メルセデス・ベンツ スプリンター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
メルセデスベンツ・スプリンター

メルセデス・ベンツ スプリンターMercedes-Benz Sprinter )は、ダイムラーが製造・販売するライトバン(デリバリーバン)である。商用車としてのほか、レジャー用として使用されることもある。

アメリカ合衆国カナダでは、「ダッジ・スプリンター(Dodge Sprinter)」の名称で販売される。

概要[編集]

ダッジ・スプリンター

1977年から発売されていた、T1バンに変わり、1995年から欧州で、2001年から米国で発売され、当初はFreightlinerのブランドが与えられていた。

商用車として設計され、主に貨物車や宅配・訪問サービス用の車両として用いられているが、マイクロバストラック救急車キャンピングカーや各種特殊用途車両などのベースカーとしても用いられることが多く、そのバリエーションは多岐に渡る。

欧州、アジア、オーストラリア、南アメリカなどへ年間12万台が生産されており、2006年の時点で累計130万台が生産されている。アメリカ合衆国では、クライスラー部門によりダッジ・スプリンターとして販売されている。

ボディなどは、フォルクスワーゲンとの合弁事業であるフォルクスワーゲン LTでも利用されている。

第二世代のスプリンターは、2006年にヨーロッパで発表されている。ハイブリッド車についても2000年代後期に提供される可能性がある。 第一世代のSprinterのためのコードは、W901、W902、W903、W904とW905。

燃料電池車も開発されており、ユナイテッド・パーセル・サービスに貸し出されて実証実験が行われている。

2006年度のIntelliChoice Excellent Value Awardに選定されている。

日本では「スプリンター」の名称がトヨタ自動車により使用(トヨタ・スプリンター)されているため、「T1N」という名称で輸入されていたが、ダイムラー・クライスラーと三菱ふそうトラック・バスとの関係の強化に伴い、2006年までに日本における輸入販売事業から撤退した。

2004年大阪市交通局コミュニティバス赤バス」用として13台を導入している。これはもともと赤バス用として使用していたオムニノーバ・マルチライダーがメーカーの経営破綻により製造中止となっていたための措置で、標準仕様ノンステップバスであることから、フルフラット構造ではないため以前よりサービスダウンとなっている。

ラインアップ[編集]

ホイールベースは3m、3.5m、4mの3種、サスペンションはフロントはストラット + リーフスプリングと一風変わった構造をしており、リアはリジッドアクスル + リーフスプリングである。積載時のトラクションを重視しており、同種の欧州車では少数派の後輪駆動を採用する。四輪駆動車もあり、その悪路走破性はなかなかのものである。

エンジン[編集]

初代
  • 直接噴射式ディーゼルターボ
    • OM611(直列4気筒2,150cc、80kW/109PSまたは90kW/129PS)
    • OM612(直列5気筒2,700cc、115kW/156PS)
  • ガソリン
    • OM611(直列4気筒2,300cc、105kW/143PS)
2代目(米国仕様)
  • 直接噴射式ディーゼルターボ(V型6気筒3,000cc、154PS)
  • 可変バルブタイミング機構付きガソリン(V型6気筒3,500cc、254PS)

トランスミッションは5速オートマチックが用意されている。

社会問題[編集]

ドイツでは、乗用車登録可能である「デリバリーバン」は、高速道路アウトバーンにおけるトラックに対する速度規制を免れることができる。その背景でスプリンターの暴走による事故が続出し、消費者への安全イメージを訴求するメルセデス・ベンツは対応に苦慮している[1]

北米におけるスプリンター[編集]

2004年からダッジ・ラムバンに代わって「ダッジ・スプリンター」として北米で販売されており、2005年にアメリカで19,578台を販売、フルサイズバンにおいて3.5%のシェアを握っている。


関連項目[編集]

外部リンク[編集]