三菱・RVR

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RVR(アールブイアール[1])は、1991年から2002年まで三菱自動車工業製造販売していたトールワゴン乗用車もしくは2010年2月から生産・販売しているコンパクトSUVである。

目次

概要 [編集]

RVブームの最中にデビュー。カープラザ店の専売車種であった。車名であるRVRとはRecreation Vehicle Runnerの頭文字をとったものである。なお、初代及び2代目のロゴは頭のRを左右反転させてキリル文字Яようにしてありアンビグラムになっていた。シティユースを重視した4〜5人乗りの広いキャビンと手頃なサイズ、開発・発売がバブル経済だったこともあり、スライドドア等による使い勝手の良さが好評を博した。

トールワゴンでありながら、オフロード走行を意識したモデル「スポーツギア」を設定するなどの他社にはない独自の路線が受け、初代は特に好セールスを記録したが、RVブームの終焉とともに販売台数も下降。2002年8月に販売を終了した。

その後2010年2月17日発売の新型SUVがRVRの名前を継承することが発表される。しかしスライドドアなどは装備されず、完全なSUVとなるためどちらかといえば「スポーツギア」の後継といったイメージである。またロゴも2代目までとは異なっており、Rの左右反転はなくなっている。

代表的なグレード名である「スポーツギア」はその後、同社のエアトレックグランディスなどで復活している。

3代目発売まで  [編集]

三菱自動車は2009年12月3日、2007年のフランクフルト・モーターショーで初めて披露された『Concept-cX』をベースに、2010年春市場に投入する予定の新型コンパクトSUVを日本では『RVR』として販売すると発表した。これにより8年ぶりに同車の名が復活した。ただしそれまでのコンパクトミニバンとしての性質よりもむしろ「アウトランダーの兄弟車」としてのコンパクトSUVの性質が強く、ドアもヒンジ式のドアを採用するなど、以前のRVRとの共通性はほとんどない。

燃費性能に優れる、新開発の1.8リッターMIVEC・DOHC16バルブエンジンを搭載する。フロントデザインは、三菱のミドルサイズSUVアウトランダーの北米仕様などと共通の「ジェットファイターグリル」と呼ばれるデザインモチーフを用いている。

歴史 [編集]

初代(1991年 - 1997年) [編集]

三菱・RVR(初代)
N11W/N13W/N21W/N23W/N23WG/N28W/N28WG型
スポーツギア
1st Mitsubishi Rvr.jpg
X
N23 normal car.JPG
ハイパースポーツギアR
Hsg-r.jpg
販売期間 1991年 - 1997年
乗車定員 4-5人
ボディタイプ 4ドアトールワゴン
エンジン ・4G93 1.8L 直列4気筒SOHC16バルブ
4G63 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ
・4D68 2.0L 直列4気筒SOHC8バルブターボディーゼル
・4G63 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
・4G63 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
最高出力 ・1.8L 120PS/6,000rpm
・2.0L 140PS/6,000rpm
・2.0L 88PS/4,500rpm(ディーゼル)
・2.0L 230PS/6,000rpm(ICターボ)
(AT 220PS/6,000rpm)
・2.0L 250PS/6,000rpm(ICターボ)
最大トルク ・1.8L 16.2kg・m/4,500rpm
・2.0L 17.5kg・m/5,000rpm
・2.0L 18.0kg・m/2,500rpm(ディーゼル)
・2.0L 29.5kg・m/2,500rpm(ICターボ)
(AT 30.5kg・m/2,500rpm)
・2.0L 31.5kg・m/3,000rpm(ICターボ)
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション ・F マクファーソンストラット・コイルスプリング式
・R セミトレーリングアーム・コイルスプリング式
全長 4,270-4,460mm
全幅 1,695-1,760mm
全高 1,625-1,740mm
ホイールベース 2,520mm
車両重量 1,210-1,510kg
形式 N10W・N20W
別名 Expo LRV
-自動車のスペック表-

特徴 [編集]

1991年2月発表。デビュー前の2代目シャリオのシャシーコンポーネンツをショート化し、2列シート、片側スライドドアを装備したSUVテイストのトールワゴン。後席が通常の3人掛け(定員5名)とロングスライドシートの2人掛け(定員4人)の2タイプが設定されており、4人乗りタイプはシートアレンジ次第で後席で足が伸ばせるほどの広大な室内空間を作り出すことが可能。

デビュー当初はNA2.0L/1.8Lガソリンエンジンのモデルのみだったが、その後ディーゼルターボエンジンを搭載したモデルが追加された。モデル中期には同社ランサーエボリューションにも搭載されている4G63型ターボエンジンのデチューンタイプを搭載したスポーツモデルの「X3」および「スーパースポーツギア」や、車体天井の前半を電動収納できる特異なオープンモデル「オープンギア」などを追加しバリエーションを拡大。最後に最強モデルとなる「ハイパースポーツギア」を1997年1月に追加した。

ハイパースポーツギアのエンジンはランサーエボリューションと同等であり、RV版ランサーエボリューションとしての呼び声も高い。

開発時期の関係から、先代ギャランのメカニカルコンポーネンツの流用が多く、メカニズムに新しさはないが、基本的には信頼性があり頑丈である。ただし、個体によっては、ATミッションが6万km程度、プラグコードが3年程度で寿命を迎える、スロットルボディ回りのセンサーやサーボ機構が不調になる(アイドリングしないなどの症状として現れる)など、よく知られたトラブルはあるので、中古車を購入する際には注意が必要。

AT車のシフトロック機構は電気的に制御するのではなく、ブレーキペダルから伸びたワイヤーで機械的に規制解除するという独特の方式であった。これはバッテリーがあがっても影響を受けないという利点があった。ただしブレーキペダルを深く踏み込まないと解除しないため、エンジン停止から時間が経過しブレーキマスターバック内の負圧が漏洩減少するとペダルストロークが不足し、解除が困難になる傾向があった。

沿革 [編集]

  • 1991年2月 - 発売開始。当初は3グレードが用意され、2WD車は「S」、4WD車は「R」と「X」が設定され、いずれのグレードのにも5MT車と4AT車を設定した。
    • 6月 - 新たに、1.8Lの16バルブエンジンを搭載した「Z」を追加。
  • 1992年10月 - 「スポーツギア」を追加。同時に「Z」の4WD車にディーゼルエンジン車を追加。
  • 1993年5月 - 「1.8Z」の2WD車をベースに、ルーフレール、グリルガード、キーレスエントリーなどを標準装備した特別仕様車「Z スペシャルバージョン」を発売。
    • 8月 - 前席に電動オープンルーフを採用した3ドア仕様の「オープンギア」を追加。
  • 1994年1月 - 「1.8Z」の4WD車をベースに、ルーフレールやフロントスポーツシートなどを標準装備した特別仕様車「スペシャルエディション」を発売。
    • 6月 - 「2.0オープンギア」の2WD車をベースにグリルガードやキーレスエントリーを装備した特別仕様車「オープンギアリミテッド」を発売。
    • 9月 - マイナーチェンジ。2.0Lインタークーラーターボエンジンを追加し、ディーゼル車はインタークーラーターボエンジンとなった。また、フロントバンパーやヘッドランプの形状を変更し、よりRV車に近いデザインとなった。ラインナップも「X2」やインタークーラーターボエンジン搭載の「X3」、「スポーツギア」のワイドフェンダー&ターボ仕様「スーパースポーツギア」、「オープンギア」のワイドフェンダー&ターボ仕様「スーパーオープンギア」の4グレードを新たに追加した。
    • 10月 - 「2.0スポーツギア」をベースに、大型ストライプや専用アンダーガードバーなどを装備した特別仕様車「ワイルドギア」を発売。
  • 1995年5月 - マイナーチェンジ。ディーゼル車が排ガス規制に適合(車両形式が「Y-」から「KD-」に変更)され、ボディカラーを一部変更した。
    • 6月 - 「2.0S」をベースにルーフレール、運転席エアバッグなどを装備した特別仕様車「バージョンS」を発売。
    • 10月 - 特別仕様車「ワイルドギア」を再発売。新たに専用大型フロントグリルガードを追加した。
    • 12月 - 「1.8スポーツギア」をベースに、ルーフレール、運転席エアバッグ、キーレスエントリーなどを装備した特別仕様車「スポーツギアリミテッド 1.8」を発売。
  • 1996年1月 - 特別仕様車「スポーツギアリミテッド 2.0」と「X3スペシャル」を発売。前者は「2.0スポーツギア」をベースに、アルミホイールとカセットデッキを装備。後者は「X3」をベースにフロントサイドスポイラーやリアスポイラーなどを装備したものである。
    • 5月 - マイナーチェンジ。「スポーツギア」は2.0L車のみとなり、新たに「スポーツギアZ」を新設。また、全車に運転席エアバッグを標準装備した。
    • 9月 - 「スポーツギア」をベースに、ルーフレール、キーレスエントリー、ABS等を採用した特別仕様車「フィールドエクスプレス」を発売。
  • 1997年1月 - 大型エアロパーツを装備した「ハイパースポーツギアZ」・「ハイパースポーツギアR」を追加。同時に「スポーツギア」をベースに、ABSやキーレスエントリーなどを装備した特別仕様車「スポーツギアV20」を発売。
    • 7月 - 「オープンギア」を仕様変更。

2代目(1997年 - 2002年) [編集]

三菱・RVR(2代目)
N61W/N64WG/N71W/N73WG/N74WG型
前期フロント
Mitsubishi RVR 011.JPG
前期リヤ
Mitsubishi RVR 014.JPG
販売期間 1997年 - 2002年
乗車定員 4/5人
ボディタイプ 4ドア/5ドアトールワゴン
エンジン ・4G93 1.8L 直列4気筒DOHC16バルブ(GDI)
・4G63 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブICターボ
・4G64 2.4L 直列4気筒DOHC16バルブ(GDI)
最高出力 ・1.8L 140PS/6,000rpm
・2.0L 250PS/5,500rpm
(AT230PS/5,500rpm)
・2.4L 165PS/5,500rpm
最大トルク ・1.8L 18.5kg・m/3,750rpm
・2.0L 35.0kg・m/2,500rpm
・2.4L 23.5kg・m/3,500rpm
変速機 4速AT/5速MT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション ・F マクファーソンストラット式コイルスプリング
・R セミトレーリングアーム式コイルスプリング
全長 4,280-4,480mm
全幅 1,695-1,780mm
全高 1,650-1,720mm
ホイールベース 2,550mm
車両重量 1,380kg-1,570kg
-自動車のスペック表-

特徴 [編集]

先代同様にシャリオ(3代目、車名は「シャリオグランディス」に変更)のコンポーネンツをショート化して流用した。シャリオは3ナンバーサイズになったが、RVRは5ナンバーでミニバン風のルックスの「GDI RVR」と3ナンバーでクロスオーバーSUVの「RVR スポーツギア」の2つに分けられる形となった。 先代の特徴であったロングスライドシートやリアスライドドアなどの機構は踏襲されている。

1999年のマイナーチェンジ時に当時売れ行き好調であったシャリオグランディスの意匠をイメージさせる大幅なフェイスリフトが行われた。また要望の多かった両側スライドドア車も新設定された。スポーツギアはスペアタイヤキャリアや若干高められた車高等、オフロード色を二代目に於いても前面に出していたが、その後オンロードを重視した意匠の「スポーツギア・エアロ」が設定され、若者を中心にした新たなユーザー層開拓を図った。

グレードは標準タイプの「X」(後期は「エクシード」)とスポーツタイプの「スポーツギア」に大きく分類され、標準タイプの「X」は1.8L ガソリンエンジンを、「スポーツギア」は2.4L GDIエンジンもしくは2L 4G63型ターボエンジンを搭載した。尚、最強モデルの「スポーツギアX3」は、レベライザー付きキセノンヘッドライトや本革巻ステアリング・シフトノブ、ハチドリの模様が織り込まれたオリジナルシートなどが奢られていた。

沿革 [編集]

  • 1997年11月 - フルモデルチェンジ。当初は「RVR」は「X」・「X2」・「X2タイプS」の3グレード、「RVRスポーツギア」は「2.0X3」・「2.4X」・「2.4X2」の3グレードとなった。なお、5MT車は「スポーツギアX3」のみとなった。
  • 1998年6月2日 - 「X」をベースに、ボディ同色の電動格納式ドアミラー・ドアハンドル、メッキのフロントグリルを採用して見栄えを向上させ、AM/FMラジオ+カセットステレオ+4スピーカーやマルチモードキーレスエントリーシステムを装備した「Xリミテッド」と「X2(4人乗り仕様)」をベースに、「Xリミテッド」と同等の外観やAM/FMラジオ+カセットステレオ+4スピーカー、オートエアコンなどを装備した「X2リミテッド」を追加。
  • 1999年1月13日 - ブラウンの内装色に専用のシート生地、木目調のセンターパネルやメッシュ調のアルミホイールなどを採用し高級感を演出した他、三菱マルチコミュニケーションシステム(MMCS)、GDI ECOランプ、フルオートエアコン、電動格納式リモコンドアミラー、マルチモードキーレスエントリーシステムと充実の装備を備えた最上級グレード「スーパーエクシード」を追加。
    • 2月26日 - フィッシングツールを機能的に収納できるラゲッジボックス、ロッドケース、マグネット式ロッドスタンド、撥水シートカバー、ハザード機能付ハンディライト、温冷蔵庫、小型ライト付ポータブル電源を装備したスポーツフィッシングを楽しむ為の特装車「フィッシングギア」を発売。
    • 5月12日 - 「X2リミテッド」をベースに電動チルト&スライドサンルーフ、音声ガイド付きナビゲーション(MMCS)、TVチューナー、GDI ECOランプ、15インチアルミホイール、運転席アームレスト、ルーフレールなどを標準装備した特別仕様車「EXCEED サンルーフリミテッド」を発売。
    • 10月4日 - マイナーチェンジ。「RVRスポーツギア」は外装をエアロタイプに一新し内装をスポーティーな印象に仕上げたオンロード志向モデル「エアロ」を追加。リアドアを両側スライドドアに変更し、運転席センターアームレストとGDI ECOランプも装備された。なお、既存グレードは「X3」のみに整理するとともに新グレードの「エアロ」には従来設定がなかった2WD車を追加した。「RVR」はグレード体系を「X」・「エクシード」・「スーパーエクシード」の3グレードに整理。「エクシード」と「スーパーエクシード」は両側スライドドアを採用すると共に、外内装のデザインも変更された。また、GDI ECOランプと運転席センターアームレスト(後者は「X」を除く)を標準装備した。なお、マイナーチェンジに伴い、5MTの設定がなくなった。
  • 2000年7月3日 - 「エクシード」をベースに、MMCSを標準装備しながらベース車よりも10万円安い価格設定にした特別仕様車「ナビリミテッド」と「スポーツギア エアロ」をベースにMMCS、ディスチャージヘッドランプ、AM/FMラジオフルロジックカセット、6スピーカーを装備しながら価格上昇分を抑えた特別仕様車「スポーツギア エアロ ナビリミテッド」を発売。
    • 12月1日 - リア両側スライドドア、スライドドアアクティブパワーロック、15インチアルミホイール、マルチモードキーレスエントリーシステム、セーフティ機構付ワンタッチ式パワーウインド、プライバシーガラス、運転席アームレストなど機能を充実する一方、ユーザーが自由に選択できるようにナビゲーションシステムを非装着にした特別仕様車「エクシードL」を発売。
  • 2002年8月 - 生産終了。


3代目(2010年 -) [編集]

三菱・RVR(3代目)
GA3W/GA4W型
フロント(- 2012年10月モデル)
RVR3rd.jpg
サイド及びリヤ(- 2012年10月モデル)
Mitsubishi RVR 302.JPG
販売期間 2010年 -
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドア クロスオーバーSUV
エンジン 4B10 1.8L 直列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC)
4J10 1.8L 直列4気筒SOHC16バルブ
4N13 1.8L 直列4気筒DOHC16バルブICターボディーゼルDI-D(MIVEC)(欧州仕様)
・4B11 2.0L 直列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC)(米仕様)
4A92 1.6L 直列4気筒DOHC16バルブ(MIVEC)(欧州仕様)
最高出力 ・1.8L 139PS/6,000rpm(MIVEC)
・1.8L 139PS/6,000rpm
・1.8L 150PS/4,000rpm(DI-D)
・2.0L 154PS/6,000rpm
・1.6L 117PS/6,000rpm
最大トルク ・1.8L 17.5kg・m/4,200rpm(MIVEC)
・1.8L 17.5kg・m/4,200rpm
・1.8L 31.0 kg・m/2,000-3,000rpm(DI-D)
・2.0L 20.2kg・m/4,250rpm
・1.6L 15.7kg・m/4,000rpm
変速機 INVECS-III 6速スポーツモードCVT
6MT
駆動方式 FF/4WD
サスペンション ・F マクファーソンストラット式
・R マルチリンク式
全長 4,295mm
全幅 1,770mm
全高 1,615mm
ホイールベース 2,670mm
車両重量 1,350-1,430kg
別名 ASX
アウトランダースポーツ
プラットフォーム PMプラットフォーム
-自動車のスペック表-

特徴 [編集]

約7年間の時を経て、アウトランダーのコンポーネンツを流用したコンパクトSUVとして復活した。

パワートレインはギャランフォルティスにも搭載される1.8リットル「MIVECDOHC・16バルブエンジンの4B10型に「INVECS-III」6速スポーツモードCVTを組み合わせた。減速エネルギー回生システム(高効率発電制御)や電動パワーステアリング、空力性能の向上をはじめとする細部にわたる低燃費化技術の採用で、「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+15%」を同時に達成した。尚、欧州仕様であるASXには同じDOHC・16バルブでも4N13型コモンレール式ターボディーゼルエンジンとなり、トランスミッションに6MTが組み合わされる。

また夜間走行時に安全運転をサポートする大光量でワイドな配光の「スーパーワイドHIDヘッドライト」や、昼間は開放感を、夜間はムーディな室内空間を演出する、「パノラマガラスルーフ(LEDイルミネーション付)」、スマートなエンジン始動を実現する「エンジンスイッチ」を新たに採用した。

インテリアはブラック基調の室内に手触りの良いソフトパッドや、シルバー・メッキ装飾をあしらった。

さらに地上デジタルテレビ放送対応フルセグチューナー内蔵のHDDナビゲーションシステム、携帯音楽プレーヤーの接続をはじめ、USB/Bluetoothなどによる外部機器との接続通信ができる「Link System」も設定した:[3]

このクラスのライバルである日産・デュアリス(キャシュカイ)に関してはメーカー自身がベンチマークと言い切るほど強く意識している[2]。月間販売目標は1,500台と発表されている。

3代目RVRは5年目以降の車検入庫時に保証延長点検(24ヶ月定期点検相当)を受けることを条件に適用される「最長10年10万km特別保証延長」の対象車種となっており、保証延長サービス開始前に購入したユーザーでも発売日まで遡って適合される。

ヨーロッパの自動車衝突安全テストである「ユーロNCAP」2011年の総合評価で、最高評価となる5つ星に認定された。また、米国道路安全保険協会による試験でも、最高評価となる「2012年トップセーフティピック」に認定された。

沿革 [編集]

  • 2010年2月17日 - 発売開始。
    • 7月14日 - 「M」をベースに、スーパーワイドHIDヘッドライトとメッキフロントグリルを標準装備した特別仕様車「BEAM Edition」を発売。
    • 8月24日 - 中国にて三菱ASXとして発売開始。現地生産ではなく輸入車として販売。
    • 12月2日 - 特別仕様車「1st Anniversary Edition」を発売。「M」、「G」をベースに、地上デジタルチューナー内蔵7インチワイドディスプレイHDDナビゲーション(MMCS)+6スピーカー、ビルトインETCユニットを特別装備。さらに、「M」は「G」に標準装備されているフルオートエアコン、オーディオスイッチ付本革ステアリングホイール&本革シフトノブ、前後スライド式アームレスト&コンソールトレイも装備された。
  • 2011年6月2日 - 同社のデリカD:5アウトランダーで人気の高いエアロ仕様の特装車「ROADEST(ローデスト)」を発売。「M」・「G」をベースに、グリル一体型専用フロントエアロバンパー(フォグランプ・LEDデイライト組込)、専用リアエアダム(ステンレス製ヒートプロテクター組込)を採用し、テールゲートには「ROADEST」エンブレムを装着。インテリアではブラックのクロスファブリックとシルバー&ブラックのスウェード調ニットを組み合わせた専用シートを採用するとともに、エアコンダイヤルとドライブモードセレクター(4WD車のみ)のリング部にはクロームメッキを採用した。また、「ROADEST M」は上級グレードの「G」に標準装備されているメッキタイプのベルトラインモール、ヒーター/ウインカー付リモコンドアミラー、マフラーカッター、エンジンスイッチ+キーレスオペレーションシステム、ハイコントラストメーター、本革巻きステアリングホイール&シフトノブ、フルオートエアコンを標準装備。「ROADEST G」はインパネセンターパネルとシフトパネルにブラック塗装を採用した。
    • 10月20日 - マイナーチェンジ。「M」と「G」に新開発の「4J10」エンジンを搭載。4J10はボアxストロークならびに加えて最高出力は従来の4B10と同じだが、MIVECの動作機構を変更し、DOHCからSOHCに変更することでエンジン重量とフリクションロスを抑えた。同時に、日本国内のSUVでは初となるアイドリングストップシステム「オートストップ&ゴー(AS&G)」も採用することで「平成22年度燃費基準+25%」を達成した。装備的には、自動防眩機能と後退時に後方が映し出される3.3インチリヤビューモニター付ルームミラーをオプション設定するとともに、「M」「G」の2WD車にはアクティブスタビリティコントロール(ASC)ヒルスタートアシストを標準装備(4WD車は従来から標準装備)。「G」はさらにメーターリング部・オートエアコン操作ダイヤル・ドライブモードセレクター(4WD車のみ)をクローム化した。このほか、ブレーキオーバーライド制御が新採用され、前後ショックアブソーバー・電動パワーステアリングを改良、シート生地や16インチホイールカバーのデザインも変更された。なお、「E」は2WD車のみの設定になり、「M」・「G」はエンジンの置換に伴って車両型式がGA4W型に変更となった。
    • 12月 - 「ASX」として台湾での発売を開始。
  • 2012年3月 - CXCモータースを通じて韓国での発売を開始。名称は日本と同じ「RVR」である。
    • 10月18日 - マイナーチェンジ。前後バンパーのデザインや造形を変更するとともに前後バンパー下部とサイドシルガーニッシュをボディ同色からブラックに変更。ボディカラーはカワセミブルーメタリックとコスミックブルーマイカを廃止する替わりにクォーツブラウンメタリックを追加して6色に整理した。インテリアではメインシート生地の柄をを変更するとともに、フロントドアトリムのピンモールとメーターリングをクロムメッキ化した。CVTにはアクセル操作に対してエンジン回転数と車速がリニアに追従することでCVT特有の滑り感を減少させる制御技術を採用して加速性能を高め、シャシーはリヤサスペンションのトレーリングアームの形状を見直し、サスペンションアームのレイアウトを最適化。同時にショックアブソーバーやスタビライザーのチューニングを行ったことで操舵安定性と乗り心地を高めた。さらに、廉価グレードの「E」ではエンジンを「M」や「G」と同じ4J10型に置換し、アイドリングストップ機構「AS&G」を標準装備したことで燃費を大幅に向上して「平成27年度燃費基準」を達成するとともに、アクティブスタビリティコントロール(ASC)とヒルスタートアシストを標準装備した。

基本グレード(特別仕様車除く) [編集]

・全車2WDと4WDが選べる。(欧州仕様を除く、日本仕様の「E」は2011年10月より2WDのみの設定)

グレード 製造年 エンジン型式 エンジン 排気量 最大出力 最大トルク 変速機 駆動方式
日 本 仕 様
E 2010年2月 -2012年10月 4B10(MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ 1,798cc 139PS/6,000rpm 17.5kg・m/4,200rpm CVT FF/4WD
2012年10月 - 4J10 直列4気筒SOHC16バルブ
M 2010年2月 -2011年10月 4B10(MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ
2011年10月 - 4J10 直列4気筒SOHC16バルブ
G 2010年2月 -2011年10月 4B10(MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ
2011年10月 - 4J10 直列4気筒SOHC16バルブ
ローデスト M 2011年6月 -2011年10月 4B10(MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ 1,798cc 139PS/6,000rpm 17.5kg・m/4,200rpm CVT FF/4WD
2011年10月 - 4J10 直列4気筒SOHC16バルブ
ローデスト G 2011年6月 -2011年10月 4B10(MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ
2011年10月 - 4J10 直列4気筒SOHC16バルブ
欧 州 仕 様
ASX Attivo 2WD Manual 2010年6月 - 4A92 (MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブ 1590cc 117PS/6,000rpm 15.7kg・m/4,000rpm 5MT FF
ASX 2 2WD Manual
ASX 3 2WD Manual
ASX 4 2WD Manual
ASX 3 2WD/4WD Manual 2010年6月 - 4N13 (MIVEC) 直列4気筒DOHC16バルブICターボディーゼルDI-D 1,798cc 150PS/4,000rpm 31.0 kg・m/2,000-3,000rpm 5MT FF/4WD
ASX 4 2WD/4WD Manual
ASX 4 Black 2WD/4WD Manual
ASX 4Work 4WD Manual 4WD

日本国外での販売ならびにOEM [編集]

北米では、初代がシャリオの一グレード「Expo LRV」として販売されたほか、クライスラー社の、イーグルブランドにて、イーグル・サミットワゴンプリムスブランドとダッジブランドでもコルト ビスタの名前で販売された。

なお、2代目についてはOEM供給は行われなかった。

欧州では三菱ブランドで、現地名スペースランナーとして輸出された。

3代目は欧州、南米諸国、オーストラリア、ジャマイカ、中国、台湾、ロシアへはASXActive Sports Crossover(=X-over)の略)アメリカへはアウトランダースポーツ[3]、韓国とカナダは日本と同じRVR[4]として輸出・販売されるが、アメリカ向けについては2012年7月よりイリノイ州での現地生産に切り替え[5]、韓国向けについても米韓自由貿易協定(FTA)によりアメリカ生産分へ切り替えられる[6]。 ガソリンエンジンは、北米、シンガポール、中国、マレーシア、フィリピン、オーストラリア、ニュージーランド仕様に4B11 2,000cc、欧州仕様に4A92 1,600ccが設定され、ディーゼルエンジンは欧州とオーストラリア、ニュージーランド向けに4N13 1,800cc直噴ターボ・ディーゼルの設定がある。ロシア、ウクライナでは3種全てのガソリンエンジンが設定されている。

また2010年4月27日にはPSAグループとの間でアウトランダーに続きOEM供給することに合意し、同日発表した[7]。プジョー版が4008、シトロエン版がC4エアクロスC4 AIRCROSS )という車名になる。いずれも外観はRVRと異なる独自の物である。

車名の由来 [編集]

Recreational Vehicle Runner頭字語を取ってつけられた。初代・2代目は最初のRは鏡文字になっており、Vの中央を境に線対称になるデザインとなっている。尚、車両コンセプトの違う3代目においてRVRを復活させた理由については時間とコストをかけずにアピールできる方法を思案した結果、三菱の持っている資産(登録商標やブランドイメージ)を活用するのが得策と考えたからである[8]。3代目に設定される「ROADEST」については他車同様、道を意味する「Road」と最上級を意味する「est」を掛け合わせた造語である。

プロトタイプ [編集]

1996年のパリ・ダカール・ラリーにRVRを冠したプロトタイプ車「RVRスペースランナー」が出場、増岡浩選手が乗り総合6位で完走した。基本的な構造はパジェロプロトタイプに近かった。

  • 排気量 - 2,416cc
  • 最高出力 - 300馬力/4,000rpm
  • 最大トルク - 60kg-m/3,000rpm
  • 最高速度 - 250km/h

また、市販車改造部門にもスポーツギアがエントリーしたことがある。左ハンドル仕様で、スライド式ドアがガルウイングドアに改められていた他、サスペンションが前後ともにパジェロ・プロトと同様のスイングアーム式ダブルウィッシュボーンに改められていた事が特筆される。ミツビシの取材用車両及び、プライベーターから各一度ずつエントリーしている。

脚注 [編集]

  1. ^ 三菱自動車「三菱自動車、ジャストサイズの新型コンパクトSUV『RVR』を新発売」2010年2月17日付、2012年11月12日閲覧。
  2. ^ 【三菱 RVR 新型発表】日産の遊牧民を追う三菱のカワセミレスポンス 2010年2月19日
  3. ^ [1]
  4. ^ [2]
  5. ^ 三菱自動車、米国イリノイ工場で『アウトランダースポーツ』の現地生産を開始三菱自動車工業プレスリリース 2012年7月17日(2012年7月22日 閲覧)
  6. ^ 三菱自、韓国に米国生産車を輸出 きょうFTA発効Sankei biz 2012年3月15日(2012年4月5日閲覧)
  7. ^ 三菱、PSAにRVRベースのSUVを供給カービュー 2010年4月27日
  8. ^ 【三菱 RVR 新型発表】RVR の車名が復活したわけレスポンス 2010年3月18日

関連項目 [編集]


外部リンク [編集]