フィアット・デュカート

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フィアット・デュカート(Fiat Ducato)は、フィアット社が製造する大型バンである。フィアット・デュカートはプジョー・ボクサー、シトロエン・ジャンパーと同一のバンであり、キャンピングカーへの改装に使用される非常に一般的なモデルである。これらの3車種全ては1981年以来、イタリアブラジルにある同じ工場で製造され、これまでに200万台以上のフィアット・デュカートが生産されている。[1]

第1世代[編集]

フィアット・デュカート
It police truck.jpg
フェイスリフト後
Fiat Ducato front 20071112.jpg
生産工場 セヴェル南(Sevel Sud
-自動車のスペック表-

第1世代のデュカートは1981年に導入され、1993年フェイスリフトを施された。エンジンは2.0 L直列4気筒ガソリンエンジンと1.9 Lのディーゼルエンジン、グレードはベースのSとSXがあった。生産はイタリアのセヴェル南(Sevel Sud)工場で行われた。ほぼ同一の他ブランドの車としてアルファ・ロメオ AR6、プジョー・J5、シトロエン・C25タルボ・エクスプレス1986年 - 1992年)があった。デュカートの各モデルの名称はその積載量に応じて、デュカート 10(1.0トン)、デュカート 13(1.3トン)、デュカート 14(1.4トン)とデュカート マキシ18(1.8トン)であった。

第1世代のエンジン[編集]

型式 種類 出力
1.8 ガソリンエンジン 69 PS (68 hp/51 kW)
2.0 ガソリンエンジン 75 PS (74 hp/55 kW)
2.0 ガソリンエンジン 84 PS (83 hp/62 kW)
1.9 ディーゼルエンジン 70 PS (69 hp/51 kW)
2.5 ディーゼルエンジン 74 PS (73 hp/54 kW)
2.5TD ディーゼルエンジン 95 PS (94 hp/70 kW)

第2世代[編集]

フィアット・デュカート
Fiat Ducato 2.8 JTD.JPG
Fiat Ducato 2.8 JTD Heck.JPG
フェイスリフト後
Fiat Ducato II Facelift front 20081227.jpg
生産工場 セヴェル南(Sevel Sud
-自動車のスペック表-

新しいセヴェル工場の製品では、プジョーはボクサーに、シトロエンはジャンパー(英国ではリレー:Relay)に名称を変更した。1998年にオプション・エンジンの一つであったフィアット製2.5 Lディーゼルエンジンはイヴェコ/ソフィム(Sofim)製の2.8 Lに替えられた。

デュカートの貨物運搬モデルは12m3の容積を持ち、2.0 Lガソリンエンジン、2.0 L JTD、2.3 L JTD 16v、2.8 L JTDの4種類のエンジンが選択できた。これら全てのエンジンはユーロ3規制に適合し、プログラム・メンテナンス・マネージメント機能を持っていた。変速機は2種類あり、5速マニュアルトランスミッションと4速オートマチックトランスミッションが用意されていた。

デュカートの旅客輸送モデルは6名から9名の定員で110 bhp の2.3 L JTD 16vエンジンを搭載し、これもユーロ3に適合していた。

デュカート コンビ(Combi)は貨客混載モデルで荷物と同じように人も9名まで乗せられた。デュカート 10(1.0トン)、デュカート 14(1.4トン)とデュカート マキシ18(1.8トン)の各モデルがあった。

第2世代のデュカートは2003年にフェイスリフトを施され、後部と側面にモールディングを追加しフロントグリルが新しくされた。エンジンは2.0 L JTD、2.3 L JTD 16v、2.8 L JTDで、2.5 Lディーゼルエンジンは落とされた。このときのモデル名称は、デュカート 29(2.9トン)、デュカート 30(3.0トン)、デュカート 33(3.3トン)とデュカート マキシ35(3.5トン)であった。

日本ではデュカートをベースに日野車体工業およびトヨタテクノクラフト製のボディを架装して2002年 - 2005年に日野・ポンチョ(初代)が製造されている。

第2世代のエンジン 1994年 - 1999年[編集]

型式 種類 出力
2.0 ガソリンエンジン 100 PS (99 hp/74 kW)
2.0D ディーゼルエンジン 81 PS (80 hp/60 kW)
1.9TD ディーゼルエンジン 82 PS (81 hp/60 kW) - 90 PS (89 hp/66 kW)
2.5D ディーゼルエンジン 100 PS (99 hp/74 kW)
2.5TDI ディーゼルエンジン 115 PS (113 hp/85 kW)
2.8D ディーゼルエンジン 87 PS (86 hp/64 kW)
2.8TD ディーゼルエンジン 139 PS (137 hp/102 kW)

第2世代のエンジン 1999年 - 2003年[編集]

型式 種類 出力
2.0 ガソリンエンジン 100 PS (99 hp/74 kW)
1.9D ディーゼルエンジン 85 PS (84 hp/63 kW)
1.9TD ディーゼルエンジン 90 PS (89 hp/66 kW)
2.0JTD ディーゼルエンジン 100 PS (99 hp/74 kW)
2.3JTD ディーゼルエンジン 110 PS (108 hp/81 kW)
2.5TDI ディーゼルエンジン 116 PS (114 hp/85 kW)
2.8i.d.TD ディーゼルエンジン 125 PS (123 hp/92 kW)

第2世代のエンジン(フェイスリフト後)[編集]

型式 種類 出力
2.0 ガソリンエンジン 110 PS (108 hp/81 kW)
2.0 natural power CNG 110 PS (108 hp/81 kW)
2.0 G power LPG 110 PS (108 hp/81 kW)
2.0JTD ディーゼルエンジン 84 PS (83 hp/62 kW)
2.3 JTD 16V ディーゼルエンジン 110 PS (108 hp/81 kW)
2.8 JTD ディーゼルエンジン 127 PS (125 hp/93 kW)
2.8 JTD Power ディーゼルエンジン 146 PS (144 hp/107 kW)

第3世代[編集]

フィアット・デュカート
Fiat Ducato front 20080209.jpg
Fiat Ducato rear 20080209.jpg
生産工場 セヴェル南(Sevel Sud
-自動車のスペック表-

2006年に発表された第3世代のデュカートは旅客輸送用と貨物運搬用の双方に多くのモデルが用意される。再び積載量が増やされデュカート 30(3.0トン)、デュカート 33(3.3トン)、デュカート マキシ35(3.5トン)、デュカート マキシ40(4.0トン)がある。

第3世代のエンジン[編集]

型式 種類 出力
2.2 Multijet ディーゼルエンジン 100 PS (99 hp/74 kW)
2.3 Multijet ディーゼルエンジン 120 PS (118 hp/88 kW)
2.3 Multijet ディーゼルエンジン 130 PS (128 hp/96 kW)
3.0 Multijet Power ディーゼルエンジン 157 PS (155 hp/115 kW)

メキシコでのフィアット・デュカートとプジョー・マネージャー[編集]

この第3世代のデュカートは2007年11月15日からメキシコで販売が開始され30種類以上のモデルが提供されている。当初、第3世代のデュカートはアメリカ大陸ではメキシコ市場でのみ提供されておりその他の地域では販売されていなかったが、北米市場においては2013年より傘下のクライスラーの商用車ディビジョンである「ラム」ブランドのラインナップ拡充を目的に「Promaster(プロマスター)」の名で販売を開始した。

PSA・プジョーシトロエンとフィアット・グループの共同事業の一環として、ボクサーの名称で知られるフィアット・デュカートのプジョー版もメキシコで販売されるがその車名は"マネージャー(Manager)"と変えられている。

脚注[編集]

  1. ^ FIAT DUCATO PRODUCTION BREAKS TWO MILLION MARK”. italiaspeed.com/2008. 2008年11月22日閲覧。

外部リンク[編集]

RAM PROMASTER(英語)