絵葉書
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絵葉書(えはがき)は絵が描かれたり絵や写真が印刷された郵便はがきである[1][2]。通常は絵の面の裏側が宛名および通信面となっている[2]。英語では絵葉書のことを Picture Postcard と綴る[3]。日本では絵葉書はポストカードとも呼ばれる。
歴史
[編集]郵便はがきは1869年にオーストリアで初めて発行された[1]。1870年の普仏戦争のときに絵入りのはがきが誕生し、その後ヨーロッパでは絵葉書の収集が流行した[4]。
日本
[編集]日本では1871年(明治4年)に郵便事業が始まり、1873年(明治6年)に官製の郵便はがきが発行され、1900年(明治33年)に私製はがきの使用が認可された[5]。
私製絵はがき第一号は、認可後に少年雑誌『今生少年』の付録として作られた「二少年しゃぼん玉を吹く図」とされるが[5][6]、それ以前から官製はがきの裏面の一部に景色や風俗画を印刷して外国人向けに販売したものや、年賀郵便向けに絵を印刷したものが発行されていた[7]。1902年(明治35年)には万国郵便連合加盟25周年を記念して初めての官製絵はがきが発行された[5]。
1904年(明治37年)に日露戦争が始まり、戦地と内地の通信用として軍事郵便が発行されると絵葉書がブームとなり、大衆に浸透することとなった[5][8]。逓信省から「第1回戦役記念絵葉書」が発売された際には購入希望者が郵便局に殺到して負傷者が続出し、神田万世橋郵便局では死者が出ている[9]。しかし、関東大震災や太平洋戦争によって徐々に絵葉書収集は下火となった[9]。
認可当初は表面に住所氏名のみの記載しか認められておらず、通信文を記入した場合罰金が発生していたが[9]、1907年(明治40年)からは下部3分の1以内に通信文の記載が認められ、1918年(大正7年)には2分の1に拡大された[8]。
脚注
[編集]- 1 2 山口修「絵葉書」『日本大百科全書(ニッポニカ)』小学館。コトバンクより2026年2月11日閲覧。
- 1 2 「絵葉書」『百科事典マイペディア』平凡社。コトバンクより2026年2月11日閲覧。
- ↑ “picture postcardとは 意味・読み方・使い方”. Weblio英和辞書. 2026年2月11日閲覧。
- ↑ 山田和子「絵葉書」『改訂新版 世界大百科事典』平凡社。コトバンクより2026年2月11日閲覧。
- 1 2 3 4 “酒田市立資料館 第194回企画展「絵はがきに写る近代の酒田」”. 酒田市. 2026年2月11日閲覧。
- ↑ “年賀状の起源から発展に至るまでのエピソード3/4”. www.fuyuki-nenga.com. 2025年4月19日閲覧。
- ↑ 『絵画絵葉書類品附属品美術印刷製品仕入大観』大日本絵葉書月報社、1925年。doi:10.11501/911259。
- 1 2 “絵葉書の歴史 | 絵葉書資料館”. 2025年4月19日閲覧。
- 1 2 3 “鍛冶丸 第6号”. 高岡市. 2025年4月20日閲覧。
関連項目
[編集]- はがき
- 手彩色絵葉書
- ポストクロッシング - 絵葉書送りあいサービス。
- グリーティングカード
- ベリカード
- 広告絵葉書
- Exaggeration postcard - 巨大な家畜や野菜が描かれたポストカード。
- フレンチポストカード ‐ ヌード写真の絵葉書。
- リンチング・ポストカード ‐ 私刑の状況が描かれた絵葉書。アメリカでは1908年に郵便することが禁止された。
- エフェメラ