朱雀

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朱雀の意匠を施した
三垣
太微垣 紫微垣 天市垣
二十八宿
四象
東方青龍
角宿 亢宿 氐宿 房宿
心宿 尾宿 箕宿  
北方玄武
斗宿 牛宿 女宿 虚宿
危宿 室宿 壁宿  
西方白虎
奎宿 婁宿 胃宿 昴宿
畢宿 觜宿 参宿  
南方朱雀
井宿 鬼宿 柳宿 星宿
張宿 翼宿 軫宿  
近南極星区
元禄中所名星座

朱雀(すざく、すじゃく、しゅじゃく、拼音: zhūquè チューチュエ)とは、中国伝説上の神獣(神鳥)で、四神(四獣・四象)・五獣の一つ。福建省では赤虎(せきこ)に置き換わっている。

概要[編集]

朱雀は南方を守護する神獣とされる。翼を広げた鳳凰状の形で表される。朱はであり、五行説では南方の色とされる。鳳凰、不死鳥、フェニックスインド神話に登場するガルーダ等と同一起源とする説もあり、これらと同一視されることもあり、類似が指摘されることもあり、間違われることもある。

俳句において季語である「炎帝」・「赤帝」と同義であり(黄帝と争った古代中国神話の神とは別)、夏(南・朱)の象徴である。春・秋・冬の場合はそれぞれ「青帝(蒼帝)」・「白帝」・「玄帝」と色に相応する名前があるが、夏の場合は「炎帝」しか普及していない(「赤帝」はほぼ使われておらず、「朱帝」に至っては歳時記に掲載されていない)。なお、夏のことを「朱夏」ともいう。

日本の私年号としての朱雀[編集]

朱雀は、私年号として、寺社の縁起や地方の地誌等に散見される。私年号は逸年号とも呼ばれ、『日本書紀』に現れない年号をいう。通説では、天武天皇が定めた元号である「朱鳥」(686年 - 686年?)の別称、美称とされる(坂本太郎等の説)。

8世紀の終わりに成立した『続日本紀』の神亀元年(724年)冬十月の条には「白鳳より以来、朱雀以前、年代玄遠にして、尋問明め難し。」という記述がみられる。

星空の朱雀[編集]

中国の星座である二十八宿の見かけ上の通り道である白道を28分したもの)は、四神の名によって7宿ずつ4つにまとめられ、それぞれが四神の姿をかたどるとされる。

そのうちの1つ、南方朱雀に属する7宿のうち、中央の「星宿」は、西洋星座のうみへび座の心臓部に当たり、その中心は、うみへび座の最輝星うみへび座α星である。「孤独な者」を意味する名をもつこの2等星は、明るい星の少ない中にあって目立つ星であり、「星」という宿名からもわかるように、中国の天文家にも、最も古くから知られてきた星の一つであった。このオレンジ色の星が、ライチョウなど羽色が橙色系の胸をもつ鳥とともに、「朱雀」という瑞鳥のイメージの成立に、何らかの形で関与している可能性もある。

なお、同じ南方朱雀の「翼宿」は、朱雀の翼である。

関連項目[編集]

関連事項[編集]