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トリプル・ダブル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
トリプルダブルから転送)

トリプル・ダブル英語: triple-double)は、バスケットボールの記録に関する用語で、1試合で1人の選手が得点、リバウンドアシストスティールブロックショットの5つの項目の内の3つ (triple) で2桁 (double) を記録すると達成となる。

得点、リバウンド、アシストの3項目によって達成されることが最も多いが、守備が優れている選手では、アシストの替わりにスティールかブロックで達成することもある。世界最高リーグのNBAでは試合時間が48分のため達成人数が多いが、その他のリーグや国際試合では40分のため達成されることは珍しい。

NBA史上ではオスカー・ロバートソンラッセル・ウェストブルック(4度)、ニコラ・ヨキッチ(2度)のみがシーズン平均トリプル・ダブルを達成している。ロバートソンは、1961-62シーズンに平均30.8得点、12.5リバウンド、11.4アシストを記録している。ルールの変更や戦術の多様化、技術の向上などから、今後ロバートソンに続く選手は出てこないと見られていた。例えばロバートソンが活躍していた1960年代には、現在の試合より1試合あたりのリバウンド数は3分の1も多く、それだけ記録を残すのが容易であったのである。トリプル・ダブルという言葉自体が生まれたのが1980年代に入ってからで、それ以前はトリプル・ダブルという概念すらなかった。そのためロバートソンは近年になってトリプルダブルという言葉が聞かれるようになり、「(当時から)そんなにすごいことだったら毎シーズンやっていた。」と語っている。

3つの項目で20以上を記録するダブル・トリプル・ダブルは、ウィルト・チェンバレンラッセル・ウェストブルックニコラ・ヨキッチの3人だけが達成おり、ヨキッチは史上唯一である30-20-20を達成している。

「トリプル・ダブル」という名称の由来については複数の説がある。ロサンゼルス・レイカーズの広報責任者だったブルース・ジョレシュ(Bruce Jolesch)がレイカーズのマジック・ジョンソンの万能性を形容するために使ったのが最初だとする説[1]や、フィラデルフィア・76ersの広報責任者だったハーヴィー・ポラック英語版がレイカーズのジョンソンを見て「トリプル・ダブル」という名称を考えたとする説[2]がある。

通算記録

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太字は現役選手
2025-26シーズン(レギュラーシーズン)終了時点
レギュラーシーズン[3]
順位名前回数
1.ラッセル・ウェストブルック209
2.ニコラ・ヨキッチ 198
3.オスカー・ロバートソン181
4.マジック・ジョンソン138
5. レブロン・ジェームズ 125
6.ジェイソン・キッド107
7.ルカ・ドンチッチ90
8. ジェームズ・ハーデン82
9.ウィルト・チェンバレン78
10. ドマンタス・サボニス 68
11.ラリー・バード59
12. ヤニス・アデトクンボ 56
13.ラファイエット・リーバー43
14. ボブ・クージー33
ドレイモンド・グリーン
ベン・シモンズ
17.ラジョン・ロンド32
18.ジョン・ハブリチェック31
ジョシュ・ギディー
20.グラント・ヒル29
21.マイケル・ジョーダン28
22.エルジン・ベイラー26
23.クライド・ドレクスラー25
24.ウォルト・フレイジャー23
25.クリス・ウェバー21
カリーム・アブドゥル=ジャバー
マイケル・レイ・リチャードソン
コービー・ブライアント
カイル・ラウリー
30.チャールズ・バークレー20
トム・ゴーラ
デジャンテ・マレー
プレーオフ[4]
順位名前回数
1.マジック・ジョンソン30
2.レブロン・ジェームズ28
3.ニコラ・ヨキッチ18
4. ラッセル・ウェストブルック12
5. ジェイソン・キッド11
6.ラリー・バード10
ラジョン・ロンド
ドレイモンド・グリーン
ルカ・ドンチッチ
10.ウィルト・チェンバレン9
11.オスカー・ロバートソン8
12.ジョン・ハブリチェック5
13.ティム・ダンカン4
チャールズ・バークレー
エルジン・ベイラー
ウォルト・フレイジャー
スコッティ・ピッペン
ジェームズ・ハーデン
ファイナル
順位名前回数
1.レブロン・ジェームズ10
2.マジック・ジョンソン8
3.ドレイモンド・グリーン3
4.ボブ・クージー2
ウィルト・チェンバレン
ラリー・バード
ウォルト・フレイジャー
ビル・ラッセル
ジミー・バトラー
ニコラ・ヨキッチ
11.エルジン・ベイラー1
ジェリー・ウェスト
ウェス・アンセルド
デイブ・コーウェンス
ジェームズ・ウォージー
チャールズ・バークレー
スコッティ・ピッペン
ジェイソン・キッド
ティム・ダンカン
ステフィン・カリー
ケビン・デュラント
ルカ・ドンチッチ
オールスター
順位名前回数
1.マイケル・ジョーダン1
レブロン・ジェームズ
ドウェイン・ウェイド
ケビン・デュラント

シーズン記録

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レギュラーシーズン
順位名前回数シーズン
1.ラッセル・ウェストブルック422016-17
2.オスカー・ロバートソン411961-62
3.ラッセル・ウェストブルック382020-21
4.ラッセル・ウェストブルック342018-19
ニコラ・ヨキッチ 2024-25
2025-26
7.ウィルト・チェンバレン311967-68
8. ニコラ・ヨキッチ 29 2022-23
9.オスカー・ロバートソン261960-61
1963-64
ドマンタス・サボニス 2023-24
12.ラッセル・ウェストブルック252017-18
二コラ・ヨキッチ 2023-24
14.オスカー・ロバートソン221964-65
ウィルト・チェンバレン1966-67
ジェームズ・ハーデン2016-17
17. ルカ・ドンチッチ 21 2023-24
18.オスカー・ロバートソン201962-63
19.ニコラ・ヨキッチ192021-22
20.マジック・ジョンソン181981-82
ラッセル・ウェストブルック2015-16
レブロン・ジェームズ2017-18
23.マジック・ジョンソン171988-89
ルカ・ドンチッチ2019-20
25.マジック・ジョンソン161982-83
ラファイエット・リーバー1986-87
ニコラ・ヨキッチ2020-21
28.マイケル・ジョーダン151988-89
29.ドマンタス・サボニス142022-23
30.オスカー・ロバートソン131965-66
マジック・ジョンソン 1990-91
グラント・ヒル1996-97
ジェイソン・キッド2007-08
ドレイモンド・グリーン2015-16
レブロン・ジェームズ2016-17
2019-20
ニコラ・ヨキッチ2019-20
デジャンテ・マレー2021-22
ジェイレン・ジョンソン 2025-26
ジョシュ・ギディー 2025-26
41.ノーム・ヴァン・ライアー121970-71
マジック・ジョンソン1983-84
1987-88
ジェイソン・キッド2006-07
ベン・シモンズ2017-18
ニコラ・ヨキッチ2018-19
ジェームズ・ハーデン2020-21
48.マジック・ジョンソン111984-85
1986-87
ラファイエット・リーバー1987-88
マジック・ジョンソン1989-90
ラッセル・ウェストブルック2014-15
ルカ・ドンチッチ2020-21
ジェームズ・ハーデン2021-22
ヤニス・アデトクンボ2024-25
56.ラリー・バード101985-86
1989-90
グラント・ヒル1995-96
ニコラ・ヨキッチ2017-18
ベン・シモンズ2018-19
ラッセル・ウェストブルック2021-22
ルカ・ドンチッチ2021-22
2022-23
ヤニス・アデトクンボ 2023-24
レブロン・ジェームズ2024-25
ドマンタス・サボニス2024-25
レギュラーシーズン(新人)
順位名前回数シーズン
1.オスカー・ロバートソン261960-61
2.ベン・シモンズ122017-18
3.ルカ・ドンチッチ82018-19
4.マジック・ジョンソン71979-80
5.トム・ゴーラ51955-56
アルヴァン・アダムズ1975-76
7.ジェイソン・キッド41994-95
ジョシュ・ギディー2021-22
9.ガイ・ロジャース31958-59
マイケル・ジョーダン1984-85
ティム・ハーダウェイ1989-90
デビッド・ロビンソン1989-90
ケビン・ジョンソン1987-88
ラマー・オドム1999-00
15.ウォルト・フレイジャー21967-68
マーク・ジャクソン1987-88
アントワン・ウォーカー1996-97
クリス・ポール2005-06
ブレイク・グリフィン2010-11
マイケル・カーター=ウィリアムズ2013-14
エルフリッド・ペイトン2014-15
ニコラ・ヨキッチ2015-16
ロンゾ・ボール2017-18
ジャ・モラント2019-20
ケイド・カニングハム2021-22
ビクター・ウェンバンヤマ 2023-24
デリク・クイーン 2025-26

年少・年長記録

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年少
順位名前年齢達成日
1.ジョシュ・ギディー19歳85日2022年1月2日
2.ラメロ・ボール19歳140日2021年1月9日
3.マーケル・フルツ19歳317日2018年4月11日
4.ルカ・ドンチッチ19歳327日2019年1月21日
5. ビクター・ウェンバンヤマ 20歳6日 2024年1月10日
6.ロンゾ・ボール20歳15日2017年11月11日
7.レブロン・ジェームズ20歳20日2005年1月19日
8.デニス・スミス・ジュニア20歳34日2017年12月29日
9.ラマー・オドム20歳54日1999年12月30日
10. ケイド・カニングハム 20歳57日 2021年11月21日
11.ジョン・ウォール20歳65日2010年11月10日
12.マジック・ジョンソン20歳75日1979年10月28日
13. アレクセイ・ポクシェフスキー 20歳98日 2022年4月3日
14.ラッセル・ウェストブルック20歳110日2009年3月2日
年長
順位名前年齢達成日
1. レブロン・ジェームズ 41歳79日 2026年3月19日
2.カール・マローン40歳127日2003年11月28日
3.ティム・ダンカン38歳224日2014年12月5日
4.エルヴィン・ヘイズ38歳148日1984年4月13日
5.ジェイソン・キッド37歳343日2011年3月1日
6.パウ・ガソル37歳170日2017年12月23日
7. ラッセル・ウェストブルック 37歳122日 2026年3月14日
8.ドウェイン・ウェイド37歳83日2019年4月10日
9.チャールズ・オークリー36歳329日2000年11月11日
10.マーク・ジャクソン36歳325日2002年2月20日
11. クリス・ポール 36歳267日 2022年1月28日
12. カイル・ラウリー 36歳238日 2022年11月18日
13. マジック・ジョンソン 36歳184日 1996年2月14日
14. ウィルト・チェンバレン 36歳180日 1973年2月17日
15.コービー・ブライアント36歳129日2014年12月30日
16. ジェームズ・ハーデン 36歳80日 2025年11月14日
17.ブラデ・ディバッツ36歳14日2004年2月17日
18.マット・バーンズ36歳2日2016年3月11日

連続試合記録

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順位名前連続回数達成日
1.ラッセル・ウェストブルック112019年1月22日 - 2月14日
2.ウィルト・チェンバレン91968年3月8日 - 3月20日
3.オスカー・ロバートソン71961年1月1日 - 1月12日
マイケル・ジョーダン1989年3月25日 - 4月6日
ルカ・ドンチッチ2024年2月28日 - 3月11日
6.エルフリッド・ペイトン52019年3月10日 - 3月18日
7.モーリス・ストークス41957年11月8日 - 11月17日
マジック・ジョンソン1987年3月31日 - 4月5日
ジェームズ・ハーデン2017年3月12日 - 3月18日
ニコラ・ヨキッチ2022年1月15日 - 1月21日
ジェイレン・ジョンソン 2025年12月5日 - 12月14日

※同一選手による複数の記録は省略

達成時の得点

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順位得点名前達成日備考
1.61ニコラ・ヨキッチ2025年4月1日
2.60ジェームズ・ハーデン2018年1月30日
ルカ・ドンチッチ 2022年12月27日
4.57ラッセル・ウェストブルック2017年3月29日
5. 56 ニコラ・ヨキッチ 2025年12月25日
6.53ウィルト・チェンバレン1968年3月18日
ジェームズ・ハーデン2016年12月31日
8.52エルジン・ベイラー1961年11月15日
9.51リッチー・ゲリン1962年2月14日
ウィルト・チェンバレン1963年2月13日
ラッセル・ウェストブルック2016年10月28日
ジェームズ・ハーデン2017年1月27日
ラッセル・ウェストブルック2017年4月19日プレーオフ
14.50エルジン・ベイラー1963年2月13日
カリーム・アブドゥル=ジャバー1975年1月19日
ラッセル・ウェストブルック2017年4月19日
ジェームズ・ハーデン2018年12月13日
ジェームズ・ハーデン2019年3月30日

ダブル・トリプル・ダブル

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名前得点リバウンドアシスト達成日
ウィルト・チェンバレン2225211968年2月2日
ラッセル・ウェストブルック2020212019年4月3日
ニコラ・ヨキッチ3121222025年3月7日

複数選手同時達成

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同一試合・同一チームから複数選手が達成した例[5]

回数名前チーム達成日
1オスカー・ロバートソンバッキー・ボックホーン英語版シンシナティ・ロイヤルズ1962年1月18日
2ドニー・ブッチャー英語版レイ・スコットデトロイト・ピストンズ1964年3月14日
3アート・ハリス英語版レニー・ウィルケンズシアトル・スーパーソニックス1969年3月12日
4カリーム・アブドゥル=ジャバーマジック・ジョンソンロサンゼルス・レイカーズ1982年1月22日
5ラリー・バードロバート・パリッシュボストン・セルティックス1987年3月29日
6マイケル・ジョーダンスコッティ・ピッペンシカゴ・ブルズ1989年1月3日
7ヴィンス・カータージェイソン・キッドニュージャージー・ネッツ2007年4月7日
8ラッセル・ウェストブルックポール・ジョージオクラホマシティ・サンダー2017年2月11日
9レブロン・ジェームズロンゾ・ボールロサンゼルス・レイカーズ2018年12月15日
10ステフィン・カリードレイモンド・グリーンゴールデンステート・ウォリアーズ2019年5月20日
11ジミー・バトラーバム・アデバヨマイアミ・ヒート2019年12月10日
12ヨナス・ヴァランチューナスジャ・モラントメンフィス・グリズリーズ2020年8月13日
13ジミー・バトラーバム・アデバヨマイアミ・ヒート2021年2月18日
14メイソン・プラムリーデニス・スミス・ジュニアデトロイト・ピストンズ2021年3月3日
15レブロン・ジェームズラッセル・ウェストブルックロサンゼルス・レイカーズ2021年12月28日
16ニコラ・ヨキッチジャマール・マレーデンバー・ナゲッツ2023年6月7日
17 二コラ・ヨキッチ ラッセル・ウェストブルック デンバー・ナゲッツ 2024年12月30日
18 ニコラ・ヨキッチ ラッセル・ウェストブルック デンバー・ナゲッツ 2025年1月10日
19 ジョシュ・ハート カール=アンソニー・タウンズ ニューヨーク・ニックス 2025年3月25日
20 ステフォン・キャッスル ビクター・ウェンバンヤマ サンアントニオ・スパーズ 2025年11月12日

シーズン平均記録

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名前得点リバウンドアシストシーズン
オスカー・ロバートソン30.812.511.41961-62
ラッセル・ウェストブルック31.610.710.42016-17
25.410.110.32017-18
22.911.110.72018-19
22.211.511.72020-21
ニコラ・ヨキッチ29.612.710.22024-25
27.7 12.9 10.7 2025-26

脚注

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  1. “They're Vintage Triple-Doubles”. Los Angeles Times: p. D.4. (2002年4月20日). オリジナルの2012年10月13日時点におけるアーカイブ。 2023年5月16日閲覧。 {{cite news}}: 不明な引数|name=は無視されます。 (説明)
  2. Dan Gelston (2008年4月18日). “Philly's Pollack has kept track of NBA from the start”. USA Today. オリジナルの2012年10月26日時点におけるアーカイブ。 2023年5月16日閲覧。
  3. Most Triple Doubles (英語). Basketball-Reference.com. 2018年6月16日閲覧。
  4. NBA & ABA Career Playoff Leaders and Records for Triple-Doubles (英語). Basketball-Reference.com. 2023年6月14日閲覧。
  5. LeBron James, Lonzo Ball earn triple-doubles in same game (英語). NBA.com (2018年12月16日). 2019年4月13日閲覧。

関連項目

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