ビクター・オラディポ

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ビクター・オラディポ
Victor Oladipo
 インディアナ・ペイサーズでのオラディポ
(2018年)
フリーエージェント
ポジション SG
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1992-05-04) 1992年5月4日(31歳)
出身地 メリーランド州シルバースプリング
身長 191cm (6 ft 3 in)
体重 97kg (214 lb)
シューズ ジョーダン・ブランド[1]
キャリア情報
高校 デマッサ・カトリック高等学校
大学 インディアナ大学
NBAドラフト 2013年 / 1巡目 / 全体2位[1]
プロ選手期間 2013年–現在
経歴
20132016オーランド・マジック
2016–2017オクラホマシティ・サンダー
20172021インディアナ・ペイサーズ
2021ヒューストン・ロケッツ
20212023マイアミ・ヒート
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ケヒンデ・ババトゥンデ・ビクター・オラディポKehinde Babatunde Victor Oladipo, 1992年5月4日 - )は、アメリカ合衆国メリーランド州シルバースプリング出身のプロバスケットボール選手。ポジションはシューティングガード

経歴[編集]

オーランド・マジック[編集]

インディアナ大学で活躍した後2013年のNBAドラフトにエントリーし、全体2位という高い評価を受けてオーランド・マジックから指名された。2013-14シーズン、2013年12月3日のフィラデルフィア・セブンティシクサーズ戦、26得点10リバウンド10アシストで自身初のトリプル・ダブルを記録[2]。2014年2月20日のニューヨーク・ニックス戦では自己最高の30点14アシストを記録[3]。このシーズンは80試合で平均31.1分、13.8得点4.1リバウンド4.1アシスト1.6スティールを記録し、オールルーキー1stチームに選出され、新人王の投票ではマイケル・カーター=ウィリアムスに次ぐ2位だった[4]

2014-15シーズン、2015年1月12日のシカゴ・ブルズ戦と1月14日のヒューストン・ロケッツ戦では、2試合連続で30点以上の得点を記録した[5]。このシーズンは72試合で平均35.7分、17.9得点4.2リバウンド4.1アシスト1.7スティールを記録。

2015-16シーズン、2015年10月30日のオクラホマシティ・サンダー戦、21得点13リバウンド10アシストで自身2度目のトリプル・ダブルを記録[6]。このシーズンは72試合で平均33.0分、16.0得点4.8リバウンド3.9アシスト1.6スティールを記録。

オクラホマシティ・サンダー[編集]

2016年のNBAドラフト開催日、サージ・イバーカらとのトレードでオクラホマシティ・サンダーに移籍[7]。10月31日にサンダーと4年8400万ドルで契約を延長した[8]2016-17シーズンは67試合で平均33.2分、15.9得点4.3リバウンド2.6アシスト1.2スティールを記録。

インディアナ・ペイサーズ[編集]

2017-18シーズン開幕前の2017年7月1日、ポール・ジョージとのトレードでドマンタス・サボニスとともにインディアナ・ペイサーズへ移籍[9]。8月5日には南アフリカ共和国ヨハネスブルグで開催されたen:NBA Africa Game 2017クリント・カペラサージ・イバーカらと共にアフリカ代表として先発出場し、両チーム最多の28得点[10]などを記録し、MVPを獲得した[11]。12月10日のデンバー・ナゲッツ戦で自己最多の47得点、7リバウンド、6アシストを記録、試合はオーバータイムの末ペイサーズが126-116で勝利した[12]2018年のNBAオールスターゲームに初選出された[13]。11月20日のオーランド・マジック戦で自身最多の7スティールを記録するなど、シーズン平均2.4スティールで初のスティール王を獲得した。このシーズンは75試合で平均34.0分、23.1得点5.2リバウンド4.3アシストを記録、12試合で30得点以上を記録するなど、チームのエースにまで成長する大きな飛躍を遂げ、自身初のオールNBAチーム(3rd)を受賞した。プレーオフ1回戦、対クリーブランド・キャバリアーズの初戦で32得点を記録、98-80で勝利した[14]。第6戦で自身プレーオフ初のトリプル・ダブルとなる28得点、13リバウンド、10アシストを記録、試合は121-87で勝利した[15]。最終第7戦で30得点、12リバウンドを記録、試合は105-101で敗れシーズン終了となった[16]

2018-19シーズン、2019年1月24日のトロント・ラプターズ戦で右脚大腿四頭筋の腱を断裂する重傷を負った[17]

2019-20シーズン開幕前にトレードでマルコム・ブログドンが加入した。右脚の負傷から1年ぶりとなる2020年1月29日のシカゴ・ブルズ戦で復帰し、13試合に出場したが、シーズン中断英語版となった。カンファレンス5位のマイアミ・ヒートとのプレーオフ1回戦は4連敗でシーズン終了となった。ブログドンの加入により自身のアシストは大幅に減った。

ヒューストン・ロケッツ[編集]

2021年1月にペイサーズとブルックリン・ネッツクリーブランド・キャバリアーズヒューストン・ロケッツの4チームが絡む大型トレードで、ロケッツに移籍することが発表された[18]

マイアミ・ヒート[編集]

2021年3月25日にエイブリー・ブラッドリーケリー・オリニク、ドラフト指名権とのトレードでマイアミ・ヒートへ移籍した[19]

2020-21シーズン終了後、2021年8月7日にヒートと単年ミニマムで再契約を交わした[20]

2021-22シーズン終了後にヒートと新たに2年契約を結んだ[21]。2年目はプレイヤーオプションとなる。

2022-23シーズンのプレーオフ、ミルウォーキー・バックスとの1回戦で左膝の膝蓋腱を痛めて手術を受け、残りの試合を全休した[22]。オフにプレイヤーオプションを行使した[22]

2023年7月6日に金銭とのトレードで、ドラフト2巡目指名権と共にかつて所属したサンダーへ移籍した[23]。10月17日にケビン・ポーター・ジュニア、複数の2巡目指名権とのトレードでジェレマイア・ロビンソン=アールと共に、同じくかつて所属したロケッツへ移籍した[24]

ロケッツでは出場がないまま、2024年2月1日にスティーブン・アダムズとのトレードで、メンフィス・グリズリーズへ移籍した[25]。その後、9日に解雇された。

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013–14 ORL 80 44 31.1 .419 .327 .780 4.1 4.1 1.6 .5 13.8
2014–15 72 71 35.7 .436 .339 .819 4.2 4.1 1.7 .3 17.9
2015–16 72 52 33.0 .438 .348 .830 4.8 3.9 1.6 .8 16.0
2016–17 OKC 67 67 33.2 .442 .361 .753 4.3 2.6 1.2 .3 15.9
2017–18 IND 75 75 34.0 .477 .371 .799 5.2 4.3 2.4 .8 23.1
2018–19 36 36 31.9 .423 .343 .730 5.6 5.2 1.7 .3 15.9
2019–20 19 16 27.8 .394 .317 .814 3.9 2.9 .9 .2 14.5
2020–21 9 9 33.3 .421 .362 .730 5.7 4.2 1.7 .2 20.0
HOU 20 20 33.5 .407 .320 .783 4.8 5.0 1.2 .5 21.2
MIA 4 4 27.8 .372 .235 .667 3.5 3.5 1.8 .5 12.0
2021–22 8 1 21.6 .479 .417 .737 2.9 3.5 .6 .1 12.4
2022–23 42 2 26.3 .397 .330 .747 3.0 3.5 1.4 .3 10.7
キャリア 504 397 32.2 .436 .347 .788 4.5 3.9 1.6 .5 16.9
オールスター 1 0 15.0 .375 .167 --- 2.0 3.0 3.0 .0 7.0

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2017 OKC 5 5 36.2 .344 .240 1.000 5.6 2.0 1.4 .6 10.8
2018 IND 7 7 37.3 .417 .404 .732 8.3 6.0 2.4 .4 22.7
2020 4 4 30.8 .393 .364 .938 3.3 2.5 2.3 .0 17.8
2022 MIA 15 1 24.5 .368 .274 .792 3.4 2.1 1.3 .3 10.6
2023 2 0 22.5 .526 .400 .333 3.5 1.0 1.0 .5 11.5
出場:5回 33 17 29.6 .391 .330 .790 4.8 2.9 1.6 .3 14.1

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Jordan officially announces Victor Oladipo signing” (英語). www.orlandopinstripedpost.com. 2023年4月24日閲覧。
  2. ^ Magic at 76ers - December 3, 2013 - Game Preview, Play by Play, Scores and Recap on NBA.com”. NBA.com (2013年12月3日). 2018年5月4日閲覧。
  3. ^ Knicks at Magic FRIDAY, FEBRUARY 21, 2014”. NBA.com (2014年2月21日). 2015年3月10日閲覧。
  4. ^ 2013-14 NBA Awards Voting”. Basketball-Reference.com. 2018年5月4日閲覧。
  5. ^ HYU vs ORD WEDNESDAY, JANUARY 14, 2015”. NBA.com (2015年1月14日). 2015年3月10日閲覧。
  6. ^ Oklahoma City Thunder vs Orlando Magic - October 30, 2015 - Game Preview, Play by Play, Scores and Recap on NBA.com”. NBA.com (2015年10月30日). 2018年5月4日閲覧。
  7. ^ Thunder send Serge Ibaka to Orlando, Oladipo and Sabonis go to OKC
  8. ^ Victor Oladipo agreed to a four-year $84 mln extension with the Thunder
  9. ^ ポール・ジョージがサンダーへトレード
  10. ^ NBA.com Stats”. NBA.com (2018年8月5日). 2018年5月4日閲覧。
  11. ^ アフリカゲーム2017はチームワールドが勝利”. NBA Japan (2018年8月6日). 2018年5月4日閲覧。
  12. ^ Oladipo scores career-high 47 as Pacers beat Nuggets in OT” (英語). ESPN.com. ESPN (2017年12月10日). 2018年2月21日閲覧。
  13. ^ ブラッドリー・ビール、ビクター・オラディポ、クリスタプス・ポルジンギス、カール・アンソニー・タウンズが初選出”. NBA.com (2018年1月24日). 2018年1月25日閲覧。
  14. ^ Victor-y: Oladipo scores 32 as Pacers stun LeBron, Cavs” (英語). ESPN.com (2018年4月15日). 2018年4月16日閲覧。
  15. ^ Pacers even series, force Game 7 by blowing out Cavs 121-87” (英語). ESPN.com (2018年4月27日). 2018年4月28日閲覧。
  16. ^ 7th Heaven: LeBron carries Cavaliers past Pacers in Game 7” (英語). ESPN.com (2018年4月29日). 2018年4月30日閲覧。
  17. ^ ビクター・オラディポが右足大腿四頭筋腱断裂で今シーズン残り試合全休に”. Basket Count (2019年1月25日). 2020年9月20日閲覧。
  18. ^ Rockets Announce Revised Four-Team Trade” (英語). NBA.com. 2021年1月17日閲覧。
  19. ^ HEAT Acquire Victor Oladipo”. NBA.com (2021年3月25日). 2021年11月24日閲覧。
  20. ^ HEAT RE-SIGNS VICTOR OLADIPO”. NBA.com (2021年8月7日). 2021年8月9日閲覧。
  21. ^ HEAT RE-SIGN VICTOR OLADIPO” (英語). www.nba.com. 2023年7月7日閲覧。
  22. ^ a b co.,Ltd, FromOne (2023年6月28日). “ヒートのベテランガード、ビクター・オラディポがプレーヤーオプションを行使して残留”. バスケットボールキング. 2023年7月7日閲覧。
  23. ^ Thunder Acquires Victor Oladipo and Two Second-Round Draft Picks” (英語). www.nba.com. 2023年7月7日閲覧。
  24. ^ Rockets Complete Trade With Oklahoma City” (英語). NBA.com (2023年10月17日). 2024年1月8日閲覧。
  25. ^ 【リポート】グリズリーズのアダムズがロケッツにトレードへ

外部リンク[編集]