コンテンツにスキップ

ネイト・マクミラン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ネイト・マクミラン
Nate McMillan
アトランタ・ホークスHC時代のマクミラン
(2021年)
ロサンゼルス・レイカーズ AC
役職 アシスタントコーチ
所属リーグ NBA
基本情報
愛称 Mr. Sonic
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1964-08-03) 1964年8月3日(60歳)
出身地 ノースカロライナ州の旗 ノースカロライナ州ローリー
身長(現役時) 196cm (6 ft 5 in)
体重(現役時) 95kg (209 lb)
キャリア情報
高校 ウィリアム・G・エンロー高等学校
大学 チョーワン大学
ノースカロライナ州立大学
NBAドラフト 1986年 / 2巡目 / 全体30位[1]
プロ選手期間 1986年–1998年
ポジション PG / SG
背番号歴 10
永久欠番 スーパーソニックス  10 
指導者期間 1998年–現在
経歴
選手時代:
19861998シアトル・スーパーソニックス
コーチ時代:
19982000シアトル・スーパーソニックス (AC)
20002005シアトル・スーパーソニックス
20052012ポートランド・トレイルブレイザーズ
20132016インディアナ・ペイサーズ (AC)
20162020インディアナ・ペイサーズ
2020–2021アトランタ・ホークス (AC)
20212023アトランタ・ホークス
2024ロサンゼルス・レイカーズ (AC)
受賞歴
NBA通算成績
得点 4,733 (5.9 ppg)
アシスト 4,893 (6.1 apg)
スティール 1,544 (1.9 spg)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten
代表歴
キャップ アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
獲得メダル
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

アシスタントコーチ

オリンピック
金メダル - 1位 2008 北京 チーム
金メダル - 1位 2012 ロンドン チーム
世界選手権
銅メダル - 3位 2006 日本 チーム
アメリカ選手権
銅メダル - 3位 2007 ラスベガス

ナサニエル・マクミランNathaniel McMillan, 1964年8月3日 - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー出身の元プロバスケットボール選手、指導者。NBAロサンゼルス・レイカーズでアシスタントコーチを務めている。現役時代のポジションはポイントガードまたはシューティングガード

選手として

[編集]

高校時代、スカウトの目に止まらなかったマクミランはノースカロライナ州マーフリースボロにあるChowan大学に進学後、ノースカロライナ州立大学に移った。マクミランの活躍もあり大学はアトランティック・コースト・カンファレンスで優勝し、1985年、1986年のNCAAトーナメントでも共にベスト8まで進んだ。

1986年のNBAドラフトシアトル・スーパーソニックスから2巡目全体30位で指名されてNBA入り。以後12シーズン一貫してシアトルでキャリアを重ね1試合あたり5.9得点、6.1アシスト、1.9スティール、通算4,733得点(チーム歴代19位)、3,222リバウンド(同7位)、4,893アシスト(同2位)、356ブロック(同7位)、1,544スティール(同2位)、796試合出場(同3位)、298本のスリーポイントシュート成功(同10位)など堂々たる成績を残した。マクミランはまたルーキーシーズンに1試合で25アシストをマークしたことがあり、これはアーニー・ディグレゴリオと共に未だにNBA記録である。またトリプルダブルを4回記録している。

マクミランが特に評価されたのはディフェンス面でチームへの貢献だった。1993-94シーズンにはスティール王になり、NBAオールディフェンシブセカンドチームに1993-94シーズン、1994-95シーズンに選ばれている。

1996年シカゴ・ブルズとのNBAファイナルでは第3戦まで欠場したが、3連敗で後がなくなった第4戦から出場しマイケル・ジョーダンをマークするために投入されシリーズで2勝をあげることができた。1998年、選手生活引退。マクミランの背番号10番はソニックスの永久欠番となった。

現役引退後

[編集]

1998年に引退するとすぐにソニックスのアシスタントコーチに就任、2000年からはポール・ウェストファルに代わりヘッドコーチに就任して5シーズン務めた。レイ・アレンラシャード・ルイスらを擁した2004/05シーズンにはノースウェストディビジョン優勝を果たし、カンファレンス準決勝まで進出した。2005年からはポートランド・トレイルブレイザーズのヘッドコーチを務めている。2006年バスケットボール世界選手権ではマイク・シャシェフスキーバスケットボール男子アメリカ合衆国代表ヘッドコーチの元でアシスタントコーチを務めた。

2012年3月15日、ブレイザーズのヘッドコーチを解任された[1]

2013-14シーズンから、インディアナ・ペイサーズのアシスタントコーチを務めて、2016-17シーズンよりヘッドコーチを務めることになった[2]

2020年11月11日、アトランタ・ホークスのアシスタントコーチに就任した[3]。2021年3月1日、ホークスはHCのロイド・ピアースを解雇したため、マクミランが暫定ヘッドコーチに就任した[4][5]

個人成績

[編集]
略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ
  リーグリーダー

NBA

[編集]

レギュラーシーズン

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1986–87 SEA 71 50 27.8 .475 .000 .617 4.7 8.2 1.8 .6 5.3
1987–88 82 82 29.9 .474 .375 .707 4.1 8.6 2.1 .6 7.6
1988–89 75 74 31.2 .410 .214 .630 5.2 9.3 2.1 .6 7.3
1989–90 82* 69 28.5 .473 .355 .641 4.9 7.3 1.7 .5 6.4
1990–91 78 0 18.4 .433 .354 .613 3.2 4.8 1.3 .3 4.3
1991–92 72 30 22.9 .437 .276 .643 3.5 5.0 1.8 .4 6.0
1992–93 73 25 27.1 .464 .385 .709 4.2 5.3 2.4 .5 7.5
1993–94 73 8 25.8 .447 .391 .564 3.9 5.3 3.0* .3 6.0
1994–95 80 18 25.9 .418 .342 .586 3.8 5.3 2.1 .7 5.2
1995–96 55 14 22.9 .420 .340 .707 3.8 3.6 1.7 .3 5.0
1996–97 37 2 21.6 .409 .333 .655 3.2 3.8 1.6 .2 4.6
1997–98 18 1 15.5 .343 .441 1.000 2.2 3.1 .8 .2 3.4
通算 796 373 25.7 .443 .343 .650 4.0 6.1 1.9 .5 5.9

プレーオフ

[編集]
シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1987 SEA 14 14 25.4 .435 --- .708 3.9 8.0 1.0 .7 5.1
1988 5 5 25.4 .343 .000 .643 4.2 6.6 .4 .6 6.6
1989 8 7 25.5 .475 .000 .640 3.1 7.9 1.3 .6 6.8
1991 5 0 19.0 .261 .000 .500 3.6 4.4 1.2 .2 2.8
1992 9 2 27.3 .422 .231 .714 3.7 7.0 1.8 .3 9.6
1993 19 2 21.8 .340 .208 .533 3.5 5.4 2.1 .6 4.8
1994 5 0 21.8 .320 .364 .250 3.2 2.0 1.2 .2 4.2
1995 4 4 28.3 .348 .125 1.000 4.5 7.3 2.5 .5 4.8
1996 19 0 20.3 .406 .475 .643 3.7 2.7 1.2 .3 4.4
1997 3 0 13.7 .000 .000 --- 1.7 1.0 .3 .0 .0
1998 7 0 14.1 .333 .167 1.000 2.3 2.1 .4 .3 2.3
通算 98 34 22.3 .381 .289 .632 3.5 5.2 1.3 .4 5.0

ヘッドコーチ成績

[編集]
NBAヘッドコーチ実績表略号説明
レギュラーシーズン G 試合数 W 勝利数 L 敗戦数 W–L % レギュラーシーズン勝率
ポストシーズン PG 試合数 PW 勝利数 PL 敗戦数 PW–L % プレイオフ勝率
チーム シーズン G W L W–L% シーズン結果 PG PW PL PW–L% 最終結果
SEA 2000–01 67 38 29 .567 パシフィック5位 プレーオフ進出ならず
2001–02 82 45 37 .549 パシフィック4位 5 2 3 .400 1回戦敗退
2002–03 82 40 42 .488 パシフィック5位 プレーオフ進出ならず
2003–04 82 37 45 .451 パシフィック5位 プレーオフ進出ならず
2004–05 82 52 30 .634 ノースウェスト1位 11 6 5 .545 カンファレンス準決勝敗退
POR 2005–06 82 21 61 .256 ノースウェスト5位 プレーオフ進出ならず
2006–07 82 32 50 .390 ノースウェスト3位 プレーオフ進出ならず
2007–08 82 41 41 .500 ノースウェスト3位 プレーオフ進出ならず
2008–09 82 54 28 .659 ノースウェスト1位 6 2 4 .333 1回戦敗退
2009–10 82 50 32 .610 ノースウェスト3位 6 2 4 .333 1回戦敗退
2010–11 82 48 34 .585 ノースウェスト3位 6 2 4 .333 1回戦敗退
2011–12 43 20 23 .465 (解任)
IND 2016–17 82 42 40 .512 セントラル4位 4 0 4 .000 1回戦敗退
2017–18 82 48 34 .585 セントラル2位 7 3 4 .429 1回戦敗退
2018–19 82 48 34 .585 セントラル2位 4 0 4 .000 1回戦敗退
2019–20 73 45 28 .616 セントラル2位 4 0 4 .000 1回戦敗退
ATL 2020–21 38 27 11 .711 サウスウェスト1位 18 10 8 .556 カンファレンス決勝敗退
2021–22 82 43 39 .524 サウスウェスト2位 5 1 4 .200 1回戦敗退
2022–23 59 29 30 .492 (解任)
通算 1,428 760 668 .534   76 28 48 .368  

脚注

[編集]
注釈
  1. ^ ブレイザーズがN・マクミランHCを解任”. nba.co.jp (2012年3月16日). 2012年3月20日閲覧。
  2. ^ Nate McMillan To Be Next Pacers Coach
  3. ^ Atlanta Hawks Name Nate McMillan Assistant Coach”. NBA.com (2020年11月11日). 2020年11月11日閲覧。
  4. ^ Nate McMillan Named Interim Head Coach of The Atlanta Hawks”. NBA.com (2021年3月1日). 2021年3月2日閲覧。
  5. ^ Atlanta Hawks fire coach Lloyd Pierce”. ESPN.com (2021年3月1日). 2021年3月2日閲覧。

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]
  1. ^ 当時NBL英語版所属だったため、NBAに記載されているものを参考として使用するため