「ベストヒット歌謡祭」の版間の差分
Championship2006 (会話 | 投稿記録) |
編集の要約なし |
||
294行目: | 294行目: | ||
[[Category:日本テレビの特別番組]] |
[[Category:日本テレビの特別番組]] |
||
[[Category:読売テレビの特別番組]] |
[[Category:読売テレビの特別番組]] |
||
[[Category:年末年始特番]] |
|||
[[Category:USEN]] |
[[Category:USEN]] |
||
2012年1月3日 (火) 05:35時点における版
ベストヒット歌謡祭 | |
---|---|
2009年以降会場として使用されている 神戸ワールド記念ホール | |
ジャンル | 音楽番組 / 特別番組 |
演出 | 山口剛正 |
出演者 |
宮根誠司 ウエンツ瑛士 西山茉希 ほか |
エンディング | グランプリ受賞者によるグランプリ受賞曲演奏 |
製作 | |
プロデューサー |
太田匡隆、山本陽 / 田中寿一(CP) |
制作 |
讀賣テレビ放送(ytv) (ベストヒット歌謡祭主催) |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送(地上デジタル放送では5.1chサラウンド放送) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2003年11月29日 - 現在 |
放送時間 | 毎年11月最終木曜日 19:00 - 20:54 |
放送分 | 114分 |
公式サイト | |
特記事項: 放送時間、スタッフ、出演者は2011年現在。 |
『ベストヒット歌謡祭』(ベストヒットかようさい)は毎年11月に読売テレビが主催し、日本テレビ系列で放送されている音楽特別番組。
2007年まではUSENと読売テレビが共同で主催していた。
概要
通称は“大阪有線大賞”である。
度々タイトルを変えており、元々のタイトルは1968年に当時深夜放送だった人気番組『11PM』(日本テレビ系列)の中で放送された「夜のレコード大賞」というコーナーから始まる。その後1970年頃から独立した番組となり、2000年までは『全日本有線放送大賞』というタイトルで親しまれていた。2001年と2002年は『ALL JAPANリクエストアワード』というタイトルで放送され、現在の名称は2003年から使われている。
実行委員会名誉会長は元財務大臣の塩川正十郎が務めている。
年末に放送される各局の賞取りレース番組や音楽特別番組の先陣を切る形で放送される[1]。また、各局の年末音楽特別番組の中では唯一の在阪局制作番組であり、当番組のみ関西の会場が使用される[2]。
テレビ放送
テレビ放送は日本テレビ系列で行われる。1993年までは『全日本有線放送大賞』、『ALL JAPANリクエストアワード』から引き続き12月前半の『木曜スペシャル』枠で、1994年から2003年までは11月後半の『スーパースペシャル』枠で放送されていた。2004年以降は通常の番組を休止する形で特番が組まれることが多い(2008年のみ『モクスペ』枠で生放送)。
2005年と2007年は当日録画放送(撮って出し)となったが、2006年には収録から放送まで日数が空いたため(11月17日収録・20日放送)、収録翌日の読売新聞朝刊やスポーツ紙芸能欄記事で結果が出てしまった。2008年以降は再び生放送となっている。
同じく日本テレビ系列で放送されている日本テレビ制作の年末音楽特別番組『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』がFIFAクラブワールドカップの影響で11月下旬に放送される場合は、当番組と『ベストアーティスト』が2週続けての放送となる。
タイトル変更の背景
最近何度もタイトルを変えているが、その背景は2つある。
まず1つは、紛らわしいタイトルの『日本有線大賞』の存在がある[3]。区別が付かない視聴者が多いため混同されやすかった。
もう1つはこの番組がUSENに寄せられるリクエストだけではなくオリコンなどによるCDの売り上げやカラオケランキング、インターネットなどによる視聴者アンケートを総合して決定されていたため、かつての『日本テレビ音楽祭』に近い形へ変わってしまったことである。1990年代前半までは有線放送でより多くのリクエストを獲得した楽曲を表彰するために放送されてきた番組だったが1980年代のカラオケブーム以降、有線放送は街の飲食店の主役でなくなっておりスーパーマーケットなどでのBGMとして流れているだけとなっている。そして読売テレビと一緒に主催していたUSENでさえも最近主力となっている業務は光ファイバーを使ったブロードバンド・インターネットや、通信衛星を使ったSOUND PLANETの普及促進といったどちらかといえば法人より個人に重点を置いた業務である。
そのような流れから、現在ではヒット曲を数多く出しているJ-POPアーティストが中心に出演する音楽祭に変化している(ゴールドアーティスト賞がJ-POPアーティストで10組程度に対して演歌歌手では2・3組程度。新人賞は演歌歌手・J-POPアーティストを合わせて5・6組程度なので、新人演歌歌手受賞者がいない年もある)。そして2008年からはUSENへのリクエストデータが審査対象から外されたため、実質的には『日本テレビ音楽祭』の形式が復活した形となった。さらに、2009年からはエキシビションにあたるスペシャルゲストが登場するコーナーが設けられたことから、『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』の要素を兼ね備えた音楽祭に変わって来ている。
そのため、上記の理由から2008年以降唯一の有線放送大賞に変わった『日本有線大賞』の受賞を目標とする演歌歌手が最近では少なくない。『日本有線大賞』は、例年原則として演歌歌手とJ-POPアーティストが受賞する割合がほぼ半々になっている(優秀有線音楽賞が4組ずつ、有線音楽賞と新人賞が2組ずつ)。
各賞
- グランプリ
- 最優秀新人賞
- ゴールドアーティスト賞(述べ10組以上)
- 新人アーティスト賞(述べ2 - 3組、2007年は6組)
2007年度分までグランプリはポップス部門と演歌・歌謡曲部門に分かれていた。また、2008年度以降はUSENへのリクエストデータが審査対象から外され、オリコンなどが調査するCD売上ランキング、USENグループなどが配信する着うた・カラオケ人気ランキング、読売テレビが行うインターネット投票から出されるアーティスト支持率や人気率を審査する形に変わった。
前身である『全日本有線放送大賞』の1回目開催から40周年を迎えた2007年には「40周年記念特別賞」が設けられて、秋川雅史が受賞した。
廃止された賞
- 吉田正賞(作曲家・吉田正を讃えて制定。吉田の没後、賞が廃止となった)
- ポップス部門グランプリ
- 演歌・歌謡曲部門グランプリ
各年の放送概要
回数は『全日本有線放送大賞』からの通算回数。
回数 | 放送日 | 曜日 | 放送形式 | 司会 | 会場 | グランプリ | 最優秀 新人賞 |
備考 | 視聴率 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ポップス 部門 |
演歌・ 歌謡曲部門 | |||||||||
第36回 | 2003年 11月29日 |
土曜日 | 生放送 | 堺正章 藤原紀香 |
大阪城ホール | 浜崎あゆみ | 氷川きよし | 一青窈 | 浜崎は4連覇、 氷川は連覇。 |
11.0% |
第37回 | 2004年 11月27日 |
フェスティバル ホール |
EXILE | 大塚愛 | EXILEは初受賞、 氷川は3連覇。 |
12.7% | ||||
第38回 | 2005年 11月21日 |
月曜日 | 収録 | 堺正章 藤原紀香 三浦隆志 |
伊藤由奈 | EXILEは連覇、 氷川は4連覇。 |
12.1% | |||
第39回 | 2006年 11月20日 |
神戸ワールド 記念ホール |
倖田來未 | 水森かおり | WaT[4] | 倖田・水森ともに初受賞。 | 11.8% | |||
第40回 | 2007年 11月26日 |
フェスティバル ホール |
RSP | 倖田・水森ともに連覇。 秋川雅史が40周年記念特別賞を受賞。 |
8.9% | |||||
第41回 | 2008年 11月27日 |
木曜日 | 生放送 | 大阪城ホール | EXILE | ジェロ | EXILEは3年ぶり 3回目のグランプリ。 演歌歌手の新人賞受賞は、 氷川きよし以来8年ぶり。 |
13.4% | ||
第42回 | 2009年 11月26日 |
宮根誠司 ウエンツ瑛士 西山茉希 |
神戸ワールド 記念ホール |
遊助 | EXILEは4回目のグランプリ。 遊助は2008年は羞恥心& アラジンとしても 新人アーティスト賞を受賞。 |
12.2% | ||||
第43回 | 2010年 11月25日 |
なし | EXILEは3年連続、 通算5回目のグランプリを獲得。 グランプリ受賞最多記録を更新した。 |
11.9% | ||||||
第44回 | 2011年 11月24日 |
なし | 3月11日に発生した東日本大震災による 被災者が多数出たことや、 震災により音楽業界が例年と 異なる動きとなった状況に配慮して、 各賞選定を実施しないことになった。 |
14.4% |
- 『全日本有線放送大賞』時代の1998年から2008年までの11年連続で堺正章と藤原紀香が担当してきた(堺は1997年の『全日本有線放送大賞』から出演、1998年の『全日本有線放送大賞』のみ中村玉緒も務めた)。なお、藤原の11年連続司会は、フジテレビ系列で現在も放送されている『FNS歌謡祭』の芳村真理(1977年 - 1986年)の10年連続の記録を更新して、女性司会者としては日本の賞レースにおける現時点での日本記録となっている。
- グランプリ受賞最多回数は5回で、2010年にEXILEが達成。
- 全ての回でエイベックス所属アーティストがグランプリを獲得している。前々身の『第33回全日本有線放送大賞』から数えると、2000年に浜崎が受賞して以来、エイベックス所属アーティストが11年連続でグランプリを獲得している。
- 2010年は新人賞の発表が行わなかったが、これは前身となる『第8回全日本有線放送大賞』(1975年)以来35年ぶりである。また、この年の『日本有線大賞』では新人賞受賞者は2組いたが、最優秀新人賞は該当者なしだった。
- 2011年は表にもあるように、各賞選定が行われないことになった。ただ、番組自体は例年通り公開生放送で行われ、完全に『日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト』や1990年代以降の『FNS歌謡祭』と同様の音楽ショー形式の番組となった。各賞選定が行われないのは前身の『全日本有線放送大賞』・『ALL JAPANリクエストアワード』を含めて『ベストヒット歌謡祭』では初めてのことであるが、年末賞取りレース全体では昭和天皇の病状悪化に配慮して多くの開催が中止された1988年以来である[5]。
スタッフ
- 2024年現在
- 演出:山口剛正
- ディレクター:山口将人
- 舞台監督:前西和成
- 美術P:箕田英二
- デザイン:山本真平
- 美術進行:天津智恵(つむら工芸)
- 舞台装置:川田耕司(つむら工芸)
- 技術・サブTD:村上和生
- TD:小池一暢
- SW:藤井義行
- CAM:杉本麻也
- VE:菊地健
- MIX:田口譲
- 照明:廣江貞雄、上村真弘(ハートス)
- マイクロ:高田裕都
- 技術監督:森下直樹
- PA:稲垣暁久(Mst JAPAN)
- モニター:葛城丈士(教映社)
- ED:廣田拓(アッシュ)
- 音効:村木綾(Ytv Nextry)
- MA:中澤哲矢(Ytv Nextry)
- サブD:汐口武史
- 映像D:砂川義忠(アッシュ)[6]
- 3Dマッピング:廣川淳志(エイデック)
- CG:山木徳之(ディアル)
- 福岡中継D:高柳康
- 福岡中継TD:北條吉彦(ytv)、谷口浩司(福岡放送)
- 構成:八木晴彦、村井聡之
- イベント進行:上田宗広(つむら工芸)
- FD:齋藤恭仁雄[7]
- AD:吉中健、湯浅仁志(アッシュ)
- TK:中嶋多実子
- ナレーション:藤田勇児
- 宣伝:飯田將博、瀬野尾光則
- 編成:西島淳一、松本拓也
- 事業局:佐藤恭仁子(ytv)、西岡大輔(キョードー大阪)
- AP:多賀規恵、衣笠築美(ytv)、野口弥生(キャスコーポレーション)
- プロデューサー:太田匡隆、山本陽
- チーフプロデューサー:田中壽一
- 協力:エキスプレス、映像企画、サウンドエフェクト、エス・アイ・エス、サウンドエースプロダクション、ウィッシュ
- 制作著作:讀賣テレビ放送(ytv)
- 過去のスタッフ
- 宣伝:仲島景子
- チーフプロデューサー:上田雅也
- プロデューサー:竹本輝之(生田スタジオ担当)
ネット局
対象地域 | 放送局 | 系列 |
---|---|---|
近畿広域圏 | 読売テレビ(ytv) 『ベストヒット歌謡祭』制作局 |
日本テレビ系列 |
北海道 | 札幌テレビ(STV) | |
青森県 | 青森放送(RAB) | |
岩手県 | テレビ岩手(TVI) | |
宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) | |
秋田県 | 秋田放送(ABS) | |
山形県 | 山形放送(YBC) | |
福島県 | 福島中央テレビ(FCT) | |
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) | |
山梨県 | 山梨放送(YBS) | |
新潟県 | テレビ新潟(TeNY) | |
長野県 | テレビ信州(TSB) | |
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | |
富山県 | 北日本放送(KNB) | |
石川県 | テレビ金沢(KTK) | |
福井県 | 福井放送(FBC) | 日本テレビ系列/テレビ朝日系列 |
中京広域圏 | 中京テレビ(CTV) | 日本テレビ系列 |
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ(NKT) | |
広島県 | 広島テレビ(HTV) | |
山口県 | 山口放送(KRY) | |
徳島県 | 四国放送(JRT) | |
香川県・岡山県 | 西日本放送(RNC) | |
愛媛県 | 南海放送(RNB) | |
高知県 | 高知放送(RKC) | |
福岡県 | 福岡放送(FBS) | |
長崎県 | 長崎国際テレビ(NIB) | |
熊本県 | くまもと県民テレビ(KKT) | |
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ(KYT) |
- 備考
- 福井放送(FBC)は月曜日に放送されていた2005年から2007年までは放送を休止していた。
- テレビ大分(TOS)は土曜日・月曜日に放送されていた2007年までは同時ネットで放送していた。
- テレビ宮崎(UMK)では放送されていない。
付記事項
- 第44回(2011年)には生番組の演出としては初めて「3Dプロジェクションマッピング」(壁・柱・階段など建物の凹凸をあらかじめ3Dデータ化しておき、その表面に立体的な映像をプロジェクターで投写する技術)を使った空間演出を行った。
関連項目
- 音楽に関する賞
- 日本有線大賞(1968年 - ) - 全国有線音楽放送協会(加盟有線最大手はキャンシステム)とTBSが主催
- 全日本有線放送大賞(1968年 - 2002年) - USEN(旧大阪有線放送社)と読売テレビが主催
- →ALL JAPANリクエストアワード(2001年 - 2002年)
- →ベストヒット歌謡祭(2003年 - )
- 日テレ系音楽の祭典 ベストアーティスト - 同じく日本テレビ系列で11月または12月に放送されている日本テレビ制作の年末音楽特番。
- ヤング歌謡大賞・新人グランプリ(1983年~1993年) - 朝日放送が主催。
脚注
- ^ 2010年は例年より1ヶ月前倒しとなった『日本有線大賞』が当番組より1週間早く放送された。
- ^ 1983年から1993年まではABC制作のヤング歌謡大賞・新人グランプリもあった。
- ^ こちらは毎年12月中旬に東京で開催。主催放送局はTBSで、発表の模様はTBS系列で放送。全国主要都市と一部地方都市に放送網を持っている大手有線放送会社・「キャンシステム」と地方の有線放送会社が加盟している全国有線音楽放送協会(通称:全音協)が主催。こちらもスタートは同じ1968年。芸能界やマスコミ業界では双方を区別するために“東京有線大賞”と呼んでいる。
- ^ メンバーのウエンツ瑛士は2009年から司会を務めている。
- ^ それ以外に関しても開催はされたものの規模は縮小された。
- ^ 2010年は、映像演出を担当。
- ^ 2010年は、舞台監督を担当。