ムシブギョー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ムシブギョー
ジャンル 少年漫画時代劇バトル
漫画:ムシブギョー
作者 福田宏
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー超
発表期間 2009年9月号 - 2010年10月号
巻数 全3巻
話数 全14話
漫画:常住戦陣!!ムシブギョー
作者 福田宏
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
発表期間 2011年6号 -
巻数 既刊14巻
アニメ:ムシブギョー
原作 福田宏
監督 浜名孝行
シリーズ構成 加藤陽一
キャラクターデザイン 山下喜光
音楽 織田哲郎
アニメーション制作 セブン・アークス・ピクチャーズ
製作 テレビ東京dentsuSEVEN・ARCS
放送局 テレビ東京系列
放送期間 2013年4月 - 9月
話数 全26話
テンプレート - ノート
ウィキプロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

ムシブギョー』(蟲奉行)は、福田宏による日本漫画作品。

概要[編集]

週刊少年サンデー超』(小学館)にて、2009年9月号から2010年10月号まで連載されていた。話数のカウントは「第●陣」。

後に『常住戦陣!!ムシブギョー』(じょうじゅうせんじん ムシブギョー)と題名を改め、 2011年6号から『週刊少年サンデー』にて連載されている。基本設定やキャラクターは一部を除いて前作とほぼ同一で、ストーリーは『サンデー超』からの続編ではなく一からリセットされている。

あらすじ[編集]

江戸時代、将軍・徳川吉宗の命により設置された目安箱に寄せられた庶民の声を受けて、「新中町奉行所」・通称「蟲奉行所」が新設される。その役目は江戸に跋扈する巨大蟲を駆除すること。新米同心の月島仁兵衛は巨大蟲から江戸を守るため、先輩の同心達と共に戦うこととなる。

蟲奉行様救出作戦編
八丈島に籠る蟲奉行を蟲狩が襲撃することを知った蟲奉行所は、仁兵衛たち同心を島に派遣し事態収拾を図る。
紀州隠密道中編
仁兵衛ら市中見廻り組の奮闘により蟲狩は退けられるが、その戦いの中で蟲奉行は力を失ってしまう。力を取り戻すべく紀州藩に赴くことになった彼女は、御供に仁兵衛を指名する。一方、紀州には真田幸村とその配下・十傑蟲が現れ、暴虐の限りを尽くしていた。

登場人物[編集]

蟲奉行所[編集]

市中見廻り組[編集]

月島 仁兵衛(つきしま じんべえ)
- KENN(幼少期:寺崎裕香
本編の主人公。16歳。身長165cm。2月1日生まれのO型。津軽藩の村にある月島流道場の息子。
真面目かつ猪突猛進な性格で思い込みと勘違いが激しく、その上人の話をまともに聞かず勝手に物事を進め、何かと突っ走って無茶をする。それゆえ周囲からは「バカ」と評されるが、同時にその誠実さが高く評価されてもいる。また、「守るべき人が不安に駆られぬように武士はどんな相手にも臆してはならない」というポリシーを持ち、どんな相手にも臆せずに立ち向かい誰かを守るためならば自らの身を犠牲にすることも辞さない。
父から受け継いだ「常住戦陣(じょうじゅうせんじん)」を生き方の体現としており、刀身による斬撃だけでなく柄による打撃技を含んだ月島流の剣術を用いて戦う。痩身だが怪力の持ち主で、100kgの岩を3つ突き刺した棒を用いてよく修練している姿が目に付く。また毎朝富士山の山頂まで駆け上がり朝日を拝むことが日課であったりと尋常ではない体力を持ち、戦闘では苦戦を強いられることが多いものの途轍もない体力を見せることもしばしば。無涯を目標、火鉢をライバル、春菊を師匠と定めて精進している。
蟲狩との戦いでは、圧倒的な戦力差によって戦闘不能に陥る程の重傷を受けて意識不明となったが、蟲奉行の髪を偶然口に含んだ結果、異形の力を手に入れ覚醒する。覚醒状態は髪が白くなり無表情になり、通常時を上回る身体能力を発揮する。また、髪を腕のように変形させる、針状にして放出するなどの人間離れした力を得る。反面、この姿になると本人の意識はなく、さらに蟲奉行以外の全てを敵と認識して暴走する。この特殊性から蟲奉行は仁兵衛を蟲狩と同じ人種ではないかと考えている。
アニメ版にて小鳥の「蟲狩であった母方の血だろう」という発言により蟲狩の血を引いている事が判明した。
幸村に意識不明にさせられるも常世の井戸の瘴気により、暴走していたが途中で元に戻り、蟲奉行の記憶を取り戻した後は幸村と1人で対峙し、見事に勝利した。
無涯(むがい)
声 - 寺島拓篤
長い銀髪と鋭い目つきが特徴の痩身の男性。20歳。身長192cm。8月12日生まれのA型。市中見廻り組の最大戦力。
無口かつ傍若無人な性格で、蟲を倒すことを何よりも最優先する。そのため仲間を軽視し交流もあまり持たない。蟲奉行所のメンバーの中でも特に優れた蟲退治の腕前を持ち、天下無双の才人と呼ばれるほどの強さを誇る。蟲の毒や幻覚があまり効かない体質であり、人間に変装した霧隠才蔵を匂いだけで見抜いている。その強さは江戸中の人間に知れ渡り蟲奉行も実名で褒めるほどであり、作中世界で流行の歌舞伎の題目「蟲狩の無涯」としても有名である。かつては「蟲狩」の一人にして一番の剣の使い手でもあったが、蟲奉行暗殺の際、なぜか幕府側についた。それゆえ蟲狩からは裏切り者と呼ばれている。異形の大刀「塵外刀(じんがいとう)」を用いる。
仁兵衛のことを「芋坊主」と呼ぶ。当初はその弱さから使い捨て程度に考えていたが、芯にある強さを示した仁兵衛を後に評価するようになる。蟲奉行から「仁兵衛は蟲狩か?」と聞かれたが何も回答しなかった。しかし、彼の変貌を見たときに蟲狩のリーダーと同じ反応をしており、何らかの情報は知っている模様。
アニメ版では「蟲狩」の元リーダーとなっている。
火鉢(ひばち)
声 - 大久保瑠美
火薬の扱いを得意とする、忍者の一族の末裔。16歳。身長158cm。7月20日生まれのA型。ツインテールにした髪型と、ミニスカートニーソックスのような服装が特徴。下着は白のふんどしを着用。3サイズはB84(Cカップ)、W57、H87。
初めてのお勤めの時に無涯に助けられており、彼に憧れを抱いている。仁兵衛には対抗心を燃やしていたが、ある仕事をきっかけに「ライバル」となったことで少し気になり始めている。サービスシーンでは仁兵衛が絡むことが多く、火薬玉もしくは拳で制裁を加えている。家族は祖父の他に兄(声 - 下崎紘史、下妻由幸)が登場している。
紫陽花玉(あじさいだま)」などの火薬玉を用いた発破で戦うほか、接近戦用の小太刀も使用する。蟲狩との戦いの後一度帰郷し、苦無型の爆弾「姫椿(ひめつばき)」、紙状の爆弾「火柱紙震爆(かちゅうししんばく)」などの発破術を修得する。忍術の流派は「珍宝流(ちんぽうりゅう)」だが、名称が恥ずかしいので他人にはあまり言いたがらない。
恋川 春菊(こいかわ しゅんぎく)
声 - 江口拓也
身体中に傷跡がある長身の男で、500人以上の人を斬った大罪人。24歳。身長182cm。12月31日生まれのO型。蟲退治に手を貸す代わりに斬首を逃れている。その経歴ゆえに、現在でも彼を恨んだり恐れたりしている人は多い。その一方、飄々とした性格でいつも酒瓶を携帯している。仁兵衛のことを「兄(にい)ちゃん」と呼ぶ。犬が苦手。
凄まじい剣の腕前を持ち、ろくに手入れのされていない刃こぼれした刀で岩石や蟲の外殻を易々と斬ることができる。お勤めの際には何本もの刀を持ち歩き使用する。
元々は大盗賊団「黒蜘蛛組」の頭首の息子であり、少年期は心優しい性格から人斬りが出来なかったが、病に侵され死を望む母親を斬ったことで「死こそ救い」と考えるようになり、全ての人を苦しませず一瞬で眠らせる(殺す)ための強さを求めた結果、純粋なまでの殺意とそれに裏打ちされた強さを手に入れた。小鳥には大きな借りがあるらしく、彼には頭が上がらない。
アニメ版では、人斬りが出来ず微妙な立場にあった自分を唯一気にかけてくれた母親が何者かに殺害されたことによって人斬りに堕ちた。当初殺害したのは父親だと思い込んでいたが、小鳥から母親を殺害したのは蟲狩だと教えられ、蟲狩に対して並々ならぬ殺意を持っている。99人を斬り殺したことで「九十九斬り」の異名を持った。
一乃谷 天間(いちのたに てんま)
声 - 芹澤優
大人しく少し気弱な少年。11歳。身長136cm。5月10日生まれのAB型。陰陽道を司る土御門家の流れを汲む家の出身で、式神を操ることができる。
土御門家の血筋の中でも唯一の術力を持ち、お家再興の希望として担ぎ出されて蟲奉行所に入ったが、他のメンバーと比べて名が挙がらないことで本家からは冷遇されている。また、物心ついた頃から一度も両親(声 - 下妻由幸(父)、若林彩子(母))に会ったことが無く、いつの日か出会うことが彼の原動力となっている。
蟲との戦闘では紙人形の式神「為吉(ためきち)」と「末吉(まつきち)」を巨大化させて戦う。反面、天間本人は心身共に未熟なため、集団戦では後方支援に徹している。
サンデー超版とアニメ版では虫が苦手と言う弱点を抱えている(巨大蟲はもとより、日常で見かける虫ですらダメ)。仁兵衛の助力もあり、ある程度克服している。
松ノ原 小鳥(まつのはら ことり)
声 - 宮野真守
市中見廻り組の与力。26歳。身長176cm。11月23日生まれのAB型。眼鏡を掛けた、穏やかな性格の男性。
主に市中見廻り組の事務を担当しており、自らが蟲と戦うことはない。その性格ゆえか何かと気苦労が多く、特に他人に対する興味が希薄な同心(仁兵衛以外の4人)の扱いには手を焼いていたが、そんな4人の心を開いていき、日々成長していく仁兵衛に期待を寄せている。俳句が趣味。
一方で蟲に関する何らかの情報を隠しており、それに近づいた長福丸には詮索しないよう釘を刺している。
過去に大阪遠征に参加していたことがあるらしく、蟲狩の一人を単独で仕留め(たと思われ)るほどに戦闘力は高く、アニメ版では蟲人の二人を仕留めるなど、その実力は未知数。大岡の兄弟子であり、かつては神童と呼ばれていた。

蟲奉行所の人々[編集]

蟲奉行(むしぶぎょう)
声 - 潘めぐみ
新中町奉行所(蟲奉行所)を束ねる従二位・別格老中。白い長髪の女性で、仁兵衛が少女だと思うほどに外見は幼いが実際には通常の人間より長く生きている。一人称は「」。一部の人間からは「姫」と呼ばれる。本名は奈阿姫(なあひめ)。身長140cm。
蟲から江戸を守る要であるとされる。それゆえに自由もなく畏敬と侮蔑の念を周囲から受け続ける日々を、諦観とともに過ごしていた。だが仁兵衛と出会い、信頼できる人間が出来たことで閉ざした心を開いてゆく。一方で常世の蟲や真田幸村などから「姫」と呼ばれて丁重に遇されるなど、蟲人たちとは深い関わりにある。幼少期は両親(声 - 下妻由幸(父)、高橋理恵子(母))とともに天守のある城中で暮らしていたが、徳川軍に敗れて城は落ちている。その際に徳川方に保護された。その後は身にまとう毒気から倦厭され続けてきたが、徳川吉宗の代になって自ら幕府への協力を申し出たという経緯がある。幼少期から虫が好きだった。
強烈な毒を自在に操ることが出来、空気中の毒の濃度を高めながら敵の武装や障害物を溶かして戦う。そのため他人に触れることができない。本気で戦う時は髪はもちろん服すらも黒く染まり、巨大な黒い蝶の羽と蟲狩ですら耐えられない毒を展開する「黒揚羽(くろあげは)」と呼ばれる姿になる。また、蟲狩達との戦いの中、戦いながら彼らを仁兵衛から遠ざけるよう誘導してみせるなど、黒揚羽にならずとも戦闘能力はそれなりに高い。
仁兵衛を信用することが出来ずに蟲狩との戦いで重傷を負わせてしまった負い目から本気の姿で蟲狩と戦うが、蟲狩の切り札である「滅蟲邪刀「ムシカリ」」を撃ち込まれたことで能力を失い窮地に立たされる。仁兵衛を助けようとして抵抗するも失敗し、あわやというところで増援に来た無涯を含む市中見廻り組の援護を受けて撤退、仁兵衛を背負って逃走するものの追撃を掛けてきた蒼願によって殺されそうになり、覚醒した仁兵衛によって救われる。暴走した仁兵衛を止めるために追いかけるものの、彼女に異常な憎しみを持つ蓋骨に取り押さえられ三度窮地に立たされるが、彼女の声に自我を取り戻した仁兵衛に救われる。
その後は仁兵衛を気にかけながら過ごすものの、失った能力を取り戻す術が紀州にあることを無涯から聞き、隠密道中の供として仁兵衛を指名する。言葉の端々から、自らに未来がないような素振りを見せる。
仁兵衛には初対面の際の経緯から「蟲奉行」本人だとは思われておらず(人の話をまともに聞かない仁兵衛の性格から)「(蟲奉行様の)お付きの人」と呼ばれているが、彼との関係を維持するためあえて素性を明かさず、他人が訂正しようとしても制止していたが、後に「蟲奉行」本人だと仁兵衛は知ることになる。
アニメ版では仁兵衛を守る為に常世の井戸に入り、力を取り戻したと思われるが何故か黒揚羽とはならなかった。取り戻した直後は記憶が消えていたが仁兵衛の文字通り体を張った説得と手に付けた傷により思い出した。アニメ版では最後まで仁兵衛は彼女の正体を知ることはなかった。
尾上 影忠(おがみ かげただ)
声 - 乃村健次
武家見廻り組の与力を務める、大柄で武骨な男性。身の丈ほどもある大鉈を用いて戦う。当初は白榊と同じく市中見廻り組を見下していたが、ある一件で市中見廻り組の矜持を示した仁兵衛を認めている。蟲奉行不在を狙った巨大蟲の侵攻を食い止めるために江戸に残るが、力及ばずに部下が全員行動不能に陥り、彼らを休ませ自身の重傷を押して戦い続けた。江戸に蔓延っていた巨大蟲を全て切り伏せた源十郎を「剣聖」と称えた。
後に指南役となった源十郎から月島流を学んでいる。
柳生 義怜(やぎゅう ぎれい)
武家見廻り組の同心であり、四人組の任務に武家組の代表として抜擢される。御家流である柳生新陰流に誇りを持っており、剣術指南役だった父親が役職から外され源十郎が新しい剣術指南役になったことから、月島流とそれらの顛末の原因となった仁兵衛を敵視している。
白榊 夢久(しらさかき ゆめひさ)
声 - 小林親弘
寺社見廻り組の与力を務める。刃を仕込んだ扇と長銃「叢雲(むらくも)」を用い、舞うように戦う。
自分より身分の低い者を徹底的に見下す嫌味な性格。市中見廻り組のことも「下賤共の吹き溜まり」と毛嫌いしており、蟲奉行が御籠りで不在になった隙に緊急動議をかけ解散させている。その後は市中見廻り組を雑事にこき使うものの、ある事件から市中見廻り組のあり方を認めるようになる。蟲狩との戦いでは、未那蚕に格下とみられることよりも部下を愚弄したことに怒った(本人曰く「誰かに似てしまった」)。
サンデー超版では仁兵衛に助けられ、共闘してからは彼に対しては友好的に接するようになる。サンデー版ではこの設定は長福丸に移管されている。
瀬ノ川 一信(せのがわ いっしん)
寺社見廻り組の同心であり、四人組の任務に寺社組の代表として抜擢される。白榊から僧籍のまま同心にスカウトされた身ではあるが、お勤め前に宿で女中とふれ合い皆に酒を振舞うなど開放的な性格である。四人の仲を何とか取り持とうとするが、仁兵衛と義怜のぶつかり合いを止められず苦労する。
犬方 獣左(いぬかた じゅうざ)
関八州見廻り組の与力を勤める、野性的な風貌の男。見た目に違わず豪快かつ野性味溢れる性格で、関八州組の同心たちが皆殺しにされた時は怒り狂い、蟲人の大群を撃退した後は仇を取れたと泣き叫んでいた。蟲人襲撃の際には優れた動体視力で敵の攻撃をかわし、両手に装着した鉄爪で引き裂き抉るなど接近戦を得意としている。千代丸を溺愛しており、四人組の任務の際には自らも付いて行くと迫る程に心配していた。
実は白榊や尾上より高い身分の家柄である。
千代丸(ちよまる)
関八州見廻組の与力の相方。可愛らしい外見の少女で、獣左とは対照的に無表情で口数が少ない。関八州組の同心だが、与力である獣左には厳しい面がある。蟲人襲撃の時に捕らわれた江戸の人々を傷つけることなく、蟲人の腕だけを的確に貫くなど高い戦闘力を有する。暑苦しい獣佐に対して度々肉体的指導を行うが、彼を本心より信頼しており、いつまでも支えていくと心に誓っている。

蟲狩[編集]

有虚(うろ)
声 - 小西克幸
強者揃いの蟲狩を束ねている男性。顔つきや体格が無涯と酷似しており、無涯とは浅からぬ因縁(無涯のことを弟と呼んだ)がある。塵外刀の模倣刀を用いる。
リーダー格として他の蟲狩のメンバーから一目置かれており、戦闘能力は単独で無涯と渡り合う程である。仲間とは無礼講な間柄で和気藹々としているが、敵対している相手には全く容赦せず、未那蚕からも残虐と言われる程。蟲狩の面々と連携し蟲奉行に「滅蟲邪刀「ムシカリ」」を打ち込み、彼女の能力を無効化した。覚醒した仁兵衛の状態に関して何らかの情報を知っている様子で、また西日本を征服している蟲の化け物に強い警戒心を示している。のち鳰紫の策謀に呼応して、仲間たちと関八州見廻り組襲撃を実行する。
蜜月(みつき)
声 - 優希
露出度の高い恰好をした女性。主に諜報活動を行っている。
高慢で他者を見下す性格。蟲狩に所属してはいるが独断での行動が多い。「蟲笛(むしぶえ)」により巨大蟲を自由自在に操ることができ、江戸に混乱を巻き起こした。元は仲間だった無涯に強い執着心を見せ、彼が今所属している蟲奉行所には軽蔑の念を懐いている。イラつくと指をかむ癖がある。作中ではお春に次ぐナイスバディ(Eカップ)である。
蟲奉行の離れを聞き出す為に仁兵衛に色仕掛けをするもお春の存在により失敗し、お春を人質として攫ったが結局は逃してしまう。蟲奉行の離れを知らなかった仁兵衛と人質の価値がなくなったお春を二人まとめて殺害しようとするも、二人の結束力と市中組の乱入により失敗する。その後、無涯の変化を見てかつての無涯を変えた原因である仁兵衛に軽蔑とはまた別の感情を懐く。
その後は鳰紫の指示で江戸町内に町人として潜伏する。「春夏秋冬」の向かいのまんじゅう屋「月見堂」の主として振る舞っており、見廻り組のメンバーからは多少訝しがられているが、当の仁兵衛やお春からは無警戒で接せられている。
蓋骨(がいこつ)
声 - 上田燿司
仮面で素顔を隠す不気味な男。蟲奉行が御籠りを行う離れと呼ばれる場所を探るために蜜月に蟲奉行所を監視させていた。
蟲奉行に対して異常な憎悪を抱いており、他の蟲狩と共に蟲奉行の抹殺を企む。鞭の様な武器を用いる。仮面の下は蟲の毒によって焼け爛れている。戒汝と共に「滅蟲邪刀「ムシカリ」」を蟲奉行に発射する役割を担う。皆の注意が暴走する仁兵衛に向いている間に蟲奉行を嬲り殺そうとするが、完全に意識を取り戻した仁兵衛によって右腕を切り落とされる。その後仲間たちと共に撤退する時も、蟲奉行を恨めしい表情で眺めていた。関八州見廻り組襲撃の際には右腕を失ったまま再登場。
アニメ版では春菊の母親を殺した真犯人であった(理由は「事のついで」)。春菊と戦い、彼の捨て身の攻撃に隙を突かれて死亡する。
末那蚕(まなこ)
声 - 津田健次郎
常に無気力な長髪の男。死にたがりであり、蟲狩でただ一人だけ足止め役として八丈島近くの海上で蟲奉行所を待ち構えていた。
大鎌多節棍を組み合わせた様な武器「極楽鎌(ごくらくがま)」を用いる。数太刀で蟲奉行所の大型弁才船を破壊、市中見廻り組で屈指の強さである無涯と互角に斬り合い、寺社見廻り組与力の白榊を完全に圧倒し三下と見下すなど高い戦闘力を有する。
白榊との戦いで傷を負った際に死を恐れている発言をしているため、「死にたい」と言うのは本心ではない可能性がある。寺社見廻り組との戦いの詳細は描写されていないが、勝利することはできなかったようで、のち関八州見廻り組に襲撃を仕掛けた時に仲間たちとともに再登場する。
至胴(しどう)
声 - 下妻由幸
飄々とした雰囲気の三白眼の男。無数に節があり伸縮自在の刀剣「刺伸剣(ししんけん)」を用いる。
蟲奉行との戦いに割り込んできた仁兵衛に脇腹を抉り取る程の重傷を与えた。力を解放した蟲奉行に対して「刺伸剣・神速」を放ったが、彼女の高濃度の毒によって攻撃を無効化されたため、詳細は不明。春菊との斬り合いでは終始優勢だった。覚醒した仁兵衛に「刺伸剣」を破壊され戦闘不能になり、仲間たちと共に撤退した。その後、関八州見廻り組襲撃の際には戦闘員として再登場した。
アニメ版では蓋骨が死亡したため代わりに蟲奉行を捕えることになるが、仁兵衛に右腕を切られ仕損じる。
真白(ましろ)
声 - 喜多村英梨
眼鏡を掛けた男勝りな女性。丈の短い着物の上に長い着物を羽織った服装をしている。ちなみに下着は穿いていない。
一撃で人間の頭部を原形を留めないまでに踏み潰す程の凄まじい脚力を持つ。「甲脚(こうきゃく)」により、至胴と蒼願の攻撃を受けて既に満身創痍であった仁兵衛に止めを刺した。覚醒した仁兵衛に「甲脚」を破壊され戦闘不能になり、仲間たちと共に撤退した。のち関八州見廻り組襲撃の際には戦闘員として再登場。
身長160cm。B80(Bカップ)、W54、H85のスレンダー体型である。
アニメ版では火鉢と対峙し、彼女から「貧乳眼鏡」と呼ばれて激怒している。
鉄丸(くろがねまる)
声 - 内藤玲
何時も薄笑いを浮かべている白目の少年。螺旋状の弾丸を乱射する「蟲砕銃(ちゅうさいじゅう)」を用いる。女の子をいじめて遊ぶのが大好きらしい。
蟲狩で一番の若輩者だが、火鉢を二度打ち負かし、「赤色貫通弾(せきしょくかんつうだん)」により防御に秀でる天間の式神を粉砕した。覚醒した仁兵衛に「蟲砕銃」を破壊され戦闘不能になり、仲間たちと共に撤退した。のちの関八州見廻り組への襲撃時には、蛇腹状の弾倉が追加された蟲砕銃を装備している。
蒼願(そうがん)
声 - 岩崎征実
三度笠を被った侍風の男。有虚、至胴、真白と共に蟲奉行と直接対峙し、その戦闘に割り込んできた仁兵衛に「煉獄槍(れんごくそう)」の爆発を至近距離で喰らわせる。蟲狩の中で最も使命に忠実であり、合理的で無駄が無い性質から蟲奉行を直々に殺す役目を有虚から命じられていた。彼の用いる「煉獄槍」は柄の部分を回す毎に火力の高い爆発が起こり、最大の出力だと三町(約300㍍)程の爆発範囲となる。ただし、最大火力で使用すると槍はもちろんだが、自身の腕すらも焼き切れてしまう程のダメージを負う。
蟲奉行の抹殺の最中に覚醒した仁兵衛に危機感を覚え、使命を無視して「煉獄槍・獄炎」を使ってでも彼を仕留めようとするが一蹴される。撤退時に蟲狩の仲間たちから回収される。後の関八州見廻り組への襲撃時には、両腕に小ぶりの煉獄槍を括りつけていた。
戒汝(かいな)
声 - 下崎紘史
編み笠を被り農兵の様な身なりをした大巨漢。蓋骨と共に「滅蟲邪刀「ムシカリ」」を蟲奉行に発射する役割を担う。発射された「ムシカリ」を自らの力技によって軌道を変えたり、「大鯰槌(おおなまずづち)」の一振りで八丈島の岩山を分断するなど異常な怪力の持ち主である。
戦闘の描写が無いため詳しい経緯は不明だが、小鳥との戦いで袈裟斬りの傷を残して敗北している姿が仲間たちに発見されている。その後の関八州見廻り組襲撃の際にはその姿は見えない。
アニメ版でも戦闘の描写は無いが漫画版と同様に小鳥に殺された可能性が高い。
鳰 紫(かいつぶり むらさき)
「蟲狩」の参謀を務めるという優男。室鳩巣とも親交がある、謎の多い人物。裏で蟲狩たちを操り、蟲奉行の殺害を達成せんと暗躍している。蟲狩に協力しているものの、自らは蟲狩ではないらしい。まんじゅう作りが得意。
紀州での戦いののち、蜜希とともに仁兵衛の前に現れる。表では仁兵衛に好意的に接近したものの、蟲奉行のいなくなった江戸で蟲人たちを大量に出現させ、また蟲狩メンバーに関八州見廻り組を殲滅させるなどして江戸を混乱の渦に陥れた。

蟲人[編集]

常世の蟲(とこよのむし)
声 - 下崎紘史
巨大蟲を束ねる存在であり、真田幸村が王として崇める存在。外見は幼い童子だが蟲奉行の翅とよく似た小さな翅をもち、瞳孔が蝶の形をしている。体の一部から黒い巨大蟲を無数に生み出す事ができ、そのどれもが仁兵衛が子供の時に邂逅した因縁深い巨大蟲と酷似している。
当初は大坂城の繭の中で眠っていたが力を取り戻した蟲奉行の存在を感知し、極めて巨大な芋虫の姿で紀州に姿を現した(これが幕府側にとって初めての接触となる)。
奈阿姫(蟲奉行)を恋い慕っており、彼女を迎えるための婚前船を作るために紀州への襲撃を命じた。自分と彼女の間に割り込まれることを激しく嫌っている。
現時点で体はまだ不完全な状態であり、紀州に乗り出した時も腕が崩れ落ちている。蟲奉行奪還後は再び大坂城で繭に戻っている。
真田 幸村(さなだ ゆきむら)
声 - 諏訪部順一
大阪夏の陣・西軍の将。背に生えた翅、鎧の様な手足以外は普通の人間と大差ない容姿をしている。脱皮後は翅を除いて人間時代の頃と殆ど変わらない姿となる。
八丈島の戦いを猿飛佐助と共に監視していた。蟲奉行のことを「姫君」、大坂城の巨大なの中にある蟲を「我が王」と呼び敬う。十傑蟲と巨大蟲の大群を率いて紀州藩への侵攻を始め、数多くの民を虐殺。そして藩主・徳川宗直へ大型船の建造を要求する。
当初は腕を突き出しただけで山を吹き飛ばす、見えない壁のようなもので相手の攻撃を防ぐ等、その能力には謎が多かったが、後に見えない壁の正体は「鉄の鱗粉」であることが判明した(『鉄の』と表記したが鉄分が入っているというわけではない)。攻防一体であらゆる攻撃を弾くが、鱗粉には限りがあり、強力な攻撃を受け続けると鱗粉自体が吹き飛ばされてしまい、本体を晒してしまう弱点がある。脱皮後は鉄の鱗粉を圧縮した弾丸「黒丸(こくがん)」や刀「黒鱗刀"政宗"(こくりんとう"まさむね")」に変化させることができ、無涯の塵外刀をへし折っている。
脱皮後は圧倒的な力により無涯と覚醒した仁兵衛を下し追いつめるも、黒揚羽としての力を取り戻した蟲奉行と交戦し、激昂した彼女の全力の一撃「滅ノ理(ほろびのことわり)」を受け敗北する。しかし戦闘不能となりながらも生き永らえており、常世の蟲と共に大坂へ帰って行った模様。
アニメ版では、蟲奉行が常世の井戸に入り力を取り戻したのに関わらず、黒揚羽とならなかった事に驚愕した。自身は井戸自体には入らず井戸から溢れ出る瘴気を吸う事で脱皮をして更にパワーアップ(鱗粉から巨大蟲の群れを発現させたり、城下町を覆う暴風雨を発生させる等)し、市中組全員を圧倒する。しかし市中組の奮戦と仁兵衛の粘り強さに段々と押され始め、最終的に仁兵衛の「隕石落とし」により敗北し灰となり消滅した(直後に幸村の元となったと思われる蝶が飛んでいる為、死亡したかどうかは不明)。
毛利 勝永(もうり かつなが)
幕府が初めて遭遇した蟲人。3年前の大坂遠征において単体で幕府軍を壊滅させたという情報以外は詳細不明。

真田十傑蟲[編集]

真田幸村の配下・真田十勇士が蟲人になった姿。

猿飛 佐助(さるとび さすけ)
声 - 下崎紘史
ハエの蟲人であり、いつもは黒頭巾を被り正体を隠している。「ブ…ブ…」という口癖が特徴的。
八丈島の戦いにて覚醒し暴走した仁兵衛に警戒心を抱き突如江戸へ襲来、その際に周りにいた町民を無差別に殺戮する。目で追えない俊敏性、大砲が直撃しても傷一つ付かない硬さを併せ持ち、寺社見廻り組を翻弄する。修行を終えたばかりの仁兵衛と応戦し「富嶽鉄槌割り」をまともに受け粉砕されるが、それは「分身の術」を発展させた「分裂の術」による五体の佐助の内の一体であり、体力を消耗した仁兵衛へ反撃を開始する。仁兵衛を追い詰めるも、修行により格段に強くなった市中組のメンバーによってあっさり撃破される。その後、バラバラにされ蟲奉行所内の蟲腑分け所に運ばれるが、変装し蟲奉行所へ潜入した才蔵により外へ持ち出される。しかし安堵も束の間、「才蔵様」ではなく「殿」と呼ばれ激昂した才蔵により頭部を握り潰され絶命した。
アニメ版では分裂の技が原作よりも強化されており、倒した分だけ増える(ただし特定条件で増えない)もので最終的には2桁を超えたが、市中組の誘導で一か所に集められ、仁兵衛の「富嶽鉄槌割り」を受け全滅する。その後は漫画版と同様に才蔵により頭部を握り潰されたあげく、沼田に投げ捨てられる。
霧隠 才蔵(きりがくれ さいぞう)
声 - 関智一
蟋蟀の蟲人。十傑蟲筆頭。変装が得意で隠密行動に優れている。自分より目下の者(弱者)には「様」を付けて呼ぶことを強要する。和歌山城全域という広範囲かつ物理法則すら捻じ曲げるほどの強力な幻術を掛けることができる。松坂和歌山城の戦いでは第弐陣を務め、火鉢と戦う。蟋蟀の体躯から繰り出される音は聞く者にとって強烈な不快感を催すだけでなく、発破を防ぐほどの強力な防壁として機能する。脱皮することで禁術「胡蝶の夢」を使うことが出来る。強力な幻術で火鉢を追い詰めるものの、発破を用いた振動によって本体の位置が判明し、彼女の「姫椿」を受けて敗北する。しかし、倒されたのは才蔵が生み出した影であり、彼の反応を見る限り本体よりも弱いとのこと。和歌山城に潜入した蟲奉行を含めた別働隊の目的を暴くために協力者に変装して紛れ込んでいる。宗直の居場所に到着する前にあらかじめ気づいていた無涯によって正体がばれ、彼との戦闘にもつれ込む。
自分の体が蟲に変貌していく様を幻覚で見せ、精神を蝕む大禁術「虫返り」を使うも、無涯には効きづらかった事と奥義を使う際に自らに掛ける幻術が甘くなる隙を付かれ、無涯に倒され塵外刀に吸収され戦死した。
火鉢の祖父とは家族とも言えるほどの仲であったが、彼を裏切り親と言える師匠を殺害して禁術の巻物を奪ったという因縁がある。並々なる向上心からより強い力を求める欲望のあまりに師匠を殺害し禁術を奪うが、力への誘惑に負け家族を裏切ってしまった自らの行いに強い後悔と罪悪感を募らせ、術を使いこなす事が出来ずにいたが、幸村との邂逅で自らの欲望を肯定され心の重圧を解放し術を使いこなす様になる。それ以降幸村に心酔し忠誠を誓うようになる。
三好 青海入道(みよし せいかいにゅうどう) / 三好 伊佐入道(みよし いさにゅうどう)
声 - 佐々木睦(二役)
ゴキブリの蟲人である兄弟。十傑蟲五番手。人を殺すのを救いだと考えている破戒僧で、どちらがより多くの人々を「救った=殺した」かで競い合い、数多くの村民を容赦なく虐殺した。松坂和歌山城の戦いでは共に第参陣を務め、春菊と戦う。ゴキブリの生命力によって、バラバラにされても瞬く間に再生する程の桁外れな生命力を持つ。人を殺すことが救いだという割に自身の死を恐れており、春菊の本気の殺意を乗せた斬撃には恐怖を覚え、脱皮をして襲い掛かる。脱皮すると再生能力が5倍となるが、春菊の「慈合斬り」を受けて再生不能なほど細切れにされた。残っていた口から「死にたくない」と言い残したが切り伏せられた。
アニメ版では脱皮の理由が異なる。春菊に人斬りの匂いを感じ取ったためであり、漫画版よりも早い段階で脱皮を行う。再生能力と怪力で春菊を圧倒し自らの殺しの道を説くが、漫画版同様に激昂した春菊の「慈合斬り」を受けて再生不能なほどに細切れにされてそのまま消滅した。
由利 鎌之介(ゆり かまのすけ)
声 - 高城元気
蟷螂の蟲人。真面目な性格で常に丁寧な口調で話す。十傑蟲二番手。痩身で両腕にはカマキリのような刃が備わっている。蟲の本能を抑え付けるほど幸村への忠誠心が強い。だがそれ故に彼を愚弄されると瞬く間に怒り狂う。春菊の斬撃を一回で見抜き、簡単に捌ききるほどの剣の達人である。
筧とは強い絆を持っており、同じお守りを首にかけている。
蟲奉行の正体を知らなかったらしく、幸村と戦っている彼女を殺そうとしたが、彼女の「滅ノ理(ほろびのことわり)」に巻き込まれた(生死は不明)。
アニメ版では小鳥に十蔵と同時にバラバラにされ戦死した。
筧 十蔵(かけい じゅうぞう)
声 - 羽多野渉
カメムシの蟲人。「ゲハハ!」という笑い方が特徴。十傑蟲三番手。戦いの最中でも軽口を絶やさない享楽的な性格をしているが、幸村を愚弄されて暴走寸前の鎌之介を抑え、仁兵衛達の行動を探ろうとするなど、比較的冷静で大局を見渡せる。放出するガスは大量に吸引すると(自分も含めて)死に至るほどの有毒ガスでありながら、高い可燃性を持ち、大筒と併用して強力な火炎攻撃を繰り出す事が出来る。脱皮後は恋川を瞬く間に沈めてしまうほどの格闘戦を見せている。
鎌之介とは強い絆を持っており、同じお守りを首にかけている。
鎌之介同様に蟲奉行の正体を知らなかったらしく、幸村と戦っている彼女を殺そうとしたが、鎌之介を庇って「滅ノ理(ほろびのことわり)」に巻き込まれた(生死は不明)。
アニメ版では小鳥に鎌之介と同時にバラバラにされ戦死した。
穴山 小介(あなやま こすけ)
声 - クロちゃん
バッタの蟲人。十傑蟲四番手。口数が少なく感情をあまり表に出さない。村民の死体の山を凄まじい拳圧で押し潰し、血の狼煙を噴き上げるなど高い戦闘力を有する。バッタの体躯を利用した跳躍力から繰り出される打撃が最大の武器。和歌山城での戦いでは第四陣を務め、天間を指名する。
戦いの前に礼をしたり、城から落ちそうになった天間を助ける等、おおよそ蟲人とは思えないほどの礼儀正しさを持つが、実際の本質は実力が低いと判断した女子供を実力勝負と称して嬲る事を好む卑劣漢(天間を指定したのも彼が「一番弱い」と判断したから)。
上記の様に天間を嬲っていたが、弱さを超えるために解放した為吉・末吉「大横綱ver」の攻撃を食らったことで危機感を感じ、本気を出すために脱皮しようとするが、直前に「全力大横綱つっぱり」を受けて、城外まで弾き飛ばされた。飛ばされた後、城外で活動していた備前やいろり達に目を付けて襲い掛かるも、蟲奉行の「死爪」の直撃を受けて死亡する。
アニメ版ではジャスティス(正義)が口癖となり、よく喋る。天間を対戦相手に指名したのも己のジャスティスを伝授するべき者だと判断したため。だが、そのジャスティスは自分本意の独善的なものであり、それによって天間を殺そうとした。だが、為吉・末吉の「全力大横綱つっぱり」を受けて、宇宙空間にまで弾き飛ばされ爆死した。
根津 甚八(ねづ じんぱち)
声 - 俊藤光利
タガメの蟲人。十傑蟲六番手。
全ての攻撃が急所狙いであるなど恐ろしく戦い慣れした猛者であり、自らと拮抗する程の強者との戦いには楽しみを感じている。両腕の刃は長く伸ばすことが出来、近接格闘だけでなく広範囲の攻撃も可能である。また「奥の手」を持っており、地上よりも水場での戦いに優れている。関所で仁兵衛たちを取り逃がした不手際に対し、「顔向けできない」と土下座に加えて頭を地面に埋めて幸村に詫びるなど、自らに厳格な性格である。また語尾には「候」と付ける。
紀州藩の関所の監視を幸村に命じられ、侵入を試みた仁兵衛たちを捕えられない関所役人を見限り殺害、隠れていた仁兵衛と戦闘になるが、役人たちを殺したことに怒る仁兵衛の剣に吹き飛ばされ、その隙に逃げられ侵入を許してしまう。
松阪和歌山城の戦いでは第壱陣を務め、因縁のある仁兵衛を得意な戦場である水場に引き込んだ。当初は優勢だったものの、短期間で成長した仁兵衛に後れを取り始め、蟲人の覚醒である脱皮を行って仁兵衛を圧倒する。水流を操る力を持っており、自身のスピードと合わせて戦いを優勢に進めるが、戦いの中で成長し、流れを掴んだ仁兵衛の「富嶽山嵐」と「昇り龍」を受けたことで敗北する。敗北後は仁兵衛たちに十傑蟲の戦力の厚さを教え、幸村に敗北を詫びながらも仁兵衛という強者と戦えたことに満足し消滅する。
望月 六郎(もちづき ろくろう)
声 - 三木眞一郎
トンボの蟲人。名前が同じ海野とコンビを組み「六郎コンビ」を自称する。いろりを仁兵衛たちが匿われている村の娘だと勘繰り、彼女を捕獲する。破傷風で弱っていた仁兵衛を追い詰めたが、大岡忠相が仁兵衛の援護に入ったことにより、仁兵衛・大岡と二対二で戦うことになる。途中まではコンビプレーにより戦いを優勢に進めるも、大岡にコンビプレーを妨害され徐々に劣勢となっていく。仁兵衛の「富嶽鉄槌割り」に脅威を感じて海野に回避するように呼びかけたが、大岡にその隙を突かれて戦死した。
海野 六郎(うんの ろくろう)
声 - 好川貴裄
ダンゴムシの蟲人。望月とコンビを組んでおり、彼と共に仁兵衛たちが匿われている村へ向かう。破傷風によって弱体化していた仁兵衛を追い詰めたが、大岡忠相が仁兵衛の援護に入ったことにより、仁兵衛・大岡と二対二で戦うことになる。大岡の策により仁兵衛との直接対決に持ち込まれ、仁兵衛の「富嶽鉄槌割り」を真っ向から迎撃しようとしたが敗北し戦死した。

蟻塚の三頭[編集]

多くの蟲人を率い、江戸の郊外に巨大な蟻塚を築かせた三体の強力な蟲人。

オバナ
蟲狩の手によって壊滅した関八州の砦を抜け、江戸に侵入した蟲人の一体。蟲人のあまりの数に押され劣勢となる春菊を追い詰めるも、寺社組の救援により形勢逆転され白榊に切り刻まれる。その後、生き存え江戸から撤退するが再び蜂起し江戸を蟲人のものにする為、下級蟲人に蟻塚を建造させ力を蓄えていた。蟲人の国を作る理想を抱いており、より多くの知識を欲している。屋牢蜘蛛の蟲人であり、蜘蛛の糸を凝集して作り出した棍棒を利用した棒術を得意とする。
キキョウ
江戸を急襲した蟲人の一体、妖艶な姿をした女性型の蟲人。江戸近郊に侵入した際は自身の素早い攻撃と蟲人の大群により天間を圧倒するが、無涯の登場によって一気に劣勢となり撤退する。知能を得てからはお嬢言葉で話すようになり、自分を満足させてくれる情熱的な殿方を求めている。優雅で美しいものが好きで醜いものを一方的に見下しており、自らの選別で蟻塚の菌園に容貌が美しくないと判断した人々を送り込み苗床にした。三夜毒蛾の蟲人であり、触角でフェロモンを嗅ぎ分ける能力で暗闇でも姿を感知する事ができる。
ハギ
江戸を急襲した蟲人の一体。江戸近郊に侵入した際は火鉢と戦い、十傑蟲並みと評される程の強さを見せる。疲労した火鉢を追い詰めるも、月島流剣術を会得した尾上の富嶽鉄槌割りを受け敗北する。知能を得てからは粗暴な性格となり、自分を倒した月島流剣術と再戦し打ちのめす事を望んでいる。圧倒的な膂力による怪力と刃物すら通さない防御力を併せ持つ。

江戸幕閣[編集]

徳川 吉宗(とくがわ よしむね)
声 - 鈴森勘司
江戸幕府現将軍で長福丸の父。
幕府の財政再建に尽力しながらも、蟲たちの脅威に日々頭を悩まされている。蟲奉行とは幼少期から面識があったようで、幼名の新之助の名で呼ばれる事もある。
大岡 忠相(おおおか ただすけ)
声 - 井上和彦
南町奉行を務める眼鏡の男。紀州に向かう蟲奉行に護衛役として同行する。居合の達人であり、その実力は蟲人を圧倒し、仁兵衛が剣筋を目で追うことが全く出来ない程。口癖は「×(バツ)です(もしくは大×です)」で、(特に仁兵衛に対して)よく駄目出しをする。小鳥とは同門であり、神速の居合術も彼から教えてもらったものである。
和歌山城での戦いでは、突発的な行動を起こしやすい仁兵衛達を抑えるためのハンドル役として同行する。由利鎌之介・筧十蔵との戦いの中で一変した状況に対応するため、自分に課せられた命令を捨て、仁兵衛を蟲奉行の元に向かわせて自身は徳川宗直の救出のために単身真田幸村との戦いに挑む。圧倒的な実力差に左腕を失い満身創痍になりながらも戦い続け、仁兵衛が蟲奉行と再会するための時間を稼いだ。
また、戦いの最中に幕府ために滅私奉公で勤め続けていた自分を人形と評し、同じような道を辿る蟲奉行に一種のシンパシーを感じていたが、道中で見せた彼女の人間らしい一面とそれを作り出した仁兵衛にあこがれを抱いていた事を吐露する。
幸村により倒されたが生死不明。アニメ版では死亡している。
室 鳩巣(むろ きゅうそう)
吉宗の参謀。小柄な体躯だが眼光の鋭い老人。
紀州での戦いの後、蟲対策の中心人物として吉宗に抜擢される。
松平実芳(まつだいら さねよし)
声 - 郷田ほづみ
前大平藩主、幕府若年寄。アニメ版では姓が水野となっている。
蟲狩時代の無涯と面識があり、大人蚤に江戸屋敷が襲われた際、蟲奉行所を通して無涯に退治を要請する。いち奉公人の命も心配する心優しい人物である。

江戸市井の人々[編集]

お春(おはる)
声 - 明坂聡美
蟲奉行所の傍にある茶屋「春夏秋冬」の娘で、優しく穏やかな性格の少女。祖父(声 - 下崎紘史)とともに店を切り盛りしている。16歳。身長157cm。4月8日生まれのB型。
蟲害によって父(声 - 下妻由幸)と母を失っており、蟲奉行所の設立を心から望んでいた。巨大蟲から助けられたことをきっかけに仁兵衛を慕っている。
スタイルが良く、火鉢や長福丸が「桃」に喩えるほどの巨乳の持ち主で、何かとサービスシーンが多い。3サイズはB94(Fカップ)、W58、H88。また下は穿いていない。
長福丸(ながとみまる)
声 - 福山潤
巨大蟲出現の謎を知るため、蟲奉行所に忍び込んだ能面の男。19歳、身長172cm。書物から様々な知識を学んでいるためかなり博識で、何か言うごとに薀蓄を垂れる。能面の下はイケ顔であるが、面を取られると声が急に小さくなる(後に、面をとっても普段どおりに振舞えるようになった)。
その正体は次期将軍・徳川家重。幕臣たちからは表面上は諂われているものの不甲斐なく思われており、後継も次弟をと望まれている。そのため人間不信に陥っており、また『徒然草』の一節に感銘を受けてからは10年間ひきこもり書物ばかりを読んでいた。初めて個人としての自分を信頼した仁兵衛に心を開き、彼を友と呼ぶようになった。が、初めて出来た友人であるためか、その後は半ばストーカーになっている。格下の人物には尊大に出るものの、父を始め格上と思しき人物とは目も合わせられない性格で、吉宗からも呆れられていたが、仁兵衛たちが紀州から生還した後は自らの浅学さに危機感を覚え、一念発起することを誓う。
お園(おその)
声 - 若林彩子
瓦版の記者。
弥助(やすけ)
声 - 津村まこと
松平実芳の江戸屋敷に仕える奉公人の少年。奉公先を盥回しになった末、松平家に拾われた経緯があり、実芳に対する忠誠心は非常に高い。大人蚤の騒動では逃げ遅れて命の危機に晒されるが、仁兵衛の奮戦により救われる。
寅吉(とらきち)
声 - 高山みなみ
江戸市中に住む少年。家が貧乏であるために自身や弟たちが迫害されるのを憂い、剣術を鍛えて武士になりたいと志している。その意志に感銘を受けた仁兵衛は彼を弟子に迎えてたまに剣術を教えている。

紀州の人々[編集]

徳川 宗直(とくがわ むねなお)
声 - 藤原啓治
紀州藩藩主。徳川吉宗の従兄弟であり、彼からは自分よりも有能であると言われるほどに信頼されている。蟲人が紀州の民にこれ以上の危害を加えないよう、真田幸村と交渉し策を練るも、蟲人の人ならざる力と人の道理を踏みにじる理念によって翻弄される。蟲奉行たちが紀州へ赴いているという情報を知ると、密かに提携して蟲奉行を常世の井戸へと導く。真田幸村との戦いの終盤、常世の井戸を封印するために一人城中に残り、城の天守ごと爆破して井戸ともども和歌山城のがれきの中へと埋もれていった。
アニメ版では城のからくりで幸村を倒そうとするも失敗し、返り討ちに遭っている。
備前(びぜん)
声 - 高橋広樹
岩松村の名主である若者。納屋に潜んでいた蟲奉行一行を捕らえるも、破傷風にかかっていた仁兵衛を村の教えに従い村人総勢で看病する。蟲人の制裁から村を守るために病み上りの仁兵衛を殺害しようとするが、村に侵攻してきた六郎コンビに立ち向かい村人を守ろうとする仁兵衛の正義感にかつて天涯孤独だった自分を引き取ってくれた先代名主の面影を見て心を打たれる。六郎コンビ撃破後、仁兵衛たちから事情を聞き、紀州での謀において村ぐるみで大きな役割を担うことになる。
山県 正近(やまがた まさちか)
声 - 石原由宇
紀州藩に古くから仕え、家老を輩出してきた名家「山県家」の若き当主。蟲人の暴虐によって命を落としていった紀州藩の民や家臣たちに涙を流すなど正義感が強い。十傑蟲に監視され身動きが取れない宗直に代わり、備前を介して蟲奉行所と合流、蟲奉行の力を取り戻すための作戦に加わる。戦後は藩主無き紀州藩復興のために陣頭指揮を執っている。
木場 正勝(きば まさかつ)
山県家の重臣。三白眼である眼つきは鋭いが、幼少期から正近を支えてきた忠臣。霧隠才蔵に密かに殺害されて皮を剥がされ、その地位に潜り込まれることになる。
山本 次五郎(やまもと じごろう)
山県家の重臣。木場とともに正近の幼少の頃より山県家を支えてきた。終始正近と行動を共にし、戦後も正近とともに冀州復興のために尽力している。
久能(くのう)
紀州藩筆頭家老。完全封鎖をしていた紀州に侵入者を許した咎により、民衆への見せしめとして責任を負い、同僚の松永・木瀬と共に切腹した。
松蔵(まつぞう)
岩松村の先代の名主。身寄りのなかった備前を養子にした。自らを省みずに人助けをする善人。最期は村人を守るために山賊に殺害されるが、それでもなお備前の行く末を案じていた。

主人公たちの血縁など[編集]

月島 源十郎(つきしま げんじゅうろう)
声 - 小山力也
津軽藩最奥の村にある月島流道場道場主。仁兵衛の父。
8年前までは名うての猛者として知られており、津軽藩の剣術指南を務めていたが、仁兵衛の失態の責任を取り、自ら左足の腱を切った。そのために走ることができなくなり、小鳥の蟲奉行所お勤めの誘いを断り、その代わりを仁兵衛に託した。「富嶽三十六剣」の考案者。
軸足である左足を失いながらも実力は衰えておらず、武家見廻り組が対処できなかった巨大蟲30匹を単独で倒し、仁兵衛の過酷な修業にも付き合った。江戸での散策では、お春の人格とスタイルを評価し、仁兵衛の嫁に来ないかと誘った。何らかの病に体を蝕まれており、自身の余命が残り少ないことを悟っている。
後に幕府剣術指南役に任命され、武家見廻り組の戦力強化に一役買っている。
叶(かなえ)
声 - 相橋愛子
仁兵衛の母親。飛騨高山の出身。故人。
日本一の剣客となるために親と縁を切り武者修行の旅に出た。20年前、江戸の道場破りの最中に、同じく道場破りをしていた源十郎と遭遇、真剣勝負となる。互いの実力が拮抗していたために三日三晩(アニメ版では1年)戦っても勝負がつかなかったが、源十郎の腕を認め(どちらが上かはさておき)、「日本一と日本二の剣豪の子であれば健やかで逞しい子になるだろう」と考え、源十郎の子を産むと宣言した。源十郎と二人で子に技を教える日々を楽しみにしていたが、その日が訪れることは終ぞなかった。
お春に勝るとも劣らない巨乳の持ち主で、源十郎はお春の胸を見て彼女を思い出していた。ちなみに身長170cm。3サイズはB96(Iカップ)、W56、H90。
仁兵衛出産の際に亡くなったとされているが、「仁兵衛に何度も子守唄を歌っていた」とする発言もあるため詳しい死亡時期は不明。
小鳥によると蟲狩(もしくはその血筋)であったもよう。
いろり
声 - 上坂すみれ
火鉢の妹。火鉢と同郷のくノ一であり、森の動物たちを味方につけることが出来る。スカート姿で、下着は水玉柄のふんどしを着用。紀州の異常を探っている最中に望月六郎に捕まったが、連れてこられた村に潜伏していた仁兵衛たちに助けられ、以後彼らの協力者となる。火鉢を尊敬しているが、再会した時のスキンシップは些か危ない。
事件終息後、紀州の異変に一切無関心だった村を見限り、火鉢と共に江戸に渡る。
モコ太
いろりに従うムササビ。いろりの影響を受けているせいか火鉢(というより女性)が大好きで、よく彼女に引っ付いている。人間とは筆談でコミュニケーションをとる。
弥三郎(やさぶろう)
声 - 緒方賢一
火鉢の祖父。非常に高名な忍びで、珍宝流忍術の使い手。
孫娘の火鉢を非常に可愛がっていたが、忍術を教えることについては当初は非常に反対していた。百地三太夫から忍術を学んでおり、霧隠才蔵とは兄弟弟子にあたる。現在は里を出奔している。
恋川 左之助(こいかわ さのすけ)
声 - 小杉十郎太
春菊の父。かつて関東を席巻した大盗賊「黒蜘蛛組」の首領。
人を傷つけることを嫌っていた幼少期の春菊に辛く当たり散らしていた。
アニメ版では春菊の母を斬殺したと春菊に勘違いされた挙句、殺される寸前までに追い詰められた。
お菊(おきく)
声 - 若林彩子
春菊の母。
原因は不明ながら死の床に就いており、その苦しみから解放されるために春菊に自らを殺すように請うた。それが春菊の最初の人斬りとなった。
アニメ版では立場の弱い春菊を庇っていたが殺された。殺害犯は骸骨となっている。

その他の人物[編集]

百地 三太夫(ももち さんだゆう)
物語以前に君臨した忍びの大家。弥三郎や霧隠才蔵の師にあたる。その忍術の秘伝に目が眩んだ生前の才蔵によって殺害されている。
秦 河勝(はたの かわかつ)
物語よりはるか太古の時代に生きた、大和朝廷に仕える廷臣。常世の蟲を崇める民衆たちを危険視した朝廷の意に従い、民衆を悉く虐殺した。

用語[編集]

新中町奉行所
巨大蟲から江戸を守るために新設された奉行所。通称「蟲奉行所」。市中見廻り組、武家見廻り組、寺社見廻り組、公家見廻り組、関八州見廻り組の五つの「見廻り組」とそれを束ねる蟲奉行によって構成される。各見廻り組にはそれを統括する与力(各見廻り組に一人だが、公家見廻り組のみ二人)がおり、蟲奉行所は与力と蟲奉行の会議によって運営されている。
巨大蟲
100年ほど前から日本に跋扈するようになった、人間を襲う巨大な蟲。なぜそのようなものが現れるようになったのかはよく分かっていないとされる。
基本的に人間の数倍から数十倍程度の大きさだが、夏になると「城塞級」と呼ばれる超大型蟲も現れることがある。ベースになった虫の特性を持ち合わせているため、対策方法を知っていれば常人でも動きを止めることは可能。
四季によって活動の周期が変化し、春から夏は活発化するが、秋から冬だと沈静化する(この特性から雪国では存在が確認されていない)。
 ある程度成長した個体は、常世の蟲の力によって知性を得た蟲人に進化する。
001:屋牢蜘蛛(やろうぐも)
仁兵衛が江戸で初めて戦った蟲。外見は巨大なクモであり、巨大な脚と粘着力の高い糸を組み合わせて攻撃してくる。廃寺などに潜んで人間を狙う。群れで生活する。
仁兵衛が倒したのは一匹のみで、その他多くの蟲は無涯たち市中組が倒した。
002:ヤツホシ
巨大な天道虫の姿をした蟲。自身に危機が及ぶと足の節から毒を含んだ悪臭をばらまく。
003・004・005:大人蚤(おおひとのみ)
蚤の跳躍力と人間を一瞬で吸い尽くす口吻を持つ。主に幼蟲と成蟲(雄/雌)がいる。中でも雌の個体は最も強い。
006・007:脚長脚留蜂(あしながあしどめばち)、脚長脚留女王蜂(あしながあしどめじょおうばち)
山岳部などに岩に偽装した巣を作り、近づいた人間を襲う蜂に似た蟲。
008:夜深蚊(やぶか)
深夜に人を襲う蚊に似た蟲。音を全く出さずに相手を仕留めることが出来る。蚊と同じ弱点を持っている。
長福丸により動きを止められたところを仁兵衛に切り捨てられた。
009:鳴刀蟷螂(めいとうかまきり)
岩や壁を難なく切り裂く鎌を持った蟲。作中で初めて出てきた蟲狩に操られていた個体である。
010:神楽百足(かぐらむかで)
巨大な百足の姿をした蟲。蜜月が移動用として何匹か操っている。
011:益荒王兜(ますらおおかぶと)
作中で初めて出現した城塞級と呼ばれる超大型の蟲。外見はカブトムシであり、歩いただけで災害級の被害をもたらす。
012:隠密蜻蛉(おんみつとんぼ)
蟲狩が操る蟲の一種。羽音が限りなく静かで、気配も完全に消せるため尾行に適した蟲。
013:駆脚髪切(かけあしかみきり)
巨大なカミキリムシの姿をした蟲。
014:砂地獄(すなじごく)
蟻地獄の姿をした蟲。圧刃蜉蝣(あつばかげろう)の幼虫。
015:風斬義離須(かぜきりぎりす)
市中見廻り組をかく乱するために呼んだ蟲。巨大なキリギリスの姿をしている。
016:石殻団碁蟲(せきかくだんごむし)
市中見廻り組をかく乱するために呼んだ蟲。巨大なダンゴムシの姿をしている。
017:双身鋏蟲(ふたみはさみむし)
市中見廻り組をかく乱するために呼んだ蟲。巨大なハサミムシの姿をしている。
018:戦刃鍬形(せんじんくわがた)
幾つもの家屋を一度に切断するほどの巨大な顎を持つクワガタムシに似た蟲。
019:無々節(ななふし)
細長い体と幾つもの棘が付いた舌を持つナナフシに似た蟲。高度な擬態能力を持つ。
000:名称不明
幼少期の仁兵衛が遭遇した黒い蟲。冬国には蟲は出現しないと言う定説を破った個体であり、源十郎の左足を奪う原因を作った。城の記録には蟲狩が関わっている蟲として記録されていた。常世の蟲もこの個体を生み出す事が出来る。
 ???:常世の蟲
奈阿姫が幼い頃(蟲人になる前)に助けた蟲であり、奈阿姫や真田幸村が蟲人になった原因である。
奈阿姫の髪を含んだ仁兵衛が暴走したのはこの蟲の精神によるもの。
蟲狩
巨大蟲の退治を生業とする集団であり、かつて無涯が所属していた。しかし現在では蟲奉行の殺害を目的としており、蟲笛を用いて蟲を操り江戸に混乱をもたらし、八丈島の戦いでは蟲奉行所を大いに苦しめた。蟲の毒に耐性があり、常人とは比較にならないほどの高い身体能力を秘めている。
異常なまでの復讐心の根源は、暮らしていた村を蟲奉行に滅ぼされた模様。
塵外刀
無涯と有虚が持つ身の丈14尺ほどの異形の大太刀。蟲に対して絶大な攻撃力を持ち、切断した蟲の一部を取り込むことで別の武器に変貌する特性を持つ。
滅蟲邪刀「ムシカリ」
塵外刀を幾度も鍛え直し、670種もの蟲の外骨格を練りこんで神通力を極限に高め、蟲奉行の能力を相殺するために生み出された武器。
富嶽三十六剣(ふがくさんじゅうろっけん)
月島流剣術の奥義。
富嶽割り(ふがくわり)
刀の柄により相手をかち上げたり、叩き割ったりする攻撃の技。
富嶽突き(ふがくづき)
刀の柄の一点に力を集中させ、重い一撃を相手にぶつける技。
富嶽返し(ふがくがえし)
刀の柄で相手の攻撃を受け返す防御の技。
富嶽鉄槌割り(ふがくてっついわり)
序列第五位。源十郎が5年がかりで会得した技で、上段から力任せに繰り出される打撃に近い斬撃。
仁兵衛は水中でも使用する事が出来たので足場があればどこでも使用可能なもよう。
富嶽山嵐(ふがくやまあらし)
序列第四位。周囲を上に巻き上げるように斬り上げる技。
実際は『相手の攻撃の流れ』を読み、返すカウンター技であり、仁兵衛は根津甚八の奥義を返した。
昇り龍(のぼりりゅう)
富嶽山嵐の流れに乗り、空中で回転が加わることにより威力の増した一撃を喰らわせる技。
隕石落とし(いんせきおとし)
アニメ版で登場。名前の通り隕石を落とす。もはや物理法則すら無視した攻撃である。
幸村を倒した技だが本来なら幸村だけでなく周囲や仁兵衛にも大きなダメージを与えるはずなのだが何故か無事であった。 
蟲人(むしびと)
3年前の大坂遠征にて初めて姿が確認された蟲と人間の両方の特性を併せ持つ化け物。並の猛者では太刀打ち出来ない程、極めて高い戦闘力を有する。既に西日本を征服しており、巨大蟲を率い幕府の壊滅を狙う。
元々は人間であったことをほのめかす発言をしており、江戸の重鎮からも百年前の亡霊と呼ばれている。
一部の蟲人は「脱皮」を行うことで戦闘力が格段に上昇し、かつての人間の姿に近づく。人間を超えた力を持つが故にプライドが高い一部の蟲人にとって、格下の人間相手に本気を出すこの行為は恥と捉えている。実力のある蟲人ほど手足などの末端も人間に近づく。猿飛佐助や六郎コンビも脱皮可能だと思われるが、いずれも脱皮する前に倒された為不明。
常世の蟲の力によって巨大蟲から蟲人に変化する事が紫の口から明かされている。蟲奉行の存在が東日本での蟲人の発生を抑止していたが、彼女が大阪城に囚われてからは増加の一歩を辿っており、結果として大量の蟲人が江戸に侵攻してきた。
常世の井戸(とこよのいど)
和歌山城の地下にある瘴気で満ちた井戸。湧いている水と瘴気は人間に対しては非常に高い毒性を示すが、一方で蟲が摂取すると凄まじい程に強靭となる(瀕死の蟲がこれを飲んだせいで国が傾いたほどである)。瘴気自体にも意思を持っているような描写がある(鳴き声を上げる、蟲奉行を連れ去ろうとする等)。幸村からは王の匂いがするといわれている。
蟲奉行と仁兵衛が飛び込んだ後、蟲奉行の記憶が仁兵衛に流れ込んだり、何者かの記憶が流れ込んで暴走状態になるなど不可思議な現象が起きている。
アニメ版では幸村によると蟲の力が増すのは確かだが、井戸に入る前の記憶は全て失われるとのこと。

単行本[編集]

ムシブギョー
  1. 2010年4月21日発売 ISBN 978-4-09-122287-9
  2. 2010年8月23日発売 ISBN 978-4-09-122517-7
  3. 2011年1月18日発売 ISBN 978-4-09-122779-9
常住戦陣!!ムシブギョー
  1. 2011年6月17日発売 ISBN 978-4-09-122878-9
  2. 2011年6月17日発売 ISBN 978-4-09-123008-9
  3. 2011年9月16日発売 ISBN 978-4-09-123239-7
  4. 2012年1月18日発売 ISBN 978-4-09-123434-6
  5. 2012年4月18日発売 ISBN 978-4-09-123645-6
  6. 2012年7月18日発売 ISBN 978-4-09-123776-7
  7. 2012年10月18日発売 ISBN 978-4-09-123819-1
  8. 2013年2月18日発売 ISBN 978-4-09-124176-4
  9. 2013年3月18日発売 ISBN 978-4-09-124238-9
  10. 2013年6月18日発売 ISBN 978-4-09-124313-3
  11. 2013年8月18日発売 ISBN 978-4-09-124359-1
  12. 2013年11月18日発売 ISBN 978-4-09-124494-9
  13. 2014年2月18日発売 ISBN 978-4-09-124562-5

テレビアニメ[編集]

ムシブギョー』のタイトルで、2013年4月8日から9月30日まで放送された。

制作は『魔法少女リリカルなのはシリーズ』などを手がけたセブン・アークス・ピクチャーズが担当する。毎週月曜日の18:00 - 18:30にテレビ東京系列6局ネットという放送形態であるが、原作におけるお色気シーン(女性キャラのサービスシーンなどの際どい姿etc.)やグロテスクな描写も(若干抑えてはいるが)概ね同様の表現で放送している。

ストーリーは前半13話は蟲奉行様救出作戦編までを、後半13話は紀州隠密道中編を元にサンデー版とサンデー超版を折衷した構成になっており、紀州編終盤はアニメオリジナル展開。放送当時の原作で語られていない未解明の謎は残しつつも、一応のハッピーエンドとなっている。

スタッフ[編集]

  • 原作 - 福田宏「常住戦陣!!ムシブギョー」(小学館週刊少年サンデー」連載)
  • 監督 - 浜名孝行
  • 原案協力 - 縄田正樹、島光裕、武藤心平
  • 製作統括 - 川崎由紀夫(テレビ東京)、遠藤正樹、上村修、齊藤淳、中村直樹
  • 企画 - 平岡利介(テレビ東京)、山西太平、田中辰弥、沢辺伸政、勝股英夫、山田昇[1]
  • シリーズ構成 - 加藤陽一
  • キャラクターデザイン - 山下喜光
  • 総作画監督 - 石井明治
  • ムシデザイン・ムシ作画監督 - 小田裕康
  • サブデザイン - 太田恵子、橋立佳奈、奥山鈴奈
  • 美術監督 - 梅津利子
  • 美術設計 - 吉原一輔
  • 武器デザイン - 大塚あきら
  • プロップデザイン - 益田賢治
  • 色彩設計 - 津守裕子
  • 撮影監督 - 北岡正
  • 編集 - 関一彦
  • 音楽 - 織田哲郎
  • 音響監督 - 平光琢也
  • 音響効果 - 山谷尚人(サウンドボックス
  • サウンドミキサー - 安部雅博
  • チーフプロデューサー - 斎藤朋之、康村諒
  • プロデューサー - 土方真(テレビ東京)、古川慎
  • アソシエイトプロデューサー - 鈴庄加依子(テレビ東京)、松田吉史、鈴木健幸、飯泉朝一、清水美佳
  • 制作プロデューサー - 桑原誠
  • アニメーション制作 - セブン・アークス・ピクチャーズ
  • 製作 - テレビ東京dentsuSEVEN・ARCS

主題歌[編集]

オープニングテーマ
友よ」(第1話 - 第13話)
作詞・作曲 - 山本聡 / 編曲・歌 - ガガガSP
「伝心∞アンチェインド」(第14話 - 第26話)
作詞・作曲・編曲 - samfree / 歌 - FREE蛇'M
エンディングテーマ
イチズ」(第1話 - 第13話)
作詞 - 夏蓮 / 作曲 - 大久保友裕 / 編曲 - 五十嵐宏治 / 歌 - i☆Ris
「Through All Eternity 〜縁の絆〜」(第14話 - 第26話)
作詞 - KOTOKO / 作曲 - TattaWorks / 編曲 - 山下洋介 / 歌 - ayami

各話リスト[編集]

話数 サブタイトル 脚本 絵コンテ 演出 作画監督 放送日
第一話 月島仁兵衛 いざ参る!!! 加藤陽一 浜名孝行 北村友幸 2013年
4月8日
第二話 ライバルは女忍者 火鉢! 菊池勝也 飯野誠 4月15日
第三話 九十九斬り 恋川春菊! 大野木寛 大森英敏 ところともかず 飯飼一幸、上野卓志 4月22日
第四話 一乃谷天間 僕は出来る子 柿村イサナ 浜名孝行 笹原嘉文 高鉾誠 4月29日
第五話 無涯 孤高の瞳が追う先は 岸本みゆき 新留俊哉 渡部周 柴田健児、半澤淳
洪承絃、海保仁美
板倉喜代美
5月6日
第六話 お面の下のイケメン 長福丸 大野木寛 西村純二 玉田博 大塚あきら、宮地聡子
金江元
5月13日
第七話 花のお江戸の夏の陣!! 隅沢克之 黒澤雅之 稲本隆史 遠藤大輔 5月20日
第八話 蜜月のお色気大作戦(ハニートラップ) 隅沢克之
田野中泉
高林久弥 北村友幸、高鉾誠 5月27日
第九話 蟲狩強襲!! 八丈島の変!! 大野木寛 ところともかず 飛田剛 上野卓志、小林しおり
森悦史、鷲田敏弥
6月3日
第十話 黒揚羽降臨 川崎逸朗 菊池勝也 奥山鈴奈、橋立佳奈
宮地聡子、万承辰
6月10日
第十一話 目覚めた力 仁兵衛、覚醒!! 加藤陽一 浜名孝行 川崎逸朗 鍋田香代子 6月17日
第十二話 父との修行! 富嶽三十六剣!! 坂田純一 笹原嘉文 小川エリ、大塚あきら
小野可奈子、北村友幸
6月24日
第十三話 全部見せます!! お江戸の女湯!! 浜名孝行 遠藤大輔 7月1日
第十四話 蟲!? 人!? 謎の敵、襲来! 柿村イサナ 阿久津奈々 新子太一 森下智恵、宮井加奈
吉井碧
木曽勇太(アクション)
7月8日
第十五話 いざ紀州へ! 真田十傑蟲、現る! 岸本みゆき 西森章 筑紫大介 森田実、飯野誠 7月15日
第十六話 クールなメガネの○×講座 隅沢克之 浜名孝行 岩田義彦 笠野充志、藤田正幸
飯飼一幸、竹上貴雄
7月22日
第十七話 真田雪村の罠! お尋ね者包囲網!! 大野木寛 西村純二 上原秀明 高鉾誠 7月29日
第十八話 刻限の時 蟲奉行所見参! 大知慶一郎 福田道生 菊池勝也 奥山鈴奈、大塚あきら
Jang Minho、Kwon Hyukjung
8月5日
第十九話 まさかの脱皮!? 蟲人の真の姿!! 大野木寛 まつもとよしひさ 渡部周 洪承鉉、板倉喜代美
西川雅史、海保仁美
8月12日
第二十話 胡蝶の夢 大知慶一郎 坂田純一 寺澤伸介 北村友幸、森田実 8月19日
第二十一話 Gを切り裂く慈合い斬り!! 大野木寛 田所修 高山秀樹 IM DOYEON、HEO JAESUN 8月26日
第二十二話 どっちが正義!? 天間とジャスティス 柿村イサナ 玉田博 高鉾誠 9月2日
第二十三話 我が生涯で一番のお勤め 隅沢克之
田野中泉
川崎逸朗 鍋田香代子 9月9日
第二十四話 蟲奉行 呪われし過去 大知慶一郎 浜名孝行 香味豊 小川エリ、大塚あきら
小野可奈子、森田実
9月16日
第二十五話 交わした約束は絶望の中の希望 大野木寛 福田道生 菊池勝也 奥山鈴奈、藤田正幸
森田実、小林調
大塚あきら、橋立佳奈
大森英敏(アクション)
9月23日
第二十六話 月島仁兵衛 ここにあり!!! 加藤陽一 浜名孝行 北村友幸、飯野誠 9月30日

放送局[編集]

放送地域 放送局 放送期間 放送日時 放送系列 備考
関東広域圏 テレビ東京 2013年4月8日 - 9月30日 月曜 18:00 - 18:30 テレビ東京系列 製作局
字幕放送
北海道 テレビ北海道 字幕放送
愛知県 テレビ愛知
大阪府 テレビ大阪
岡山県・香川県 テレビせとうち
福岡県 TVQ九州放送
日本全域 AT-X 2013年4月14日 - 10月6日 日曜 20:00 - 20:30 アニメ専門CS放送 リピート放送あり
韓国全域 ANIPLUS 2013年4月15日 - 10月7日 月曜 23:00 - 23:30 CS放送
IP放送
ケーブルテレビ
ネット配信
15歳以上視聴可で放送
韓国語字幕あり
日本全域 バンダイチャンネル 2013年7月8日 - 12月30日 月曜 12:00 更新 ネット配信

Blu-ray / DVD[編集]

発売日 収録話 規格品番
BD DVD
1 2013年7月26日 第1話 - 第2話 AVXA-62500/B AVBA-62491/B
2 2013年8月23日 第3話 - 第5話 AVXA-62501 AVBA-62492
3 2013年9月27日 第6話 - 第8話 AVXA-62502 AVBA-62493
4 2013年10月25日 第9話 - 第11話 AVXA-62503/B AVBA-62494/B
5 2013年11月22日 第12話 - 第14話 AVXA-62504 AVBA-62495
6 2013年12月27日 第15話 - 第17話 AVXA-62505 AVBA-62496
7 2014年1月24日 第18話 - 第20話 AVXA-62506/B AVBA-62497/B
8 2014年2月28日 第21話 - 第23話 AVXA-62507 AVBA-62498
9 2014年3月28日 第24話 - 第26話 AVXA-62508 AVBA-62499

OVA[編集]

サンデー連載7作品を連続OVA化するアニサン企画の一つとして、コミックス同梱OVAが発売。2014年7月18日発売のコミックス第15巻に第1話が収録された。

ゲーム[編集]

ソーシャルゲーム
Mobageにて2013年6月28日にサービス開始。フィーチャーフォンスマートフォン両対応。アイテム課金制。
コンシューマーゲーム
ニンテンドー3DSにて2013年9月19日に発売。ジャンルはアクションRPG

脚注[編集]

  1. ^ 山田は、エー・ティー・エックスプロデューサーである。 古怒田健志『ダイヤのA』インタビュー マッドハウス なお、ヤマダ電機の創業者・代表取締役社長兼代表執行役員CEOである山田昇とは同姓同名であるが、全くの別人である。

外部リンク[編集]

テレビ東京系列 月曜18:00枠(アニメ530第2枠)
前番組 番組名 次番組
ムシブギョー