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マルコム・ブログドン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マルコム・ブログドン
Malcolm Brogdon
インディアナ・ペイサーズでのブログドン
(2022年)
ワシントン・ウィザーズ  No.11
ポジション PG / SG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1992-12-11) 1992年12月11日(32歳)
出身地 ジョージア州の旗 ジョージア州アトランタ
身長 193cm (6 ft 4 in)
体重 104kg (229 lb)
キャリア情報
高校 グレーター・アトランタ・クリスチャン英語版
大学 バージニア大学
NBAドラフト 2016年 / 2巡目 / 全体36位[1]
プロ選手期間 2016年–現在
経歴
20162019ミルウォーキー・バックス
20192022インディアナ・ペイサーズ
2022–2023ボストン・セルティックス
20232025ポートランド・トレイルブレイザーズ
2024ワシントン・ウィザーズ
受賞歴
Stats Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国代表
パンアメリカン競技大会
銅メダル - 3位 2015 トロント

マルコム・モーゼス・アダムズ・ブログドンMalcolm Moses Adams Brogdon, 1992年12月11日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタ出身のプロバスケットボール選手。NBAワシントン・ウィザーズに所属している。ポジションはポイントガードまたはシューティングガード

経歴

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カレッジ

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ジョージア州の高校から2011年にバージニア大学に進学。2011-12シーズンは27試合で起用されるも、翌2012-13シーズンは足の負傷でシーズン全休。2013-14シーズンは負傷から立ち直り、平均12.7得点、5.4リバウンド、2.7アシストを記録。2014-15シーズンは更に数字を伸ばし、平均14得点を記録し、オールACCファーストチームと最優秀守備選手賞を受賞した。NBA入りに向けてのアピールをする為に "5年生" までプレーした。2015-16シーズンは平均18.4得点を記録し、2年連続のファーストチームと最優秀守備選手賞に加え、同カンファレンスの最優秀選手賞も受賞した[1]

ミルウォーキー・バックス

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2016年のNBAドラフトにて2巡目全体36位でミルウォーキー・バックスから指名され、7月30日にバックスとの契約した[2]2016-17シーズン、開幕からシックスマンとしてチームに貢献。12月31日のシカゴ・ブルズ戦では、負傷のマシュー・デラベドバに代わり先発で出場し、15得点、11リバウンド、12アシストを記録して自身初となるトリプル・ダブルを達成した[3]。以降先発に定着し、チームのプレーオフ出場に貢献。75試合で平均26.4分に出場し、平均10.2得点、2.8リバウンド、4.2アシスト、1.1スティールを記録。この活躍もあり、NBA史上初となるドラフト2巡目指名選手ながら新人王を受賞した[4]

2017-18シーズン、2018年1月22日のフェニックス・サンズ戦で自身初の30得点以上となる32得点を記録した[5]。2月1日のミネソタ・ティンバーウルブズ戦で左大腿四頭筋の腱を部分断裂し[6]、その後30試合を欠場した。このシーズンは48試合で平均29.9分に出場し、平均13.0得点、3.3リバウンド、3.2アシスト、0.9スティールを記録した。

2018-19シーズン、2019年3月15日のマイアミ・ヒート戦で右のかかとを痛めて[7]、その後もプレーオフも含めて21試合を欠場した。このシーズンは先発に定着し64試合で平均28.6分に出場し、15.6得点、4.5リバウンド、3.2アシスト、0.7スティールを記録した。フィールドゴール成功率50.5%、スリーポイント成功率42.6%、フリースロー成功率92.8%で、史上8人目(12度目)となる50-40-90クラブを達成し、フリースロー成功率1位も獲得した。

インディアナ・ペイサーズ

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2019-20シーズン開幕前の2019年7月にサイン・アンド・トレードインディアナ・ペイサーズに移籍し[8]、ペイサーズとの4年総額8500万ドルの契約に合意した[9]。ペイサーズではシューティングガードビクター・オラディポジェレミー・ラムがいることから、ポイントガードとして出場するようになり、アシストが大幅に増えた。シーズン中断英語版中の2020年6月25日、新型コロナウイルスの検査で陽性が判明した[10]。このシーズンは54試合に平均30.9分の出場で、16.5得点、4.9リバウンド、7.1アシスト(11位)、0.6スティールなどを記録した。

2020-21シーズン、2021年4月29日のブルックリン・ネッツ戦で右ハムストリングを痛めて、その後10試合を欠場した[11]。レギュラーシーズン9位で、プレーインゲームから復帰したが、1勝1敗でプレーオフ進出を逃した。このシーズンは56試合に平均34.5分の出場で、21.2得点、5.3リバウンド、5.9アシスト、0.9スティールなどを記録し、平均得点は初めて20点を超えた。

2021-22シーズン開幕前にペイサーズとの2年総額4500万ドルの延長契約に合意した[12]。このシーズンは故障に苦しみ、自己最少の36試合の出場に終わった。

ボストン・セルティックス

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2022-23シーズン開幕前の2022年7月9日にダニエル・タイスアーロン・ネスミスニック・スタウスカスマリーク・フィッツ英語版ジュワン・モーガン英語版、2023年のドラフト1巡目指名権とのトレードで、ボストン・セルティックスへ移籍した[13]。この年、ブログドンは初のシックスマンとしての役割をこなし、自身初となるシックスマン賞を受賞した[14]

ポートランド・トレイルブレイザーズ

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2023-24シーズン開幕前の2023年10月1日にドリュー・ホリデーとのトレードで、ロバート・ウィリアムズと共にポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍した[15]。同月25日のロサンゼルス・クリッパーズ戦でブレイザーズデビューを果たし、20得点を記録したが、チームは111-123で敗れた[16]

ワシントン・ウィザーズ

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2024-25シーズン開幕前、2024年のNBAドラフト当日にデニ・アヴディアとのトレードで、カールトン・カリントンのドラフト交渉権、2029年のドラフト1巡目指名権、2つの将来のドラフト2巡目指名権と共にワシントン・ウィザーズへ移籍した[17]

個人成績

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略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

NBA

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レギュラーシーズン

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2016–17 MIL 75 28 26.4 .457 .404 .865 2.8 4.2 1.1 .2 10.2
2017–18 48 20 29.9 .485 .385 .882 3.3 3.2 .9 .3 13.0
2018–19 64 64 28.6 .505 .426 .928* 4.5 3.2 .7 .2 15.6
2019–20 IND 54 54 30.9 .438 .326 .892 4.9 7.1 .6 .2 16.5
2020–21 56 56 34.5 .453 .388 .864 5.3 5.9 .9 .3 21.2
2021–22 36 36 33.5 .448 .312 .856 5.1 5.9 .8 .4 19.1
2022–23 BOS 67 0 26.0 .484 .444 .870 4.2 3.7 .7 .3 14.9
2023–24 POR 39 25 28.7 .440 .412 .819 3.8 5.5 .7 .2 15.7
2024–25 WAS 24 13 23.5 .433 .286 .880 3.8 4.1 .5 .2 12.7
通算 463 296 29.1 .463 .388 .874 4.1 4.7 .8 .2 15.3

プレーオフ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2017 MIL 6 6 30.5 .400 .476 --- 4.3 3.5 .5 .3 9.0
2018 7 5 26.6 .436 .263 .800 3.4 2.4 .1 .0 8.7
2019 7 2 28.3 .449 .378 .636 4.9 3.4 .7 .1 13.0
2020 IND 4 4 40.0 .400 .375 .893 4.3 10.0 1.0 .0 21.5
2023 BOS 19 0 24.9 .418 .379 .829 3.5 2.9 .2 .3 11.9
通算 24 17 30.3 .423 .376 .816 4.2 4.3 .5 .1 12.2

カレッジ

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シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2011–12 バージニア 28 1 22.4 .396 .324 .800 2.8 1.4 .5 .1 6.7
2013–14 37 37 31.4 .413 .370 .875 5.4 2.7 1.2 .1 12.7
2014–15 34 34 32.5 .412 .344 .879 3.9 2.4 .7 .4 14.0
2015–16 37 37 33.9 .474 .411 .878 4.2 2.8 .9 .2 18.2
通算 136 109 30.6 .430 .365 .876 4.1 2.5 .9 .2 13.3

脚注

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  1. ^ Naismith Trophy midseason list announced
  2. ^ BUCKS SIGN THON MAKER AND MALCOLM BROGDON
  3. ^ Malcolm Brogdon Records First Triple Double In The NBA: 15 points, 11 rebounds and 12 assists
  4. ^ Malcolm Brogdon wins NBA Rookie of the Year
  5. ^ Bucks' Malcolm Brogdon: Scores career-high 32 points in Monday's win”. CBSスポーツ (2018年1月23日). 2021年6月5日閲覧。
  6. ^ Milwaukee Bucks' Malcolm Brogdon out 6-8 weeks with partially torn quadricep tendon”. NBA.com (2018年2月3日). 2021年6月5日閲覧。
  7. ^ Bucks Malcolm Brogdon out with minor plantar fascia tear, likely misses start of playoffs”. NBCスポーツ (2019年3月16日). 2021年6月5日閲覧。
  8. ^ Keller, Andy (2019年7月6日). “Pacers Acquire Malcolm Brogdon”. NBA.com. 2019年7月6日閲覧。
  9. ^ Abdeldaiem, Alaa (June 30, 2019). “Report: Pacers to Acquire Malcolm Brogdon in Sign-and-Trade With Bucks”. Sports Illustrated. https://www.si.com/nba/2019/06/30/malcolm-brogdon-pacers-contract-bucks-free-agency 2021年2月4日閲覧。. 
  10. ^ Pacers' Malcolm Brogdon tests positive for coronavirus”. NBA.com (2020年6月25日). 2021年6月5日閲覧。
  11. ^ Malcolm Brogdon exits Nets-Pacers with sore right hamstring”. NBA.com (2021年4月30日). 2021年6月5日閲覧。
  12. ^ Malcolm Brogdon, Pacers Agree to 2-Year, $45M Contract Extension” (英語). Bleacher Report. 2022年7月10日閲覧。
  13. ^ Celtics officially acquire Malcolm Brogdon from Pacers” (英語). www.nba.com. 2022年7月10日閲覧。
  14. ^ セルティックスのマルコム・ブログドンが2022-23シーズンの最優秀シックスマン賞を受賞
  15. ^ Trail Blazers Acquire Malcolm Brogdon and Robert Williams III”. NBA.com (2023年10月1日). 2023年10月1日閲覧。
  16. ^ Veterans guide Clippers to opening win over Blazers”. Reuters. Field Level Media (2023年10月26日). 2023年10月26日閲覧。
  17. ^ Wizards Complete Trade with Trail Blazers”. NBA.com (2024年7月6日). 2024年7月6日閲覧。

外部リンク

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