紋別市

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もんべつし
紋別市
紋別山から眺めた紋別市街地と紋別港 上藻別駅逓 紋別空港 オホーツク流氷 科学センター オホーツク流氷公園
紋別山から眺めた紋別市街地と紋別港
上藻別駅逓紋別空港
オホーツク流氷
科学センター
オホーツク流氷公園

Flag of Monbetsu, Hokkaido.svg
Symbol of Monbetsu Hokkaido.svg
紋別市旗
1978年7月1日制定
紋別市章
1941年7月1日制定
「紋」の文字を図案化したもので、帆型(漁船)を表現。市旗の地色(白)は流氷。市章の緑は「流氷を開発し輝く未来に対する希望を象徴」[1]
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道 オホーツク総合振興局
団体コード 01219-0
法人番号 8000020012190
面積 830.67km2
(境界未定部分あり)
総人口 21,784[編集]
住民基本台帳人口、2019年5月31日)
人口密度 26.2人/km2
隣接自治体 紋別郡興部町滝上町遠軽町湧別町
市の木 ナナカマド
市の花 ハマナス
他のシンボル -
紋別市役所
市長 宮川良一
所在地 094-8707
北海道紋別市幸町2丁目1番18号
Mombetsu City Hall.jpg
外部リンク 公式ウェブサイト

日本地域区画地図補助 01540.svg

紋別市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村


北緯44度21分09秒東経143度21分09秒
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紋別市(もんべつし)は、北海道オホーツク総合振興局管内にある

地理[編集]

オホーツク総合振興局北部に位置、オホーツク海に面し、紋別港を有する。緯度は北緯44度、東経143度である。いわゆる「平成の大合併」以前では、いわき市静岡市札幌市芦別市についで全国の市で5番目に広い面積を有していた。北海道のオホーツク海沿岸のほぼ中央に位置し、一帯の土地は内陸へ徐々に高さを増し、西部は南北に連なる北見山地に南部は東西に起伏する千島山系に囲まれている。農耕地は天塩岳にその源を発する渚滑川流域より南東シブノツナイ川流域におよび、酪農・畑作が中心となっている。弁天岬から弓状に伸びる海岸線は風波を避ける天然の良港で、オホーツク海屈指の港まちである[2]

紋別山から見た紋別市街
紋別市中心部と紋別港周辺の空中写真。1978年撮影の8枚を合成作成。
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

自然[編集]

主な河川としては渚滑川・渚滑古川・ウッツ川・藻鼈川が挙げられる。主な山岳は北見富士・立牛岳が挙げられる。 冬季は流氷が接岸。市の南部は高台が広がる。

  • 山: 紋別山(通称:大山、334m)、北見富士(1306m)、立牛岳(629.9m)
  • 河川:ウッツ川渚滑川(しょこつ)、藻鼈川(もべつ)
  • 湖沼:コムケ湖、シブノツナイ湖、ヤソシ沼

隣接する自治体[編集]

  • 紋別郡
    • 興部町紋別市の北西に隣接(オホーツク海岸側に)
    • 滝上町紋別市のやや南西から西まで隣接(内陸側に)
    • 遠軽町紋別市の南西から南まで隣接(内陸側に)
    • 湧別町紋別市の南東に隣接(オホーツク海岸側に)


市名の由来[編集]

アイヌ語の「モペッ(mo-pet)」(静かである・川)から[3][1]。市街地から約2 km東にある元紋別地区を流れる、藻鼈川のアイヌ語名であったが[3]、現市街地に番屋ができたことで、同地のアイヌが移り住み地名が移動し[1]、後に広域地名となったものである。

漢字表記は当初「紋部津」「紋部地」「茂武遍津」「紋辺津」の字が当てられていたが[1]、1869年(明治2年)8月15日の太政官布告による紋別郡設置、1875年(明治8年)5月通達による町村・港名への漢字採用にあたり「紋別」を当てたことで、現在の表記が定着した[1]

日高振興局の旧門別町(現日高町)と区別のため、「オホーツク紋別」または「北見紋別」と呼んで区別することがある。

気候[編集]

市街地があるオホーツク海側の沿岸部は冬も温暖、内陸部は寒暖の差が激しい気候である。オホーツク海側に面する地域では、夏季にフェーン現象により気温が上がり、夜になっても気温が25度を下回らないことがあり、1994年8月7日には最低気温が28.1℃[4]という北海道内で最も高い最低気温を記録している。 過去に熱帯夜も5回記録している。紋別市内陸は遠軽町に近い気候で日平均気温は比較的低く湿度も低い。厳寒期は最低気温が-20℃を下回ることが多いが、降雪量は道央の日本海側より少なく、雪質は軽い。

紋別(網走・北見・紋別地方)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) −2.6
(27.3)
−2.5
(27.5)
1.6
(34.9)
8.8
(47.8)
13.9
(57)
16.3
(61.3)
20.0
(68)
23.0
(73.4)
20.2
(68.4)
14.7
(58.5)
7.0
(44.6)
0.4
(32.7)
10.1
(50.2)
日平均気温 °C (°F) −5.6
(21.9)
−5.9
(21.4)
−1.8
(28.8)
4.5
(40.1)
9.4
(48.9)
12.6
(54.7)
16.6
(61.9)
19.4
(66.9)
16.1
(61)
10.3
(50.5)
3.4
(38.1)
−2.5
(27.5)
6.4
(43.5)
平均最低気温 °C (°F) −9.3
(15.3)
−9.9
(14.2)
−5.4
(22.3)
0.6
(33.1)
5.2
(41.4)
9.5
(49.1)
13.9
(57)
16.4
(61.5)
12.3
(54.1)
5.9
(42.6)
−0.3
(31.5)
−5.9
(21.4)
2.7
(36.9)
最低気温記録 °C (°F) −21.8
(−7.2)
−24.7
(−12.5)
−22.7
(−8.9)
−11.2
(11.8)
−3.3
(26.1)
−0.3
(31.5)
4.3
(39.7)
5.6
(42.1)
1.6
(34.9)
−2.2
(28)
−11.8
(10.8)
−17.0
(1.4)
−24.7
(−12.5)
降雪量 cm (inch) 128
(50.4)
102
(40.2)
92
(36.2)
29
(11.4)
2
(0.8)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
0
(0)
30
(11.8)
104
(40.9)
487
(191.7)
平均月間日照時間 102.1 119.8 162.4 174.3 183.2 158.9 146.6 154.8 162.1 156.5 108.1 98.0 1,726.8
出典 1: 気象庁[5]
出典 2: 気象庁[6]

歴史[編集]

  • 縄文時代より栄える。
  • 松前藩のオホーツク海沿岸の寄港地となる。
  • 1880年明治13年) - 紋別村外9か村戸長役場が設置される。(この年を紋別市の「開基の年」とする。)
  • 1897年(明治30年) - 紋別村外9か村戸長役場から湧別村戸長役場(現湧別町)が分離する。
  • 1900年(明治33年) - 渚滑村が渚滑村戸長役場を設置し、分離・独立する。
  • 1906年(明治39年) - 渚滑村が2級町村制を施行する。
  • 1909年(明治42年) - 藻鼈村(もべつ)と紋別村が合併し、2級町村制を施行し、紋別村となる。このときに沙留村瑠椽村を分離する。
  • 1918年(大正7年) - 渚滑村から滝上村(現滝上町)が分離する。
  • 1919年(大正8年) - 紋別村が町制施行を行い、紋別町となる。
  • 1921年(大正10年) - 紋別町が一級町村制を施行する。
  • 1932年(昭和7年) - 渚滑村から下渚滑村が分離する。
  • 1937年(昭和12年) - 渚滑村が村名を上渚滑村に改称する。
  • 1940年(昭和15年) - 下渚滑村が村名を渚滑村に改称する。
  • 1954年(昭和29年)7月1日 - 紋別町・渚滑村・上渚滑村の1町2村が合併し、市制施行を行い、紋別市となる。
  • 1978年(昭和53年)4月22日 - 道都大学開学(同年1月31日文部省の開学許可を受ける)
  • 1996年(平成8年)氷海展望塔オホーツクタワーの開設。

経済[編集]

産業[編集]

農業(畑作、酪農)、林業、漁業(特に毛がに・ホタテ)、観光が発達。 かつては郊外の山間地において金、水銀などを産出し、東洋一の産出量を誇った鴻之舞鉱山(金)や竜昇殿鉱山(水銀)などを抱えていたが、資源枯渇などによりいずれも昭和40年代には閉山した。

立地企業[編集]

銀行業[編集]

農業協同組合・漁業協同組合[編集]

商業[編集]

郵便[編集]

郵便局
  • 小向郵便局(集配局)
  • 渚滑郵便局(集配局)
  • 紋別北浜郵便局
  • 紋別本町郵便局
  • 紋別大山郵便局
  • 沼ノ上郵便局


簡易郵便局
  • 紋別落石簡易郵便局
  • 紋別南が丘簡易郵便局
  • 紋別緑町簡易郵便局
  • 紋別花園簡易郵便局
  • 元紋別簡易郵便局
  • 藻別簡易郵便局
  • 中渚滑簡易郵便局
  • 中立牛簡易郵便局


宅配便[編集]

紋別南センター・紋別北センター

官公庁・公共機関[編集]

国の機関[編集]

道の機関[編集]

  • 保健福祉部
  • オホーツク総合振興局
    • 紋別合同庁舎
      • 紋別道税事務所
      • 保健環境部社会福祉課紋別社会福祉事務出張所
    • 保健環境部紋別地域保健室(北海道紋別保健所)
    • 産業振興部
      • 網走農業改良普及センター紋別支所
      • 網走西部地区水産技術普及指導所
      • 西部耕地出張所
    • 網走建設管理部
      • 紋別出張所
      • オホーツク紋別空港管理事務所

独立行政法人・特殊法人等[編集]

警察[編集]

姉妹都市・提携都市[編集]

外国[編集]

地域[編集]

人口[編集]

Demography01219.svg
紋別市と全国の年齢別人口分布(2005年) 紋別市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 紋別市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
紋別市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

消滅集落[編集]

2015年国勢調査によれば、以下の町または字は調査時点で人口0人となっている[7]

  • 紋別市 - 上渚滑町上立牛、上渚滑町上古丹、鴻之舞、港湾区域、上鴻之舞、海洋公園

医療[編集]

住宅団地[編集]

  • 北海道営住宅学園団地
  • 北海道営住宅学園第2団地
  • 北海道営住宅学園第3団地
  • 北海道営住宅であえーる幸団地
  • 北海道営住宅新町団地

教育[編集]

紋別高等学校
専修学校
高等学校
中学校
小学校
特別支援学校
大学施設
  • 北海道大学低温科学研究所環オホーツク観測研究センター分室
  • かつて、道都大学紋別キャンパスが存在し、美術学部、社会福祉学部が設置されていたが、2005年までに両学部とも札幌キャンパスに統合され撤退している。

交通[編集]

紋別バスターミナル
紋別港に停泊中のガリンコ号2

空港[編集]

港湾[編集]

鉄道[編集]

紋別市内を走る鉄道は無い。最寄り駅は、JR北海道石北本線遠軽駅となる。遠軽駅と当市との間に路線バスが走っている(所要時間約90分)。JTB時刻表には、紋別バスターミナルが中心駅として記載されている。

かつて市内を通っていた鴻紋軌道1948年(昭和23年)に廃止、旧日本国有鉄道渚滑線1985年(昭和60年)4月1日に廃止され、1987年(昭和62年)4月1日の日本国有鉄道の分割民営化後北海道旅客鉄道(JR北海道)に引き継がれた名寄本線1989年(平成元年)5月1日に廃止となっている。

バス[編集]

北紋バスが市内路線・長距離路線ともに運行する。

北紋バスとの共同運行で、以下の各社も乗り入れる。

道路[編集]

高速道路高規格幹線道路
  • 国土交通省北海道開発局
    • E39 旭川紋別自動車道Japanese National Route Sign 0450.svg 国道450号):計画中
一般国道
主要地方道
都道府県道
道の駅

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事[編集]

文化財[編集]

  • 旧上藻別駅逓所[8] - 登録有形文化財
  • オムサロ台地竪穴群 - 道指定史跡
  • 紋別市栄遺跡 - 紋別市指定文化財
  • 小向原生花園 - 紋別市指定文化財
  • 紋別流紋岩 - 紋別市指定文化財

レジャー[編集]

大山スキー場(2009年11月)
  • コムケ国際キャンプ場
  • 紋別市営大山スキー場
  • オホーツク庭園
  • 森林公園
  • 大山山頂園

観光[編集]

紋別公園の流氷展望台(2009年11月)
紋別市立博物館

祭り[編集]

  • もんべつ観光港まつり(7月下旬)
  • もんべつグルメまつり(10月中旬)
  • もんべつ流氷まつり(2月中旬)

食文化[編集]

オホーツク紋別ホワイトカレー

メディア[編集]

過去に存在したメディア[編集]

著名な出身者[編集]

紋別市を舞台にした作品[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c d e 市名の由来と紋章”. 紋別市. 2019年2月2日閲覧。
  2. ^ 紋別市 地理
  3. ^ a b アイヌ語地名リスト モク~リ P131-140”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2019年2月2日閲覧。
  4. ^ 気象庁(紋別の観測史上1〜10位の値)
  5. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2011年6月22日閲覧。
  6. ^ 観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2010年4月23日閲覧。
  7. ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課 (CSV). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (Report). 総務省. http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/GL08020103.do?_csvDownload_&fileId=000007841019&releaseCount=1 2017年6月24日閲覧。. なお、条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも、他の同一区分地に人口がある場合は除外した。
  8. ^ オホーツク新聞 2008年9月29日
  9. ^ 集英社の読書情報誌「青春と読書」

外部リンク[編集]

行政
観光