コンテンツにスキップ

EPIC DAY

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。114.170.54.56 (会話) による 2015年3月4日 (水) 12:47個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

B'z > 作品リスト > EPIC DAY
EPIC DAY
B'zスタジオ・アルバム
リリース
録音 2014年8月2015年
ジャンル ハードロック
ロック
J-POP
時間
レーベル VERMILLION RECORDS
プロデュース 松本孝弘
B'z アルバム 年表
B'z The Best XXV 1988-1998

B'z The Best XXV 1999-2012
2013年
EPIC DAY
(2015年)
『EPIC DAY』収録のシングル
  1. 有頂天
    リリース: 2015年1月14日
テンプレートを表示

EPIC DAY』(エピック・デイ)は、B'zの19枚目のオリジナルアルバム2015年3月4日VERMILLION RECORDSより発売。

概要

2011年リリースの前作『C'mon』から3年8ヶ月ぶりとなるオリジナルアルバム。海外公演、ソロ活動を経てリリースされたため、B'zのオリジナルアルバムリリースのインターバルとしては最長の期間となった[1]。バンドサウンドが疾走するロックチューン「Las Vegas」「EPIC DAY」、ポップナンバー「NO EXCUSE」「アマリニモ」、ミディアムバラード「Exit To The Sun」「Classmate」「君を気にしない日など」、オリコンシングルチャート初登場首位を獲得した最新シングル「有頂天」など10曲を収録[1]。2012年に発売された50thシングル「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」は未収録となった。

アルバムタイトルの『EPIC DAY』については、もともとは稲葉が「EPIC」という言葉の響きと意味(稲葉曰く、ただ良いというよりも「最高の更に上」「壮大な」という意味もあるし、「叙情詩」みたいな鷹揚な意味もある、とのこと)が気に入っていたのがきっかけ。スポーツで選手が「神懸かったプレー」をした日の総括に「今日はEPIC DAYだった」などと表現するのを聞いて、気になっていたという。そんな中、趣味のサーフィンのために波情報を見ていた時に、台風の日の波を「EPIC」と表現していたのを聞き「こんな時にも使うのか」と縁を感じて、メンバーに提案した。タイトルについて稲葉は、「『神懸かって楽しい』とか『神懸かって何か上手くできた日』とか、一生に一度あるかないかという『EPIC DAY』が来るのを目指して日々生きる。他人のそういう姿を見て羨ましいと思うこともあれば、いつかは自分もと思うこともある」「でもたとえ努力したとしても、その『EPIC DAY』が来るかどうかわからない。そういう厳しさとか儚さ、悲しさを含めつつ、でも『最低限それ(EPIC DAY)を追い求めて生きる権利は誰にでもある』というのがテーマ」と語っている[2][3]

本作の制作は、2014年8月より開始された。制作についてはロサンゼルスのレコーディングスタジオを拠点にして、「1部」と「2部」に分かれてレコーディングが行われた。前半は打ち込みを主体にやっていったという。2部のレコーディングに稲葉は諸事情で参加できず、ロサンゼルスと東京でデータをやり取りしながら制作を進めていった。その方法に稲葉は当初やりにくさを感じていたが、データを確認する時間差があるためかえって冷静に聴けるという面もあり、後から考えると良かったと語っている[2]

2015年3月11日からは、本アルバムを引っ提げてのライブツアー「B'z LIVE-GYM 2015 -EPIC NIGHT-」が開催予定。

リリース形態

本作はB'zの作品史上最多の4種の形態でリリースされる[1]

通常盤
CDのみの形態。
LIVE-GYM 2015盤
「CD+オリジナルライブグッズ」の完全生産限定LPサイズスペシャルボックス仕様。通常盤と同様のCDに加え、オリジナルトートバッグ、オリジナルマフラータオル、オリジナルラバーバンド引換券付きパス(ネックピース同封)などのライブグッズが付属。
初回限定盤
「CD+DVD」のロングボックス仕様。付属のDVDには、2012年の全米ツアー後に開催された日本での追加公演『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA』から、千秋楽となった大阪城ホール公演をフル収録。
アナログレコード
LP盤+ダウンロードカード封入」の形態。また、『EPIC DAY』収録曲全曲がダウンロード可能となるIDが掲載されたミュージックカードを封入している。
B'zとしては1989年リリースの2ndアルバム『OFF THE LOCK』以来のLP盤でのリリースとなる。

収録曲

CD / LP盤

「SIDE A」「SIDE B」の表記は制作者の意図によりつけられている[1]

SIDE A
  1. Las Vegas (4:05)
    Red Bull Air Race Chiba 2015」テーマソング。
    サビ頭に3〜4つのアクセントがある言葉をハメたいというアイディアがあり、それとは別に書いていた「Las Vegas」の詞を当てはめた[2]
  2. 有頂天 (4:03)
    51stシングル。アルバム制作過程の11曲目に完成した。
    最初はシングルにする雰囲気ではなかったが、試行錯誤を重ねた結果、最終的には本曲をシングルにすべくアレンジを変えていったという[2]
  3. Exit To The Sun (4:55)
    NHKドラマ『ダークスーツ』主題歌で、ドラマのために書き下ろされたバラードの楽曲。メンバーは、ドラマの台本に目を通してから制作に入った。バラードという曲調に関しては、ドラマ側からのリクエストである[3]
    1回目のレコーディングで歌とギターのワンコーラスを録り、その後東京に帰った稲葉とロサンゼルスの松本、シェーン、バリーでデータのやりとりをしながら制作を進めた[2]。楽曲は、最初アコースティックギターから始まり、段々と盛り上がって最後はエレキギターで終わるという展開になっている。本楽曲のアレンジについて松本は、当初の構想として「ピアノと歌だけで全部やって、最後のサビまでギターを入れなくてもいい」と考えていたが、最初の歌入れの際にボーカルとギターを仮歌として録音しておいたのがそのまま形になって残ったという[3]
  4. NO EXCUSE (4:03)
    スミノフアイスCMソングで、CMのために書き下ろされた楽曲[2]
    タイアップ先からは、「こういうビートで」などという曲調のオーダーがあった。松本曰く「凄くわかりやすいリクエスト」ということで松本は「非常にやりやすかった」「話が来て曲はすぐにできた」と語っていたが、一方で稲葉は「タイアップ先から言葉の縛りとかがなかったのでそのノリで一気に歌詞を書いたけど、後から気になって結構歌詞を書き換えた」と、縛りがなかったことで逆に難産になったと語っている[2]
  5. アマリニモ (4:30)
    H.I.S.「花編」「ハウステンボス編」「ノスタルジック台湾編」CMソング。
    アルバム制作過程の初期には制作されていた。稲葉曰く、ロサンゼルスの海辺のアパートを借りて滞在していたときに、ひとりで車で帰りながらインターネットラジオで聞いたことがないような古い曲が流れてくるの聴きながら、それが心に染みたりするのを感じながらスルスルっとアイデアが浮かんできたという[2]
SIDE B
  1. EPIC DAY
  2. (4:46)
    本作のタイトル曲。アルバム制作過程の2曲目に制作が開始されたが、歌詞が付けられたのは後半になってからである[2]
  3. Classmate (4:30)
    2012年にレコーディングした曲であり、今回のレコーディングでは歌入れを改めて行い、また再ミキシングを行った[2]
  4. Black Coffee (3:43)
  5. 君を気にしない日など (4:31)
    2013年のB'zのライブツアーB'z LIVE-GYM 2013 -ENDLESS SUMMER-』のエンディングSEとして使用された楽曲。同年11月30日に開催されたEX THEATER ROPPONGIこけら落とし公演『B'z Special LIVE』にて、音源化に先立って初披露された。
    2010年にレコーディングした曲で、「Classmate」と同様に歌のみを録り直した[2]
  6. Man Of The Match (4:13)
    アルバム制作過程の最初に制作された楽曲[2]
    ジャズのテイストが含まれたギターソロは、シェーンが「ギターソロは4ビートでやろう」と提案したことから。松本は承諾したもののジャズのボキャブラリーが少なかったこともあり、ジャズの先生にギターレッスンを受けに行ったという。

DVD (初回限定盤のみ)

2012年のB'zのライブツアー『B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA』より、千秋楽となった2012年10月25日大阪城ホール公演を収録。

  1. Love Bomb
    配信限定アルバム「B'z」に収録。映像化は今回が初。
  2. GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-
    50thシングル。映像化は今回が初。
  3. Ultra Soul
    配信限定アルバム「B'z」に収録。映像化は今回が初。
  4. Splash
    配信限定アルバム「B'z」に収録。
  5. Brighter Day
    原曲キーより半音下げて演奏された。
    B'z Premium Live」以来、6年ぶりに演奏された。
  6. Easy Come, Easy Go!
    「B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-」以来、4年ぶりに演奏された。
  7. MOTEL
    「B'z LIVE-GYM 2003 "BIG MACHINE"」以来、9年ぶりの演奏された。
  8. もう一度キスしたかった
    B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」以来、4年ぶりに演奏された。
  9. 愛しい人よGood Night...
    「B'z LIVE-GYM Pleasure'93 "JAP THE RIPPER"」以来、19年ぶりに演奏された。
  10. ZERO
  11. ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜
    B'z LIVE-GYM 2008 -ACTION-」以来、4年ぶりに演奏された。
  12. ねがい
    「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」以来、4年ぶりに演奏された。
    実際のライブでは間奏でレッド・ツェッペリンの「Dazed and Confused(邦題:幻惑されて)」が演奏されていたが、本作ではその部分はカットされている。
  13. Into Free -Dangan-
    配信限定アルバム「B'z」に収録。映像化は今回が初。
  14. Juice
    配信限定アルバム「B'z」に収録。映像化は今回が初。
    半音下げチューニングの前曲からノンストップで演奏されたため、原曲キーより半音下げて演奏された。
  15. IT'S SHOWTIME!!
  16. 衝動
    「B'z SHOWCASE 2009 -B'z In Your Town-」以来、3年ぶりに演奏された。
  17. Home
  18. HEAT
    「B'z The Best XXV 1988-1998」に収録。映像化は今回が初。
  19. BLOWIN'
  20. HEAT
    PV撮影のため、この公演でのみ演奏された。
    収録曲として表記されておらずボーナストラック扱いとなっている。

参加ミュージシャン

脚注

注釈

出典

  1. ^ a b c d B'z、アルバム『EPIC DAY』全貌+スタジアムツアー発表BARKS、2015年1月26日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l WHAT's IN? 2015年3月号』エムオン・エンタテインメント、2014年2月14日。
  3. ^ a b c 『be with! vol. 104』B'z PARTY、2015年。

外部リンク