トリプル・ダブル

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トリプル・ダブル(英語: triple-double)は、バスケットボールの用語。ある試合で1人の選手が、得点、リバウンドアシストスティールブロックショットの5つの項目の中で3つ、2桁を記録すると、その選手はトリプル・ダブルを達成したことになる。得点、リバウンド、アシストの3項目で2桁を達成するのが最も容易であるが、ディフェンスが優れている選手であれば、スティールかブロックも達成すべき3つの中の1つにすることができる。

トリプル・ダブルを記録することは、バランスの良いオフェンスプレイヤーまたはオフェンスとディフェンスの両方で優れているプレイヤーの証明であると言える。

NBA史上ではオスカー・ロバートソンラッセル・ウェストブルックのみがシーズン平均記録でトリプル・ダブルの成績を残している。ロバートソンは、1961-62シーズンに1試合当たり30.8得点、12.5リバウンド、11.4アシストを記録している。ルールの変更や戦術の多様化、プレイヤーの技術の向上などから、今後ロバートソンに続く選手は出てこないと見られていた。例えばロバートソンが活躍していた1960年代には、現在の試合より1試合あたりのリバウンド数は3分の1も多く、それだけ記録を残すのが容易であったのである。また当時はパスを回してシュートを狙っていたが、現在ではドリブルを用いて1人で得点することが流行していることが全体のアシスト数を押し下げている要因になっている。さらにはトリプル・ダブルという言葉自体が生まれたのが1980年代に入ってからで、それ以前はトリプル・ダブルという概念すらなかった。

しかしロバートソンがシーズン平均トリプル・ダブルを残してから55年後、2016-17シーズンにラッセル・ウェストブルックが史上二人目となるシーズン平均トリプル・ダブルの偉業を達成した[1][2]

ウィルト・チェンバレンは、1968年に1試合で、22得点、25リバウンド、21アシストを記録し、NBA史上唯一となる、3つの項目で20以上を達成するというダブル・トリプル・ダブルを達成した選手である。

NBAのトリプルダブル記録[編集]

※太字は現役選手
2017年1月31日現在
レギュラーシーズン
順位 名前 TD
1. オスカー・ロバートソン 181[3]
2. マジック・ジョンソン 138
3. ジェイソン・キッド 107[4][5]
4. ラッセル・ウェストブルック 78[6]
4. ウィルト・チェンバレン 78
6. ラリー・バード 59
7. レブロン・ジェームズ 53[7]
8. ラファイエット・リーバー 43
9. ボブ・クージー 33[8]
10. ジョン・ハブリチェック 31[9]
11. グラント・ヒル 29[10]
11. ラジョン・ロンド 29[11]
11. ジェームズ・ハーデン 29[12]
プレイオフ
順位 名前 TD
1. マジック・ジョンソン 30
2. ジェイソン・キッド 11
2. レブロン・ジェームズ 11
4. ラジョン・ロンド 10
4. ラリー・バード 10
6. ウィルト・チェンバレン 9
7. オスカー・ロバートソン 8
8. ジョン・ハブリチェック 5
9. ティム・ダンカン 4
9. チャールズ・バークレー 4
9. エルジン・ベイラー 4
9. ウォルト・フレイジャー 4
9. スコッティ・ピッペン 4
ファイナル
順位 名前 TD
1. マジック・ジョンソン 8
2. レブロン・ジェームズ 4
3. ボブ・クージー 2
3. ウィルト・チェンバレン 2
3. ラリー・バード 2
3. ウォルト・フレイジャー 2
3. ビル・ラッセル 2
4. エルジン・ベイラー 1
4. ジェリー・ウェスト 1
4. ウェス・アンセルド 1
4. デイブ・コーウェンス 1
4. ジェームズ・ウォージー 1
4. チャールズ・バークレー 1
4. スコッティ・ピッペン 1
4. ジェイソン・キッド 1
4. ティム・ダンカン 1
オールスター
順位 名前 TD
1. マイケル・ジョーダン 1
1. レブロン・ジェームズ 1
1. ドウェイン・ウェイド 1

得点、アシスト、ターンオーバー[編集]

  • オーランド・マジックスコット・スカイルズが得点、アシスト、ターンオーバーでそれぞれ2桁を記録した試合があり、ターンオーバーは対象外なのでトリプル・ダブルの公式記録には残らないがテレビ解説で取り上げられたことがある。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ラッセル・ウェストブルックが史上2人目の『平均トリプルダブル』達成”. NBA..co.jp (2017年4月8日). 2017年4月9日閲覧。
  2. ^ Russell Westbrook Clinches Triple Double Average For Season”. RealGM.com (2007年4月7日). 2017年4月9日閲覧。
  3. ^ Moore, David (2006年12月9日). “Around the NBA”. Dallas Morning News. オリジナル2010年7月21日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100721084330/http://www.dallasnews.com/sharedcontent/dws/spt/columnists/dmoore/stories/121006dnspoaroundnba.2c1b2e4.html 
  4. ^ Jason Kidd career statistics”. ESPN.com. 2009年11月19日閲覧。
  5. ^ Aaron, Jaime (2010年12月31日). “Duncan, Neal lift Spurs past Dirk-less Mavs”. NBA.com. http://www.nba.com/games/20101230/SASDAL/gameinfo.html 2010年12月31日閲覧. "This was the 106th triple-double of Kidd's career." 
  6. ^ Russell Westbrook career statistics”. ESPN.com. 2017年1月25日閲覧。
  7. ^ LeBron James career statistics”. ESPN.com. 2017年1月25日閲覧。
  8. ^ Bob Cousy career stats”. ESPN.com. 2014年1月7日閲覧。
  9. ^ John Havlicek career stats”. ESPN.com. 2013年12月20日閲覧。
  10. ^ Grant Hill career statistics”. ESPN.com. 2009年11月19日閲覧。
  11. ^ Rajon Rondo career statistics”. ESPN.com. 2016年12月2日閲覧。
  12. ^ James Harden career statistics”. ESPN.com. 2017年3月2日閲覧。