オールスター紅白水泳大会

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『水泳大会』シリーズ
『オールスター紅白水泳大会』第2回からの収録が行われた大磯ロングビーチ
ジャンル 特別番組スポーツバラエティ番組
出演者 芸能人多数
ニューヤンキース(『紅白』*9)
ナレーター 古川登志夫(再末期)
国・地域 日本の旗 日本
言語 日本の旗日本語
製作
制作 フジテレビ
放送
放送チャンネルフジテレビ系列
放送国・地域日本の旗 日本
オールスター紅白水泳大会
司会者おりも政夫
ほか
放送期間1970年8月11日 - 1986年7月8日
放送時間別項
放送枠テレビグランドスペシャル(*1 - *3)
火曜ワイドスペシャル(*4 - *8、*10 - *17)
土曜グランドスペシャル(*9)
放送分86分→85分→84分→114分→84分分
回数17回
オールスター寒中水泳大会
司会者小林大輔(当時フジテレビアナウンサー)
おりも政夫
ほか
放送期間1974年2月12日 - 1987年2月10日
放送時間火曜20:00 - 21:26
火曜20:00 - 21:25
火曜20:00 - 21:24
火曜19:30 - 20:54
放送枠火曜ワイドスペシャル
放送分86分→85分→84分分
回数14回
真夏の水中フェスティバル 女の子で一杯満員御礼
司会者小林大輔(当時フジテレビアナウンサー)
出演者女性芸能人
ニューヤンキース
放送期間1978年8月12日
放送時間土曜19:30 - 20:54
放送枠土曜グランドスペシャル
放送分84分
回数1回
600回記念特集 見たい見せたいスターの水着
司会者芳村真理
おりも政夫
出演者今まで出場した芸能人たち
郷ひろみ
三原順子
清水クーコ
小野ヤスシ
ダン池田
放送期間1982年4月20日
放送時間火曜19:30 - 20:54
放送枠火曜ワイドスペシャル
放送分84分
回数1回
番組年表
次作ジャポーン 女だけの水泳大会→ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会(1988年 - 1998年)
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1981年より『寒中水泳大会』の収録が行われた大磯プリンスホテル
『真夏の水中フェスティバル』の収録が行われた豊島園の正面入り口

オールスター紅白水泳大会』(オールスターこうはくすいえいたいかい)(以降「紅白」と略)は、1970年から1986年までフジテレビ系列で毎年夏に放送された特別番組スポーツバラエティ番組である。全17回。

なお本項では、1974年から1987年まで同局で放送された姉妹番組『オールスター寒中水泳大会』(オールスターかんちゅうすいえいたいかい)(以降「寒中」)などの関連番組に関しても述べる。

概要[編集]

野外プールを舞台に、芸能人が紅白に分かれて、様々な競技で競い合う番組。同局放送『オールスター紅白大運動会』(以降「大運動会」)と双璧をなす芸能人対抗スポーツバラエティ番組で、1974年からは毎年冬に屋内プールを舞台にした『寒中』も放送、そして各局で放送されたアイドル水泳大会の先駆けともなった。

当初は『テレビグランドスペシャル』(以降「TGSP」)での放送だったが、1972年9月を以て廃枠になったのに伴い、1973年からは『大運動会』と共に『火曜ワイドスペシャル』(以降「火WSP」)に移動、また『寒中』も『火WSP』で放送された。ただし1978年の『紅白』は、フジテレビが結成した女子プロ野球チーム「ニューヤンキース」宣伝の一角として、ニューヤンキースが出場したため、ニューヤンキースの試合をメインとした『土曜グランドスペシャル』(以降「土GSP」)で放送された。

収録は、『紅白』は第1回のみ船橋ヘルスセンターで、第2回から大磯ロングビーチに変更、一方の『寒中』は1980年までは池袋スケートセンター内の屋内プールだったが、1981年より大磯プリンスホテル内の屋内プールに変更、これで冬・夏が全て大磯町での収録となった。

番組は1987年の『寒中』まで続いたが、同年夏に出場者を女性に制限した『ジャポーン 女だけの水泳大会』(以降「ジャポーン」)にリニューアル、翌1988年からは『寒中』と『ジャポーン』を統一し、『ドキッ!丸ごと水着 女だらけの水泳大会』(以降「ドキッ」)にリニューアル、引き続き女性をメインにしたが、後に男性コメディアン(ダチョウ俱楽部など)も出場した。

特別版[編集]

真夏の水中フェスティバル 女の子一杯満員御礼[編集]

1978年8月17日に『土GSP』で放送。『ジャポーン』に先駆ける事9年前に放送された、女性芸能人限定の水泳大会で、ニューヤンキースも出場。収録は豊島園(としまえん)、司会は当時『寒中』を担当していた小林大輔(当時フジテレビアナウンサー)。

600回記念特集 見たい見せたいスターのあの水着[編集]

1982年4月20日に『火WSP』で放送。『火WSP』600回を記念した当番組の総集編で、「ボイン女子芸能人」と「肉体派男子芸能人」を『ザ・ベストテン』(TBS系列)形式で紹介したり[1]、競泳の名シーンなどを放送した。司会は芳村真理と、当時総合司会を継続し、番組の顔となっていたおりも政夫。ゲストは郷ひろみ三原順子(現:じゅん子)清水クーコ小野ヤスシダン池田

この他1994年2月15日には、『紅白』・『寒中』の他、『ジャポーン』・『ドキッ』の名場面を集めた『オールスター水泳大会25周年記念 同窓会スペシャル』が放送された。

放送日時[編集]

紅白[編集]

タイトル 放送日 放送時間 (JST) 放送枠 備考
1 紅白スター対抗水泳大会 1970年8月11日 火曜 20:00 - 21:26 TGSP
2 恒例紅白スター水泳大会 1971年7月22日 木曜 20:00 - 21:26 この回から収録地を大磯ロングビーチに
3 1972年7月20日 『TGSP』最後の放送
4 恒例オールスター紅白水泳大会 1973年7月17日 火曜 20:00 - 21:26 火WSP 『火WSP』初放送
5 1974年6月11日 火曜 20:00 - 21:25
6 オールスター紅白水泳大会 1975年7月15日
7 1976年6月22日 火曜 20:00 - 21:24
8 1977年6月28日
9 1978年7月1日 土曜 19:30 - 20:54 土GSP 初の19時台開始
10 オールスター夏の紅白水泳大会 1979年7月17日 火曜 20:00 - 21:24 火WSP
11 オールスター紅白水泳大会 1980年7月22日 火曜 19:30 - 21:24 唯一の2時間枠
12 第12回オールスター紅白水泳大会 1981年7月7日 火曜 20:00 - 21:24
13 第13回オールスター紅白水泳大会 1982年8月10日 火曜 19:30 - 20:54
14 第14回オールスター紅白水泳大会 1983年7月19日
15 第15回オールスター紅白水泳大会 1984年7月3日
16 第16回オールスター紅白水泳大会 1985年7月16日
17 第17回オールスター紅白水泳大会 1986年7月8日

寒中[編集]

タイトル 放送日 放送時間 (JST) 放送枠 備考
1 オールスター寒中水泳大会 1974年2月12日 火曜 20:00 - 21:25 火WSP
2 恒例オールスター寒中水泳大会 1975年2月18日
3 '76オールスター紅白寒中水泳大会 1976年3月9日 火曜 20:00 - 21:24
4 オールスター紅白寒中水泳大会 1977年2月22日
5 オールスター寒中水泳大会 1978年2月7日
6 1979年2月13日
7 1980年2月12日
8 1981年2月17日 この回から大磯プリンスホテル収録
9 第9回オールスター寒中水泳大会 1982年1月26日 火曜 19:30 - 20:54
10 第10回記念オールスター寒中水泳大会 1983年2月10日
11 第11回オールスター寒中水泳大会 1984年2月7日
12 第12回オールスター寒中水泳大会 1985年2月12日
13 第13回オールスター寒中水泳大会 1986年2月11日
14 第14回オールスター寒中水泳大会 1987年2月10日

特別版[編集]

タイトル 放送日 放送時間 (JST) 放送枠 備考
1 真夏の水中フェスティバル 女の子で一杯満員御礼 1978年8月12日 土曜 19:30 - 20:54 土GSP
2 600回記念 見たい見せたいスターのあの水着 1982年4月20日 火曜 19:30 - 20:54 火WSP 『火WSP』600回記念総集編

(参考:読売新聞縮刷版』読売新聞社、1970年8月11日 - 1987年2月10日。 ラジオ・テレビ欄)

出演者[編集]

総合司会[編集]

踊り[編集]

振付師・スターター[編集]

その他[編集]

開会式[編集]

総合司会のタイトルコールまでは「紅白」「寒中」同じだが、『寒中』はステージ中央の入場口から選手が入場するのに対し、『紅白』はメイン会場の競泳プールに浮かべられたゴムボートに選手が乗った風景を空撮で映して始まる。

その後、総合司会・各キャプテン・各応援団長の紹介の後、選手代表(主にキャプテン)による選手宣誓をして終わりとなる。なお宣誓文は1970年代前半までは一定していなかったが、同年代後半からは「宣誓!!我々は芸能人精神に則り、敵をノックアウトするまで戦う事を誓います!!」に統一された(当時の『NHK紅白歌合戦』と同じ)。

主な競技[編集]

水上お見合い大作戦
冒頭の競技。プール上の浮島に女性選手が何人が座る。男性選手は浮き橋を渡って女性を1名連れて帰る。うまく連れてくれば成功、プールに落ちてしまったら失格、連れてきた女性が多かった方の勝ち。時期によっては、男性選手は目隠しをする事もあった。
男女競泳決勝
序盤の名物競技。「女子平泳ぎ」・「男子平泳ぎ」・「女子自由形」・「男子自由形」の4種からなり、それぞれ午前中に予選を行い[3]、紅白上位3名ずつが参加して競い合う。
水上障害物競走
男女がボートに乗ってプール上で行う。途中にはバーをリンボーダンスの如くくぐったり、滑り台を乗ったりと難所がある。
着せ替え競争
「障害物競争」の新バージョン。女性選手[4]は中央の台まで泳ぎ、その中から衣装を1つ選んで着ると、再び泳いでゴールする。うまく着たら優勝となる(従ってゴールが遅れても着せ方が上手いと勝てる)。
衣装は女学生・女性看護師・女性警察官OLCAなどといった、男性視聴者が喜びそうなのが多いが、中には「小坊主」などの「ハズレ」的なのもある。
大磯ロングビーチマラソン
1980年代から行われた「紅白」限定競技。全選手はロングビーチ端の「波のプール」に集まり、号砲と共に波のプールを駆け抜け、「競泳プール」(メイン会場)→「飛び込みプール」を泳ぎ、噴水プールを駆け抜けると、最後は「流れるプール」を泳ぐか、あるいはゴムボートに乗るかにしてゴールを目指す。
水上騎馬戦
これも全選手参加。選手は4人1組で騎馬を作り、相手の騎馬の「乗り手」が被っている帽子を奪う。残った帽子の数が多い方が勝ち。
紅白決勝リレー
最終競技。紅白が男子3名・女子2名でチームを作り、25mリレーを行う。

歌のコーナー[編集]

会場の様々な場所で出場者が持ち歌を披露。大別して2パターンあり、1つは競技と競技の合間に行うもので、人気歌手が多かった。もう1つは競技中にワイプで歌を披露するもので、新人を始めとする若手が多く、音声もアウトロをフェードアウトして次の歌手に変えた。なお後者は、「男女競泳決勝」や「決勝リレー」の時には行わない。

表彰式[編集]

全競技が終わったところで総合司会が合計得点を発表し、得点が高かったチームが優勝。キャプテンには優勝旗が贈られた。

その後は個人賞の発表。個人賞には次の賞があった。この他にも「男女競泳決勝」優勝者や、「紅白」のみの「マラソン」優勝者(男女1名ずつ)に賞が贈られた。

  • 特別賞
  • 敢闘賞
  • ミスフォトジェニック - 女性限定の賞。取材に来たカメラマンの投票で選ばれた。
  • 大磯ロングビーチ賞 - 大磯ロングビーチの支配人に気に入られた選手に贈られた。

そして最後、全選手の中で一番頑張った選手1名(主に優勝チームから)に、「最優秀選手賞」として賞状トロフィー、そしてハワイ州の旗ハワイ旅行が贈られた。

なお受賞中のBGMには、クリフ・リチャードの曲「コングラチュレーション」のインストゥルメンタルが使用された。

脚注[編集]

  1. ^ おまけで「ペチャパイ女子芸能人」も紹介。
  2. ^ 後に桑野信義に交代。
  3. ^ この模様は放送しない。
  4. ^ 初期は男性も行った。

関連項目[編集]