クライスラー・PTクルーザー

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クライスラー・PTクルーザー(Chrysler PTCruiser)[1]アメリカの自動車メーカークライスラーが製造・販売していたハッチバック型の自動車である。

クライスラー・PTクルーザー
前期型(2003年
Chrysler PT Cruiser 2003 USA.JPG
後期型(2006年
Chrysler PT Cruiser Convertible 2006 USA.JPG
後期型(2007年
'06-'09 Chrysler PT Cruiser (Orange Julep).jpg
製造国 オーストリアの旗 オーストリア
メキシコの旗 メキシコ
販売期間 2000年-2010年
乗車定員 4人/5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック/2ドアカブリオレ
エンジン 2.4L 直4
2.2L 直4 噴射ポンプ
最高出力 前期型:152ps/5200rpm
最大トルク 前期型:23.10kgfm/4000rpm
変速機 5速 ゲトラグMT/4速AT
駆動方式 FF
全長 前期型:4,288mm
後期型:4,290mm
全幅 1,704mm
全高 1,539mm - 1,600mm
ホイールベース 2,616mm
車両重量 1,417kg
-自動車のスペック表-

概要[編集]

1930年代の名車、クライスラー・エアーフローを近代的にアレンジし直した曲線を多用したデザインが特徴。担当デザイナーブライアン・ネスビット

公式には"PT"は"Personal Transportation"の略であるが、クライスラー・PTプラットフォームもしくは"Platform Tall"の略でもある。また、"PT"は開発時のコードネームでもあった。

クライスラー・ネオンなどに用いられていたクライスラー・PLプラットフォームすなわち"Platform Low"をベースに開発されたが、最終的には上記の専用のプラットフォームを採用。

元々はプリムス(プリマス)ブランドより発売される計画だったが、諸般の事情によりクライスラーブランドでの発表・発売となった。

日本国内に投入されるモデルのハンドル位置は全て右ハンドルのみで、過去に左ハンドルのみのGTとカブリオがあったが、GTは2007年モデルで廃止になり、カブリオも2007年モデルで右ハンドルになったものの、2008年モデルにて廃止になった。なお、米国においては後部が暗窓仕様の3ドアバン「パネルクルーザー」(「PTパネルクルーザー」は誤記)もラインナップされていた。

その奇抜なデザインとは裏腹に室内空間は緻密に設計されており、快適で車輌感覚も掴みやすく、実用車として抜かりはない。コスト削減のためにインパネ中央部(4ドアはセンターコンソール後端にも)に集約されたパワーウインドウスイッチも慣れれば意外と使いやすい。初期型で不評だったステアリング上のハザードスイッチも2006年のインパネ全面改良で使いやすい位置(インパネ中央)に変更された。ヘッドランプバルブ交換はエンジンルームからではなく、フロントのインナーフェンダーにあるカバーを外して交換するため、作業性はあまり良くない。また、前輪の切れ角が少なく、最小回転半径は6.2mもあり、Cセグメント相当の大きさの車としては小回りが利かない部類に入る。

タクシーとしての採用例[編集]

2002年千葉県浦安市にある京成電鉄グループのタクシー会社である舞浜リゾートキャブが看板車両として10台導入[2]、主に東京ディズニーリゾート周辺で活躍し、そのファニーなデザインゆえ利用客からも評判がよかったが、(もともとタクシーとしての使用用途を想定していなかったため)耐久性不足により故障が頻発するなどして2007年までに全て退役し、現在はクラウンコンフォートもしくはクラウンセダンに集約されている。首都圏の個人タクシー岡山県平和タクシーでも僅少だが導入されていた[3][4]

歴史[編集]

  • 1999年 - 米国で発売。エンジンは2.4L。生産はメキシコのトルーカ工場。
  • 2000年7月 - 日本で発売。当初、日本向けは2Lエンジンを搭載した。尚、日本仕様は2002年モデルまでオーストリアグラーツのユーロスター工場(グラーツ工場、現・マグナ・シュタイアー)で生産された(2003年モデル以降はトルーカ工場製)。
  • 2002年 - 1月、小改良。バンパーを無塗装(黒樹脂)からカラードに変更。特別仕様「PTストリートクルーザー」を発売。ランニングチェンジ(年次改良)でアンテナを伸縮式からネジ込み(長さ固定のロッド)式に変更し、ヘッドレストの前後調整機能を廃止。
  • 2003年 - 小改良。新グレード「ツーリング」を設定。シフトノブを球型に変更。アンテナがフロントフェンダー上からルーフ後端中央に移動した。特別仕様「PTストリートクルーザー2」発売。
  • 2004年 - 日本向けも2.4Lエンジンとなると同時にターボエンジン搭載の「GT」を発売。米国で2ドア4シートのコンバーチブルモデルを追加(日本向けはカブリオとして発売)。
  • 2005年 - 小改良。リヤゲートハンドルを電磁式に変更し、球型シフトノブを内装色に変更。GTの特別仕様「GTストリートスター」を発売(その後、日本向けのGTは廃止)。
  • 2006年 - 内外装(ダッシュボードヘッドライトフロントグリル等)の大幅モデルチェンジ。特別仕様「PTストリートクルーザー・ルート66」を発売。
  • 2007年 - ツーリングとGTを廃止。日本向けカブリオの右ハンドル化。特別仕様「PTストリートクルーザー・パシフィックコーストハイウェイエディション」を発売。
  • 2008年 - 小改良。リミテッドに17インチアルミホイールを採用。なお、この改良を機にカブリオは廃止されたが、日本では2007年モデルのそれを継続販売する。
  • 2009年 - 小改良。6連奏CDオートチェンジャーとサブウーハー付ボストンアコースティック製スピーカーを標準装備。
  • 2010年4月1日 - 生産中止を発表すると同時に、日本においての販売も終了することを発表。日本向け最終モデルとして「ファイナルエディション」を販売(限定50台)[5]
  • 2010年7月9日 - 生産終了 [6]。総生産台数約135万台/11年。

脚注[編集]

  1. ^ 国によってはPTクルーザー・セダンと表記されている。韓国仕様
  2. ^ 【寝正月では終わらせない】舞浜リゾートで『PTクルーザー』のタクシー営業中レスポンス 2002年12月27日
  3. ^ PTクルーザーの個人タクシー都内にて
  4. ^ 珍しい、タクシー。平和タクシーのPTクルーザータクシー
  5. ^ クライスラー PTクルーザー 最終モデルを発売レスポンス 2010年4月1日
  6. ^ クライスラー PT クルーザー 生産終了レスポンス 2010年7月12日

関連項目[編集]

外部リンク[編集]