新松戸駅

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新松戸駅
駅全景(2007年11月4日)
しんまつど
Shim-Matsudo
所在地 千葉県松戸市幸谷571-3
北緯35度49分31.5秒 東経139度55分16秒 / 北緯35.825417度 東経139.92111度 / 35.825417; 139.92111 (新松戸駅)
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
電報略号 シト
駅構造 地上駅(常磐線)
高架駅(武蔵野線)
ホーム 1面2線(常磐線)
2面2線(武蔵野線)
乗車人員
-統計年度-
36,911人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1973年昭和48年)4月1日
乗入路線 2 路線
所属路線 常磐線(各駅停車)
(正式には常磐線
キロ程 20.7km(日暮里起点)
綾瀬から13.0 km
馬橋 (1.6 km)
(1.3 km) 北小金
所属路線 武蔵野線
キロ程 86.3km(鶴見起点)
府中本町から57.5 km
南流山 (2.1 km)
(4.1 km) *新八柱
乗換 幸谷駅流鉄流山線
備考 みどりの窓口
* この間に東京支社千葉支社境界あり(当駅から南流山寄りは東京支社管内)
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駅入口 上の高架は武蔵野線2003年6月10日

新松戸駅(しんまつどえき)は、千葉県松戸市幸谷にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)のである。

常磐線緩行線を走る各駅停車のみが停車)と武蔵野線の2路線が乗り入れ、相互間の乗換駅となっている。このうち常磐線を当駅の所属線としている。 開業予定では、常磐快速線も停車予定だったが、駅出口反対側の地主が土地を提供しなかったため、常磐緩行線のみの停車となった[要出典]

歴史

武蔵野線の開通に伴い開設された。そのため常磐線日暮里駅 - 取手駅間では最も新しい駅である。

年表

駅構造

南北方向に伸びる武蔵野線が、東西方向に伸びる常磐線の上を直交してまたがる形となっている[2]常磐線複々線上の緩行線にある島式ホーム1面2線を有する[3]地上駅。武蔵野線は相対式ホーム2面2線を有する高架駅[2]武蔵野線の線路の高さは微妙に異なっており、西船橋方面の4番線は府中本町方面の3番線と比べやや低くなっている。

常磐線のホームはカーブ上にあるため、乗り降りを行う乗客は足元に注意を必要とする。ATOS導入後の一時期は列車到着時に「電車とホームの間が広く開いております。足元にご注意ください」という放送が流れていたこともあった。また車内でも、その放送を武蔵野線の乗り換え放送をしないで優先的に車掌が注意を促す放送をすることがある。

武蔵野線の工事などで列車を区間運休する場合、南流山駅中線を使って折り返すことが可能なため、2012年3月の吉川美南駅が開業するまでは、当駅を折り返し列車の始発・終着駅とすることがあった。また、幕張新都心にある幕張メッセ千葉マリンスタジアムでのイベント開催による多客に対応するために当駅 - 海浜幕張駅間で、船橋法典駅を最寄駅とする中山競馬場競馬が開催されているとき(場外発売のみの日は除く)も多客対応で当駅 - 西船橋駅間で臨時列車が設定されることがあった。

改札口・出入口は武蔵野線ホームの高架下(常磐線西側)の1か所のみである。駅東側へ行くには、いったん出口を出たあと、常磐線をくぐる通路を通る必要がある。

みどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)、指定席券売機Suica対応自動改札機が設置されている。

のりば

番線 路線 方向 行先
2階ホーム
JR新松戸駅プラットホーム
1 常磐線(各駅停車) 下り 我孫子取手方面
2 上り 松戸北千住代々木上原方面
3階ホーム
3 武蔵野線 上り 南浦和武蔵浦和府中本町方面
4 下り 西船橋南船橋舞浜東京方面

(出典:JR東日本:駅構内図

なお、発車メロディは、 1番線「twilight」 2番線「sunny Island」 3番線「瞬く街並み」 4番線「すすきの高原V1」 となっている。

配線図

東日本旅客鉄道 新松戸駅周辺の配線略図
南浦和西国分寺府中本町梶ヶ谷貨物T方面

北千住上野
東京品川
代々木上原
田端信号場
新小岩信号場
方面
東日本旅客鉄道 新松戸駅周辺の配線略図
取手
土浦水戸
方面
西船橋・東京・海浜幕張方面
凡例
出典:以下を参考に作成
* 高橋政士「東京外環状線ジャンクション」図6-Aおよび図6-B 「新松戸ジャンクション」
電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』 第58巻9号 通巻第808号 2008年9月号、 53・54頁

※ 本図では、馬橋駅でつながる流鉄流山線の配線を省略している。


連絡階段・通路

常磐線ホームと武蔵野線ホームの間には、双方のホームを結ぶ階段、通路がある。構造上3番線、4番線はそれぞれ別の階段、通路になっている。常磐線ホームから武蔵野線ホームへ上がる場合、取手方が西船橋方面行き、綾瀬方が府中本町方面行きである。

常磐線ホームから改札口(出口)に至る通路は武蔵野線ホームへの連絡階段の真下にある。乗り換え階段の方を利用する乗客も多く目立たないため、少々分かりにくい。取手側・綾瀬側とも、階段横にはエレベーターがそれぞれ1台ずつ設置されており、常磐線ホームを経由して武蔵野線の各ホームに通じている。なお、改札と常磐線ホームへ上がる階段を結ぶ通路にはスロープも設置されている。

これら一連の工事は、2007年(平成19年)初頭から仮囲い作業が行われて以降、本格的な工事が始まった。一連の工事でエスカレーター8台、エレベーター2台、スロープ1か所が設置された。従前からの設備と合わせると、エスカレーターは12台になる。

利用状況

2014年度の1日平均乗車人員は36,911人である。武蔵野線内では26駅中第7位。北千住駅・綾瀬駅を除いた常磐緩行線内では13駅中第5位、綾瀬駅を除いた快速通過駅では金町駅亀有駅に次いで第3位。

以前は常磐線では亀有金町の両駅、武蔵野線は新秋津駅より上位だったが、つくばエクスプレス開業の影響もあり、減少傾向にある。松戸市内では松戸駅についで第2位である。

JR東日本および千葉県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員の推移は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1990年 37,627
1991年 39,141
1992年 40,445
1993年 40,811
1994年 40,476
1995年 40,480
1996年 40,222
1997年 39,146
1998年 38,568
1999年 38,358
2000年 37,974
2001年 37,878
2002年 38,140
2003年 38,229
2004年 38,439
2005年 37,630
2006年 36,858
2007年 37,094
2008年 36,647
2009年 36,192
2010年 35,834
2011年 35,784
2012年 36,288
2013年 37,285
2014年 36,911

駅周辺

ダイエーや流通経済大学、進学塾、居酒屋、飲食店、カラオケ店、ホテルなどがそろっており、非常に便利で人気である。


駅の出入口は新松戸側(駅西側)にしかない。幸谷・二ツ木・小金清志町側(駅東側)は、駅を出てから常磐線の下をくぐる。 出入口のある西側の駅前にはロータリーが整備され、流鉄幸谷駅や雑居ビル、金融機関などが立ち並ぶが、駅東側は駅前につながる主要な道路がないため、駅前は整備されておらず、畑が広がる。常磐線のホームから駅前を眺めると、東西の差は歴然である。

流鉄幸谷駅が駅前に立地し、乗換駅として機能している。(駅出入口を出て高架下を直進した先にある。)駅間の通路の途中には、公衆トイレと、あかりのボックスという名称の鳥居に似た形の色の鉄骨オブジェがある。毎年、夏には「新松戸まつり」が催される。

バス路線

駅と住宅地を結ぶ短距離路線が中心となっており、路線数は少ないが発着する便数は多い。当駅からバスで21世紀の森と広場森のホール21などへ行くことができる。 また、成田空港への深夜急行バスも運行されている。

松戸新京成バス[4]

乗り場 系統 主要経由地 行先
1番 新1 支所前・坂川 新松戸七丁目
2番 新2 支所前・蓮田橋 馬橋駅西口
3番 小金51 食品センター・松戸東警察署 八柱駅
小金52 食品センター 貝の花

駅に近い方から、2番→1番→3番の順になっている。3番乗り場には屋根がない。

成田空港交通

その他

このほか、3番乗り場から東葛病院や松戸中央自動車学校への無料シャトルバスも発着する。ただし本数は少ない。

廃止路線

郵便局前、支所前、小金高校、鰭ヶ崎などを経由して両駅間を結んでいた。

  • 京成バス(当時はバス分社前)
    • 新松戸線 新松戸駅~馬橋駅西口~日大歯科病院

区間の一部が流山線に組み込まれ、現在は松72系統として馬橋駅~松戸駅を結んでいる。

年表

  • 1973年4月1日 - 新松戸駅 開業
  • 1979年3月20日 - 新京成バス新松戸線 開業
  • 1985年9月15日 - 新京成バス横須賀線 開業
  • 1991年3月31日 - 京成バス新松戸線 開業
  • 1992年2月17日 - 新京成バス新松戸線1系統にて深夜バスの運行開始
  • 2000年3月16日 - 京成バス新松戸線 廃止
  • 2000年8月15日 - 新京成バス横須賀線 廃止
  • 2003年1月 - 駅前ロータリーが完成
  • 2003年10月1日 - 新京成電鉄が分社され、新松戸線は松戸新京成バスの運行となる。
  • 2013年4月19日 - 成田空港交通新松戸・千葉ニュータウン・成田線 開業
  • 2015年3月16日 - 松戸新京成バス小金原線 乗り入れ開始

駅名の由来

当駅の所在地は松戸市幸谷であるが、流鉄幸谷駅は松戸市新松戸にある。駅名は1966年(昭和41年)に認可になった駅周辺の「新松戸第一区画整理事業」(現在の新松戸1丁目および2丁目にあたる部分)に由来する。国鉄の仮称は「北馬橋」で[5]、松戸市は「南小金」を考えていたが、地元は新幹線の「新横浜」「新大阪」の発展を意識して土地区画事業の名称である「新松戸」を働きかけ、国鉄OB代議士を通じて国鉄と松戸市の譲歩を引き出した。改札前の高架の橋脚部にある「北馬橋ガード」の名称は駅名決定以前の名残とされる。

なお、流鉄の幸谷駅は旧地名である「幸谷」が由来で、幸谷の集落自体は当駅の東側にある。

隣の駅

東日本旅客鉄道
常磐線(各駅停車)
馬橋駅 - 新松戸駅 - 北小金駅
武蔵野線
南流山駅 - 新松戸駅 - 新八柱駅

脚注

参考文献

  • 日本国有鉄道『日本国有鉄道百年写真史』交通協力会、1972年10月14日 発行。 (復刻版:『日本国有鉄道百年写真史』成山堂書店、2005年10月)。ISBN 978-4425301638 
  • 三好好三、垣本泰宏『武蔵野線まるごと探見』JTBパブリッシング、2010年2月1日。 

関連項目

外部リンク