ダッジ

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ダッジDodge )とはアメリカ自動車ブランドである。1914年に設立されたダッジ・ブラザーズ(Dodge Brothers)自動車が前身で、1928年に買収されクライスラーの一部門となった。1998年からはダイムラー・クライスラーの一部門であったが、現在は再びクライスラーの一部門である。ダッジは十字のフロントグリルが特徴。

概要[編集]

クライスラー社の一ブランドである。同部門には他に「クライスラー」と「ジープ」というブランドがあり、それぞれ乗用車SUVを中心とした車種を展開している。かつては販売の78%をダッジ・ラムなどのトラックが占めていたが[1]、トラック部門は2009年ラム・トラックスとして分離され、ダッジは乗用車専門のブランドとなった。

現在、ブランド展開は南北アメリカに限定されている。ダイムラー・クライスラー時代にはグローバルブランド化を目指して2006年には欧州および豪州での販売をそれぞれ約30年ぶりに再開し、2007年には日本と中華人民共和国でも販売を開始したが、フィアット傘下に入ると再び撤退した。

なお、メキシコではダイムラー・クライスラー時代にクライスラー・デ・メヒコが提携関係にあった現代自動車(ヒュンダイ)と販売契約を結んでおり、ヒュンダイからi10アティテュード」といった乗用車のOEM供給を受けてダッジブランドで販売している。商用車は2009年から2013年までラムブランドで販売されていた。

また、ベネズエラでは、三菱車の製造・販売を手がけるMMCオートモトリス (MMC Automotriz) によって、ヒュンダイ車ベースのブリザが2002年から2009年にかけて販売されていた。2013年からはフィアット・シエナのバッジエンジニアリング車であるフォルツァが販売されている。

歴史[編集]

ダッジ・ブラザーズ・ツーリングカー(1917年

「ダッジ」の起源は1901年、ジョン・フランシス・ダッジとホラティウス・エルジン・ダッジのダッジ兄弟がカナダ・オンタリオ州に創設した自動車製品会社「ダッジブラザース・バイシクル&モーターファクトリー」に始まる。創設期はオールズモビル製品のエンジン設計、部品生産に携わっていた。

1902年、自動車産業で起業を図っていたヘンリー・フォードが同社に接触し同社は融資を行い、彼の会社「フォード・モーター」設立の手助けを行った。ダッジブラザース社はフォード・モーターと業務提携し、同社において採用部品で多くのシェアを獲得する。やがて車体の製造も同社によって行われることとなり、初期のフォード車普及の一端を担っていた。

1914年、それまでフォード社と協業して自動車生産を行っていた同社は積み重ねたノウハウを手にフォード系ディーラー50店舗を取り込んでフォードと袂を分かち、自動車生産会社「ダッジブラザーズ・バイシクル社」を設立する。

1917年にダッジはフォードに対してフォードの初期の成功へ大きく貢献したことを認めさせ、対価を得るため訴訟を起こしている。また同年、アメリカの自動車産業で初めてアメリカ陸軍へ輸送用トラックを供給、第一次世界大戦でその評価を上げる。そして戦後にはそのノウハウを生かして商業車の生産にも着手するようになる。

企業経営は順調であったが、1925年にダッジは投資会社の「ディロン・リード&カンパニー(Dillon, Read & Co.)」にそれまでの自動車産業では過去最高額となる148億ドルで買収される。そして1928年にダッジはクライスラーへ売却されそれ以降同社はクライスラーの一部門となり、ミドルエンドからローエンドの自動車の生産を行うこととなった。

2009年、主力車種であった「ラム」が単独の『ラム』ブランドとして独立した。羊のマークも同ブランドに移行されることになったため、これに併せてダッジのロゴマークも一新された。

日本での展開[編集]

1997年ダッジ・バイパー1996年にはダッジ・ネオン、2006年にはダッジ・マグナムがそれぞれ「クライスラー・バイパー」、「クライスラー・ネオン」、「クライスラー・300Cツーリング」という名称で発売された。2007年6月30日より、日本ではダッジブランドにて下記の5車種が正規販売されている。なお、テレビCMにはBOOM BOOM SATELLITESの曲が採用された。

初年度の輸入台数が少なかったせいかナイトロとチャージャーが早期完売となり、市場の要望により11月30日にナイトロ(SXTのみ)と12月26日にチャージャーの2008年モデルが発売となった。チャージャーについては、これまでのSRT8に加えて新たにR/Tが加わった。

しかし、その後2009年にクライスラーが連邦倒産法第11章を申請したことによりキャリバー・アベンジャー・チャージャーの2010年モデルの導入そのものが凍結されてしまった。またJCも導入されたが、わずか1年で打ち切りになってしまい、最終的にはナイトロのみとなってしまった。そのナイトロもアメリカ国内での販売不振に伴って2011年をもって打ち切りとなり、わずか6年で日本市場から撤退する形となった。

車種一覧[編集]

日本では販売されない車種、およびすでに生産が終了した車種[編集]

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ [1]

外部リンク[編集]