歌志内市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
うたしないし ウィキデータを編集
歌志内市
Kanashibeturomanza 001.JPG
悲別ロマン座
市庁舎位置
Flag of Utashinai Hokkaido.svg
Emblem of Utashinai, Hokkaido.svg
歌志内市旗 歌志内市章
1942年10月10日制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道空知総合振興局
市町村コード 01227-1
法人番号 1000020012271 ウィキデータを編集
面積 55.95km2
総人口 2,940[編集]
住民基本台帳人口、2021年10月31日)
人口密度 52.5人/km2
隣接自治体 芦別市赤平市砂川市空知郡上砂川町
市の木 ナナカマド
市の花 ツツジ
市の鳥 ウグイス
歌志内市役所
市長 柴田一孔
所在地 073-0492
北海道歌志内市字本町5番地
北緯43度31分17秒 東経142度2分4秒 / 北緯43.52139度 東経142.03444度 / 43.52139; 142.03444
歌志内市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

Indicator map for Ishikari and Sorachi Subprefecture in Hokkaido Japan.svg

歌志内市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

 表示 ウィキプロジェクト

歌志内市(うたしないし)は、北海道中部(道央地方)に位置し、空知総合振興局に属する全国最少の人口を有する市である。

概要[編集]

かつては、年間生産量約70万トンの石炭産業で栄え、ピーク時の昭和23年(1948年)には約46,000人の人口を記録。その後、石炭産業の衰退により減少した[1]

昭和56年(1981年)以降、長らく人口が1万人に満たない唯一の市だった。同じ空知管内で平成24年(2012年)10月に三笠市[2]、平成25年(2013年)6月に夕張市、令和元年(2019年)9月に赤平市が人口1万人を割り込んだため唯一ではなくなったものの、平成19年(2007年)11月には北海道の町制施行基準である人口5千人を、平成26年(2014年)3月には4千人も割った。また、令和3年(2021年)3月には3千人を下回った[3]

令和2年(2020年)9月30日現在、全国47都道府県772市の中で、日本一人口の少ない市である[4]

近年はかもい岳国際スキー場市営かもい岳温泉など、観光開発に力を入れている。しかし、2009年度には財政健全化団体に指定されるなど、厳しい財政状況に立たされている。なお、財政再建団体への指定は免れている。

市名の「歌志内」はアイヌ語の「オタ・ウシ・ナイ」(砂浜・についている・川)に由来する。なお、これを意訳した地名が「砂川」である。市内を流れる「ペンケウタシュナイ(上歌志内)川」がこれに該当する。 現在はスイスのチロルをイメージした街造りをしている。

地理[編集]

歌志内市中心部周辺の空中写真。2015年6月21日撮影の36枚を合成作成。
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

歌志内市は、北海道空知総合振興局管内のほぼ中央に位置する。市のシンボル的存在である神威岳をはじめ、重畳たる夕張山地の山々が連なる。西流して石狩川にそそぐペンケウタシュナイ川が市街地を貫流して大きな沢をつくっている。市域は主に山岳・森林地帯である。東は芦別市、西は砂川市、南は空知郡上砂川町、北は赤平市に接している。

地形[編集]

山地[編集]

主な山

河川[編集]

主な川
  • ペンケウタシュナイ川
  • 歌志内中の沢川
  • 上歌川

人口[編集]

炭鉱都市として大正時代に2万人を突破した人口は、昭和23年(1948年)に最多の4万6千人を記録した。昭和40年代に入ると、閉山が相次ぎ、昭和56年(1981年)には日本の市として初めて人口1万人を割った[5]。人口は全国の市の中で最小で、現在も減少傾向にある。 市区町村別に比較した「北海道の空き家率」で2013年調査では25.9%(全国平均13.3%)で4位にランクされる[6]
なお、2045年には人口が813人になることが予測されており、この通りに行くと2015年との比較増減率は77.3%減とされている(2019年時点)[7]

Population distribution of Utashinai, Hokkaido, Japan.svg
歌志内市と全国の年齢別人口分布(2005年) 歌志内市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 歌志内市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

歌志内市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


2019年における各種人口統計は以下の通りである。

  • 出生数:6
  • 死亡数:87
  • 自然増減数(3年前比):10.62減
  • 外国人人口:4人
  • 労働力人口:1,421人
  • 合計特殊出生率:1.24
  • 年少人口比率:5.07%
  • 生産年齢人口比率:44.43%
  • 老年人口比率:50.38%
  • 後期高齢者比率:28.06%
  • 第一次産業人口比率:2.6%
  • 第二次産業人口比率:25.2%
  • 第三次産業人口比率:72.0%
  • 女性労働力率:32.8%
  • 完全失業率:8.1
  • 可住地人口密度:234.3
  • 平均年齢:58.6歳

消滅集落[編集]

2015年国勢調査によれば、以下の集落は調査時点で人口0人の消滅集落となっている[8]

  • 歌志内市 - 字新歌、字西山

隣接する自治体[編集]

空知総合振興局

歴史[編集]

歌志内の市域はかつてアイヌの居住および狩猟の地だったと考えられており、神威岳もアイヌ語のカムイヌプリ(熊や狼など野獣の多い山の意)から命名されている。19世紀初頭には西蝦夷地の上カバタ場所に属し、1831年天保2年)以降はイシカリ場所に属した。市域は松前藩領から天領、松前藩復領、再び天領を経て、1859年安政6年)以降は庄内藩の警護地となって明治維新を迎えた。

沿革[編集]

政治[編集]

行政[編集]

市長[編集]

市役所が市域の東寄りに設置されている。2市3町地域づくり懇談会解散後、新たな連携、事務の共同化について検討中。

歴代首長
歌志内村(1897年 - 1940年)
  • 初代戸長 加藤尚友三郎(1897年7月 - 1898年11月
  • 二代戸長 三上良知(1898年11月 - 1899年7月)
  • 三代戸長 松谷栄太郎(1899年7月 - 1899年10月
  • 四代戸長 茅野一治(1899年10月 - 1903年6月
  • 五代戸長 立野峻太郎(1903年6月 - 1906年3月
  • 初代村長 立野峻太郎(1906年4月 - 1906年8月
  • 二代村長 黒沢作弥(1906年8月 - 1909年4月)
  • 三代村長 朝倉鴻一(1909年7月 - 1939年6月)
  • 四代村長 阿部秀雄(1939年7月 - 1940年6月)
歌志内町(1940年 - 1958年)
歌志内市(1958年 - )

議会[編集]

市議会[編集]

定数8[10]

財政[編集]

ヤミ起債問題[編集]

2006年平成18年)6月、旧産炭地の夕張市芦別市三笠市赤平市、歌志内市、上砂川町の6市町による「空知産炭地域総合発展基金」からの不適切な長期借り入れ(ヤミ起債)が発覚。この問題により借入額の一括償還を余儀なくされ、歌志内市は隣接する上砂川町と共に財政再建団体への転落が取り沙汰された。救済策として基金の一部(旧基金)が取り崩し可能となり、第三セクター(振興公社)へ健康の村施設を売却し、施設購入に対する補助金として旧基金を活用し償還財源を確保したため、ヤミ起債問題は解決した。

施設[編集]

警察[編集]

本部
交番
  • 歌志内交番

消防[編集]

本部

郵便局[編集]

※集配業務は赤平郵便局ゆうゆう窓口滝川郵便局の管轄)が担当

対外関係[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

現在、姉妹都市はない。かつて、福岡県山田市と姉妹都市提携を結んでいたが、2006年、山田市が合併して嘉麻市となったことにより消滅。

経済[編集]

産業[編集]

かつての主力産業は炭鉱であった。閉山後の振興策として、札幌圏・道央自動車道へアクセスを売りとした工業団地(文珠団地)を分譲中。

観光[編集]

物流[編集]

電力[編集]

歌志内市に拠点を置く主な企業[編集]

金融機関[編集]

教育[編集]

義務教育学校[編集]

閉校となった学校[編集]

高等学校

中学校

小学校

  • 歌志内市立歌志内小学校(2021年3月31日閉校)

幼児教育[編集]

こども園[編集]

  • 歌志内市立歌志内認定こども園「あおぞら」

交通[編集]

鉄道[編集]

最寄り駅は砂川駅である。かつては歌志内線が通っていたが、1988年に廃止された。その後北海道中央バス焼山線が代行バスとして運行していたが、2019年3月末をもって廃止した。

バス[編集]

都市間バス[編集]

タクシー[編集]

  • 芦別圏エリアの管轄
タクシー会社

道路[編集]

道道[編集]

主要道道
一般道道

道の駅[編集]

観光[編集]

悲別ロマン座
かもい岳国際スキー場

観光スポット[編集]

文化・名物[編集]

スポーツ[編集]

スポーツチーム
  • かもい岳レーシングチーム - 株式会社プラッサが所有するアルペンスキーチーム。国内トップレベルの選手を輩出していた。

出身・関連著名人[編集]

出身著名人[編集]

ゆかりの人物[編集]

マスコット[編集]

  • ヒツジの「ホルンくん」というシンボルキャラクターが公募で誕生している。

歌志内市を舞台とした作品[編集]

文学[編集]

映画[編集]

  • 海へ 〜See you〜』 高倉健演じる主人公本間英次が歌志内出身という設定。わずかな回想シーンだが歌志内が出てくる。

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ a b “かつての4.6万人が遂に4千人切り! 全国最少市・歌志内市を訪ねてみた”. 産経新聞社. (2014年5月6日). http://www.sankei.com/life/news/140506/lif1405060032-n3.html 2015年2月12日閲覧。 
  2. ^ 三笠市 人口1万人割る 石炭産業の衰退で急激に減少 ― 北海道新聞
  3. ^ 「全国最小の市」北海道・歌志内、人口3000人割る”. www.sankei.com. www.sankei.com. 2021年4月1日閲覧。
  4. ^ “北海道歌志内:人口4000人割れ 全国最少の市”. 毎日新聞社. (2014年4月7日). オリジナルの2014年4月9日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140409005531/http://mainichi.jp/select/news/20140408k0000m040087000c.html 2014年4月9日閲覧。 
  5. ^ 現在の人口
  6. ^ 北海道の空き家率ランキング2021年9月24日アクセス
  7. ^ “将来「人口が激変する」500自治体ランキング” (日本語). 東洋経済オンライン: p. 3. (2019年7月17日). https://toyokeizai.net/articles/amp/291721?display=b 2021年5月10日閲覧。 
  8. ^ [|総務省統計局統計調査部国勢統計課] (2017-01-27) (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省. https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000007841019&rcount=1 2017年5月20日閲覧。. ※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
  9. ^ 共同通信 (2021年4月1日). “北海道歌志内市、人口3千人割れ 全国最少 | 共同通信” (日本語). 共同通信. 2021年5月5日閲覧。
  10. ^ 市議会の概要”. 2019年4月6日閲覧。
  11. ^ お近くのほくでんネットワーク検索:歌志内市

参考文献[編集]

週刊東洋経済 「都市データパック 2020年版」 東洋経済新報社、2020年。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

行政
観光