イッツ・オンリー・ロックン・ロール (曲)

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イッツ・オンリー・ロックン・ロール
ローリング・ストーンズシングル
収録アルバム イッツ・オンリー・ロックン・ロール
B面 "スルー・ザ・ロンリー・ナイト"
リリース 1974年7月26日
規格 シングル
録音 1973年1974年1月14日 - 31日
ジャンル ロック
時間 5:08
レーベル ローリング・ストーンズ・レコード
作詞・作曲 ジャガー/リチャーズ
チャート最高順位
ローリング・ストーンズ シングル 年表
"ドゥー・ドゥー・ドゥー (ハートブレイカー)"
(1974)
"イッツ・オンリー・ロックン・ロール"
(1974)
"エイント・トゥー・プラウド・トゥ・ベッグ"
(1974)
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イッツ・オンリー・ロックン・ロール』(It's Only Rock'n'Roll (But I Like It))は、ローリング・ストーンズが1974年に発表したシングルであり、同年に発表したアルバムのタイトル曲。期待を持って発表された割に、チャートアクションが奮わなかったことでも知られる。

解説[編集]

元々、ロン・ウッドのアルバム『俺と仲間I've Got My Own Album To Do)』[1]のアルバム製作にミック・ジャガーが参加していて[2]、そこで2つの曲を一緒に作ったという。そのうちの1曲が本作で、もう一方の「俺の炎I Can Feel The Fire)」という曲は、そのまま『俺と仲間』の冒頭を飾った[3]

そこには、ロン、ミックの他、キース・リチャーズ(ギター)、ケニー・ジョーンズ(ドラム)、ウイリー・ウィークス(ベース)、そしてデヴィッド・ボウイ(バックヴォーカル)が参加していたという[3][4]

こうして原型が出来上がったものをストーンズのセッションに持ち帰り、ミュンヘンのミュージックランドスタジオに於いて更に練り上げた結果としてできたのが本作である。

1974年7月26日に英米で同時発売され、期待を持って送り出されたものの、イギリスでは最高位10位、アメリカに至っては最高位16位(ビルボード[4]と、チャートアクションは期待ほど奮わず、その結果は驚きを以て迎えられると共に、ストーンズの商業的スランプの端緒と見る向きも多かった。3ヶ月後にリリースされた同名のアルバムもイギリスで2位、アメリカで1位と上位には顔を出したものの、チャートインの期間は短かったという。

前述のように、本作はロンとミックの交流から生まれ、1974年に2人でアイルランドダブリンを訪れた際に曲を幾つか作ったと言われている[3]。そして、リッチモンド住まいだった両者の家を行き来しながらレコーディングをしていたとも言われている[3]

ミュンヘンに持ち帰ったセッションテープには幾つかの改変が為されたようで、イアン・スチュワートのピアノが追加されるなどしたという[5]

歌詞にはデヴィッド・ボウイの「ロックン・ロールの自殺者[6]からの影響が見られるとする指摘があり[7]、シングル盤のジャケットには大きなペンと思われるものが胸部に突き刺さったミック・ジャガーのイラストが描かれている。

マイケル・リンゼイ・ホッグの監督によるプロモーションフィルムが制作され、水兵隊のような衣装を着たメンバーが演奏するシーンが中心となって収められているが、後半のメンバーたちが入っているテントの中をシャボン玉で充満させようとしたシーンで、シャボン玉の勢いが強すぎて泡が見る見るうちに充満してしまい、後方でドラムセットを叩いていたチャーリー・ワッツが逃げ遅れる場面もハッキリと映ってしまった。

一方、ライブに於いては取り上げられる頻度も高く、ライヴ・アルバム『ラヴ・ユー・ライヴ』にも収録されているが、アレンジは大幅に違っている。

曲は後に多くのベスト、コンピレーション盤に収録されるなど、ローリング・ストーンズの代表作の一つという評価を得ている。

脚注・出典[編集]

  1. ^ 後に再発された際には『Cancel Everything』とタイトルが変更されたこともあった。
  2. ^ 他にキース・リチャーズや、ミック・テイラーも参加している。
  3. ^ a b c d 俺と仲間』日本盤CD(WPCR-96) ライナーノーツ (越谷政義 1994年)
  4. ^ a b 『改訂版ローリング・ストーンズ大百科』 越谷政義・著(ソニーマガジンズ) P118
  5. ^ 『ローリング・ストーンズ/レコーディング・セッション』 マーティン・エリオット著、渡辺淳・訳 (シンコーミュージック) P171
  6. ^ ジギー・スターダスト』収録。1972年発表。
  7. ^ 『ザ・ローリング・ストーンズ全曲解説』 ジェイムス・ヘクター著、山崎智之・訳 (シンコーミュージック) P194 - P195