東京体育館
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東京体育館 Tokyo Metropolitan Gymnasium | |
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施設情報 | |
旧名称 | 東京都体育館 |
用途 | 屋内スポーツ |
旧用途 | 1964年東京オリンピック体操競技会場 |
収容人数 | 10,000席(固定:6,000席、仮設:4,000席) |
設計者 | 槇文彦(東京体育館)[1] |
事業主体 | 東京都 |
管理運営 |
公益財団法人東京都スポーツ文化事業団 サントリー株式会社 株式会社ティップネス 株式会社オーエンス |
延床面積 | 43,971 m² |
階数 | 地上3階・地下2階 |
高さ | 27m(メインアリーナ) |
竣工 |
1954年(昭和29年)(東京都体育館) 1990年(平成2年)(東京体育館) |
所在地 |
〒151-0051 東京都渋谷区千駄ケ谷一丁目17-1 |
位置 | 北緯35度40分47秒 東経139度42分45秒 / 北緯35.67972度 東経139.71250度座標: 北緯35度40分47秒 東経139度42分45秒 / 北緯35.67972度 東経139.71250度 |
東京体育館(とうきょうたいいくかん)は、東京都渋谷区千駄ケ谷一丁目にある体育館。指定管理者制度に則り、公益財団法人東京都スポーツ文化事業団(旧・東京都生涯学習文化財団)が運営する。
沿革[編集]
- 1953年2月、東京都は渋谷区千駄ヶ谷にあった徳川公爵邸を買収して使用していた旧・葵会館の跡地に新しく都立体育館を建設すると発表。
- 1954年4月、総工費3億5千万円(当時の価格)にて東京都体育館が完成。
- 1958年5月24日 - 6月1日、アジア競技大会(アジア・オリンピック)の会場として使用された。
- 1964年10月10日 - 24日、メインアリーナが1964年東京オリンピックの体操競技、プールが水球競技の会場として使用された。
- 1986年に老朽化のため一時閉鎖し、幕張メッセの設計で知られる槇文彦の設計で1990年に東京体育館として全面改築オープンした。
- 2006年4月1日より、運営を行っている財団に、サントリー株式会社、株式会社ティップネス、株式会社オーエンスが経営に参画し、リニューアルが図られている。
- 2006年5月27日に陸上競技場にフットサルコート(多目的コート)が設置された。特定非営利活動法人 MIPスポーツ・プロジェクトが運営している。
- 2006年6月に料金などは従来のものを継承しつつ設備の更新を行った。主な更新箇所はスタジオの設置、ロッカールームの一新、マッサージチェアの設置、バスルームに浴槽の設置など。5月まではプールは1回あたり600円の料金であったものが同額で2時間までに改められ、共通利用券、月額固定利用券の制度が新規導入された。
- 2012年、施設の老朽化のため改修工事が実施され、プールが4月1日より、その他の施設も7月1日より休館となった[2]。2013年4月1日リニューアルオープン。これを記念して、同年3月24日に東京スポーツドリーム2013が開催された[3]。なお改修工事期間中は、主要イベントは他会場を代替にして開催された。
- 2018年7月から2020年1月31日まで2020年東京オリンピックに向けた改修工事が再度実施される[4]。なお、同オリンピック・パラリンピックでは卓球の競技会場として使用される予定である。
利用状況[編集]
スポーツ競技[編集]
スポーツ競技大会で主に利用される。開催される大会としては以下のようなものがある。
- 全日本卓球選手権大会
- テニス日本リーグ
- 全日本ソフトテニス東京インドア
- 全日本女子選抜ソフトテニス大会
- 総理大臣杯全日本学生選抜ソフトテニス大会
- 全日本ソフトテニス大学王座決定戦
- Vリーグ(プレミアリーグ決勝戦含む)
- 全日本バレーボール小学生大会
- 全日本・全世界空手道選手権(フルコンタクト)
- ウインターカップ全国高等学校バスケットボール選手権大会
- 都道府県対抗ジュニアバスケットボール大会
- バレーボール世界選手権(1998・2006・2010)
また、プロボクシングの世界タイトルマッチ(1992年4月10日のWBA世界スーパーフライ級王座決定戦・1位鬼塚勝也VS2位タノムサク・シスボーベー(タイ)が新築竣工後、最初の使用であった)やプロレス(ただ改装前は日本プロレス・全日本プロレス・新日本プロレスなどが頻繁にビッグマッチを行っていたが、改装後は新両国国技館や有明コロシアムなど同規模他会場の利用が増えたことと規制強化のためプロレス興行はほぼ行われず、プロレス初使用となった1990年5月14日の全日本プロレス(この大会で二代目タイガーマスクに変身していた三沢光晴がマスクを脱ぎ捨てた)を始め、1992年(平成4年)のSWS、1994年LLPWの興行ぐらいしか例が無い)等、各種格闘技の興行やコンサート会場に使用される事もある。
東京都体育館時代の1970年、テニスの第1回「ザ・マスターズ(現・ATPワールドツアー・ファイナル)」が開催された。
1990年、NBA開幕戦フェニックス・サンズVSユタ・ジャズが開催され、アメリカメジャースポーツ史上初となる北米大陸外での公式戦となった。
2007年3月、世界フィギュアスケート選手権が当会場で開催された。
2007年11月、バレーボールワールドカップのメイン会場が初めて当会場に決定された(国立代々木第一体育館・1964年東京オリンピックプール)がアスベスト除去工事で使用不能となっていたため)。
2019年10月16 - 20日、車いすラグビーの国際大会「車いすラグビーワールドチャレンジ2019」(日本障がい者スポーツ協会、日本車いすラグビー連盟主催)が開催された。世界上位8ヵ国(日本、イギリス、フランス、ブラジル、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ニュージーランド)が出場した[5]。
コンサート・イベント[編集]
東京都体育館時代にフジテレビ系列で放送されたスポーツバラエティ特別番組『オールスター紅白大運動会』の収録も、一部の回を除いてここで行われていた。
コンサートやそれに類するイベントでは日本武道館や代々木体育館・横浜アリーナなど首都圏での同規模の会場と比べると、あまり使用されない。開催されたものとしては下記のものがある。
- ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 - 1957年11月22日(初来日時)
- レインボー (バンド) - 1976年12月2日(初来日時)
- ポルノグラフィティ - 2002年から2004年までの3年間、毎年カウントダウンライブを行っていた[注釈 1]
- 松田聖子
- AAA
- ソナーポケットらもライブを行っている。
- 小田和正 - 2014年7月12日・13日、2016年6月30日・7月1日
- THE IDOLM@STER 765PRO ALLSTARS - 2014年10月4日・5日[注釈 2]、2017年1月28日・29日[注釈 3]
- ケイティ・ペリー - 2015年4月25日・26日
- KARA - 2015年5月2日
- 吉川晃司 - KIKKAWA KOJI Live 2016 "WILD LIPS" 2016年8月27日、8月28日[6]
- ナイトメア - 2016年11月23日[7]
- 乃木坂46 - 2017年4月20日・21日・22日
- TWICE - 2017年7月2日 1日2公演実施
- SILENT SIREN
- Da-iCE
- 米津玄師 - 2022年予定
アクセス[編集]
東日本旅客鉄道(JR東日本)中央線「千駄ケ谷駅」又は都営地下鉄大江戸線「国立競技場駅」より徒歩1分。
施設[編集]
- メインアリーナ
- サブアリーナ
- アリーナ面積1,330m2
- バレーボール、バスケットボール、テニス、バドミントン、フットサル用
- 屋内プール
- 50mプール
- 50m×20m(8コース)、水深1.2-2.2m(中央最深)、観覧席固定900席
- このプールでは日本水球選手権が毎年行われていた。
- 50m×20m(8コース)、水深1.2-2.2m(中央最深)、観覧席固定900席
- 25mプール
- 25m×13m(6コース)、水深1.2-1.4m(中央最深) ・野外バスケットボールコート
- 会議室
- 第1から第4までの4室
- その他陸上競技場があるが、かつて隣接して存在した国立霞ヶ丘競技場陸上競技場(旧国立競技場)本体に第1種トラックの指定に必要な第3種相当の補助トラックが存在せず、当体育館の付属トラックが事実上のサブトラックと見做されたことから、旧国立本体は第1種トラックの指定を受けていた。ただし東京体育館付属のそれは、1周200m・直線100m各5レーンしかないため、それを補完する目的で、明治神宮外苑に隣接する代々木公園陸上競技場に第3種公認トラック(1周400m・直線100m各8レーン)がある。
- フットサルコート(多目的コート)
- 30m×20mのコート2面。夜間照明あり。
開館時間[編集]
- プール・トレーニングルーム(最終入場は閉館の1時間前)
- 平日9:00-23:00 土曜日9:00-22:00 日曜日・祝日9:00-21:00
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 2004年は前日の同会場公演が映像化されている。
- ^ THE IDOLM@STER 9th ANNIVERSARY WE ARE M@STERPIECE!! 東京公演
- ^ THE IDOLM@STER PRODUCER MEETING 2017 765PRO ALLSTARS -Fun to the new vision!!-
出典[編集]
- ^ 新国立競技場を問うシンポ、槇氏の問題提起受け10月11日に〈追加情報あり〉 日経BP社 ケンプラッツ 2013年9月17日
- ^ 公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団. “東京体育館改修工事に伴う休館のお知らせ”. 2012年4月30日閲覧。
- ^ 東京都スポーツ文化事業団. “東京スポーツドリーム”. 2013/03-24閲覧。
- ^ 重要なお知らせ | 東京体育館
- ^ 『ラグビーの風、もういっちょ 車いすワールドチャレンジきょう開幕』、毎日新聞、2019年10月16日
- ^ “吉川晃司「初です」東京体育館シンバルキック、ツアー鮮やかに幕”. MusicVoice. 2022年3月16日閲覧。
- ^ “NIGHTMARE 活動休止前ラストライブの映像作品初回盤に歴代SE集”. 2018/07-06閲覧。
外部リンク[編集]
- 公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団<東京体育館>
- 東京体育館 (@tokyo_gymnasium) - Twitter
- 東京体育館フットサルコート
先代: - |
ザ・マスターズ 会場 1970 |
次代: スタッド・ピエール・ド・クーベルタン |
先代: - |
東レ・パン・パシフィック・テニス 決勝戦会場 1984・1985 |
次代: 国立代々木競技場第二体育館 |
先代: 国立代々木競技場第二体育館 |
東レ・パン・パシフィック・テニス 決勝戦会場 1991・1992 |
次代: 横浜アリーナ |
先代: 横浜アリーナ |
東レ・パン・パシフィック・テニス 決勝戦会場 1994-2007 |
次代: 有明コロシアム |