ハチドリ
| ハチドリ科 | |||||||||||||||||||||
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Apodi Peters, 1940 Trochilidae Vigors, 1825 |
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| 和名 | |||||||||||||||||||||
| ハチドリ(蜂鳥) | |||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||
| Hummingbird | |||||||||||||||||||||
| 亜科 | |||||||||||||||||||||
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ハチドリ (蜂鳥)は鳥類アマツバメ目ハチドリ科 Trochilidae の総称である。
目次 |
特徴 [編集]
分布 [編集]
合衆国南西部からアルゼンチン北部にかけてのアメリカ(カリブ諸島を含む)に生息する。
形態 [編集]
鳥類の中で最も体が小さいグループであり、体重は2~20g程度である。
キューバに生息するマメハチドリ Calypte helenae は世界最小の鳥であり、全長6cm、体重2g弱しかない。
生態 [編集]
飛翔 [編集]
毎秒約55回、最高で約80回の高速ではばたき、空中で静止するホバリング飛翔を行う。
「ブンブン」 とハチと同様の羽音を立てるため、ハチドリ(蜂鳥)と名付けられた。英語ではハミングバード Hummingbird で、こちらも同様にハチの羽音(英語における擬音語が hum)から来ている。フランス語では oiseaux-mouche で直訳すると 「蝿鳥(ハエドリ)」 となる。
足は退化しており、枝にとまることはできるがほとんど歩くことはできない。
食性 [編集]
花の蜜を主食としており、ホバリングで空中で静止しながら、花の中にクチバシをさしこみ、蜜を吸うという独特の食事の取り方をする。花の蜜を吸うためにクチバシは細長い形状をしている。そのため、昆虫であるスズメガが生息する地域では、成虫の動作が酷似するため、しばしば両者を見間違うことがある。
ある種のハチドリは特定の植物と密接な関係をもっている。例えば、ヤリハシハチドリ Ensifera ensifera のクチバシは非常に長く、最長では全長10cmを超える。このような長いクチバシでないと、非常に長い花冠をもつトケイソウの一種 Passiflora mixta の蜜を吸うことができない。このように1対1のペアを形成することにより、ヤリハシハチドリは他のハチドリや昆虫との食料をめぐる競争を回避することができる。一方 Passiflora mixta にとっては自分専用の花粉媒介者がいることで効率的に受粉することが可能である。このような双方にとっての利益があるため、特殊なペアが形成されたと考えられる。これは共進化の典型的な例である。
同様な例として、90度近く湾曲したクチバシをもつカマハシハチドリ Eutoxeres aquila と、バショウ科ヘリコニア属の花とのペアが挙げられる。
その他 [編集]
ジャマイカでは、ハチドリの群れが名物の1つとなっている。
進化史 [編集]
蜜を好んで食したアマツバメの仲間の一部が、花から蜜を吸う生活様式に適応して、自然選択により現在のような姿に進化したと考えられる。効率よく蜜を吸うためにはハナバチ属のように花にとまって吸蜜するのが良いのだが、鳥類の体の構造上、昆虫よりもどうしても体の密度が大きくなるため、花にとまることができない。そこでスズメガのようにホバリングしながら吸蜜できるように、胸筋や心肺機能を独自に進化させて現在にいたった。
系統と分類 [編集]
上位 [編集]
ハチドリ科は、アマツバメ亜目(アマツバメ科+カンムリアマツバメ科)と姉妹群である。
伝統的に、それら(および近年はズクヨタカ科)と合わせてアマツバメ目とされてきた。アマツバメ亜目に対し、ハチドリ科は単型のハチドリ亜目 Trochili Peters, 1940 に属す。
かつてはアマツバメ目をアマツバメ亜目に限定し、ハチドリ科をハチドリ目 Trochiliformes Wagler, 1830 に分離する説もあった。
下位 [編集]
ハチドリ科内部には、9つの大きな系統が確認されている[1][2][3]。
| 伝統的なアマツバメ目 |
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伝統的には Hermits が残りのハチドリ科 nonhermits と姉妹群だと考えられ、それぞれカギハシハチドリ亜科・ハチドリ亜科に分類された。DNA交雑法によりハチドリ亜科には6つ(ハチドリ科全体で7つ)の系統が確認されていた[4]。
分子シーケンスの時代になって、かつてはサンプリングされていなかった属の中から、さらに2つの系統が見つかった。そのうちオオハチドリ Patagona は、1属1種でハチドリ亜科内部の1系統をなしたが、トパーズハチドリ属 Topaza とシロエリハチドリ属 Florisuga からなる Topazes は、基底的な系統であり残りのハチドリ科全体と姉妹群である。これにより伝統的なハチドリ亜科は単系統でないので、Topazes をトパーズハチドリ亜科 Topazinae に分離することもある[5]。ただしハチドリ科基底の系統は不確実で、ハチドリ亜科+トパーズハチドリ亜科が単系統である可能性は完全には否定されていない。
属と種 [編集]
詳細は「ハチドリの一覧」を参照
国際鳥類学会議 (IOC) の分類では338種が属する[6]。
文化 [編集]
カリブ海に近いトリニダード・トバゴの国鳥である。
ギャラリー [編集]
出典 [編集]
- ^ Altshuler, Douglas L.; Dudley, Robert; McGuire, Jimmy A., “Resolution of a paradox: Hummingbird flight at high elevation does not come without a cost”, Proc. Natl. Acad. Sci. 101: 17731–17736
- ^ Stiles, F. Gary (2007), Proposal (#267) to South American Classification Committee: Change the sequence of hummingbird genera in the SACC List
- ^ McGuire, Jimmy A.; Witt, Christopher C.; et al. (2007), “Phylogenetic Systematics and Biogeography of Hummingbirds: Bayesian and Maximum Likelihood Analyses of Partitioned Data and Selection of an Appropriate Partitioning Strategy”, Syst. Biol. 56 (5): 837–856, doi:10.1080/10635150701656360
- ^ Bleiweiss, R.; Kirsch, J. A.; Matheus, J. C. (1997), “DNA hybridization evidence for the principal lineages of hummingbirds (Aves:Trochilidae)”, Mol. Biol. Evol.: 325–343
- ^ SACC; AOU, “Part 4”, A classification of the bird species of South America
- ^ Gill, Frank; Donsker, David, eds. (2010), “Swifts, Hummingbirds, & Allies”, IOC World Bird Names (version 2.4)