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平野美宇

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平野 美宇 Table tennis pictogram.svg
平野美宇.jpg
選手情報
生年月日 (2000-04-14) 2000年4月14日(16歳)
最高世界ランク 9位
利き腕
グリップ シェークハンド
 
獲得メダル
日本の旗 日本
卓球
アジア競技大会
2014 仁川 女子団体
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平野 美宇(ひらの みう、2000年4月14日 - )は、日本卓球選手。ミキハウスJSC山梨(ジュニアスポーツクラブ)、JOCエリートアカデミー所属[1]2016年現在、大原学園高等学校在籍中[2]。同じ卓球選手の村松雄斗はいとこにあたる[3]

同学年の伊藤美誠とは友人、ライバル関係であり幼少期から「みうみま」の愛称でダブルスを組んでいる[4]

人物

静岡県沼津市生まれ。2歳より山梨県中巨摩郡田富町(現:山梨県中央市)に移り、中央市立田富北小学校に通っていた[5]。3歳5カ月で卓球を始め母が指導する「平野英才教育研究センター卓球研究部」で卓球の腕を磨いた[6]。かつての福原愛のように、幼い頃から卓球が上手く、負けそうになると泣いて悔しがったので、マスコミから「第2の愛ちゃん」と呼ばれ一躍有名になった。2007年の全日本卓球選手権大会バンビの部では福原愛以来史上2人目の小学校1年生の優勝者になった。卓球一家で、三女以外は全員、卓球をする。(2010年10月頃、三女の亜子もジュニアオープンに参加しデビュー戦となった[7]。) 両親ともに元筑波大学卓球部主将、元教師の母親は全国教職員卓球大会ベスト8に入ったこともある。また内科医の父親は筑波大学時代に全日本選手権2回戦に進出[5]、次女、世和(せわ)も卓球選手。祖父の平野光昭山梨大学名誉教授数学者山梨医科大学[8]卓球部の顧問をしていた[9]

2012年にはジャパントップ12卓球大会に11歳で初出場した[10]

同じ歳の伊藤美誠とは幼少時よりダブルスペアを組んで国際大会で結果を残しており、2013年3月、中学一年でJOCエリートアカデミーに入校。コーチがJOCエリートアカデミー所属の劉潔になる[11]。同年に史上最年少でITTFワールドツアーの表彰台に[12]、2014年にはドイツ・スペインと2週続けてワールドツアーを優勝しドイツオープンでは13歳160日の伊藤は2002年に13歳224日で優勝した郭躍(中国)の記録を抜く史上最年少記録であり、13歳350日の平野は3番目の記録となった[13]。また、2人の合計年齢(27歳145日)が史上最年少記録としてギネス世界記録に認定された[14]。続くスペインオープンでも優勝し2勝目を挙げ[15]、年末のITTFワールドツアー・グランドファイナル英語版でも優勝した[16]

2014年9月に行われた第20回アジアジュニア卓球選手権大会(インド・ムンバイ)のカデット女子団体に伊藤美誠、早田ひなのトリオで出場し、決勝では中国を破り優勝した[17][18]。 2015年の第53回世界卓球選手権個人戦では日本代表に選ばれ、シングルス・ダブルス(ペア伊藤)共にベスト32[16]。 2015年9月、世界ランキングで17位となり、石川佳純福原愛、伊藤美誠に次いで日本人4番目であったためリオデジャネイロオリンピック女子団体戦代表から惜しくも落選し団体戦のリザーブとなった[19][20]。10月、コーチが新たに中澤鋭になる[21]。 2015年度の全日本卓球選手権では決勝で3連覇した石川佳純に破れるも史上最年少での決勝進出。 2016年4月のポーランドオープンでワールドツアーシングルス初優勝[22]。8月のリオデジャネイロオリンピックでは上記の通りリザーブになったために試合には出場できず、裏方として石川佳純らの練習相手を務めた[23]。10月、フィラデルフィアで行われたワールドカップにて中国勢以外で初、かつ大会史上最年少となる16歳での優勝を飾った[24]。同月より中国スーパーリーグ英語版内モンゴル自治区のオルドス1980(鄂尓多斯1980)に加入[25]。ITTFワールドツアーグランドファイナルではシングルスの準決勝でハン・インに敗れてベスト4となった。

戦歴

  • 2003年9月 - 3歳5ヶ月で卓球を始める[26]
  • 2004年7月 - 全日本卓球選手権大会 バンビの部 最年少出場(4歳2ヶ月)
  • 2004年9月 - 全日本卓球選手権大会全国大会バンビの部:予選リーグ敗退1勝1敗(福原愛より1年早く幼稚園年少児で出場)
  • 2005年7月 - 全日本卓球選手権大会全国大会バンビの部:ベスト64(出場者169人)
  • 2006年7月 - 全日本卓球選手権大会 バンビの部 ベスト16
  • 2007年7月 - 全日本卓球選手権大会 バンビの部 優勝(小学校1年生での優勝は福原愛以来12年ぶりの快挙)[5][27]
  • 2008年7月27日 - 平成20年度全日本卓球選手権大会ホープス・カブ・バンビ カブの部 準優勝[27]
  • 2009年1月 - 全日本卓球選手権大会 ジュニアの部に小学2年で出場。福原愛が小学4年でつくった史上最年少出場と勝利記録を更新[26][27]
  • 2009年7月24-26日 - 全日本選手権カブの部 優勝
  • 2010年1月 - 全日本卓球選手権一般の部に史上最年少となる9歳で出場[28]
  • 2012年1月 - 平成23年度全日本卓球選手権ジュニアの部で初の決勝進出をし、準優勝。
  • 2014年4月 - 伊藤美誠とのペアでドイツオープンダブルスで優勝
  • 2016年4月 - ITTFワールドツアーポーランドオープン女子シングルスでワールドツアーシングルス初優勝
  • 2016年10月 - 卓球女子ワールドカップ初優勝[29]

成績

※最高成績

映像外部リンク
ワールドカップ決勝・鄭怡静戦(2014年、国際卓球連盟によるハイライト動画)

シングルス

ダブルス

団体

  • 世界ジュニア選手権 優勝(2016)
  • アジア選手権 準優勝(2015)

国際大会決勝

※一般の部のみ

女子シングルス

 優勝2、準優勝2

結果 年.月 大会 スコア 対戦相手
準優勝 2014.04 ワールドツアー・スペインOP 1-4 スウェーデンの旗リ・フェン
優勝 2016.04 ワールドツアー・ポーランドOP 4-0 シンガポールの旗ユ・モンユ
準優勝 2016.05 ワールドツアー・クロアチアOP 1-4 日本の旗佐藤瞳
優勝 2016.10 ワールドカップ 4-0 チャイニーズタイペイの旗鄭怡静

女子ダブルス

 優勝4、準優勝4

結果 年.月 大会 ペア スコア 対戦相手
優勝 2014.03 ワールドツアー・ドイツOP 日本の旗伊藤美誠 3-0 ポーランドの旗グジボフスカ/ポーランドの旗パルティカ
優勝 2014.04 ワールドツアー・スペインOP 日本の旗伊藤美誠 3-2 オーストリアの旗リュウ・ジャ/チェコの旗バチェノフスカ
準優勝 2014.06 ワールドツアー・韓国OP 日本の旗伊藤美誠 0-3 中華人民共和国の旗陳可/中華人民共和国の旗王曼昱
優勝 2014.12 ワールドツアー・グランドファイナル 日本の旗伊藤美誠 4-0 ポーランドの旗グジボフスカ/ポーランドの旗パルティカ
準優勝 2015.03 ワールドツアー・スペインOP 日本の旗伊藤美誠 2-3 日本の旗福原愛/日本の旗若宮三紗子
優勝 2015.07 ワールドツアー・韓国OP 日本の旗伊藤美誠 3-2 日本の旗早田ひな/日本の旗佐藤瞳
準優勝 2015.10 第22回アジア卓球選手権 日本の旗伊藤美誠 0-4 朝鮮民主主義人民共和国の旗キム・ヘソン/朝鮮民主主義人民共和国の旗リ・ミギョン
準優勝 2015.12 ワールドツアー・グランドファイナル 日本の旗伊藤美誠 0-4 中華人民共和国の旗丁寧/中華人民共和国の旗朱雨玲


世界ランキング

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2010年 841 826 813 826
2011年 822 823 822 810 802 810 769 550 498 402 405 388
2012年 389 396 394 408 313 281 253 255 279 283 276 281
2013年 283 283 182 181 179 180 147 154 103 110 110 78
2014年 69 69 53 49 33 34 33 33 45 44 48 42
2015年 37 37 51 36 29 19 18 20 17 18 16 16
2016年 18 21 19 19 11 11 14 14 16 17 9 11
2017年 9

プレースタイル

中澤鋭がコーチに就任以前は守備を主体としたプレースタイルであったが中澤鋭がコーチになってからはスタイルを一新仕掛ける攻撃的な卓球へ変えた、フォアハンドも威力を増すためにスクワットなど筋力トレーニングも積極的に取り入れた[23]

受賞

エピソード

卓球を始めたきっかけ

美宇の母が自宅で卓球教室「平野英才教育研究センター卓球研究部」を開いており、まだ3歳だった美宇は、ずっと一緒にいたかった。その一心から「美宇もママの卓球教室に入れて」と泣きながら頼んだのがきっかけだった。 最初は2、3日に一度、5分程度の練習だったが、2ヶ月後には毎日になり練習時間も延びた。

平野家の方針

美宇の両親は、卓球をやるかやらないかは本人の意志に任せている。卓球を始めたいといったのも本人であり、朝練も本人の意思で始めた。母親は卓球の上手くなる秘訣として兄弟姉妹や友達など、近くにライバルを作る事と話している。また、泣きたい時は思いっきり泣かせてあげる事。5歳の全日本卓球選手権大会バンビの部で「負けちゃう負けちゃうー」と大泣きしている場面や、祖父との卓球で祖父が手加減しなかったために、「今のは強すぎるー」「美宇の点、美宇の点ー」と泣き崩れる場面は、フジテレビ福原愛が4歳の時に全日本ベスト16の試合で号泣しているシーンを何度も流したように、これらの映像はたびたび放送されている。幼稚園の時の1日の練習時間は基本的に朝1時間、夕方2時間。小学校に入ってからは、朝が早いため朝練はしていないが、1日3時間の練習は欠かさない。

その他

脚注

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  1. ^ 朝日新聞 2009年4月9日
  2. ^ 平成28年度 NT、JNT、HNTの選手、候補選手が決定”. 日本卓球協会 (2016年4月22日). 2016年6月7日閲覧。
  3. ^ 美宇いとこ、18歳松村は男子最年少選出「一緒に出られるとは” (2015年1月20日). 2016年10月20日閲覧。
  4. ^ 15歳のニュース:卓球女子W杯 美宇(16)初制覇 中国選手以外で初 初出場初優勝 - 毎日新聞毎日新聞 2016年10月16日閲覧
  5. ^ a b c 卓球:愛ちゃん超え!8歳美宇ちゃん最年少勝利 スポーツニッポン 2009年1月15日
  6. ^ 平野美宇 〈日本 〉 - 卓球王国WEB、2016年10月17日閲覧
  7. ^ 「ニックのJr卓球練習日記」” (2009年1月30日). 2010年1月23日閲覧。
  8. ^ 山梨大学と合併し山梨大学となった。
  9. ^ 平方眞 (2009年1月30日). “「天才卓球少女『平野美宇ちゃん』のおじいさん」”. 2010年1月23日閲覧。
  10. ^ 11歳平野と伊藤が初出場 卓球ジャパン・トップ12”. MSN産経ニュース (2012年1月27日). 2012年3月31日閲覧。
  11. ^ 劉潔コーチと平野美宇選手 「親子」の中日卓球コンビ  - 人民網日本語版、2016年12月21日閲覧
  12. ^ 卓球選手データ 平野美宇 - 卓球王国WEB、2016年7月10日閲覧
  13. ^ “13歳ペア美宇&美誠 世界のお姉さん撃破し史上最年少V!”. スポーツニッポン. (2014年4月1日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/04/01/kiji/K20140401007889010.html 
  14. ^ ジャパンオープン 伊藤美誠・平野美宇がギネスに認定!!”. ニッタク (2015年6月26日). 2016年11月1日閲覧。
  15. ^ “13歳ペア、美宇&美誠が2週連続V スペインOP制した”. スポーツニッポン. (2014年4月7日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2014/04/07/kiji/K20140407007928600.html 
  16. ^ a b 平野美宇 - ミズノ公式サイト、2016年7月10日閲覧
  17. ^ アジアジュニア、男子複&カデット女子団体で日本V”. 卓球王国. 2016年11月19日閲覧。
  18. ^ CADET GIRLS' TEAM DETAILED RESULTS (PDF)
  19. ^ 2016リオデジャネイロへの道 卓球 - スポーツナビ、2016年7月11日閲覧
  20. ^ リオ五輪の団体補欠で、大島祐哉、平野美宇が承認 - 卓球王国、2016年7月11日閲覧
  21. ^ 平野美宇準V「今後は世界ランク10以内に」 - 卓球 : 日刊スポーツ - 日刊スポーツ、2016年12月21日閲覧
  22. ^ 水谷隼、平野美宇がポーランドオープン優勝 - 卓球王国WEB、2016年7月10日閲覧
  23. ^ a b 【スポーツCatch Up】リオ五輪逃した悔しさバネに 平野美宇、研鑽の1年(2/4ページ) - 産経ニュース産経ニュース 2017年01月01日閲覧
  24. ^ 女子ワールドカップ、平野美宇が史上最年少で初優勝 - 卓球王国WEB、2016年10月17日閲覧
  25. ^ 平野美宇選手が参戦! 女子スーパーリーグのメンバー表 - 卓球王国WEB、2016年10月17日閲覧
  26. ^ a b 8歳平野美宇ちゃん最年少勝利/全日本卓球、福原抜き”. 四国新聞社 (2009年1月14日). 2010年1月23日閲覧。
  27. ^ a b c d 金メダルを目指して卓球一直線!! 疲れ見せずに毎日練習 勉強にも手を抜かず努力”. 山梨日日新聞 (2009年2月24日). 2010年1月23日閲覧。
  28. ^ 山田貴史 (2010年1月13日). “「愛ちゃん2世」9歳美宇ちゃん、高校生また破る”. 産経ニュース. 2010年1月23日閲覧。
  29. ^ 16歳・平野美宇、卓球女子W杯で日本人&最年少V「優勝したぜーーー」”. スポニチ Sponichi Annex (2016年10月10日). 2016年10月10日閲覧。
  30. ^ 平野美宇選手を地元・中央市が表彰”. テレビ山梨 (2016年12月13日). 2016年12月14日閲覧。
  31. ^ 別冊カドカワ 2016年4月(カドカワムックvol.595 別冊カドカワ×乃木坂46ムックシリーズ第一弾)p.149 - 153 本人のインタビューより。
  32. ^ 平野美宇が中国語も披露「みなさん、こんばんは」”. 日刊スポーツ (2016年10月14日). 2017年1月1日閲覧。

外部リンク