釧路町

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くしろちょう
釧路町
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 釧路総合振興局
釧路郡
団体コード 01661-6
法人番号 5000020016616
面積 252.66 km²
(境界未定部分あり)
総人口 19,917
住民基本台帳人口、2017年3月31日)
人口密度 78.8人/km²
隣接自治体 釧路市阿寒郡鶴居村
川上郡標茶町厚岸郡厚岸町
町の木 エゾノコリンゴ
町の花 クシロハナシノブ
町の鳥 エゾフクロウ
釧路町役場
町長 佐藤広高
所在地 088-0692
北海道釧路郡釧路町別保1丁目1番地
Kushiro town hall.JPG
外部リンク 釧路町

日本地域区画地図補助 01660.svg

釧路町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

 表示ノート編集履歴 ウィキプロジェクト
岩保木水門(旧水門)
釧路湿原駅

釧路町(くしろちょう)は、北海道釧路管内釧路郡の町。長靴ホッケー発祥の地として知られる。

地理[編集]

釧路管内中南部に位置、釧路市東部に隣接。南部は太平洋に面する。町役場は別保地区にあり、釧路市から東に10kmに位置。その他に、セチリ太、中央、遠矢、昆布森の計5地区があり、雪裡、遠矢、昆布森に3つの支所が置かれる。

セチリ太地区は釧路市北東部に隣接した地域。イオン北海道が展開するイオン釧路店をはじめとして多くの郊外型商業施設が立ち並び、釧路市を含めた商業の中心地となっている。

遠矢地区は釧路湿原国立公園の東部に位置し、南北に国道391号釧網本線が走る。

昆布森地区は太平洋沿岸部地域で北太平洋シーサイドライン(尻羽海岸)は厚岸道立自然公園に位置する。地勢は険しく、海と山に囲まれ、そこにいくつかの漁村が点在する。

隣接している自治体[編集]

町名・地名の由来[編集]

「釧路」という地名の由来は諸説あり不明であるが、いずれもアイヌ語に漢字にあてたものとされている[1]

難読地名[編集]

町内には難読地名が多い。以下にそれらの地名と読み、由来となったとされるアイヌ語があるものについてはそれを示す。なお、アイヌ語の読みはラテン翻字がはっきりしているものはラテン翻字で示し、そのほかはカタカナ(アコイタ式)で示した[2]

地名 由来とされるアイヌ語 備考
漢字 よみ よみ 意味
跡永賀 あとえか atuy-okake 海の・跡 由来ははっきりしない。
atuy-ka 海の・上
老者舞 おしゃまっぷ o-ican-oma-p 川尻に・イチャン[3]・ある・もの(川) 由来ははっきりしないが、以上のものからとする解釈がある
来止臥 きとうし kito-us キト・群生する 「キト」=ギョウジャニンニク。同由来の地名は道内に多く見られる。
去来牛 さるきうし sarki-us-i 芦・群生する・ところ
賤夫向 せきねっぷ
仙鳳趾 せんぽうし cep-pop-us-i 魚が・跳ねる・いつもする・ところ ニシン、サメ、雑魚が多かったためとされる。
ceppo-oci 小魚・いるところ
初無敵 そんてき
知方学 ちっぽまない cip-oma-i 舟・ある・川 気象庁アメダスが設置されており、夏期は日本全国の観測点で最も涼しくなる地点の一つとして知られる。8月の月平均最高気温は19.8℃でえりも岬と並び全国で最も低い。
cep-oma-nay 魚・いる・川
重蘭窮 ちぷらんけうし cip-ranke-us-i
十町瀬 とまちせ トゥイマチヌ 遠い・我ら・聞く・所 諸説ありはっきりせず、後世の研究でいくつかの解釈がある。前者は遠くより海獣(トド)の声が聞こえたことによるとする解釈で、後者は「トマ」(エゾエンゴサクの塊根)を採取していたことによるとする解釈である。
toma-ci-e-nup トマ・我ら・食う・野
入境学 にこまない
冬窓床 ぶいま - -
浦雲泊 ぽんとまり pon-tomari 小さい・泊地
又飯時 またいとき
分遺瀬 わかちゃらせ wakka-carse 水が・ちゃらちゃら(崖を滑り落ちる) 明治30年の5万分の1地図には「ワッカチャラセ」と書いてあるという。

歴史[編集]

合併以前の各村の沿革の詳細については各記事を参照。

昆布盛村[編集]

釧路村→釧路町[編集]

  • 1920年(大正9年) - 釧路町(現:釧路市)の区政施行と同時に分村、釧路郡釧路村となる。この際11万円の年賦助成金を受ける。
  • 1955年昭和30年)1月1日 - 昆布森村と合併、新たに釧路村となる。
  • 1965年(昭和40年) - 雪裡橋が完成、セチリ太地区と別保地区が結ばれる。
  • 1980年(昭和55年) - 町制施行、釧路町となる。

財政[編集]

平成22年度決算による財政状況[編集]

  • 住基人口:20,864人
  • 標準財政規模:54億5,511万1千円
  • 財政力指数:0.46(類似団体平均0.67。悪い)
  • 経常収支比率:82.0%(類似団体平均85.6%。類似団体平均を下回り、財政の弾力性が高まっている)
  • 実質収支比率:5.8%(類似団体平均5.5%)
  • 実質単年度収支:4億423万7千円(標準財政規模の7.4%の黒字額)
  • 地方債現在高:82億930万8千円(人口1人当たり39万3,468円)
  • 普通会計歳入合計:82億765万円
    • 地方税:23億9,581万6千円(構成比:29.2%)
    • 地方交付税:26億3,211万6千円(構成比:32.1%)
    • 地方債:6億3,043万2千円(構成比:7.7%)
  • 普通会計歳出合計:78億6,655万6千円
    • 人件費:14億5,329万6千円(構成比:18.5%)
      • うち職員給:9億5,725万6千円(構成比:12.2%)
    • 扶助費:8億737万8千円(構成比:10.3%)
    • 公債費:9億7,480万6千円(構成比:12.4%)

基金の状況

  • 財政調整基金:6億3,101万5千円
  • 減債基金:1億26万8千円
  • その他特定目的基金:1億828万8千円
    • 合計:8億3,957万1千円(人口1人当たり4万240円)

定員管理の適正度(平成22年度)

  • 人口1,000人当たり職員数:7.91人(類似団体平均6.82人。人口に比べて職員数がやや過剰である。類似団体平均の1.2倍)
  • 一般職員164人(うち技能系労務職4人)、教育公務員1人、消防職員0人、臨時職員0人。一般職員等合計:165人
  • ラスパイレス指数:96.4(道内市町村平均96.6。ほぼ平均的な人件費)
  • 参考
    • 一般職員等(165人)一人当たり給料月額:32万4,600円(職員手当を含まない)
    • 職員給(給料+手当)÷一般職員等(165人)=580万2千円(給料月額の17.9か月分)

健全化判断比率・資金不足比率(平成23年度決算〜確報値)[編集]

健全化判断比率

資金不足比率

  • 水道事業会計:37.6%(経営健全化団体(H20決算〜:ピーク時207.9%)となる)
  • (その他の公営企業会計は資金不足額がなく、比率が算定されず)

経済[編集]

産業[編集]

旧セチリ太地区[編集]

釧路市のベッドタウン、商業集積のまち。釧路市が長年郊外型大規模小売店舗の出店を規制していたことから、旧セチリ太地区に集積した結果、東北海道最大の商業地域を形成している。中でも1987年に出店したホクホー(現:イオン釧路店[4])は、郊外型大手大型スーパー出店に拍車をかけさせた上、釧路市の中心街をシャッター街に追い込んだとして知られている。旧セチリ太地区は釧路市と隣接しているため、釧路市のベッドタウンとしても発達していることから、人口は後述する地域に比べて比較的増加している。

遠矢地区[編集]

釧路湿原に隣接、釧路市のベッドタウン、農業が盛ん。元来、農業が盛んな地域であり、良質な北限大根が生産されている。遠矢地区の各地に住宅地が形成されており、釧路市内の住宅地と比較して土地価格が安価なことと、近年では釧路湿原道路や新釧路川右岸通の開通により、釧路市昭和・鳥取・鶴野・星が浦・大楽毛方面へのアクセスや、国道38号釧路新道へのアクセスが便利になり利便性が増したことで、旧セチリ太地区と同様に釧路市のベッドタウンとして発展している。

別保地区[編集]

釧路町役場が置かれている釧路町の中心。かつては、別保炭山が開かれ炭鉱の町として発達していたが、現在では全て閉山している。工事中の釧路外環状道路のルートとして、釧路別保IC国道272号との交点)が設置される。

昆布森地区[編集]

旧昆布森村にあたる地域。漁業が盛んで昆布森、老者舞、仙鳳趾の三つの漁港があり、昆布かきウニホッキなどを生産している。

農協・漁協[編集]

  • 標茶町農業協同組合(JAしべちゃ)釧路町支所
  • 昆布森漁業協同組合

郵便局[編集]

釧路東郵便局
  • 釧路東郵便局(集配局)
  • 遠矢郵便局(集配局)
  • 釧路桂郵便局
  • 昆布森郵便局
  • 別保郵便局

宅配便[編集]

公共機関[編集]

警察[編集]

消防[編集]

  • 釧路東部消防組合
    • 釧路消防署
    • 遠矢支署

地域[編集]

人口[編集]

Demography01661.svg
釧路町と全国の年齢別人口分布(2005年) 釧路町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 釧路町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
釧路町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 7,492人
1975年 9,818人
1980年 13,123人
1985年 15,942人
1990年 19,008人
1995年 21,986人
2000年 22,478人
2005年 21,855人
2010年 20,529人
2015年 19,833人
総務省統計局 国勢調査より

2009年9月末現在(外国人登録含む)

  • 総数:21,220人(男10,333人、女10,889人)
  • 世帯数:9,181世帯
    • 別保地区:1,442人
    • 東陽・中央地区:1,386人
    • 遠矢地区:5,627人
    • 昆布森地区:1,135人
    • セチリ太地区:11,632人

消滅集落[編集]

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[5]

  • 釧路町 - 字モセウシナイ,字イワボッケ,大字仙鳳趾村字ポンルクシュポール,大字仙鳳趾村字便内,大字仙鳳趾村字古番屋,大字跡永賀村字冬窓床,大字跡永賀村字初無敵,大字昆布森村字チョロベツ,大字昆布森村字伏古,大字昆布森村字幌内,大字昆布森村字来止臥,大字昆布森村字昆布森,字トリトウシ原野南14線,字トリトウシ原野南17線,雪裡,字別保原野南21線,字別保原野南23線

教育[編集]

釧路東高校
  • 高等学校
  • 中学校
    • 昆布森、遠矢、富原、別保
  • 小学校
    • 昆布森、知方学、遠矢、富原、別保

住宅団地[編集]

  • 道営住宅睦団地

交通[編集]

空港[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

道路[編集]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

レジャー[編集]

  • 釧路町地産地消センター ロ・バザール
  • 別保メモリアルパーク
  • 釧路町運動公園
  • ばあ〜く108
  • 達古武オートキャンプ場

観光[編集]

祭り[編集]

  • 釧路町産業まつり
  • 昆布森みなとまつり

その他[編集]

  • かつて釧路町の財政が芳しくなかった際、釧路市に合併を提案したが断られている。その因縁もあってか、財政が苦しくなった釧路市の市町村合併時には釧路市側の提案を断っている。
  • 釧路市との合併が争点の一つだった2002年平成14年)10月の町議会議員選挙の際、合併推進派候補への投票依頼で買収工作を行ったとして、当時の釧路市長・市助役・市幹部が逮捕される事件も発生した。

関わりのある有名人[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アイヌ語地名リスト キト~コム P41-50P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
  2. ^ アイヌ語地名リスト”. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月20日閲覧。
  3. ^ 鮭鱒の産卵場
  4. ^ 1992年に北海道ニチイ釧路店に改称、その後1994年マイカル北海道釧路サティ2002年よりポスフール釧路店を経て、2011年3月1日より現在の店名
  5. ^ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省. http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000007841019&releaseCount=1 2017年5月20日閲覧。. ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]