メイン・ストリートのならず者

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メイン・ストリートのならず者
ローリング・ストーンズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1971年7月10日 - 7月後半,
1971年10月14日 - 11月23日,
1971年12月4日 - 19日,
1972年1月10日 - 3月25日
ジャンル ロックンロール
時間
レーベル Rolling Stones
イギリスの旗Kinny UK(オリジナル盤)
AtlanticEMICBS UKVirginPolydor(リイシュー盤)
アメリカ合衆国の旗Atco(オリジナル盤)
Atlantic→Columbia→Virgin→Interscope(リイシュー盤)
日本の旗ワーナー・パイオニア(オリジナル盤)
東芝EMICBS/SONY→Sony RecordsEMIJ/Virgin→Universal Int'l(リイシュー盤)
プロデュース ジミー・ミラー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 1位(アメリカ[1]、イギリス[2]
  • 7位(日本[3]
ローリング・ストーンズ 年表
スティッキー・フィンガーズ
(1971年)
メイン・ストリートのならず者
(1972年)
山羊の頭のスープ
(1973年)
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メイン・ストリートのならず者(Exile on Main St.)は、ローリング・ストーンズの2枚組スタジオ・アルバム

概要[編集]

「フェアウェル・ツアー」を終えた1971年7月に、レコーディングは始まった。多くの曲のバッキング・トラックは、キース・リチャーズフランスヴィルフランシュ=シュル=メールに構えた新居の地下室で録音された。彼らの友人であったニッキー・ホプキンスが大半の曲のピアノを演奏しており、他の「ライトを照らせ」のピアノとオルガンは、ビリー・プレストンが担当。また、「レット・イット・ルース」には、ドクター・ジョン(クレジット上の記載はMac Rebennack)がバック・コーラスで参加。

12月まで、バッキング・ヴォーカルを含む大半の曲のオーバーダビングロサンゼルスで済まし、レコーディングは翌年初頭まで行われた。ほとんどの曲は『レット・イット・ブリード』『スティッキー・フィンガーズ』のデッドストックであり、「ラヴィング・カップ」は1969年7月のハイド・パーク・コンサートで初めて演奏された。また、「ダイスをころがせ」は『スティッキー・フィンガーズ』のアウトテイク「グッド・タイム・ウーマン」を改作したものであった。しかしながら、大半は本作のセッションで録音された。

アルバムのレコーディング中、バンドにとって様々な出来事が起こった。ミック・ジャガーはビアンカ・デ・マシアスと結婚し、娘のジェイドを授かった。キースはアニタ・パレンバーグと深い関係にあったが、2人共ヘロイン中毒状態に陥り、キースは1977年まで中毒を克服出来なかった。

評価[編集]

  • 1972年5月に発売された今作は、先行シングル「ダイスをころがせ」のトップ10ヒットに続き、3年ぶりの北米ツアーに先立つ世界的なヒット作となった。キースの歌う「ハッピー」はその夏アメリカでトップ30ヒットに上昇した。発表当初は批判的な評価を受けたが、現在ではロック史上優秀なアルバムの一つと評され、アメリカでは300万枚以上の売り上げている。
  • 1998年に本作は「Q」マガジンのグレーティスト・アルバム読者投票で42位、2002年には「ローリング・ストーン」誌の大規模なアンケートによる『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・ベストアルバム500』(Wenner Books 2005)では7位、2003年にはTVネットワークのVH1が本作をグレーティスト・アルバムで12位に選出した。

リマスター盤[編集]

1994年にヴァージン・レコードによって、2010年にはユニバーサル ミュージック グループによって、度々リマスターされた。2010年盤はストーンズにとって『ヴードゥー・ラウンジ』以来16年振りの全英1位を記録し[4]、全米Billboard 200では2位[5]、日本のオリコンチャートでは12位[6]を記録するなど、リマスター盤としては異例のヒットとなった。2010年には未発表曲やDVD、アナログ盤を加えたスーパーデラックス・エディションが発売された。

曲目[編集]

特筆無い限り、ジャガーリチャード作詞作曲。

Side one
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「ロックス・オフ - Rocks Off    
2. 「リップ・ジス・ジョイント - Rip This Joint    
3. 「シェイク・ユア・ヒップス - Shake Your Hips(Slim Harpo)    
4. 「カジノ・ブギー - Casino Boogie    
5. 「ダイスをころがせ - Tumbling Dice    
Side two
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
6. 「スウィート・ヴァージニア - Sweet Virginia    
7. 「トーン・アンド・フレイド - Torn and Frayed    
8. 「黒いエンジェル - Sweet Black Angel    
9. 「ラヴィング・カップ - Loving Cup    
Side three
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
10. 「ハッピー - Happy    
11. 「タード・オン・ザ・ラン - Turd on the Run    
12. 「ヴェンチレイター・ブルース - Ventilator Blues(Jagger/Richards/Mick Taylor)    
13. 「彼に会いたい - I Just Want to See His Face    
14. 「レット・イット・ルース - Let It Loose    
Side four
# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
15. 「オール・ダウン・ザ・ライン - All Down the Line    
16. 「ストップ・ブレーキング・ダウン - Stop Breaking Down(Robert Johnson)    
17. 「ライトを照らせ - Shine a Light    
18. 「ソウル・サヴァイヴァー - Soul Survivor    

2010年リイシュー盤・ボーナストラック[編集]

# タイトル 作詞 作曲・編曲 時間
1. 「パス・ザ・ワイン(ソフィア・ローレン) - Pass the Wine (Sophia Loren)    
2. 「プランダード・マイ・ソウル - Plundered My Soul    
3. 「アイム・ノット・シグニファイイング - I'm Not Signifying    
4. 「フォローイング・ザ・リヴァー - Following the River    
5. 「ダンシング・イン・ザ・ライト - Dancing in the Light    
6. 「ソー・ディヴァイン(アラジン・ストーリー)- So Divine (Aladdin Story)    
7. 「ラヴィング・カップ - Loving Cup(Alternate take)    
8. 「ソウル・サヴァイヴァー - Soul Survivor(Alternate take)    
9. 「グッド・タイム・ウィメン Good Time Women    
10. 「タイトル 5 - Title 5    
11. 「オール・ダウン・ザ・ライン - All Down the Line(Alternate take, Japanese Bonus Track)    

北米ツアー[編集]

本作発表前に行われたUKツアー(1971年3月)は「フェアウェル・ツアー」とされ、ツアー後ストーンズはイギリスの高率所得税を逃れフランスに移住する。本作は、移住先のフランスで大半が録音された。本作の発表後、1972年6月に「American Tour 1972」が実施される。ツアーは6月3日のバンクーバーパシフィック・コロシアム公演から始まり、ミックの誕生日である7月26日のマディソン・スクエア・ガーデン公演で終了した。また、この年のメキシコ公演時に、ミックがローカルなカクテル、テキーラ・サンライズを絶賛し、滞在中には浴びるほど飲んだという。その影響で、世界のスタンダード・カクテルとなった。翌年1月には日本公演が発表されるが、ミックの麻薬不法所持の有罪歴が原因で、直前に中止となる。その後は、1973年1月から2月に掛けてウインター・ツアーがハワイ香港オーストラリアで行われた。本作からは、「ロックス・オフ」「リップ・ディス・ジョイント」「ダイスをころがせ」「スウィート・ヴァージニア」「ハッピー」「オール・ダウン・ザ・ライン」など、多くの曲が演奏された。また、北米ツアー終盤ではスティーヴィー・ワンダーがサポートを務め、アンコールでは彼の曲「アップタイト」と「サティスファクション」がメドレーで演奏された。

脚注[編集]