張本智和

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張本智和 Table tennis pictogram.svg
基本情報
よみがな はりもと ともかず
ラテン語表記 HARIMOTO Tomokazu
出生名 張 智和
愛称 怪物[3]、神童[3]
100年にひとりの逸材[3]
生年月日 (2003-06-27) 2003年6月27日(14歳)
国籍 中華人民共和国の旗 中国 日本の旗 日本(2014年取得)
出身地 宮城県仙台市
居住 東京都北区
性別 男性
血液型 O型[2]
身長 172cm[1](2017年8月時点)
体重 61kg[1](2017年8月時点)
のサイズ 28cm(2017年9月時点)
選手情報
最高世界ランク 13[4]
現在世界ランク 13[4]
段級位 5 段
利き腕
グリップ シェークハンド
ラケット 特注アリレート カーボンシェーク
フォア面ラバー テナジー・05
バック面ラバー テナジー・05FX
戦型 右シェークドライブ型
コーチ 張本 宇[6]
所属歴
JOCエリートアカデミー/木下グループ[7]
学歴
ITTFワールドツアー経歴
デビュー 2014
ツアー通算 1勝
シングルス 1勝
受賞
記録
代表
 
獲得メダル
日本の旗 日本
卓球
アジア選手権
2017 無錫 男子団体
世界ジュニア選手権
2016 ケープタウン英語版 男子シングルス
2016 ケープタウン英語版 男子団体
2016 ケープタウン英語版 男子ダブルス
アジアカデット選手権
2016 バンコク 男子団体
2016 バンコク 男子シングルス
■テンプレート■ノート ■解説プロジェクト:卓球

張本 智和(はりもと ともかず、2003年6月27日[8][9] - )は、宮城県仙台市出身[9]卓球選手。両親ともに中国の著名な卓球選手であり、2014年春に日本に帰化(後述)。JOCエリートアカデミー所属。身長は172cm(2017年8月時点)[1]、体重は61kg(2017年1月時点)[1]、靴のサイズ28cm(2017年9月時点)[10]ITTF世界ランキング最高位は13位(2017年9月)[4]段級位は5段。血液型O型[2]ITTFワールドツアー男子シングルスを最年少の14歳61日で優勝した。

人物[編集]

両親は中国四川省出身[11][12]の卓球選手で、父は男子ジュニア日本代表コーチの張本宇[6]、母は1995年天津市で行われた第43回世界卓球選手権の元代表選手の張凌である[13]

2005年平成17年)、2歳でラケットを握った[14]仙台市立東宮城野小学校卒業、東京都北区立稲付中学校在学[15]。5歳下の妹・張本美和も卓球選手[16]

2010年(平成22年)、小学一年生で全日本卓球選手権大会バンビの部)を優勝したのを皮切りにバンビ・カブ・ホープスでは無敗の6連覇を達成、以降世代別でも優勝した[8]

2014年(平成26年)春に、父:張宇、妹:美和とともに日本国籍を取得[12]帰化して、張姓から張本姓になった。

2015年(平成27年)、フランスで開催された世界ジュニア選手権に、男子では史上最年少となる小6で代表選出されていたが[17]パリ同時多発テロの影響で派遣中止となったため出場できなかった[18]

2016年(平成28年)4月にJOCエリートアカデミーに入校[14]、6月のITTFワールドツアー・ジャパンオープン荻村杯(U-21)では格上の何釣傑香港の旗 香港)、ウーゴ・カルデラノブラジルの旗 ブラジル)を破るなど快進撃を見せU21種目の史上最年少優勝を果たす。10月JSC2020年東京五輪に向けて若手有望選手を世界で集中的に強化する対象に、卓球では平野美宇と共に選ばれた[19]。12月南アフリカ開催の世界ジュニア卓球選手権では団体、シングルスで優勝、ダブルスでは龍崎東寅のペアで準優勝するなど活躍を見せた。世界ジュニアシングルスの優勝は大会史上最年少13歳163日で優勝した[20]

2017年(平成29年)2月、ITTFワールドツアー・インドオープンでは準々決勝でロベルト・ガルドシュ オーストリア)、準決勝では地元のカマル・アチャンタインドの旗 インド)を破って決勝に進出もドミトリ・オフチャロフドイツの旗 ドイツ)にストレート負けをし史上最年少優勝を逃した[21]5月開催の第54回世界卓球選手権個人戦に推薦枠で代表に男女通じて史上最年少の13歳6ヶ月で世界選手権日本代表に選出。 代表に選ばれたのはテレビ東京の公式サイトを見て知ったといい「夢にも思わなかった」と語っている。5月30日木下グループと契約を発表[7]

第54回世界卓球選手権個人戦では2回戦でリオデジャネイロオリンピック銅メダリストの水谷隼を破り3回戦に進出[22]。4回戦ではリュボミル・ピシュテイスロバキアの旗 スロバキア)を撃破し準々決勝に進出した。世界選手権で13歳でのベスト8入りは史上初[23]6月、ITTFワールドツアー・中国オープンのシングルスでは格上のブラディミル・サムソノフ ベラルーシ)、丹羽孝希らを破って準決勝進出し準決勝でティモ・ボルドイツの旗 ドイツ)に敗れ3位に終わった、また木造勇人と組んだダブルスでは準決勝で第54回世界卓球選手権個人戦の金メダルペア樊振東中華人民共和国の旗 中国)、許昕中華人民共和国の旗 中国)を破る金星を挙げたが決勝で上田仁吉村真晴に敗れ準優勝に終わった、同月、マレーシアでスタートしたプロリーグ「アジア太平洋リーグ」に参戦。8月、チェコオープンでティモ・ボル(ドイツの旗 ドイツ)を破り、女子は伊藤美誠の14歳152日、男子は于子洋中華人民共和国の旗 中国)の16歳30日だったワールドツアー史上最年少優勝記録を更新した[24]

エピソード[編集]

  • ITTFワールドツアー・ジャパンオープン荻村杯(U-21)を優勝した際、仰け反り雄たけびを上げたシーンを全日本代表の監督の倉嶋洋介から荒川静香イナバウアーの動きに似ていたことから「ハリバウアー」と名付けた[25]。また得点を挙げたときの掛け声は「チョレイ」。
  • 尊敬する選手は樊振東水谷隼。水谷とは10分間打ち合いで5、6点しか取れなかった悔しい過去がある。しかし2017年の第54回世界卓球選手権個人戦では水谷と2回戦で対戦し勝利を挙げている。また故郷の仙台市に本拠地を置く元東北楽天ゴールデンイーグルス田中将大茂木栄五郎のファン[26]、始球式を務めたこともある。

プレースタイル[編集]

正確なバックハンド、天性のボールタッチが特徴、チキータからの試合展開も得意、全日本代表の監督の倉嶋洋介は将来性を認めており「世界王者に育てなければならない選手」と語っている[26]

レシーブから積極的にフリックやチキータで攻めていくスタイルの為、後陣へ下がることは滅多にない。

戦績[編集]

2010年
  • 全日本卓球選手権大会(バンビの部):優勝
2011年
  • 全日本卓球選手権大会(バンビの部):優勝
2012年
  • 全日本卓球選手権大会(カブの部):優勝
2013年
  • 全日本卓球選手権大会(カブの部):優勝
  • 東アジアホープス(団体):優勝[27](シングルス):準優勝[28]
2014年
  • 全日本卓球選手権大会(ホープスの部):優勝
  • 香港ジュニア&カデットオープン(カデット団体):優勝[29]
  • 全国ホープス卓球大会(団体):優勝[30]
  • 東アジアホープス(シングルス):準優勝[31]
  • カデットの部13歳以下:優勝
2015年
  • チェコジュニア&カデットオープン(ジュニア団体):優勝[32]
  • サフィール国際オープン(シングルスエリート):準優勝[33]
  • スロバキアジュニアオープン(団体):準優勝(ダブルス):準優勝(宇田幸矢ペア)[34]
  • ポーランドジュニアオープン(シングルス):準優勝(ダブルス):準優勝(宇田幸矢ペア)[35]
  • 全日本卓球選手権大会(ホープスの部):優勝
  • 東アジアホープス(シングルス):優勝[36]
  • チャイニーズタイペイジュニア&カデットオープン(ジュニア団体):準優勝(ジュニアシングルス):優勝[37]
  • カデットの部13歳以下:優勝
2016年
映像外部リンク
世界ジュニアシングルス決勝・趙勝敏戦(2016年12月、国際卓球連盟によるハイライト動画)
2017年
  • ITTFワールドツアー・インドオープン(男子シングルス):準優勝
  • 第23回アジア選手権(団体):銅メダル
  • ITTFワールドツアー・中国オープン(ダブルス):準優勝(木造勇人ペア)
  • ITTFワールドツアー・チェコオープン(男子シングルス):優勝

成績[編集]

※最高成績

シングルス[編集]

ダブルス[編集]

混合ダブルス[編集]

団体[編集]

国際大会決勝[編集]

※一般の部のみ

男子シングルス[編集]

 優勝1、準優勝1

結果 年.月 大会 スコア 対戦相手 公式動画
準優勝 2017.02 ワールドツアー・インドOP 0-4 ドイツの旗ドミトリ・オフチャロフ [1]
優勝 2017.08 ワールドツアー・チェコOP 4-2 ドイツの旗ティモ・ボル [2]

男子ダブルス[編集]

 優勝0、準優勝1

結果 年.月 大会 ペア スコア 対戦相手 公式動画
準優勝 2017.06 ワールドツアー・中国OP 日本の旗木造勇人 1-3 日本の旗上田仁/日本の旗吉村真晴 [3]

国内大会決勝[編集]

※一般の部のみ

団体[編集]

準優勝1

結果 年.月 大会 スコア 対戦相手 対戦チーム
準優勝 2016.10 全日本選手権 2-3 塩野真人 東京アート
2-3 張一博

大会成績一覧[編集]

略語の説明

S=男子シングルス,D=男子ダブルス,M=混合ダブルス,T=団体

W F B #P QF #R RR

W=優勝, F=準優勝, B=3位,#P=#位(4位以下),QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退

世界選手権 ワールドカップ グランドファイナル アジア大会 アジア選手権 アジアカップ 全日本選手権 トップ12
S D S S D T S D T S S D M T S
2015 1R QF
2016 4R 2R F
2017 5R B 4R QF RR

世界ランキング[編集]

1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
2015年 307 307 324 305 295 293 301 285 262 223
2016年 215 217 216 204 211 190 63 63 74 77 70 77
2017年 64 69 64 61 69 39 18 20 13 18

記録[編集]

最年少記録[編集]

受賞[編集]

代表歴[編集]

ジュニア日本代表
卓球日本代表

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d 史上最年少優勝の張本 言葉も体も伸び盛り”. スポニチ (2017年9月2日). 2017年4月7日閲覧。
  2. ^ a b スポーツクラブ | 卓球木下グループ
  3. ^ a b c 13歳・張本智和こそ、水谷隼が「中国を倒すには必要」と熱望した才能”. sportiva (2017年6月7日). 2017年6月7日閲覧。
  4. ^ a b c 卓球世界ランキング、平野が自己最高5位 張本は18位に浮上  :日本経済新聞”. 日本経済新聞 (2017年7月7日). 2017年7月7日閲覧。
  5. ^ JOCスポーツ賞 年度賞・特別栄誉賞JOC
  6. ^ a b 平成29年度JOCエリートアカデミー強化スタッフ日本卓球協会
  7. ^ a b 13歳・張本「木下グループ」と契約 : スポーツ報知”. スポーツ報知 (2017年5月30日). 2017年4月7日閲覧。
  8. ^ a b 張本智和|バタフライ卓球用品・株式会社タマス タマス 2016年10月12日
  9. ^ a b 張本 智和 公益財団法人日本卓球協会 2016年10月12日
  10. ^ 卓球張本智和2年で15センチ 身長まだまだ伸びる - スポーツ : 日刊スポーツ”. 日刊スポーツ (2017年4月7日). 2017年4月7日閲覧。
  11. ^ 日本の「希望の星」、弱冠13歳で世界選手権ベスト8に入った張本智和とは?―中国紙レコードチャイナ 2017年6月8日)
  12. ^ a b 小5の「怪物」張本 世界デビュー(日刊スポーツ 2014年6月18日)
  13. ^ 東京五輪で金メダル狙う日本の天才卓球少年=「元は中国人」にメディアは「複雑」、ネットは「支持」”. niftyニュース (2016年8月31日). 2016年10月22日閲覧。
  14. ^ a b 【卓球】期待の星・張本智和、金のシナリオ!エリートアカデミーで技磨く : スポーツ報知 スポーツ報知 2016年10月12日
  15. ^ 卓球張本「宮城で続けたことで優勝できた」 河北新聞 2016年10月12日
  16. ^ 張本美和|契約選手|バタフライ卓球用品”. バタフライ. 2017年3月18日閲覧。
  17. ^ 小6の張本智和、史上最年少の世界ジュニア代表!”. 卓球王国 (2015年9月24日). 2017年1月12日閲覧。
  18. ^ 世界ジュニアへの日本選手団派遣中止が決定”. 卓球王国 (2015年11月20日). 2017年1月12日閲覧。
  19. ^ 陸上サニブラウンら海外派遣 JSC、7選手を選出日本経済新聞
  20. ^ “13歳・張本が最年少制覇 世界ジュニア選手権男子シングルス”. スポニチ Sponichi Annex. (2016年12月8日). http://www.sponichi.co.jp/sports/news/2016/12/07/kiji/K20161207013865280.html 
  21. ^ “卓球、13歳張本最年少V逃す インドOPで準優勝”. 朝日新聞. (2017年2月20日). http://www.asahi.com/articles/GCO2017022001000909.html 
  22. ^ 13歳の張本智和、リオ五輪銅メダルの水谷隼を破る快挙「気持ちがプレーに出ていた」/卓球”. sanspo. 2017年6月4日閲覧。
  23. ^ 世界卓球 13歳張本、史上最年少で8強入り”. 毎日新聞. 2017年6月4日閲覧。
  24. ^ 張本智和がワールドツアー史上最年少V チェコOP - nikkansports.com、2017年8月28日閲覧
  25. ^ 4年後の五輪金メダルを本気で狙う13歳 国内敵なし、張本智和のロードマップ スポーツナビ 2016年10月20日
  26. ^ a b “始動:2020を目指して/1 卓球 東京の頂、新世代の決意 - 毎日新聞”. 毎日新聞. (2017年1月1日). http://mainichi.jp/articles/20170101/ddn/035/050/013000c 
  27. ^ “【TOPICS】東アジアホープスで日本男子が団体優勝、女子は2位”. 卓球王国. (2013年8月26日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1115#1115 
  28. ^ “【TOPICS】張智和が準優勝。東アジアホープス”. 卓球王国. (2013年8月27日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1117#1117 
  29. ^ “【TOPICS】宇田/張本がカデット団体で優勝!香港ジュニア&カデット”. 卓球王国. (2014年8月11日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1529#1529 
  30. ^ “【TOPICS】全国ホープス大会 男子は仙台ジュニア、女子はALL STAR が優勝”. 卓球王国. (2014年8月19日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1533#1533 
  31. ^ “【TOPICS】東アジアホープス 女子シングルスで長﨑が優勝”. 卓球王国. (2014年8月28日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1541#1541 
  32. ^ “【TOPICS】チェコジュニア&カデットで日本ジュニアが活躍”. 卓球王国. (2015年2月16日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1703#1703 
  33. ^ “【TOPICS】日本が10種目制覇 サフィール国際&スウェーデンジュニアサーキット”. 卓球王国. (2015年2月23日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1712#1712 
  34. ^ “【TOPICS】スロバキアジュニアオープンの結果”. 卓球王国. (2015年5月25日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1775#1775 
  35. ^ “【TOPICS】ポーランドジュニア&カデットオープンの結果”. (2015年6月11日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1779#1779 
  36. ^ “【TOPICS】東アジアホープス、張本&木原がV!”. 卓球王国. (2015年8月28日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1839#1839 
  37. ^ “【TOPICS】小6張本、小5木原がジュニアで優勝、タイペイジュニア&カデット”. 卓球王国. (2015年9月28日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1863#1863 
  38. ^ “【TOPICS】ホープス選抜、男子は愛知、女子は兵庫がV!”. 卓球王国. (2016年3月26日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=1988#1988 
  39. ^ “【TOPICS】アジアジュニア選手権、日本はカデット男子団体でV”. 卓球王国. (2016年9月23日). http://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?&pg=HEAD&page=BACK&bn=1&rpcdno=2104#2104 
  40. ^ 卓球・張本とバド・保原を表彰 県と仙台市 河北新報社 2016年12月21日
  41. ^ JOCスポーツ賞 年度賞・特別栄誉賞JOC

外部リンク[編集]