世界基督教統一神霊協会

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世界基督教統一神霊協会(せかいきりすときょうとういつしんれいきょうかい、英名:The Holy Spirit Association for the Unification of World Christianity)は、韓国発祥のキリスト教新宗教団体(ただし一般のキリスト教会はキリスト教の一教派とは認めていない(#教義の節を参照)。日本では一般に、統一教会(とういつきょうかい)または統一協会(とういつきょうかい)の名前で、韓国では「統一教(トンイルギョ)」の名前で知られる。

教祖(創始者)の文鮮明は、神の創造目的は三大祝福を中心として神の心情と一体となることだと考え、神の国を実現しようとした。しかし、この主張をキリスト教会が受け入れなかったとして、キリスト教の代理として世界基督教統一神霊協会が1954年5月1日韓国ソウルに創設された(現在設立より57年)。世界本部はニューヨーク(かつては韓国のソウル)にあり、世界193か国に支部(協会)がある。

統一教会
各種表記
ハングル 통일교회
漢字 統一敎會
平仮名
日本語読み
とういつきょうかい
片仮名
現地語読み
トンイルギョフェ
ローマ字 Tongil Gyohoe
英語: Unification Church
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目次

[編集] 概略

 文は日本統治時代の朝鮮で農家の次男として生まれた。数え年16歳のときにイエス・キリストから自分が果たせなかった神の目的を果たす使命を託されたと主張している。

 既存のキリスト教徒の代表たちが文を受け入れなかったため、キリスト教に代わるものとして設立したのが「統一教会(統一協会)」であるとする。

 韓国においては、教団設立の翌年(1955年)に、韓国の名門女子大である「梨花女子大学校」の教授や学生らが多数入教したことが騒動となり、批判され、教勢が後退した。  当初大学校側が宗教迫害だとマスメディアから批判を受けていたが、後に教団に批判的な報道に変わったのは、大学校幹部に当時の韓国政府の高官の親族がいたことから、政治家からマスメディアに圧力がかかったため[要出典]だという指摘がある。翌1956年、当時、まだ国交のなかった日本での伝道のため、宣教師を密入国させた。1960年代初めには、立正佼成会の庭野日敬会長(当時)の指示で統一教会(統一協会)の教えを学んでいた立正佼成会の青年部の信者50名ほどが統一教会(統一協会)に転じ、2年後に日本の会長になった久保木修己をはじめ、後に教団幹部となる者が出た。

 政財界とも強い結びつきがあり、東西冷戦時代の1960年代後半に、教団は反共主義の政治団体「国際勝共連合」を韓国と日本で設立。神仏や人間の霊性を否定する共産主義を神と人類の敵として徹底的に批判し、それぞれの国の与党や保守勢力を支援し、関係を深めた。  1970年代からは、文はアメリカに居を構えて、大規模な講演会を開催した。政治的には共和党を、自ら創刊した保守系新聞『ワシントン・タイムズ』などのマスメディアで一貫して支持している。1984年には文は脱税の罪で逮捕され、1年余りの懲役刑を受けた。その後、アメリカの諸宗教団体が、文の脱税容疑に対し、信教の自由の侵害、宗教弾圧であると抗議した。

 1990年代に入ってからは、アメリカで収監されたことで、日本をはじめ文が入国できない[1]国での運動を進めるために、妻の韓鶴子(ハン・ハクジャ)が表舞台に出るようになり、世界各地で講演を行っている。  この頃から、教会活動に専念する献身者の制度が解消され、各自が故郷に戻って定職につき、親族へ伝道するように方針転換がなされた[2]

 1991年12月には北朝鮮を訪問。金日成主席(当時)と会談、北朝鮮の国営ホテルの経営を任されるなど、教団と北朝鮮との関係が深まったため、警察、公安からも注視された。

1992年の「3万組国際合同結婚式」に、歌手で女優の桜田淳子を始め、3人の有名人が参加することが公になり、マスメディアで大きく取り上げられ、統一教会(統一協会)の名前が広く知られることとなった。またこれを機に教団への批判報道が多くなされ、霊感商法などの諸問題が指摘されるようになった。翌1993年には前年の合同結婚式に参加した山崎浩子が婚約破棄と脱会宣言した。

 1997年アジア通貨危機の影響を受けた韓国においては、韓国の統一グループの企業の多くが倒産したり、経営が危うくなった。2008年下半期の金融危機は1997年のアジア通貨危機と同じく韓国の教団関連企業倒産の危機もあったが、文の4男・国進により黒字経営を続けており、韓国統一教会発展の推進力になっている。近年その経営手腕がマスコミから注目された。

 2008年4月、教団の広報は中心となる宗教分野については7男の文亨進(ムン・ヒョンジン)が後継者になると公表した。

 2008年後半より、教団はいわゆる統一教会信徒の拉致監禁問題の解決を目指すと称する活動を全国規模で積極的に行っている。

[編集] 信徒数

2006年現在、教団は「世界190余ヶ国に宣教師を送り、150万名の信者がいる」としている。韓国で数十万人、アメリカで1万人と推定されている。

日本における信徒数については、(1995年)12月31日現在の文化庁統計によれば47万7000人となっているが、これは各教団の申告をまとめたものであることに注意を要する。

[編集] 教典

聖書』よりもはるかに頻繁に使われる『原理講論』が教典である。 2001年からは教祖が教義の内容をより詳細に語った説教を集めた『天聖経』が原理講論に肉を付けたより詳細な教典となるとされた。2003年6月9日には、教団が出版した教祖の説教集や書籍を勝手に編集・コピーして行おうとする分派活動を防ぐために、発言の出版、翻訳、および氏名・写真の使用等に関する諸権利を韓国の教団(韓国世界平和統一家庭連合)に授権・委任した。

[編集] 原理原本

文鮮明自身が書き、保管するのに苦労を重ねてきた原理原本が、他のすべての経典に優って重要であるとしている。

[編集] 原理講論

目次 総序……

[編集] 教義

教団の教義は「統一原理」と呼ばれ、神が世界を創造した目的や法則を述べた「創造原理」、人間のの起源を説いた「堕落論」、本来、神が創造しようとした世界を再建するための原理を説いた「復帰原理」の3部からなり、『聖書』では比喩や象徴で表されていた真理を明らかにしたものとされる。 原罪清算こそメシアの使命であるとし、教団の救いに関する教えの核心はメシアによる「血統転換」であるとする。 また、第三次四年路程が終わる2012年までの摂理完成と、それによる2013年1月13日の「天一国」[3]実現を謳っている(ただし、近年の統一教会では陰暦と日付が対応している天暦と称する暦[4]を導入しているため、この1月13日も天暦でのこととされ、陽暦(グレゴリオ暦)では2月22日となる)。文鮮明もこの日までに「私の責任を果たすだろう」という旨の発言をしており、そのために、韓国における21万財団(天福宮)の完成、文鮮明本人の自叙伝を各家庭や個人が430冊購入し普及させることが必須であるとしている[5]

[編集] 献金・経済活動

教団には「地上天国」を実現するために“「すべてのものを神に返す」”という教えがある。人間も、神の体、すなわち、『神の宮』として創られている。『100%、神様に捧げる運動』(100%,하나님ㅇ에 정 진 하는 운동)によって宙天平和銀行を創り、五権分立『天一国裁判所、天一国国役所、天一国国会、天一国銀行、天一国情報銀行』の社会を実現する。 

[編集] 合同結婚式

合同結婚式(ごうどうけっこんしき)は教団が主催する結婚式である。正式名称は「国際合同祝福結婚式」であるが、信者の間では「祝福」と呼ばれることが多い。教祖である文鮮明は人の性格、運命、長所、短所及び血統的因縁や課題まで見抜く力を持っているとされており、夫婦となるに相応しい男女を推薦するという。それは当人の欠点を補う相手であることに加え、先祖からの因縁や問題のすべてを清算できるという点で、最も相応しい相手を推薦するという[6]。草創期は目の前で教祖がカップルを指名したり、信者に希望する相手を書かせたりもしていた。1988年頃から参加人数が多くなったこともあって、写真を見てカップルを決めるようになった。教祖の推薦は断ることも許されている。信者同士が結ばれる本来の祝福の他に既婚者で祝福を受けた場合を「既成祝福」、夫婦いずれかが死亡している場合を「独身祝福」と言う(1997年までは伴侶が絶対善霊ではなかった為と言われ、現在は「霊肉界祝福」と言う)。また、一時は伴侶に先立たれた信者を他の信者と再婚させ、夫婦として祝福する「慰労祝福」というものもあったが、文鮮明は本来の原則にはないものとして、行わなくなった。近年は見合い形式で伴侶を捜して祝福を受けるようになっている、又、信者の子供達は親同士の計らいで結婚させることができるようになっている。このことは既に祝福を受けた信者に限られているが、ほとんどの信者が祝福を受けるようになるので、ほとんどの信者の子供達が対象である。1960年に第1回の合同結婚式が行われて以来、教団の発表では参加者数は回数を重ねるごとに増えているようだが、1997年以降からの祝福は参加条件が次第に緩くなった。必須条件とされた事前の7日間断食や21日修練会への参加や「霊の子」(自分が伝道した信者)を一定数持つこと、3年以上の献身生活(出家)、女性の年齢が23歳以上等の従来の条件が緩和(現在は18歳以上(高卒以上で親権者の同意必要)、但し家庭出発できるのは33歳以上)が緩和、ないし撤廃され、一度破局した者の再参加や既婚者で相手の十分な了承なく一人で参加することや、教会員にならなくても、教祖をメシアとして受け入れれば、他の信仰を持ったままでの参加も許される。

[編集] その他の活動

  • 父母の日」(米祝日)制定 : 韓鶴子(文鮮明夫人)は1993年に「真の父母と成約時代」と題する講演を米国議会で行なったが、その日(7月28日)を記念して(教団はその日を記念してと言っているが、実際の関連性は不明である)米政府は「父母の日」という国民の祝日を定めた(1994年9月30日下院本会議可決、10月4日上院本会議可決、10月14日ビル・クリントン大統領の署名により正式法制化、米公法103-362)[1]
  • 教科書の編集・発行」 : 韓国統一教会が発行した教科書(「宗教」中学用1・2・3、高校用1・2)が「教科書図書に関する規定」に合格、1995年12月29日、韓国ソウル特別市教育監により学校使用の教科書として認定された。
  • 独自のキリスト論により既成のキリスト教会における「十字架」を批判、米国・欧州など一部の地域の教会の十字架を撤去する運動を行っている。
  • 2003年から2年ごとにサッカー大会「ピースカップ」を開催している。

[編集] 脚注

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  1. ^ 「出入国管理及び難民認定法」第五条には、日本に上陸を許可しない外国人の条件の一つに「日本国又は日本国以外の国の法令に違反して、1年以上の懲役若しくは禁錮又はこれらに相当する刑に処せられたことのある者。」という規定がある
  2. ^ 有田芳生 『「神の国」の崩壊 : 統一教会報道全記録』 教育史料出版会、1997年。ISBN 9784876523177
  3. ^ 「天一国」とは、神のもと全人類をはじめ地上界、霊界に完全一体ができることで、全ての天主が一つの家族として暮らす地上界・天上界の統一王国を創建するというものである。
  4. ^ 統一教会では、天暦は「陰暦と陽暦を統一したもの」とされ、陰暦とはあくまでも別物としている。しかし、暦の日付では陰暦と合致している。
  5. ^ 91歳文鮮明師の危うさ “2013年1月13日” 韓国「現代宗教」3月号を読んで(北風と太陽)
  6. ^ 光言社出版企画部(編) 『誰も書かなかった国際合同結婚式』 光言社 1993年3月1日

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

    • 世界基督教統一神霊協会伝道教育局(訳編) 『原理講論〔重要度三色分け〕』(光言社 2007年7月) ISBN 978-4876569212
    • 久保木修己(監)『為に生きる〔改訂版〕―文鮮明師講演集』(光言社; 改訂版版 1990年)ISBN 978-4876560172

[編集] 外部リンク

  • 公式サイト
世界基督教統一神霊協会
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