アカデミー名誉賞
アカデミー名誉賞(アカデミーめいよしょう、英: Academy Honorary Award)は、1928年の第1回アカデミー賞から創設されたアカデミー賞の表彰である。第21回から現在の名称であり、以前は「特別賞」として贈呈されていた。
基本的には授賞式の半年前に映画芸術科学アカデミーの理事会により発表、3か月前に授賞式が行われるため、アカデミー賞の授賞式とは別に開催され、2009年からはガバナーズ賞で表彰が行われる[1]。
歴代主な受賞者・団体
- 1927/28年(第1回) ワーナー・ブラザーズ、チャールズ・チャップリン
- 1928/29年(第2回) 該当なし
- 1929/30年(第3回) 該当なし
- 1930/31年(第4回) 該当なし
- 1931/32年(第5回) ウォルト・ディズニー
- 1932/33年(第6回) 該当なし
- 1934年(第7回) シャーリー・テンプル
- 1935年(第8回) D・W・グリフィス
- 1936年(第9回) W・ハワード・グリーン、ハル・ロッソン、the March of Time
- 1937年(第10回) エドガー・バージェン、W・ハワード・グリーン、ニューヨーク近代美術館フィルム・ライブラリ、マック・セネット
- 1938年(第11回) ウォルト・ディズニー、J・アーサー・ボール、ハリー・ワーナー他。
- 1939年(第12回) ダグラス・フェアバンクス、映画救済基金、ウィリアム・キャメロン・メンジース、テクニカラー社
- 1940年(第13回) ボブ・ホープ、ネイサン・レヴィンソン
- 1941年(第14回) ウォルト・ディズニー、レオポルド・ストコフスキー、レイ・スコット、英広報庁
- 1942年(第15回) シャルル・ボワイエ、ノエル・カワード、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
- 1943年(第16回) ジョージ・パル
- 1944年(第17回) ボブ・ホープ
- 1945年(第18回) ウォルター・ウェンジャー、The House I Live In、リパブリック・ピクチャーズ、ダニエル・J・ブルームバーグ、リパブリック・サウンド部
- 1946年(第19回) ローレンス・オリヴィエ、ハロルド・ラッセル、エルンスト・ルビッチ
- 1947年(第20回) 『靴みがき』 ヴィットリオ・デ・シーカ ( イタリア)他
- 1948年(第21回) 『聖バンサン』 モーリス・クローシュ ( フランス)他
- 1949年(第22回) 『自転車泥棒』 ヴィットリオ・デ・シーカ ( イタリア)、フレッド・アステア、セシル・B・デミル、ジーン・ハーショルト
- 1950年(第23回) 『鉄格子の彼方』 ルネ・クレマン ( フランス)、ジョージ・マーフィ、ルイス・B・メイヤー
- 1951年(第24回) 『羅生門』 黒澤明 ( 日本)、ジーン・ケリー
- 1952年(第25回) 『禁じられた遊び』 ルネ・クレマン( フランス)、ジョージ・アルフレッド・ミッチェル、ジョセフ・M・シェンク、メリアン・C・クーパー、ハロルド・ロイド、ボブ・ホープ
- 1953年(第26回) ピート・スミス、20世紀フォックス、ジョセフ・I・ブリーン、ベル・アンド・ハウエル社
- 1954年(第27回) 『地獄門』 衣笠貞之助 ( 日本)、ボシュロム・オプティカル社、ケンプ・R・ナイヴァー、グレタ・ガルボ、ダニー・ケイ、ジョン・ホワイトリー、ヴィンセント・ウィンター
- 1955年(第28回) 『宮本武蔵』 稲垣浩 ( 日本)
- 1956年(第29回) エディ・カンター
- 1957年(第30回) チャールズ・ブラケット他
- 1958年(第31回) モーリス・シュヴァリエ
- 1959年(第32回) リー・ド・フォレスト、バスター・キートン
- 1960年(第33回) ゲイリー・クーパー、スタン・ローレル
- 1961年(第34回) ウィリアム・L・ヘンドリックス、ジェローム・ロビンス、フレッド・L・メッツラー
- 1962年(第35回) 該当なし
- 1963年(第36回) 該当なし
- 1964年(第37回) ウィリアム・タトル
- 1965年(第38回) ボブ・ホープ
- 1966年(第39回) ヤキマ・カヌート、Y・フランク・フリーマン
- 1967年(第40回) アーサー・フリード
- 1968年(第41回) ジョン・チェンバース、オナ・ホワイト
- 1969年(第42回) ケーリー・グラント
- 1970年(第43回) オーソン・ウェルズ、リリアン・ギッシュ
- 1971年(第44回) チャールズ・チャップリン
- 1972年(第45回) エドワード・G・ロビンソン、チャールズ・S・ボーレン
- 1973年(第46回) グルーチョ・マルクス、アンリ・ラングロワ
- 1974年(第47回) ハワード・ホークス、ジャン・ルノワール
- 1975年(第48回) メアリー・ピックフォード
- 1976年(第49回) 該当なし
- 1977年(第50回) マーガレット・ブース、ベン・バート
- 1978年(第51回) ローレンス・オリヴィエ、ニューヨーク近代美術館、ウォルター・ランツ、キング・ヴィダー、リンウッド・G・ダン他
- 1979年(第52回) アレック・ギネス他
- 1980年(第53回) ヘンリー・フォンダ
- 1981年(第54回) バーバラ・スタンウィック
- 1982年(第55回) ミッキー・ルーニー
- 1983年(第56回) ハル・ローチ
- 1984年(第57回) ジェームズ・ステュアート他
- 1985年(第58回) ポール・ニューマン、アレックス・ノース
- 1986年(第59回) ラルフ・ベラミー
- 1987年(第60回) 該当なし
- 1988年(第61回) イーストマン・コダック、カナダ国立映画製作庁
- 1989年(第62回) 黒澤明
- 1990年(第63回) ソフィア・ローレン、マーナ・ロイ
- 1991年(第64回) サタジット・レイ
- 1992年(第65回) フェデリコ・フェリーニ
- 1993年(第66回) デボラ・カー
- 1994年(第67回) ミケランジェロ・アントニオーニ
- 1995年(第68回) チャック・ジョーンズ、カーク・ダグラス
- 1996年(第69回) マイケル・キッド
- 1997年(第70回) スタンリー・ドーネン
- 1998年(第71回) エリア・カザン
- 1999年(第72回) アンジェイ・ワイダ
- 2000年(第73回) ジャック・カーディフ、アーネスト・レーマン
- 2001年(第74回) シドニー・ポワチエ、ロバート・レッドフォード
- 2003年(第75回) ピーター・オトゥール
- 2003年(第76回) ブレイク・エドワーズ
- 2004年(第77回) シドニー・ルメット
- 2005年(第78回) ロバート・アルトマン
- 2006年(第79回) エンニオ・モリコーネ
- 2007年(第80回) ロバート・ボイル
- 2008年(第81回) 該当なし
- 2009年(第82回) ロジャー・コーマン、ゴードン・ウィリス、ローレン・バコール
- 2010年(第83回) ケヴィン・ブラウンロー、ジャン=リュック・ゴダール、イーライ・ウォラック
- 2011年(第84回) ジェームズ・アール・ジョーンズ、ディック・スミス
- 2012年(第85回) D・A・ペネベイカー、ジョージ・スティーヴンス・Jr、ハル・ニーダム
- 2013年(第86回) スティーヴ・マーティン、アンジェラ・ランズベリー、ピエロ・トージ
- 2014年(第87回) 宮崎駿、ジャン=クロード・カリエール、モーリン・オハラ
- 2015年(第88回) スパイク・リー、ジーナ・ローランズ
備考
現在は独立した部門となっているアカデミー外国語映画賞であるが、かつて外国語映画の表彰は、1947年度から1949年度にかけては「特別賞」の一つとして、1950年から1955年度(1953年度は表彰なし)にかけては「名誉賞」の一つとして行われ、1956年度の第29回から他の賞と同じくノミネート方式の「アカデミー外国語映画賞」という単独の賞になった。
脚注
- ^ “ガバナーズ賞授賞式にアカデミー賞候補が結集”. 映画.com (2015年11月17日). 2015年11月17日閲覧。
外部リンク
- Academy of Motion Picture Arts and Sciences - 映画芸術科学アカデミー公式サイト(英語)
- The Oscars - アカデミー賞授賞式公式サイト(英語)
- Oscar Legacy - アカデミー賞各年の概要(公式サイト)(英語) 2013年2月5日閲覧
- The Official Academy Awards Database - アカデミー賞データベース(公式サイト)(英語) 2015年5月29日閲覧
- Academy Awards - インターネット・ムービー・データベース (英語)
- アカデミー賞 - allcinema ONLINE (日本語)