アンソニー・デイビス(Anthony Marshon Davis, Jr.,1993年3月11日 - )はアメリカ合衆国イリノイ州シカゴ出身のバスケットボール選手。北米プロバスケットボールリーグNBAのニューオーリンズ・ペリカンズに所属している。現役最強センターと名高い。
学生時代[編集]
元々ガードをしていたが、高校時代に183cmから208cmと急激に身長が伸びたため、ガードもこなせるインサイドプレーヤーに変貌。平均32点、22リバウンド、7ブロックを記録し、全米注目の選手となった。高校卒業後、ケンタッキー大学に進学。大学では攻守の要としてケンタッキー大学の2012年NCAAトーナメント制覇に貢献した。
NBAキャリア[編集]
ニューオーリンズ・ホーネッツ/ニューオーリンズ・ペリカンズ[編集]
ケンタッキー大学で1年過ごした後、2012年のNBAドラフトにおいてニューオーリンズ・ホーネッツ(現ニューオーリンズ・ペリカンズ)から全体1位指名を受ける。2013年のNBAオールスターゲームのライジング・スターズ・チャレンジに選出された。2014年と2015年のオールスターゲームに連続出場。2015年2月11日のオクラホマシティ・サンダー戦では、決勝のブザービーター3ポイントシュートを決め[2]、3月9日のミルウォーキー・バックス戦では、43得点を記録するなど[3]、獅子奮迅の活躍でペリカンズを2011年以来のプレーオフ進出に導き、同年夏には、ペリカンズと5年1億4500万ドルで契約を延長した。
2015年11月6日のアトランタ・ホークス戦では、自己最多の46得点を記録した[4]。
2017年2月19日、地元スムージー・キング・センターで開催されたNBAオールスターゲームにおいて、デイビスは両チーム最多の52得点を記録し、MVPに選出された[5]。
2017-18シーズン[編集]
2018年2月18日にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われるNBAオールスターゲームに先発出場することが発表された[6]。2018年2月2日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦で43得点を記録、デビッド・ウェストを抜き球団最多得点記録を8702得点に更新した。試合はペリカンズが114-100で勝利した[7]。2月23日に行われたマイアミ・ヒート戦で45得点、17リバウンド、5ブロック、5スティールを記録、試合はペリカンズが124-123で勝利した。またこの試合でデイビスはシーズンの3ポイント成功数をキャリア・ベストの41とした[8]。2月26日に行われたフェニックス・サンズ戦で53得点、18リバウンド、5ブロックを記録、試合はペリカンズが125-116で勝利した[9]。3月1日、2月の月間最優秀選手賞に選ばれた。デイビスはこの月平均35得点、13リバウンド、2.5スティール、2.2ブロックを記録、月平均35得点、10リバウンドを記録するのは1982年にモーゼス・マローンが記録して以来のこととなった(最低10試合プレイした選手では)[10]。3月6日に行われたロサンゼルス・クリッパーズ戦で41得点、13リバウンド、キャリア・ハイとなる4本の3Pシュートを記録、試合はペリカンズが121-116で勝利した[11]。3月11日に行われたユタ・ジャズ戦で25得点、11リバウンド、キャリア・ハイの10ブロックを記録、自身初のトリプル・ダブルを達成した。試合はジャズに116-99で敗れた[12]。3月13日に行われたシャーロット・ホーネッツ戦で31得点、14リバウンド、5ブロックを記録、試合はペリカンズが119-115で勝利した[13]。3月18日に行われたボストン・セルティックス戦で34得点、11リバウンドを記録、試合はペリカンズが108-89で勝利した[14]。3月27日に行われたポートランド・トレイルブレイザーズ戦で36得点、14リバウンド、6ブロックを記録、試合はブレイザーズに107-103で敗れた[15]。
プレーオフ1回戦、レギュラーシーズン3位のポートランド・トレイルブレイザーズとの初戦で35得点、14リバウンド、4ブロックを記録、試合はペリカンズが97-95で勝利した[16]。プレーオフデビューから5試合連続25得点以上は史上5人目の事となった[17]。第4戦ではチームプレーオフ記録の47得点を記録、試合は131-123で勝利しペリカンズが4勝0敗のスウィープでシリーズを勝利した。シリーズ合計で平均33.0得点、12.0リバウンド、2.8ブロックを記録した[18][19]。
代表歴[編集]
アメリカ代表として選出されたブレイク・グリフィンが怪我で代表辞退をした事で追加招集された。大学生でアメリカ代表に選出されたのは、クリスチャン・レイトナー、エメカ・オカフォーに続き3人目である。
2014年スペインで開かれた2014年FIBAバスケットボール・ワールドカップでは、スター選手が不在の中で主力として活躍。金メダル獲得に貢献した。
プレイスタイル[編集]
元ガード選手ということで211cmながら非常にシュートレンジの広いセンタープレイヤーだが、いちばんの持ち味はブロックショットである。ケンタッキー大学在籍時は1年生ながら1試合平均4.7本のブロックショットを記録し、NBAにおいても2年目で早くもブロックショット王を獲得している。またサイズに対して走力があり、ブロックした後そのまま速攻に加わることもしばしばある。2015年オフに、食事改善や肉体改造に励み、体重を115キロまで増量させた。
個人成績[編集]
レギュラーシーズン[編集]
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2012–13
|
NOH
|
64 |
60 |
28.8 |
.516 |
.000 |
.751 |
8.2 |
1.0 |
1.2 |
1.8 |
13.5
|
2013–14
|
NOP
|
67 |
66 |
35.2 |
.519 |
.222 |
.791 |
10.0 |
1.6 |
1.3 |
2.8 |
20.8
|
2014–15
|
NOP
|
68 |
68 |
36.1 |
.535 |
.083 |
.805 |
10.2 |
2.2 |
1.5 |
2.9 |
24.4
|
2015–16
|
NOP
|
61 |
61 |
35.5 |
.493 |
.324 |
.758 |
10.3 |
1.9 |
1.3 |
2.0 |
24.3
|
2016–17
|
NOP
|
75 |
75 |
36.1 |
.505 |
.299 |
.802 |
11.8 |
2.1 |
1.3 |
2.2 |
28.0
|
2017–18
|
NOP
|
75 |
75 |
36.4 |
.534 |
.340 |
.828 |
11.1 |
2.3 |
1.5 |
2.6 |
28.1
|
Career
|
410 |
405 |
34.8 |
.517 |
.309 |
.795 |
10.3 |
1.9 |
1.3 |
2.4 |
23.4
|
All-Star
|
3 |
1 |
18.9 |
.741 |
.000 |
.000 |
5.7 |
.0 |
1.7 |
.0 |
28.7
|
プレイオフ[編集]
シーズン
|
チーム
|
GP
|
GS
|
MPG
|
FG%
|
3P%
|
FT%
|
RPG
|
APG
|
SPG
|
BPG
|
PPG
|
2015
|
NOP
|
4 |
4 |
43.0 |
.540 |
.000 |
.889 |
11.0 |
2.0 |
1.3 |
3.0 |
31.5
|
Career
|
4 |
4 |
43.0 |
.540 |
.000 |
.889 |
11.0 |
2.0 |
1.3 |
3.0 |
31.5
|
その他[編集]
- デイビスの特徴として、1本に繋がった眉毛である。大学では、"Fear The Brow"や"Raise The Brow"のキャッチコピーがつき、ドラフト後にキャッチコピーを商標登録した[20]。
- 公表している身長はドラフト時のもので、現在は更に伸びている[21]。
外部リンク[編集]
NBAドラフト1位選手 |
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1940年代 | | 1950年代 | | 1960年代 | | 1970年代 | | 1980年代 | | 1990年代 | | 2000年代 | | 2010年代 | |
|
NBAブロック王/通算ブロック数 |
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1970年代 | | 1980年代 | | 1990年代 | | 2000年代 | | 2010年代 | | 歴代ベスト10 |
①アキーム・オラジュワン:3,830
②ディケンベ・ムトンボ:3,289
③カリーム・アブドゥル=ジャバー:3,189
④マーク・イートン:3,064
⑤ティム・ダンカン:3,020
⑥デビッド・ロビンソン:2,954
⑦パトリック・ユーイング:2,894
⑧シャキール・オニール:2,732
⑨トゥリー・ロリンズ:2,542
⑩ロバート・パリッシュ:2,361 |
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