中入

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中入(なかいり)とは、大相撲取組の途中に入れる休憩のこと。寄席など、相撲以外の興行でも使われる。

能や狂言では、前半が終了して一旦シテが退場する際に中入と呼ばれることがある。

解説

十両幕内の取組の間に入れる。十両最後の取組前に「この一番にて中入」と行司が宣言する。

中入では幕内関取土俵入りに続いて横綱土俵入りが行われ、その後、立行司による翌日の取組を知らせる顔触れが行われる。千秋楽の中入は十両以下各段の表彰式(同点者がいれば優勝決定戦を行ってから行う)が行われる。

日本放送協会のテレビ中継ではこの間に新十両・新三役力士のインタビューや過去の名勝負の特集などの企画放送を行う。時間帯はだいたい16時以降だが、長さは十両以下の進行などによって一定しない。

大正時代までは、中入前にも幕内の取組を何番かいれることがあった。そのため、戦後、相撲人気を盛り上げようとした試みの中で、1946年(昭和21年)十一月場所に勝敗を予想する「相撲くじ」が導入されたときに、翌日の幕内の取組の中から3番を選び、勝敗を投票してもらい、その取組を中入前に行い、中入の休憩時に正解者の抽選を行って賞品を出したことがあった。

しかし、実施すると不評でくじはその場所限りで廃止、幕内の取組を中入前に行うことも、その場所限りであった。