伊藤美誠

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
伊藤 美誠 Table tennis pictogram.svg
選手情報
生年月日 2000年10月21日(15歳)
最高世界ランク 9位
利き腕
グリップ シェークハンド
ラケット アコースティックカーボン
戦型 前陣速攻型
フォア面ラバー ファスタークG1
バック面ラバー モリストSP
 
獲得メダル
日本の旗 日本
卓球
世界卓球選手権
2016 クアラルンプール 女子団体
アジア卓球選手権
2015 パタヤ 女子ダブルス
2015 パタヤ 女子団体
テンプレートを表示

伊藤 美誠(いとう みま、2000年10月21日 - )は、日本の卓球選手。所属はスターツSC。ITTF世界ランキング最高位は9位(2015年6月)。

人物・経歴[編集]

静岡県磐田市出身[1]磐田市立磐田北小学校[1]大阪昇陽中学校卒。大阪・昇陽高校在学中。

~2010年[編集]

2歳の頃に卓球を始める[1]。日本男子のエース水谷隼の父親が代表を務める豊田町卓球スポーツ少年団に入り、指導を受けるようになる[2]。2005年、4歳の時に全日本卓球選手権バンビの部(小2以下)に初出場。2008年にバンビの部、2010年にはカブの部(小4以下)で優勝[3]

2011年[編集]

1月、全日本卓球選手権大会でそれまで福原愛が持っていた史上最年少勝利記録を塗り替えた[4]。9月に行われたITTFジュニアサーキット・チャイニーズタイペイオープンではジュニアシングルス、カデットシングルス、カデット団体の3冠を達成、10歳でのジュニアシングルス優勝は史上最年少だった[5]

2012年[編集]

1月、ジャパントップ12卓球大会に11歳で初出場した[6]。4月に行われたITTFワールドツアー・スペインオープンでは世界ランク50位の選手に勝利して予選を通過し、史上最年少でのツアー本選出場を果たした[7]。また12月に行われた世界ジュニア選手権には日本最年少となる小6で出場した。

2013年[編集]

7月の世界ランキングでトップ100に入ると、8月には同年の世界選手権パリ大会中国代表選手でもあった胡麗梅を倒す金星をあげ[8]、11月には初めて世界ランク20位の選手に勝利した[9]。また同年9月より卓球ナショナルチームスポンサーでもあるスターツと所属契約を結んでいる[10]

2014年[編集]

平野美宇との女子ダブルスでITTFワールドツアーのドイツオープン、スペインオープンで2週連続優勝した[11]。ドイツオープンでは、伊藤(13歳160日)、平野(13歳350日)の合計年齢(27歳145日)がワールドツアーでのダブルス優勝の史上最年少記録であり、その後ギネス世界記録に認定された[12]。9月に行われた第20回アジアジュニア卓球選手権大会(インドムンバイ)のカデット女子団体に平野美宇早田ひなのトリオで出場し、決勝で中国に勝利して優勝を果たした[13]。12月、ITTFワールドツアー・グランドファイナル女子ダブルスで優勝。ダブルスの日本勢では男女を通じて初めての優勝だった[14]

2015年[編集]

1月、全日本選手権でベスト8に入り、世界卓球選手権中国蘇州市)日本代表選手に選出される[15]。3月、ワールドツアー・スーパーシリーズのドイツオープンでは女子シングルスでハン・イン(世界ランク8位)や馮天薇(世界ランク4位)などの強豪選手を破って勝ち上がり、決勝では地元ドイツのペトリサ・ソルヤドイツ語版に勝利してワールドツアーシングルス初優勝を果たした。14歳152日でのシングルス優勝は、郭躍中国)が持っていた15歳66日の記録を更新して世界最年少の記録となり[2][16]、ギネス世界記録に認定された[12]。4月26日に開幕した世界選手権本番では、女子シングルス1回戦の勝利で福原愛が2003年パリ大会で記録した14歳201日を更新する日本選手歴代最年少勝利を記録すると、その後も勝ち上がって準々決勝に進出。準々決勝では李暁霞中国)に敗れたが、2003年パリ大会でベスト8入りしていた福原の14歳203日を更新し、14歳192日での日本選手歴代最年少ベスト8入りを果たした[17]。5月にはベラルーシオープンでツアーシングルス2勝目を挙げ、6月発表の世界ランキングでは自己最高位の9位まで浮上した。9月発表の世界ランキングで日本人3番手の10位となり、2016年リオデジャネイロ五輪女子団体戦代表候補に選出された[18]。9月末に開催されたアジア卓球選手権では女子団体の中心選手として出場し33年ぶりの銀メダルに貢献した。また、女子ダブルスでも日本勢12年ぶりとなる銀メダルを獲得した。12月、グランドファイナルのダブルスでは決勝で敗れ2連覇を逃した [19]が、その年に最も躍進した選手に贈られる「ブレークスルー・スター」を受賞した[20]

2016年[編集]

3月、世界選手権の団体戦に初出場し銀メダルを獲得した。4月、リオデジャネイロ五輪アジア予選に出場し世界ランク2位の丁寧(中国)に勝利した[21]

成績[編集]

最高成績[編集]

女子シングルス[編集]

女子ダブルス[編集]

女子団体[編集]

  • 世界選手権 準優勝(2016)
  • アジア選手権 準優勝(2015)

国際大会決勝[編集]

※一般の部のみ

女子シングルス[編集]

 優勝2、準優勝1

結果 年.月 大会 スコア 対戦相手
優勝 2015.03 ワールドツアー・ドイツOP 4-2 ドイツの旗ペトリサ・ソルヤ
優勝 2015.05 ワールドツアー・ベラルーシOP 4-0 日本の旗若宮三紗子
準優勝 2015.07 ワールドツアー・韓国OP 0-4 日本の旗福原愛

女子ダブルス[編集]

 優勝4、準優勝5

結果 年.月 大会 ペア スコア 対戦相手
優勝 2014.03 ワールドツアー・ドイツOP 日本の旗平野美宇 3-0 ポーランドの旗グジボフスカ/ポーランドの旗パルティカ
優勝 2014.04 ワールドツアー・スペインOP 日本の旗平野美宇 3-2 オーストリアの旗リュウ・ジャ/チェコの旗バチェノフスカ
準優勝 2014.06 ワールドツアー・韓国OP 日本の旗平野美宇 0-3 中華人民共和国の旗陳可/中華人民共和国の旗王曼昱
優勝 2014.12 ワールドツアー・グランドファイナル 日本の旗平野美宇 4-0 ポーランドの旗グジボフスカ/ポーランドの旗パルティカ
準優勝 2015.03 ワールドツアー・スペインOP 日本の旗平野美宇 2-3 日本の旗福原愛/日本の旗若宮三紗子
優勝 2015.07 ワールドツアー・韓国OP 日本の旗平野美宇 3-2 日本の旗早田ひな/日本の旗佐藤瞳
準優勝 2015.10 第22回アジア卓球選手権 日本の旗平野美宇 0-4 朝鮮民主主義人民共和国の旗キム・ヘソン/朝鮮民主主義人民共和国の旗リ・ミギョン
準優勝 2015.12 ワールドツアー・グランドファイナル 日本の旗平野美宇 0-4 中華人民共和国の旗丁寧/中華人民共和国の旗朱雨玲
準優勝 2016.03 ワールドツアー・カタールOP 日本の旗福原愛 2-3 中華人民共和国の旗丁寧/中華人民共和国の旗劉詩雯

世界ランキング[編集]

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2010年 484 477 471 479
2011年 476 479 482 479 488 492 472 367 300 186 186 178
2012年 177 189 187 192 156 154 149 153 154 156 154 152
2013年 141 144 110 110 123 128 97 85 68 78 87 63
2014年 60 61 66 63 65 55 50 55 48 43 38 46
2015年 41 34 38 15 11 9 10 10 10 11 11 11
2016年 12 12 9 10 10 10 9

記録[編集]

  • 全日本選手権女子シングルス勝利 10歳89日 (史上最年少)[4]
  • ITTFジュニアサーキット・カデット(U15)女子シングルス優勝 10歳310日 (史上最年少)[22]
  • ITTFジュニアサーキット・ジュニア(U18)女子シングルス優勝 10歳332日 (史上最年少)[5]
  • ITTFワールドツアー女子ダブルス優勝 13歳160日 (史上最年少)[23]
  • ITTFワールドツアーグランドファイナル女子ダブルス優勝 14歳53日 (史上最年少)[24]
  • ITTFワールドツアー女子シングルス優勝 14歳152日 (史上最年少)[25]
  • 世界卓球選手権女子シングルスベスト8 14歳192日 (日本最年少)[17]

受賞[編集]

  • 世界選手権・新人賞[26] (2015年 国際卓球連盟)
  • ブレイクスルー・スター賞[20] (2015年 国際卓球連盟)

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c きらり磐田人 伊藤美誠さん (PDF) 広報いわた 2015年1月号
  2. ^ a b <卓球・伊藤最年少V>娘の快挙「驚異的」 静岡新聞 2015年3月23日閲覧
  3. ^ プロフィール”. ライツネットワーク. 2012年3月31日閲覧。
  4. ^ a b 美誠が愛超え14歳189日最年少勝利!快挙も「知らなかった」 スポーツニッポン 2015年4月29日閲覧
  5. ^ a b Breaking the Age Barrier, Sensational Win for Mima Ito in Chinese Taipei ITTF 2015年10月27日閲覧
  6. ^ 大林カップ・第17回ジャパントップ12卓球大会 出場選手 (PDF) 日本卓球協会
  7. ^ The Youngest Ever, Yet Again Mima Ito Rewrites the History Books 2015年12月29日閲覧
  8. ^ ITTF Result JAPAN-A 1-3 CHINA 2015年12月29日閲覧
  9. ^ 日本卓球協会 ポーランドオープン2013結果 2015年12月29日閲覧
  10. ^ スターツ契約卓球選手 2015年12月29日閲覧
  11. ^ 13歳ペア、美宇&美誠が2週連続V スペインOP制した”. スポーツニッポン (2014年4月7日). 2014年4月9日閲覧。
  12. ^ a b ジャパンオープン 伊藤美誠・平野美宇がギネスに認定!! 2015年6月26日
  13. ^ 第20回アジアジュニア卓球選手権大会 日本卓球協会
  14. ^ “女子ダブルス平野、伊藤組が初V 卓球”. nikkansports.com. (2014年12月13日). http://www.nikkansports.com/sports/news/f-sp-tp0-20141213-1408752.html 
  15. ^ 「2015世界卓球選手権蘇州大会」日本代表選手選考について (PDF) 日本卓球協会ニュースリリース
  16. ^ 14歳の伊藤美誠最年少V「うれしいです、へへへ」 日刊スポーツ 2015年3月23日閲覧
  17. ^ a b 14歳192日伊藤美誠が福原愛抜き史上最年少8強 日刊スポーツ 2015年5月1日
  18. ^ 14歳の伊藤美誠、卓球のリオ五輪団体戦候補に 朝日新聞 2015年12月29日閲覧
  19. ^ “森薗、大島組が優勝 みうみまは連覇逃す”. スポニチ Sponichi Annex. (2015年12月13日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/12/13/kiji/K20151213011679850.html 
  20. ^ a b “伊藤美誠「最も活躍した選手」ブレークスルー・スター受賞”. スポニチ Sponichi Annex. (2015年12月11日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/12/11/kiji/K20151211011665420.html 
  21. ^ “15歳の伊藤美誠、世界女王の丁寧破る 卓球・五輪予選”. 朝日新聞. (2016年4月14日). http://www.asahi.com/articles/ASJ4G4JMLJ4GUTQP00Y.html 
  22. ^ Yoo Eun Chong Crowned Junior Champion but Mima Ito Steals the Show ITTF 2015年10月27日閲覧
  23. ^ Miu Hirano and Mima Ito Strike Gold, Youngest Ever Winner Anointed ITTF 2015年10月27日閲覧
  24. ^ History Written in Bangkok, Youngest Ever Grand Finals Winners ITTF 2015年10月27日閲覧
  25. ^ Records Set Whatever the Outcome, Mima Ito Becomes Youngest Ever Winner ITTF 2015年10月27日閲覧
  26. ^ “伊藤美誠に「新人賞」 14歳8強を評価…卓球王国に認められた”. スポニチ Sponichi Annex. (2015年5月3日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2015/05/03/kiji/K20150503010285070.html 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]