬介(ふじたに けいすけ)
中学生と小学生の両方を監督する。要一の父で、飛込みの元オリンピック選手。父子の間には一定の距離を置いている。
大島(おおしま)
小学生を担当している。津軽から上京してきた飛沫と同居している。飛沫曰く「やたらよくしゃべる上に心配性」。得意料理(唯一のレパートリー)はすき焼き

ライバルたち[編集]

寺本健一郎(てらもと けんいちろう)
作中には名前のみ登場する。日本飛込み界のエース。実力が突出しており、代表は確実といわれる。精神的に弱い面がある。
松野清孝(まつの きよたか)
基本に忠実で安定した演技をするが、高さやスピードに欠ける。要一たちと共にアジア合同強化合宿のメンバーに選ばれたが、途中で肩を痛めて帰国した。
ピンキー山田
本名は山田篤彦(やまだ あつひこ)。ショッキングピンクの海パンをトレードマークにしている。要一が手放しで絶賛するほど素質には恵まれているが、精神面がもろいため試合の途中で必ずくずれだす。最終的には、キャメル山田となる。
辻利彦(つじ としひこ)
もともとは器械体操の選手。美しさやダイナミックな演技を追求するために高い台から跳ぶ選手が多い中、得点を上げるために低い台から飛んでいく老獪な(要一に言わせれば「せこい」)選手。
炎のジロー
本名は平山二郎(ひらやま じろう)。試合のたびに失敗率100%のスーパーダイブに挑み続ける。そして、失敗して水に叩きつけられ、試合が進むごとに体が真っ赤な炎のように腫れあがっていく。要一が目立つことに関して唯一負けを認める相手。

北京合宿の参加者(漫画版のみ)[編集]

原作では詳しく描かれていない北京合宿編に登場する漫画オリジナルのキャラクター。

秋月湊(あきつき みなと)
中学選手権女子の優勝者。幼少の頃はバレエをしていたが、両親が自分をおいて失踪したのを期に心を閉ざすようになった。ある時何気なく見ていた飛込の試合での知季の姿に心を打たれて飛込を始めるようになり、あっという間に要一が認めるほどのトップクラスの実力の持ち主となった。知季の影響で心を開きつつある。
中村喜久江(なかむら きくえ)
高校2年生。ADC(アスカダイビングクラブ)大阪の選手。貧乳。
俵屋町子(たわらや まちこ)
高校3年生。喜久江同様にADC大阪の選手。大阪人気質でどんな時もツッコミを忘れない。
黄糧(こう りゃん)
中華飛行隊の選手。攻撃的な性格で日本の選手に対しては口が極めて悪い。しかし、それだけあって実力もそうとうなものである。知季をとりわけ敵視している。「黄虎(ファンフー)」の異名を持つ。
戴易辰(たい えきしん)
中華飛行隊の選手。黄糧ほど口は悪くないが嫌味な性格で日本の選手を見下している。「白龍(パイロン)」の異名を持つ。
孫(そん)
かつての金メダリストで多くのメダリストを育てた名コーチ。黄糧らのコーチでもある。老眼だが、その代わり音だけで飛び込みの良し悪しを判断する事が出来る。知季の活躍に期待している。

知季の関係者[編集]

坂井弘也(さかい ひろや)
知季の弟で、早生まれ(知季が4月、弘也が次の年の3月)なので同学年。兄弟というより仲の良い友達といった関係。未羽のことが好きで、知季とうまくいっていない未羽に積極的にアプローチする。
未羽(みう)
知季、弘也と同学年。中学1年の春に知季に告白して付き合いだした。だが、後に弘也と内緒で付き合っていることが発覚する。

飛沫の関係者[編集]

恭子(きょうこ)
飛沫の2つ年上の恋人。以前は男を漁るような恋愛をしていたが、飛沫と付き合いだしてからはその悪癖も止んでいる。
文さん(あやさん)
恭子の祖母。飛沫と恭子の味方である。現実主義者。
沖津白波(おきつ しらは)
伝説のダイバー。体の出来上がっていない時期から過酷な飛込みを重ねてきたため、飛沫と同じように腰に故障を抱えていた。引退後、孫の飛沫に飛込みを教え込んだ。飛沫の父と共に嵐の海に呑み込まれて死んだ。飛沫に、ビデオを残している。

その他の飛込み関係者[編集]

水城真之介(みずき しんのすけ)
夏陽子の祖父。大手スポーツメーカー、ミズキの元会長。ベルリンオリンピックに日本飛込み陣のチームリーダーとして出場した。世界に通用する飛込み選手を育てるため、沖津白波をスカウトした。白波が引退してからは、商売に専念し、飛込みのことは忘れていた。しかし、白波の死を知らされ、駆けつけた津軽で飛沫と出会う。その出会いに宿命を感じ、MDCを創設した。結局、飛沫のことは説得できないうちに亡くなった。
富士谷頼子(ふじたに よりこ)
敬介の妻で、要一の母。旧姓は仲野。元「飛込み界のマドンナ」。現在は日水連の仕事をしている。現役時代に前原会長からセクハラを受けたことがあり、それ以来の前原アンチ。
前原一朗(まえはら いちろう)
日水連の現会長。78歳。元競泳選手だがオリンピックには縁がなかった。メダルに対する執念から「メダルの鬼」とも呼ばれる。

映画[編集]

DIVE!! ダイブ
監督 熊澤尚人
脚本 戸田山雅司
林民夫
原作 森絵都
製作 井上泰一
製作総指揮 井上文雄
出演者 林遣都
池松壮亮
溝端淳平
瀬戸朝香
音楽 常田真太郎
主題歌 SKY大橋卓弥
撮影 佐光朗J.S.C.
編集 阿部亙英
製作会社 「ダイブ!!」製作委員会
配給 角川映画
公開 日本の旗 2008年6月14日
上映時間 115分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2008年6月14日公開。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]


主題歌[編集]

外部リンク[編集]