ダッジ・ラム
ダッジ・ラム (Dodge Ram)は、アメリカの大手自動車メーカークライスラーがダッジブランドで生産するフルサイズピックアップトラック。クライスラー内では最も人気が高い車種であり、ダッジの看板車種である。
目次 |
歴史 [編集]
初代(1981-1993年) [編集]
| ダッジ・ラム(初代) | |
|---|---|
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初代
89年内装
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| ボディタイプ | 2ドア 4ドア |
| エンジン | 3.7L 直6 5.2 L LA V8 5.9 L LA V8 5.9 L B5.9 ディーゼル 直6 3.9 L Magnum V6 5.2 L Magnum V8 5.9 L Magnum V8 |
| 変速機 | 3AT |
| 駆動方式 | FR 4WD |
| 全長 | 4846mm(Ram100、Ram150) 5354mm |
| 全幅 | 2019mm |
| 全高 | 1859mm、1862mm(Ram100、Ram150) 1928mm(Ram250) |
| ホイールベース | 2921mm(Ram100、Ram150) 3327mm |
| -自動車のスペック表- | |
初代のダッジ・ラムはラムのボンネットマスコットの付いた1930年代のダッジの車から命名された。その特徴の無いデザインやATしかなくタコメーターもないなど快適とは程遠い内装のため、販売面では振るわず、フォードのFシリーズやシボレーのC/Kシリーズに大きく水を空けられた。この型は日本ではあまり知られていないが、DEENのSmile BlueのPVに登場する。
ラリー競技 [編集]
ラリー、レースでの活躍は、発売年の1981年、WRCサファリ・ラリーのグループ2エントリーで「ラム チャージャー」を4台体制でスポット参戦する。結果は並居る常連勢に続いて2台(9、10位)完走し、ポイント圏内に入るものの、残る2台、ヨーロッパ勢のワークスを離れたサンドロ・ムナーリも駆っていたが、ギアボックストラブルでリタイヤに終わっている[1]。
2代目(1994-2001年) [編集]
| ダッジ・ラム(2代目) | |
|---|---|
| ボディタイプ | 2ドア 4ドア |
| エンジン | 3.9 L Magnum V6 175hp 5.2 L Magnum V8 5.9 L Magnum V8 5.9 L B5.9 diesel 直6 8.0 L Ram Tough V10 300 hp 5.9 L ISB diesel I6 5.9 L Magnum V8 |
| 変速機 | 4AT、5MT、6MT |
| 駆動方式 | FR 4WD |
| 全長 | 5184mm、5692mm、6200mm(Ram1500) 5692mm、6200mm(Ram2500、Ram3500) |
| 全幅 | 2014mm、2017mm(Ram1500、Ram2500) 2375mm(Ram3500) |
| 全高 | 1892mm、1895mm、1897mm(Ram1500) 1908mm、1958mm(Ram2500) 1961mm、1966mm(Ram3500) |
| ホイールベース | 3015-3929mm(Ram1500) 3421-3929mm(Ram2500、Ram3500) |
| -自動車のスペック表- | |
第二世代のラムは徹底した顧客調査の結果得られた情報を元にリデザインされた。顧客調査の結果、この手のフルサイズピックアップトラックを買うカスタマーたちは、より押し出しの強くてあくの強いデザインを好むことが分かっており、それを元に設計された。そのフロントフェイスに見られるトラクターのような造形や、一目でそれと分かる巨大なフロントグリルはライバルであるフォードやシボレーとは一線を画し、それまでの4倍以上の年間販売台数を稼ぎ出した。1994年の北米カー・オブ・ザ・イヤーのトラック部門で受賞。しかしながら、モデル末期においてもフォード、シボレーに販売で追いつくことは無かった。
3代目(2002-2007年) [編集]
| ダッジ・ラム(3代目) | |
|---|---|
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前期型クワドロキャブ
2005年SRT-10
後期型1500 BIG HORN EDITION
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| 販売期間 | 2002-05(前期),2005-07(後期) |
| ボディタイプ | 2ドア 4ドア |
| エンジン | 3.7 L PowerTech V6 4.7 L PowerTech V8 5.9 L Magnum V8 8.0 L Magnum V10 5.9 L ISB diesel I6 5.7 L Hemi V8 8.3 L Viper V10 |
| 最高出力 | 350ps/5400rpm |
| 最大トルク | 51.80kgfm/4200rpm |
| 変速機 | 4AT、5AT、6MT |
| 駆動方式 | FR 4WD |
| 全長 | 5276-6342mm |
| 全幅 | 2019-2032mm(全モデル) 2022mm (Ram2500) 2438mm (Ram3500) |
| 全高 | 1913-2047mm |
| ホイールベース | 3061-4077mm |
| -自動車のスペック表- | |
この第三世代のラムはエンジン、トランスミッション、サスペンション、フレームなどを一新して投入された。そのキャラクターアイコンとなっていた巨大なフロントグリルはさらに巨大になり、第二世代でつかんだ顧客の目をさらに釘付けとすることに成功した。4輪駆動モデルの1500シリーズはフロントが独立懸架サスペンションになったものの、2500/3500シリーズはリジッドアクスルを踏襲した。これは重量付加に対する耐久性を考慮したものである。5.7L V8エンジンは、かつてのクライスラーの半球型燃焼室を持つ「Hemi」エンジンを改良した新世代Hemiとよばれる独特のエンジンとなり、このエンジン音を好むファンも多い。
2003年にはシリーズ最大の年間45万台を売り上げるが、ライバルであるフォードとGMの100万台には遠く及ばなかった。
2004年12月にはディーゼルエンジンとハイブリッドシステムを搭載したモデルを100台製造し、大半が製造前に売れたと発表した。しかしながら故障や問題が多発したためダッジは自社開発を断念し、BMWとGMとの共同開発をすることを選択した。また2005年10月13日、米環境保護局(EPA)とエネルギー省が発表した2006年型乗用車の燃費番付の調査結果では、同車の二輪駆動モデルが最下位となった。実燃費は市街地走行モードで1リットル当たりわずか3.8キロとなっている。また、2005年2月のシカゴ・モーターショーでは、後期型で投入された"ラム・キャブエクステンデッド"が公開された。これはその名のとおりキャビン部分を延長したモデルで、最大6人が乗れる2列のシートはピックアップ史上最大級であった。
また同ダッジブランドのスーパー・スポーツ、「ダッジ・バイパー」と同じ8.3リッター・500馬力の大型エンジンを搭載する「SRT-10」というグレードもある。ホイールはピレリの22インチタイヤが搭載されていた。このモデルは最高速度247.3 km/hをたたき出し、世界一速いピックアップトラックとしてギネスブックにも載っている。
2005年に、フェイスリフトを受けた後期型モデルが登場。ヘッドライトの目がつり上がり、アグレッシブさが増した。また2007年には、2008年モデルの1500シリーズのフロントドア横のエンブレムが「RAM 1500」から「RAM」に変更されている。 モデル末期である2007年には北米のピックアップトラック市場にフルモデルチェンジを受けて、よりラムに近い性格を持たされたトヨタ・タンドラが投入され、ダッジはラムの販売を維持するために2008年に第四世代の投入を発表した。 ピックアップトラックの人気が非常に高いテキサス州向けには「ローンスター・エディション」と呼ばれる地域限定仕様があり、州内では人気が高い。
第4世代(2008年-) [編集]
| ダッジ・ラム(4代目) | |
|---|---|
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Ram1500 Quad Cab
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| 販売期間 | 2008年- |
| 乗車定員 | 2-5人 |
| ボディタイプ | 2ドアピックアップトラック 4ドアピックアップトラック |
| エンジン | 3.7 L PowerTech V6 4.7 L PowerTech V8 5.7 L Hemi V8 6.7L Cummines Turbo-Diesel |
| 変速機 | 5AT、6AT、6MT |
| 駆動方式 | FR 4WD |
| 全長 | 5309mm(レギュラーキャブ) 5763mm(エクステンディッドキャブ) 5779mm(クルーキャブ) 5817mm(クワッドキャブ) |
| 全幅 | 2017mm (Ram1500) |
| 全高 | 1862-1900mm |
| ホイールベース | 3048mm(ショートヘッド) 3556mm(ロングヘッド、クワッドキャブ) |
| -自動車のスペック表- | |
デトロイトモーターショーで発表された第四世代のラムは 5.7 L HEMI V8 は 35hp のアップで 380hp になり(283kW)そのトルクは 404 ft·lbf (548 N·m)である。燃費も若干向上する模様。4.7 L PowerTech V8 は310hp (231kW)、 330 ft·lbf (447 N·m)、 3.7L PowerTech V6 は 215 hp (160 kW)、 235 ft·lbf (319 N·m)を発揮する。このモデルにおいて最大の変更点はリアサスペンションのコイル化である。耐久性のために長年トラックのお決まりになっていたリーフ式サスペンションから、ハンドリング性能の追求のために5リンク式サスペンションに変更された。
デザインは先代よりもさらに直線的で角張ったものとなっている。またリアエンブレムは、「DODGE」の文字だけのものから、「DODGE」の文字が入ったダッジのロゴに変わった。
2008年9月25日にテキサス州ダラスで開かれたイベントで、テキサス州限定で発売する「ローンスター・エディション」が発表された。[2] フォグライトや2本出しマフラー、テキサス州の形をモチーフにした専用エンブレムなどが搭載されている。
2009年モデルとして、2008年秋から発売されている。長年のライバルであるフォード・F-150も2009年モデルは全面改良されており、競争が激化するものと思われる。
2011年からはクライスラーがメキシコ サルティヨ工場で日産向けにタイタンの後継車としてダッジ・ラムをOEM供給する予定だったが、2009年4月にクライスラーが破産法適用を申請したのに加え、フィアットと提携する事が決定した為、同年8月に契約解消が発表された[3][4]。
トリビア [編集]
ライバルたちがディーゼルエンジンもV8であったなか、長年にわたり、カミンズの直6ディーゼル搭載車をラインナップし続けていたため、トレーラーの牽引用に購入する場合、カミンズエンジンにこだわるファンも多い。
ダッジ・ラムは1994年にモーター・トレンド誌のトラック・オブ・ザ・イヤーを受賞している。そして、同車のヘヴィ・デューティというモデルは2003年に同じ賞を受賞している。
また、かつては商用バンタイプのモデルも存在していたが、現在では消滅している。代わりにメルセデス・ベンツ部門から商用バンのOEM供給を受けて「ダッジ・スプリンター」の名称で販売している。
攻撃的で、押しの強いフロントマスクが特徴で、若者に人気がある。
関連項目 [編集]
脚注 [編集]
- ^ RallyBase 29th Marlboro Safari Rally result2011年4月26日参照。
- ^ motivemagazine.com - 2009 Dodge Ram Lone Star Edition Announced
- ^ 日産自動車とクライスラー、新たなOEM契約に合意 日産自動車プレスルーム
- ^ 日産とクライスラー、提携を白紙撤回 Response.