ポール・ジョージ(Paul Cliftonantho George、1990年5月2日 - )はアメリカ合衆国のバスケットボール選手。カリフォルニア州パームデール出身。北米のプロバスケットボールリーグNBAのロサンゼルス・クリッパーズに所属している。
カレッジ[編集]
大学時代は、カリフォルニア州立大学フレズノ校で2年間プレーし、1年目は1試合平均14.3得点、FG47%、2年目は1試合平均16.8得点、FG42.4%、7.2リバウンドであった[2]。
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2008–09
|
フレズノ校
|
34 |
34 |
34.6 |
.470 |
.447 |
.697 |
6.2 |
1.9 |
1.7 |
1.0 |
14.3
|
2009–10
|
フレズノ校
|
29 |
29 |
33.2 |
.424 |
.353 |
.909 |
7.2 |
3.0 |
2.2 |
0.8 |
16.8
|
NBAキャリア[編集]
インディアナ・ペイサーズ[編集]
2010年のNBAドラフトで1巡目10位でインディアナ・ペイサーズに指名された。2010-2011シーズンのオールルーキーセカンドチームに選出された。2012年のライジング・スターズ・チャレンジとスラムダンクコンテストにも選出された。2013年にはNBAオールスターゲームにもリザーブとして選出されている。
2012-2013シーズン、チームはエースのダニー・グレンジャーを怪我で失うも、自身は攻守両面で急成長しチームの顏となる活躍をし、チームをプレイオフに導いた。この年初めてNBAオールスターにも出場し、MIPも受賞した。
2013-2014シーズンには、ペイサーズは開幕9連勝などの快進撃でカンファレンス首位に躍り出ると共に、ジョージ自身も大台の平均20得点を記録し、オールスターにはスターターとして初選抜された。チームはシーズン後半に失速するもプレイオフ第1シードを獲得。カンファレンスファイナルでは昨年と同じくマイアミ・ヒートと対決。2勝4敗で破れファイナル進出はならなかった。ジョージはオールNBA3rdチームに、オールディフェンシブチームでは1stチームに選出された。
2013-2014シーズン終了後、ジョージはFIBAワールドカップのアメリカ代表選抜に向けたトレーニングキャンプに招集された。しかし8月1日に行われたアメリカ代表のエキシビションマッチにおいて、ターンオーバーからのジェームス・ハーデンのレイアップをブロックしようとした際に着地に失敗し、右足の腓骨と脛骨を開放骨折する重傷を負った。完治には12ヶ月ほどかかるとも言われ、2014-2015シーズンのNBAの試合は全休するのではないかとされていたが、手術後の懸命のリハビリを経て、2015年4月5日のマイアミ・ヒート戦で、新背番号「13」を着用し、見事に復帰を果たした。
前述の重傷から完全復活した2015-2016シーズンは、10/11月度のイースタンカンファレンス月間最優秀選手に選出され、12月5日のユタ・ジャズ戦では自己最高の48得点を記録[3]。2016年1月21日には、ファン投票で2年ぶりのNBAオールスターゲーム出場が決定した。
オクラホマシティ・サンダー[編集]
2017年7月1日、ビクター・オラディポ、ドマンタス・サボニスとのトレードでオクラホマシティ・サンダーへ移籍した[4]。2017年11月10日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦でシーズン・ハイとなる42得点、9リバウンド、7アシストを記録、試合はサンダーが120-111で勝利した[5]。12月27日に行われたトロント・ラプターズ戦で33得点、チームのゲーム記録タイとなる7本の3ポイントを記録、試合はサンダーが124-107で勝利した[6]。2018年1月27日、負傷したデマーカス・カズンズの代替として、2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるNBAオールスターゲームへの出場が発表された[7]。2月1日に行われたデンバー・ナゲッツ戦でシーズン・ハイとなる43得点を記録、試合はナゲッツに127-124で敗れた[8]。4月11日に行われたメンフィス・グリズリーズ戦で40得点、8本の3ポイントを記録、試合はサンダーが137-123で勝利した[9]。4月15日のプレーオフ1回戦、対ユタ・ジャズの初戦で36得点、チームのプレーオフ記録となる8本の3ポイントを記録、116-108で勝利した[10]。
シーズン終了後FAとなり、自身の地元であるロサンゼルス・レイカーズへの移籍が予想される中、2018年7月に4年1億3700万ドルでサンダーと再契約を結んだ[11][12]。
サンダー2年目となる2018-2019シーズンも好調を維持。2019年12月5日に行われたブルックリン・ネッツ戦では移籍後最多の47得点を記録、試合はサンダーが114-112で勝利した。なお、この試合でキャリア初の決勝点を記録した[13]。
シーズン終盤は肩の故障などで成績を落とすも、自身初のオールNBAチーム1stチーム選出、スティール王獲得、NBA最優秀守備選手賞最終候補ノミネートなどキャリアベストのシーズンを送った。
ロサンゼルス・クリッパーズ[編集]
2019年7月10日、シャイ・ギルジアス・アレクサンダー、ダニーロ・ガリナリ、複数のドラフト1巡目指名権及びスワップ権との交換でロサンゼルス・クリッパーズに移籍した[14]。トロント・ラプターズからFAで移籍したカワイ・レナードと強力なタッグを結成することとなった。
個人成績[編集]
NBAレギュラーシーズン[編集]
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2010–11
|
ペイサーズ
|
61 |
19 |
20.7 |
.453 |
.297 |
.762 |
3.7 |
1.1 |
1.0 |
.4 |
7.8
|
2011–12
|
66 |
66 |
29.7 |
.440 |
.385 |
.802 |
5.6 |
2.4 |
1.6 |
.6 |
12.1
|
2012–13
|
79 |
79 |
37.6 |
.419 |
.362 |
.807 |
7.6 |
4.1 |
1.8 |
.6 |
17.4
|
2013–14
|
80 |
80 |
36.2 |
.424 |
.364 |
.864 |
6.8 |
3.5 |
1.9 |
.3 |
21.7
|
2014–15
|
6 |
0 |
15.2 |
.367 |
.409 |
.727 |
3.7 |
1.0 |
.8 |
.2 |
8.8
|
2015–16
|
81 |
81 |
34.8 |
.418 |
.372 |
.860 |
7.0 |
4.1 |
1.9 |
.4 |
23.1
|
2016–17
|
75 |
75 |
35.9 |
.461 |
.394 |
.898 |
6.6 |
3.3 |
1.6 |
.4 |
23.7
|
2017–18
|
サンダー
|
79 |
79 |
36.6 |
.430 |
.401 |
.822 |
5.7 |
3.3 |
2.0 |
.5 |
21.9
|
2018–19
|
77 |
77 |
36.9 |
.438 |
.386 |
.839 |
8.2 |
4.1 |
2.2* |
.4 |
28.0
|
Career
|
604 |
556 |
33.8 |
.433 |
.378 |
.844 |
6.4 |
3.3 |
1.8 |
.4 |
19.8
|
All-Star
|
6 |
3 |
25.7 |
.495 |
.390 |
1.000 |
4.2 |
3.5 |
1.5 |
.0 |
20.7
|
NBAプレーオフ[編集]
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2011
|
ペイサーズ
|
5 |
5 |
26.6 |
.303 |
.231 |
.875 |
5.0 |
1.0 |
1.4 |
2.0 |
6.0
|
2012
|
11 |
11 |
33.7 |
.389 |
.268 |
.786 |
6.6 |
2.4 |
1.6 |
.4 |
9.7
|
2013
|
19 |
19 |
41.0 |
.430 |
.327 |
.727 |
7.4 |
5.1 |
1.3 |
.5 |
19.2
|
2014
|
19 |
19 |
41.1 |
.438 |
.403 |
.789 |
7.6 |
3.8 |
2.2 |
.4 |
22.6
|
2016
|
7 |
7 |
39.3 |
.455 |
.419 |
.953 |
7.6 |
4.3 |
2.0 |
.7 |
27.3
|
2017
|
4 |
4 |
42.9 |
.386 |
.429 |
.867 |
8.8 |
7.3 |
1.8 |
.5 |
28.0
|
2018
|
サンダー
|
6 |
6 |
41.9 |
.408 |
.365 |
.861 |
6.0 |
2.7 |
1.3 |
.7 |
24.7
|
2019
|
5 |
5 |
40.8 |
.436 |
.361 |
.816 |
8.6 |
3.6 |
1.4 |
.2 |
28.6
|
Career
|
76 |
76 |
39.0 |
.423 |
.361 |
.809 |
7.3 |
3.9 |
1.7 |
.6 |
20.1
|
外部リンク[編集]
オールNBAチーム |
---|
NBAスティール王/通算スティール数 |
---|
1970年代 | | 1980年代 | | 1990年代 | | 2000年代 | | 2010年代 | | 歴代ベスト10 |
①ジョン・ストックトン:3,265
②ジェイソン・キッド:2,684
③マイケル・ジョーダン:2,514
④ゲイリー・ペイトン:2,445
⑤モーリス・チークス:2,310
⑥スコッティ・ピッペン:2,307
⑦クライド・ドレクスラー:2,207
⑧アキーム・オラジュワン:2,162
⑨アルビン・ロバートソン:2,112
⑩カール・マローン:2,085 |
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